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マト ー)メ M・Mのようです

68名も無きAAのようです:2013/10/12(土) 03:53:04 ID:hnK84G7E0

 *――*――*――*――*


( `ハ´)


 現れたのは背の高い男だった。
 まだ暑い日も時折ある九月には少し気が早い感じのする秋物のジャケットを羽織っている。
 全体的に黒系統の服装で頭にはニット帽。
 僕の傍にいる少女もニット帽を被っているので「あの帽子は正体の分からない怪しげな人間が被るもの」と認識が歪んでしまいそうだ。

 大陸系の顔立ちの男が懐から拳銃を抜いたのとミィがこちらに飛び掛かってくるのはほぼ同時だった。
 飛び掛かってきたのではなく僕を守る為に床に伏せさせたのだということは銃声が二度響き古びたボウリング場に弾丸が二発埋まった音で理解できた。


マト゚ー゚)メ「大丈夫ですか?」

( #^ω^)「ああ、腸が煮えくり返っている以外はな。お前との契約を打ち切って別の用心棒や探偵を雇った方が良い気がしてきたお」

マト^ー^)メ「それも賢明な判断だと思います」


 布越しに腕や腰に伝わる彼女の女性らしい柔らかな感触は僕の怒りを収めるに至らない。
 お前は『目に見えている』のかもしれないが、こっちは一瞬死んだかと思った。 
 銃弾に当たらぬようにと椅子の陰に隠してくれたのはありがたい限りなものの押し倒される時に肩を強打したのも事実である。


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