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( ^ω^)百物語のようです2013( ω )
539
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:17:12 ID:AdtwW4/A0
:ノハ ⊿ ):
やはり泣いているのだな。
でも泣いてほしくなどないのだ。お前には笑顔が似合うと、妹の願いなのだ。
吾輩も、そうなのだ。寄り添うしかできない吾輩でもお前に笑ってほしいのだ。
呼びかける。少しの間を置いて彼女が振り返る。
泣きはらした目が吾輩を見る。見つめる。目を見開く。
少し痩せた手が伸びる。赤いリボンに触れる。握りしめる。
声にならない声が、喉から漏れる。嗚咽。また新たな涙が浮かんで落ちる。
不器用な刺繍を指でたどる。白糸のそれは、彼女の置き土産なんだろう。
それを読んで、また泣くのだ。それが後悔ではなく懺悔でなく、救われた涙であればいいと思う。
そしていつか、またお前と向日葵を笑って見ることができたのなら。
流れるはずのない涙が、流れた気がした。
( ФωФ)君へ、のようですlw´‐ _‐ノv
540
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:17:54 ID:AdtwW4/A0
(
)
i フッ
|_|
自分で思ったんだがこんなのシュールじゃねぇ
541
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:19:54 ID:ldzJ7e1g0
乙
悲しいな…
542
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:24:08 ID:q3OOcQ860
乙!
哀愁のあるかんじがシューさん似合うよねえ
543
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:25:24 ID:qi5H0aiEO
乙乙
テンポいい文章で読みやすくて切なくていいな
21本目いきまっす
.,、
(i,)
|_|
(´・ω・`)滴るようです
544
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:26:57 ID:qi5H0aiEO
ヴィップ川には子供の幽霊がいるんだよ──
ショボンの通う小学校で、そんな噂が流行った。
(´・ω・`)「幽霊?」
( ・∀・)「おう。20年……30年だったっけ?
そんぐらい昔に、あの川で死んじゃった子がいるんだって」
(´・ω・`)「溺れたの」
( ・∀・)「そうだろうね。それ以来、その子の霊がヴィップ川に出るとか何とか」
昼休み。5年生の教室。
ショボンは友人から、件の噂話を聞かされた。
5時間目の算数の宿題をすっかり忘れてきてしまったショボンとしては、
休み時間の内に宿題をでかしてしまいたい。
だから本当は、友人の話を聞いている暇もないのだけれど。
身を乗り出させ、友人はにんまり笑った。
面白いのはここからだ、と言わんばかりに。
545
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:27:54 ID:qi5H0aiEO
( ・∀・)「でさ、でさ、その幽霊な、たまに『ついてくる』んだって」
(´・ω・`)「?」
ショボンは、鉛筆を走らせる手を止めた。
嫌いな算数のプリントよりは、やはり、怖い話の方が気になる。
( ・∀・)「えっとな、ほら、ヴィップ川ってすぐそこじゃん。
だから登下校で川の前を通るやつ多いだろ?」
(´・ω・`)「うん」
( ・∀・)「夕方、1人で下校してる奴の後をな、幽霊がついてくるんだってさ」
(´・ω・`)「……うん?」
( ・∀・)「このとき、振り返っちゃいけないらしい」
(´・ω・`)「なんで?」
( ・∀・)「振り返らずに歩いてれば、家に着くまでの間に幽霊はいなくなる。
でも途中で振り返れば──」
546
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:28:33 ID:qi5H0aiEO
( ・∀・)「……わーっ!!」
(;´・ω・`)「わあっ!!」
突然大声で掴みかかられ、ショボンは後ろへ倒れそうになってしまった。
友人がげらげら笑う。
睨むショボンに、友人は笑いながら謝った。
と、そのとき。
( ・∀・)「あ」
(´・ω・`)「あ……」
予鈴が鳴り響き、午後の授業開始の5分前を告げた。
*****
547
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:29:56 ID:qi5H0aiEO
5分で宿題は完成させられず。
しかも他の授業で提出しなければならなかった漢字ドリルも忘れていたため、
罰として、居残りでプリントをやる羽目になってしまった。
(;´・ω・`)(うう……モララーのせい……じゃないか……。自分が悪い……)
ショボンはあまり頭が良くない。
プリント3枚を解くのにもだいぶ時間が掛かってしまい、
ようやく帰れるようになったのは、生徒のほとんどが下校した後であった。
夕日が照らす通学路。
ショボンは1人、とぼとぼと歩いた。
たまに自転車に乗った大人などとはすれ違うが、
ショボン以外の子供は見当たらない。
(´・ω・`)(……川)
ヴィップ川の前に差し掛かる。
昼休みに聞いた話を思い出し、自然と足が速まった。
──噂は噂。信じる必要はない。
そう自分に言い聞かせても、怖いものは怖い。
背中のランドセルがずっしり重くなったような心持ちに、溜め息が漏れる。
早く帰ろう。
俯きながら歩く。
548
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:31:13 ID:qi5H0aiEO
さらさら。川の流れる音。
かたかた。ランドセルが揺れる音。
ごとごと。線路を踏みつける電車の音。
──ひたり。
水が地面を叩くような音が混じった。
ショボンの足が止まる。
ひた、ひた。
背後から聞こえる。
ショボンの脳裏に過ぎるのは、やはり怪談。
( ・∀・)『夕方、1人で下校してる奴の後をな、幽霊がついてくるんだってさ』
ショボンはそろそろと歩いてみた。
それに合わせて背後の音も近付く。
鼓動が激しくなり、勝手に呼吸が乱れた。
顔を後ろに傾けかけて、何とか思い留まる。
549
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:32:38 ID:qi5H0aiEO
( ・∀・)『振り返らずに歩いてれば、家に着くまでの間に幽霊はいなくなる。
でも途中で振り返れば──』
振り返ってはならない。
ランドセルの肩ベルトを握りしめ、ショボンは歩き続けた。
音はついてくる。
徐々に、徐々にではあるが、近付いてきているようにも思えた。
ひたひた。
ぺた。ぺた。
まだ消えない。
どこまでだ。
どこまで歩けば消える?
