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マト ー)メ M・Mのようです

70名も無きAAのようです:2013/10/12(土) 03:55:04 ID:hnK84G7E0

 そんな相手を目の前にしても、あの正体不明の少女はふわふわと微笑んだままだ。 
 こうなることは彼女にとっては『目に見えていた』ことなのだろう。
 都心部を離れこんな潰れる寸前のボウリング場を訪れたのも敵が襲いやすい場所に移動するためだった。


マト゚ー゚)メ「あなたは、私を知っていますか?」


 その問いを投げ掛けるために。
 考えてみれば、自分の正体を知りたければ自分を狙う追っ手に訊くのが一番手っ取り早い。

 だが答えは芳しいものではなかった。


( `ハ´)「知らん。私が知っているのはお前を捕まえ連れて行き引き渡せば金が貰えるということだけだ」

マト^ー^)メ「そうですか」


 両手を上げたままでアプローチに立つ彼女。
 拳銃を向けられていてもその横顔に恐怖や不安の色は伺えない。
 男の立つ場所までは五、六メートルだろうか。
 その程度の距離ならば照準機などなくとも的には当たる。


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