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マト ー)メ M・Mのようです

595名も無きAAのようです:2014/03/10(月) 22:06:02 ID:N78RRPuQ0

呼吸を落ち着けつつミィは言葉を絞り出す。
そうして、一歩また一歩とゆっくりと扉に向かって歩きながら続けた。


マト −)メ「ですが……この世界には、無駄なものも無力なものも無視して良いものも、ない。未来とは、全ての要素が絡み合い織り成す先に在るものです」

ミセ;゚ー゚)リ「『プロヴィデンス』……」

マト −)メ「それが理解できてない時点で、あなたが私と同じわけがない。『We do not know and we will not know.』――未来なんて誰にも、分からない」


ミクロがマクロに影響を与えているのと同じように、マクロもミクロに影響を与えている。
あるいはミィの大切な人ならばこう表現したのだろうか。
「世界が個人を変化させるように、個人も世界を変化させているのだ」と。
全てが繋がり合って存在しているのだと。

結局はその程度の差だった。

『確率論(クリナーメン)』と『因果論(プロヴィデンス)』は確かに本質的に同一で、並び立つものであり、能力は拮抗していたのかもしれない。
勝敗を分けたのはそれを使う者がそれぞれどんな風に世界を認識していたか。
そんな程度の本当に些細な差だ。

そして世界というカオス系においてはそんな些細な差が無視できない。
この結末は、つまりはそういうことだった。


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