そろそろ家が近い。
このまま家に着いたらどうなる?
550
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:34:40 ID:qi5H0aiEO
(;´・ω・`)(──本当に……)
本当に、いずれ消えるのだろうか。
放っておいて、いいのだろうか。
ひたり。
ぴちゃん。
ああ、また近付いた。
もし、家に到着するまでに、すぐ後ろにまで迫ってきたら。
呼吸が一層荒くなる。苦しい。
怖い。
怖い。
そうだ。
勘違いかもしれない。
幽霊ではないのかもしれない。
幽霊かもしれない。
見れば分かる。
見てはいけない。見なければいけない。
怖い。どうしよう。振り返ろうか。駄目だ。けれども。
足を止める。
一呼吸。
ショボンは、体ごと後ろを向いた。
551
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:35:42 ID:qi5H0aiEO
子供が立っている。
夕日を背にしているため、シルエットしか分からない。ショボンよりは背が低い。
そのシルエットから、ぽたぽたと水が滴り落ちていく。
〈……おにいちゃん……〉
声。
ごぽり、あぶくが立つような音と共に、小さな子供の声がした。
その瞬間だけ、滴る水の量が増えた。
すぐさまショボンは駆け出した。
必死に走っていたため、例の音が後をついてきていたかどうかは覚えていない。
丁度帰宅したところだった父と玄関先で顔を合わせたとき、安堵で少し涙が出た。
*****
552
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:36:40 ID:qi5H0aiEO
夜になり、日付が変わってもショボンは眠れなかった。
夕方に見たものの正体を考えては、全身が恐怖に包まれ、足元と背中が冷える。
(;´・ω・`)(振り返ったら……どうなるんだろう……)
振り返ってしまった。
何が起きるのだろう。
しかし、もしかしたら、逃げたおかげで助かったかもしれない。
そう。きっと自分は逃げられたのだ。
大丈夫。怖くない。大丈夫。大丈夫。
布団の中で丸まり、自身に言い聞かせる。
それでも胸はどきどきするし、眠気も来ない。
しばらくして、尿意を覚えた。
迷う。そうこうする内に我慢出来なくなり、ショボンはベッドから下りた。
部屋を出て、廊下や階段の明かりを全て灯しながら1階のトイレへ向かう。
両親は既に眠っているようだった。
553
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:37:46 ID:qi5H0aiEO
(;´・ω・`)(早く戻ろう)
さっと用を済ませたショボンは、手を軽く洗い、水気を拭いもせずに廊下へ出た。
1階の廊下の電気を消す。
階段を上ろうとしたとき、ひたり、音がした。
体が固まる。
それは背後──玄関から聞こえた。
〈……おにいちゃん……おうち入れて……〉
ドアを挟んだ向こうから、か細い声。
ショボンは階段を駆け上り、明かりを消さないまま部屋に飛び込んだ。
布団に包まり、がたがた震える体を抱き締める。
〈おにいちゃん、おにいちゃん……〉
部屋の窓の外から声がしても、窓を叩く音がしても、ショボンは動かなかった。
窓の外に、人が立てるような足場など無いと分かっていた。
*****
554
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:39:39 ID:qi5H0aiEO
朝、母が起こしに来るまでショボンは眠らなかった。
急かされるまま服を着替え、ランドセルに教科書を詰め、1階のリビングで朝食をとった。
昨夜のことを母に話すかどうか悩み、諦めた。
夢だと一蹴されて終わるだろう。
トーストを齧りながら、ショボンは何気なく庭へ続く掃き出し窓を見た。
口からトーストが落ちる。
庭の片隅に少年がいた。
全身ずぶ濡れで、水気をたっぷり含んだ青白い体は一部が崩れている。
膨れた瞼で半分隠れた目が、ショボンを見つめていた。
悲鳴をあげ、ショボンは台所の母のもとへ駆け寄った。
('、`*川「どうしたの」
問い掛ける母に答える余裕もない。
窓の方を指差しても、母は「外に何かあった?」と訊ねるだけ。
恐る恐るショボンも見てみたが、あの少年はいなくなっていた。
ごみを出しに行くという母と共に家を出て、ごみ捨て場で母と別れたショボンは
近所に住むクラスメートと登校した。
びくびくしながら何度も振り返ったが、少年はついてきていなかった。
555
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:40:55 ID:qi5H0aiEO
(´・ω・`)「──モララー」
( ・∀・)「おはようショボン。どうした?」
学校に着き、ショボンはいの一番に友人へ声をかけた。
逡巡し、自分の身に起きたことは隠して「噂」の話題を振る。
(´・ω・`)「昨日の……ヴィップ川の幽霊の話。
あれって、振り返っちゃったらどうなるの?」
