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マト ー)メ M・Mのようです

714名も無きAAのようです:2014/04/01(火) 22:30:43 ID:CcRFw9FQ0

( ^ν^)「いえ。その様子だと、結局あの彼に真相は伝えなかったのかと思いましてー」

(-、-トソン「伝えてきましたよ。私に不都合にならない範囲で」

( ^ν^)「つまり、『他ならぬ自分自身が少女を逃がした』という点を除いて、ということですかねー」


都村トソンは、黙る。
しかし男は饒舌に喋り続ける。


( ^ν^)「『ファーストナンバー』と言えば政府の誇る最強の矛です。子ども一人を逃がすような、そんな失態を演じるなんてありえませんー」

(-、-トソン「私はあの時、現場にいませんでしたから」

( ^ν^)「亜光速で動けるあなたにとって距離なんて意味がありませんー。単に、少しでも不自然さを減らそうとして、その場を離れていただけでしょうー」


そう。
『ファーストナンバー』という唯一にして無二の人造能力者がその場に居合わせたのでは、少女が逃げ切ることなどありえない。
だから、あの時あの場所に都村トソンはいない方が良かった。

何も知らない少女を軍の手に渡る前に逃がす為にはいない方が良かった。
だから都村トソンは。


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