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マト ー)メ M・Mのようです

97名も無きAAのようです:2013/11/02(土) 21:56:12 ID:LaKfohcg0

 現実とフィクションは違うものだということは言うまでもないが「事実は小説よりも奇なり」もまた真だ。
 月曜日にはマンガかアニメのような展開に翻弄された僕が主張するのだからその正当性は疑うべくもないだろう。
 しかしそれでも僕達の人生は小説とは違う。
 その二つの最も大きな差異は、本筋とは全く関係のない、しかし重要な事柄のあるなしだと僕は思う。

 テレビの中の登場人物達は食事をしたり、入浴したり、服を選んだり、買い物をしたり、そういった諸々の行動をすることが少ない。
 日常的な習慣は起承転結という物語の流れに特に必要がないので理由がなければ描写しない。
 だが現実に生きる僕達は本筋には関係がなかったとしても生きる為に食事をし睡眠を取らなければならない。


( ^ω^)「それだけだお」


 深夜、ホテルの一室で僕は呟く。
 ボウリング場を出て当たった夜風で眠気は覚めたと思っていたが、こうしてベッドに腰掛けると一日の疲れが押し寄せてきてすぐにでも眠れそうだ。

 あの物騒な男との交戦を終えた後に問題となったのは今夜の宿についてだった。
 僕は旅行者の身分で、記憶喪失の彼女は家が分からない。
 帰る場所がなかったのだ。
 そして野宿かホテルかの二択で後者を選んだのは必然だと言える。

 捕まえたタクシーの運転手に「ホテルまで」と告げると何故かラブホテルに連れて行かれた。
 夜分ということもあるが、そういう関係に見えたのだろうか?
 流石にそんな場所に泊まる気はなかったので更に二十分ほど車で移動し現在に至る。


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