( ・∀・)「あれか? ううん……ごめん、分かんない。
俺は、振り返っちゃいけないとしか聞いてないや。──貞子!」
友人が、少し離れた席に座る女子生徒の名を呼んだ。
女子生徒は立ち上がり、ショボン達の方へやって来る。
川д川「なあに?」
( ・∀・)「おまえ怖い話好きだろ?
あのヴィップ川のやつってさあ、何で振り返っちゃ駄目なの?」
顎に手をやり、女子生徒が唸る。
「たしか」、と前置きをして、口を開いた。
川д川「振り向けば、家にまでついてきちゃうんだったかな……」
( ・∀・)「そんだけ?」
556
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:42:41 ID:qi5H0aiEO
川д川「幽霊を連れ帰っちゃった子は、自分で家の窓や玄関を開けちゃいけないんだって。
幽霊を招き入れちゃうから。
家族が開けてくれるなら大丈夫らしいよ」
( ・∀・)「幽霊が家に入ったらどうなるんだ? そのあと殺されちゃったり?」
川д川「さあ。でも良くないことは起きるんじゃない?」
はっきりしねえなあ。友人が口を尖らせる。
女子生徒は僅かに楽しそうな顔をして、「そもそも」と話を続けた。
川д川「昔ね、この学校に通う兄弟が
大雨の日、下校のときに喧嘩しちゃったんだって」
川д川「それでお兄さんが弟を河川敷に置いて『絶対ついてくるな』って言って、
お兄さんだけ1人で帰ろうとしたんだけど……」
川д川「何度も弟がついてくるから、その度にお兄さんが弟を河原に戻して、
またついてきたら怒って河原に戻すっていうのを繰り返して──」
川д川「ついにお兄さんが弟を川に突き飛ばして、走って家に帰っちゃったの」
( ・∀・)「ひでえなあ。俺は弟にそこまで出来ないや」
557
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:44:13 ID:qi5H0aiEO
川д川「それから夜になっても弟が帰ってこなくて……
結局、川をずっと下ったところで弟の死体が見付かったんだって」
川д川「大雨だったから、川の水が増えて流れも速くなってたみたい」
( ・∀・)「それから幽霊が出るようになったのか?」
川д川「って聞いた。
だから幽霊は、お兄さんを追ってるつもりでついてくるんじゃないかなあ」
( ・∀・)「ふうん……。でも何で振り返ったときだけ、家までついてくるんだろ」
川д川「私はお姉ちゃんからこの話を聞いたんだけど、お姉ちゃんが言うには──
弟がついてくる度にお兄さんは怒って河原に戻してたってことだから、
『ついていく→振り返る』っていうのが、幽霊にとっては『お兄さん』の行動にあたるんじゃないかって」
( ・∀・)「あ、じゃあ、振り返らずに無視し続けてりゃ、幽霊は
これは兄ちゃんじゃないなって思って諦めるわけだ! なるほどな」
558
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:44:45 ID:qi5H0aiEO
川д川「本当だか分かんないけどね……。
……ショボン君、顔色悪いよ? 具合悪い?」
(;´・ω・`)「え……。……う、ううん、何でもない……」
始業のベルが鳴り、各自が席に着く。
ショボンは机の上を見つめたまま、ぐちゃぐちゃに絡まる思考を整理した。
整っていく度に、背筋が凍る。
少年は「おにいちゃん」と言った。
「おうちに入れて」と言った。
昨日は父、今朝は母がたまたま玄関のドアを開けてくれたが、
もしもショボンが開けていたら──
*****
559
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:46:26 ID:qi5H0aiEO
その日帰宅したショボンは、玄関のチャイムを鳴らして母にドアを開けてもらった。
家に入る間際、庭の隅で何かが動いたのが見えた。
そうして、夜。
部屋の電気をつけたままベッドに入ったショボンは、
ぎゅっと目を閉じ眠りにつくのを待った。
昨夜寝られなかった分、眠気は充分にあった。
それでも、どうしても意識が深いところまで落ちていかない。
やがて、また水音が聞こえ始めた。
ひた。
ひたひた。ぴち。ぴちゃ。
ぽたり。
滴る音は家の周りを回っている。
布団を頭まで被っても、しっかり聞こえてくる。
〈おにいちゃん〉
ああ。声が。
布団の端を握り締めるショボンの手に、いっそう力が篭る。
指先が痛むほどだった。
560
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:47:49 ID:qi5H0aiEO
〈おにいちゃん……おうち入れて……〉
枕カバーを噛み、耐える。
あちこちで聞く怖い話だと、みんな、気絶して朝を迎える。
なのにどうして自分は気絶出来ないのだろう。こんなに怖いのに。ずるい。酷い。
〈……おにいちゃん……〉
(´;ω;`)「──あっち行け!!」
布団の中から、ショボンは叫んだ。
窓の外の声が止む。
(´;ω;`)「か、か、川に戻れよお!! ついてくるな! 家に入るな!
