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マト ー)メ M・Mのようです
146
:
名も無きAAのようです
:2013/11/22(金) 20:47:05 ID:E4.cAemc0
僕は時折、IFの世界に思いを馳せる。
「もしもあの時、あの選択肢を選んでいなかったら」などと夢想する。
尤も想像したところで何が変わるわけでもないし、実際にその選択肢を選んだ場合にどうなったかなんて分かりようがないのだが。
けれど、それでも考えてみるだけは自由だと思っている。
だから今日も考えてみよう。
あの時の――今、僕が語る物語の中にいた僕達の『もしもの可能性』について想像してみようか。
……とは言っても、何も「彼女と出逢わなければどうなっていたか」などと語るつもりはない。
彼女がどうなっていたかは分からないが、少なくとも僕は父がどういう人間であったか知ることはできなかった。
こうして彼女の物語を語ることもなかったはずだ。
ここで考えてみたいのは、あの『殺戮機械』との邂逅についてだ。
もしも、過去も生命も能力も、あらゆるものを奪い尽くす奴の右腕に彼女が屈していたら。
その左目に宿った未来を見る力を奪われていたら。
奴が狙っていたのは彼女の能力であり、それさえ頂けば僕達は用済みだ。
だが奴の性格を踏まえると、目撃者を始末なんて面倒なことはせず、目当てのものを奪った後はさっさと帰ってしまったと思う。
まあ運良く生き残ったとしても彼女の力が失われたのでは過去がどうとか父親がどうしたとか言っていられず、追っ手から逃れる為に海外逃亡が関の山か。
きっと僕は彼女を自分の家に連れ帰って、これからどうするかと相談しながら、穏やかに毎日を過ごしていたことだろう。
それはそれで幸せなエンディングだと言えるかもしれない。
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