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マト ー)メ M・Mのようです

435名も無きAAのようです:2014/02/08(土) 04:05:07 ID:iEUzuBzM0

 「何をしたか」なんて、ミィの目を以てすれば自明だった。
 その時の僕の状態は言葉にはできない。
 不整脈を原因としたアダム・ストークス発作、原因不明の虚血性心疾患、心筋梗塞、脳貧血による意識障害……。
 医学的な単語だけを並べるだけでは実情を表すには至らない。

 詰まるところ、その瞬間の僕という人間は『運悪く死にかけていた』。
 心臓が動いておらず、呼吸の継続が不可能で、脳への血流が止まっていたのだ。

 ただ、『運悪く』―――。


ミセ*^ー^)リ「はじめまして『プロヴィデンス』。私は『クリナーメン』」


 それがどういうことなのかを、恐らく世界中の誰よりもミィは理解していた。
 だからこそ戦慄し恐怖したのだ。
 絶望した。

 ……例えば、自分の頭上に隕石が落ちてきて運悪くそこにいた自分だけが即死する確率。
 そんな死に方をした人間は歴史上にも数えるほどしかいないだろうが、もしかしたら一人もいないかもしれないが、それでも理論上はありえる。

 確率上では飛行機は一年間毎日乗り続けても一度も墜ちることがないくらいに安全な乗り物だが、それでも不運にも墜落事故で命を落とす人間はいる。
 毎日ハンバーガーを食べ続けても健康そのものな人間も、ポックリと心筋梗塞で亡くなってしまう人間もいる。
 極端な話になるが、量子力学におけるトンネル効果によれば壁にボールを投げ付けた場合、そのボールが壁を通り抜けてしまうことも可能性としては存在する。


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