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マト ー)メ M・Mのようです

217名も無きAAのようです:2013/12/07(土) 21:36:14 ID:I.IFIRxc0

 単なる市場価値で言えば端金で買える代物だが、『父親から貰った腕時計』は世界でこの、ただ一つだけだから。
 この時計はどんなにお金を積んでも手に入れることができない物なのだから。

 だから、あの時ミィが服や鞄を傷付けないようにしていた気持ちも僕はなんとなく分かるのだ。
 彼女が自分自身を知りたいと思う理由も理解しているつもりだ。
 それは多分、僕が自分の父親のことを、自らのルーツを知りたいと思う気持ちと同じもの。

 そんなことを考え僕は隣に立つ彼女を伺う。


マト^ー^)メ「どうかしましたか?」


 目が合ってしまい、「いや」と否定しつつぎこちなく顔を逸らした。
 今日も変わらぬふわふわとした笑みでミィはそう返してくる。
 服装こそローライズジーンズにパーカーという装いで変化しているが、その笑顔だけは初めて会った時とまるで変わらない。

 強いて言えば、ここ数日は目が合うことが増えた……気がする。
 思わずその微笑みにドキリとすることが多くなった。


( ^ω^)「(……吊り橋効果か?)」

マト゚ー゚)メ「?」


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