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( ^ω^)優しい衛兵と冷たい王女のようですζ(゚ー゚*ζ

37 ◆MgfCBKfMmo:2013/08/21(水) 22:28:04 ID:BuuB5olM0
ブーンは内心わくわくしていた。

王女はあまり人前に姿を現さない方だったので、いまだに見たことが無かったのだ。
祭事のときも、衛兵見習いとして入隊したときの式でも、王女の姿を目にすることはめったに無かった。
それでもお城の内部で行われる衛兵の入隊祝いにだけは出席していると聞く。
お城を守る方々の顔くらいは把握しておきたいのではないか、というのが世間の見解だった。

跪いていても足の先は見ることができる。
煌びやかな薄い水色のドレスの端が、視界の隅に伺えた。
ゆっくりと、跪く二人の前に移動している。庶民の歩き方とは違う。
なるべくドレスを乱さないように、足も上げずにじっくりと進んでいる。

ドレスの裾が若干はためき、白いヒールが見えた。
上流階級は城の中でもヒールを履くのか。

わざわざ一人の衛兵と、一人の見習いのためにも身なりを整えるなんて。
そこまで気を遣わなくてもいいのにと、内心ブーンは思案してしまう。

(√`Д´)「顔をあげてよろしい」

声を出したのは上の方を連れてきた上位の衛兵だった。
厳しそうな声で、顔をみなくてもそのしかつめらしい顔が浮かんでくるようだった。

ブーンとモララーは同時に、ゆっくりと顔を上げた。
跪いた姿勢のまま、顔だけが90度傾き、前を向く。

ブーンは息をのんだ。



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