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マト ー)メ M・Mのようです

503名も無きAAのようです:2014/02/24(月) 20:43:15 ID:4cu/qweg0

 *――*――*――*――*


地下五階から六階へと続く階段を二人は歩いていた。
男が、厳密には情報屋の女が事前に入手していた地図によれば地下六階は倉庫スペースだ。
普段は使わない物品や震災に備えた非常食などが保存してある。

話に聞く限りでは、この先にはミィの探す物は何もない。
況してや彼女が知覚したその場所――地下六階の更に奥、地下七階などあるはずがない。


マト゚−゚)メ「(何も見えないのは地面だからとか、そういうことではない)」


『未来予測』を支えるのは現状を知覚する能力だ。
より多くの情報を認識すれば、より正確な予測が可能。
故にミィの知覚能力は常人を遥かに超えるどころか神と言っても差し支えないレベルに達している。
壁の向こう側が見えることは一つの異能であるはずなのに、その異能をミィは呼吸でもするかのように当然に使う。

地下七階に相当する場所、コンクリートで隔てられているからと言って、たかだか数メートル下方のことを彼女が分からないはずがなかった。
通常時ならともかく、瞳の色を変え、見ようとしても見れない――そんな状況は異常でしかなかった。

例えるなら、あの『ウォーリー』という能力者の力がフロアを中心に広がっている状態だ。
こうして階段を歩いているだけでも視界に靄が掛かっているようで、ミィは無駄だと分かりつつも目を擦った。
そしてお目当ての地下七階は完全に闇に包まれ何があるのかさえ分からない。


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