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( ^ω^)優しい衛兵と冷たい王女のようですζ(゚ー゚*ζ

25 ◆MgfCBKfMmo:2013/08/21(水) 22:16:32 ID:BuuB5olM0
( ゚ 々゚)「なんだよ、なんか文句あるのかよ」

大柄な少年がぼやいた。歳は15であり、まるっとした体形。
彼はこのお城の衛兵見習いをしていた。
見た目からも口調からも、その粗暴さが伺えた。

( ゚ 々゚)「俺はお前の持っている剣が錆びてたり、曲がっていたりしないか見てやろうってんだ。
 善意で点検してやろうって言ってるのに、なんでそんなに嫌がるんだよ。人の善意は受け取るべきだろ」

大柄な少年はしたり顔をして彼を睨みつけていた。
その右手には、見習いが持つにしては一回りも二周りも高級な剣が握られている。

彼に対峙している少年は、その剣の高級さもさることながら、
自分にとっても大切なものであるがゆえに、なんとか抵抗して剣を奪い取ろうとした。

(;^ω^)「やめてくれお、それは先輩から貸してもらっていた大切なものなんだお。
 それが無くなったり傷ついたりしたら僕が怒られちゃうお」

ひどく震えた声が、彼の口から出てきた。
自分としてはちゃんとはっきり言ったつもりなのだ。
でも、自分より随分と大きい少年を前にして、気持ちが萎縮してしまっていた。

出てくる声も、まるで人の前に出てきた小動物のように震えきっている。
情けないことこの上ないと自分でも思った。


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