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マト ー)メ M・Mのようです

573名も無きAAのようです:2014/03/10(月) 21:45:08 ID:N78RRPuQ0

 *――*――*――*――*


二人の少女は薄暗い廊下で向かい合っていた。
膠着状態。
そう表現することが適切だっただろうか。

ミィは『確率論(クリナーメン)』という能力の有効射程を把握しており、どれくらいの距離ならば確実に回避可能かを演算し切っていた。
しかしそれは、それだけのことでしかなかった。

彼女は詰まされていないだけで相手を詰む方法がない状態だ。
負けないが、決して勝てない。
有効打がないのである。
対照的に相手の少女は攻撃を一発でも直撃させればそれで勝ちとなる。


ミセ*^ー^)リ「もうおしまい? 来てくれないのなら……こっちから行っちゃおうかな」


そう言うと、パーカーの少女は歩き始めた。
一歩、また一歩とまるで焦らすかのようにゆっくりと歩を進める。
浮かべる無邪気な笑みも相俟って、その様は、まるで童女が気儘に散歩をしているようでもあった。

ゆっくりと――人の形をした『絶望』が、ミィの元へと迫ってくる。


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