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マト ー)メ M・Mのようです
734
:
名も無きAAのようです
:2014/04/01(火) 22:52:57 ID:CcRFw9FQ0
僕が彼女に出逢ったのは、あの暑い夏が終わり、秋の足音が聞こえ始めた頃だった。
僕と彼女が一緒に過ごしたのは、肌寒い風が頬を撫ぜ始めた頃のほんの一時だった。
ほんの数週間。
一ヶ月にも満たない短い間。
それが僕と彼女が作った『過去』だった。
僕は一体、彼女に何ができたのだろう?
僕は彼女にとっての何かになれたのだろうか?
きっとこれから先も、何度でも秋が訪れて彼女との日々を思い出す度に、僕はそんなことを考えるのだろう。
結局、その答えは訊かなかったまま。
だから僕はただ目を閉じて、あの時僕の隣に立っていた彼女の笑顔を思い出すのだ。
僕の話は本当にもうこれでおしまい。
最後に、蛇足かもしれないけれど後日談を語っておこうか。
この物語の後の話を。
あるいは――僕達の未来の話を。
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