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マト ー)メ M・Mのようです

547名も無きAAのようです:2014/03/10(月) 21:19:01 ID:N78RRPuQ0

能力を解除し、柱の陰で息を潜める男に声を掛ける。
命懸けの追いかけっこをしていたというのに息の上がった様子はない。
心配する必要はないようだった。

むしろ考えるべきは能力を解除したことで自分が相手に見えるようになったことですかね、と自嘲するように笑い、『ウォーリー』は言う。
少女は正気を失ってこそいるが敵が隠れたことは理解しているらしく柱の陰を確認して回っている。
「壊して回っている」と言い換えてもさして問題はない。
その破壊音さえなければ話し声ですぐに二人の居場所が分かったはずなので、彼等にとっては彼女が気が狂れていることは幸運だった。


( ^ν^)「逃げながらも観察されていたみたいですが、何か分かりましたかー?」

( `ハ´)「見えている攻撃には両腕で対応されるな。加えて弾丸を一発二発打ち込んだ程度では死なないらしい。……そちらは?」

( ^ν^)「同じ結論ですー。付け加えるなら、相手は正気を失っている、というくらいでしょうかー」


フロア中に破砕音が響く。
虱潰しに柱を壊して回っているらしい。
ということはそろそろこちらに気が付くなと冷静に思考しつつ、『ウォーリー』は続けた。


( ^ν^)「……あまり時間を掛けていると、この階ごと全員でぺしゃんこでしょうねー」


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