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マト ー)メ M・Mのようです

837名も無きAAのようです:2014/05/20(火) 22:59:06 ID:T7e4Lln.0

 *――*――*――*――*


都村トソンは街を歩いていた。

彼女が何を考えているのかはこの街の誰も知らない。
時折すれ違う人々も、作り物のように整った顔立ちの女性だという感想こそ抱けど、その瞳の奥にある心にまでは考えを至らせることはなかった。

つまりはいつもと同じ。
誰も、道行く何処かの誰かの気持ちや事情なんて分からないという当然。
それだけだった。


( ^ν^)「随分と待ちましたよー。何かありましたかー?」


街を行く彼女に声が掛かったのは、都村トソンがいつも通りに他人だらけの世界を進んでいるその時だった。
街頭の少ない道路の脇に駐車された車の運転席からスクエア型の眼鏡の男が顔を出していた。

都村トソンは足を止め、黙ってその後部座席に乗り込んだ。


(-、-トソン「……特に何も。お待たせして申し訳ありませんでした」


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