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マト ー)メ M・Mのようです
721
:
名も無きAAのようです
:2014/04/01(火) 22:42:45 ID:CcRFw9FQ0
そのことを教えてやろうとして、最早この少女には聞く気がないと気付く。
過去や記憶や真実や、そういったものを探し求めることはやめてしまったと分かったのだ。
『殺戮機械』は言った。
(#゚;;-゚)「勝ち誇る気はないけど、うちが言った通りってことなんかな」
マト −)メ「…………」
(#゚;;-゚)「お嬢ちゃんも、あの兄さんも……肝心なことには目が向いてなかったな」
自分なんて信用ならないと。
目の前にあるものを見落として、見なければならない事実から目を背けて、そんなことばかりだ、なんて。
いつだったかそんなことを言ったっけかと思い出す。
そうだ、気付こうと思えばもっと早く気付けたはずなのだ。
ここに至るまで真実が分からなかったのは、単に、この少女自身が過去を思い出したくないと心の奥底で望んでいたから。
そう。
見落として。
目を背けて。
大事なことに気が付かないまま――取り返しの付かない場所まで来てしまった。
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