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マト ー)メ M・Mのようです

566名も無きAAのようです:2014/03/10(月) 21:38:01 ID:N78RRPuQ0

 ああ、そうだ。
 彼女はずっとふわふわと笑っていたけれど――本当に楽しい時に浮かべる笑顔と困った時の微笑は少しだけ、でもはっきりと違うのだ。 
 僕はそのことを知っている。

 他の誰もが知らなくても、そのことを、僕だけは知っている。


「考えてみれば、自分とは違うのは当たり前なんだ。だって違う人間なんだから。多いか少ないかってだけで、多少の違いがあるのは当たり前なんだお」

「……そうですね」

「だから他の誰かがどう思うかは分からないが、少なくとも彼女と一緒にいた僕はこう思う」


 そうして僕は言った。



「ミィは、普通じゃないとしても――やっぱり一人の、可愛い女の子だって」



 普段なら気恥ずかしさに顔を赤く染めてしまいそうな言葉が呼吸をするように言えたのは、きっと。
 これが偽りのない、心の底からの僕の本心だったからだろう。


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