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マト ー)メ M・Mのようです

554名も無きAAのようです:2014/03/10(月) 21:26:07 ID:N78RRPuQ0

 都村トソンは素知らぬ風に続ける。


「先ほどの問いの答えは私が真実を話す過程で明らかになるでしょう。故に今は答えないでおきます」

「……どうして、いきなり話すつもりになったんだ? あの時は、あんなに『手を引け』と説得してきたのに」


 そうだ。
 それが理解できず、僕は驚愕したのだ。

 「別にいいじゃありませんか。過去なんて分からずとも」。
 「過去が分からなくても生きていけます」。
 どちらも他ならぬ彼女の言葉だ。

 あの時の彼女は実力行使に出てまで真実を探す僕達を止めようとしたというのに―――。


「『どうして』と訊かれたならば、『あの時と状況が変わったから』としか言いようはありません」

「どういうことだお」

「あなた方が私の忠告を無視し、真実に辿り着きつつあるから、です。遠からず明らかになるというのなら、今明かしてしまっても良い。余計な誤解を防ぐことも兼ねてです」


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