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( ^ω^)ヴィップワースのようです
100
:
名も無きAAのようです
:2013/11/01(金) 22:55:29 ID:QBm8LrjU0
しかし、妄執と狂信に駆りたてられたギレオルも、すでに莫大な損失を被っている。
プライドの高いランクリフにしても、この宗教間のいがみ合いは恐ろしい病気を持った野良犬に噛み付かれたようなものだ。
すでに互いの領主が言葉一つで溜飲を下げる事などあり得なかったのだが、そうと知りつつもデミタスは言った。
自分たちはいい、だが、新たに借り受けた兵たちにとっては、そう耐え切れる連戦ではなかった。
決して態度に表す事はしないまでも、弱っていく部下たちが討ち取られる様を目の当たりにしながら、
長たる人間がただ黙って上からの命令をこなしているべきなのかと、迷いと、使命感が生じたためだ。
その時には我を忘れて烈火の如くデミタスを叱責し、喉元に剣を突きつけるほど激昂したランクリフだが、
1年にも渡って続けられる戦いの中で、税収のほとんどがそれへと消えている事実を使用人から聞いた時には、
既に邸内の美術品などを売り払わねばやっていかれないほど、懐事情が逼迫していた。
その後はランクリフも、デミタスの言葉を思い返しては頭を悩ませる日々が続いたという。
前線に立たぬ男がそうであるのだから、当然、戦の日々が続くヴァイセン剣兵団は相当に疲弊していた。
20名以上が既に命を落とし、そこには傭兵の頃からデミタスに付き従っていた男たちも含まれている。
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