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マト ー)メ M・Mのようです

841名も無きAAのようです:2014/05/20(火) 23:03:09 ID:T7e4Lln.0

ふと、彼女はあの研究者のことを思い出した。
自分の母の友人であり、彼の父親であり、そして死の間際に他人のことを考え続けていた男のことを。


(-、-トソン「彼も私も、あの子達には自由に生きて欲しいと望んでいた。なのに、どうしてなのでしょうね。こうも上手くいかないのは」

( ^ν^)「……ふふ」

(゚、゚トソン「何がおかしいのですか?」


訝しむ都村トソンに、男は言う。


( ^ν^)「まるで父親のようだと思ったんですよー。上手くいかないのは、単にあなたが思っているよりも彼等が大人になっていただけです」

(-、-トソン「…………せめて『母親のようだ』と言って欲しいですね」


それは失礼、と彼は言った。
運転席の男はもう口を開くことはなく、ただ黙って、彼等のその後を祈った。
そんな願いになんて大した意味はないと分かっていたけれど、それでも黙って想いを馳せた。

都村トソンも黙って流れる街並みに目をやる。
彼等の選択がどうであれ、これからも彼女は彼女の選択をしていくだけなのだから。


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