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マト ー)メ M・Mのようです

498名も無きAAのようです:2014/02/24(月) 20:37:59 ID:4cu/qweg0

 身近な例えで言えばまあ、転校の前の晩は誰だって少しは不安を覚えるはず、というだけの話だ。


「……『分からないこと』は、怖い」


 闇夜に現れると伝わる妖怪や幽霊といった物々は『分からないこと』の化身なのだ。
 未知への恐怖を擬人化した存在。

 だからこそ、ああいった伝承は科学の発展によって『分からないこと』自体が減っていくほどに数を減らしていった。
 人間の認識のキャパシティがミィのそれのように優秀でない以上は完全になくなるということはないだろうが、それでもきっと増えることはない。
 減り続けるばかりだ。

 僕の周りで魑魅魍魎の話を好んでしていたのは民俗学だか文化人類学だかのゼミの連中だけだった。


 ところで学者という人種は世間では物知りだと捉えられているらしい。
 だが実際のところ、あの手の人間は無知も良いところだ。

 これは「知らないことがあることを知っていることが尊い」とかそんな話ではない。
 大学はそもそも知らないことや分からないことを研究する施設であって、知っていることや分かっていることを理解しているのは前提に過ぎないということだ。
 知っていることや分かっていることだけを評価する段階は高校までで終了してしまっている。
 故に学者の価値は生徒の優秀さで決まるのではなく、研究成果の如何で決まる。


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