お前なんかずっと川にいろ!!」
それが精一杯だった。
もう威勢のいい言葉が出てこなくて、声を殺して泣いた。
外からは、声も音もしない。
そうして──いつの間にか眠っていたショボンは、母によって目を覚ました。
561
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:48:52 ID:qi5H0aiEO
以来、少年を見たり、音を聞いたりすることはなかった。
本当に川へ戻ったのかもしれない。
それでもショボンは用心して、自分でドアや窓を開けないようにした。
帰宅が遅れたときにはヴィップ川の傍を通らないようにも心掛ける。
そうして1ヶ月ほども経てば、恐怖心は薄らいでいった。
562
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:51:13 ID:qi5H0aiEO
ある休日。
1人で留守番をしていたショボンに、母から電話があった。
『雨が降ってきたから、庭の洗濯物、取り込んでおいてくれる?』
(´・ω・`)「はーい」
掃き出し窓から庭に出て、物干し竿から衣類を外して籠に入れる。
全て取り終えたショボンは、ふと、怪談を思い出した。
窓を開けてしまった。
慌てて辺りを見渡す。誰も、何もいない。
ほっとしながらリビングに上がった。
窓を閉めると同時に、雨の勢いが増した。
ざあざあと激しく降る雨。
庇から滴る水が、ぽたぽた落ちて弾けていく。
ひたり。
背後から、雨とは違う音がした。
563
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:52:19 ID:qi5H0aiEO
〈オニイチャン〉
.
564
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:52:20 ID:O97Yz4QY0
うぎゃぁぁぁぁ
565
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:53:37 ID:qi5H0aiEO
おわり
(
)
i フッ
|_|
まぜこぜブーンの以下略その3
566
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:55:53 ID:pkNmYIL60
幽霊相手に気を抜くのはもう死亡フラグだな
567
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:56:28 ID:NHi49Axs0
あぁ
568
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:57:48 ID:ldzJ7e1g0
乙
振り返るなと言われたら振り返りたくなるよね
.,、
(i,)
|_|
22本目行きます
569
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 00:59:23 ID:ldzJ7e1g0
今は昔、今より400年くらい前の昔。
日本によく似た国の
江戸時代によく似た江江時代。
小さな村の小さな家の話。
(´<_` )「おはよう妹者、兄者は?」
l从う∀・ノ!リ人「…うーん、お布団にはいなかったのじゃ」
(´<_` )「また書庫に篭ってんのか…あんな古書ばかりのところに何故…」
l从・∀・ノ!リ人「きっと涼しいからなのじゃ」
妹者は寺子屋へ行く準備をする。
(´<_` )「さ、今朝は豪華だぞ、妹者。港町に嫁いだ姉者から新鮮な魚を届けてもらったからな」
l从・∀・*ノ!リ人「わーい!」
妹者が魚の乗ったちゃぶ台の前に座る。
見たことも無い珍しい魚、イカ、ウナギ…たくさんの海の幸が並んでいた。
570
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:00:29 ID:ldzJ7e1g0
(´<_` )「あ、妹者。起きてたら兄者呼んで来い」
l从・∀・ノ!リ人「寝てたら?」
(´<_` )「…あいつ人に起こされると機嫌悪くなるからいいや、寝てたらほっとけ」
l从・∀・ノ!リ人「りょーかいなのじゃ!」
妹者は土間の床の扉を開き、書庫へ向かう。
l从・∀・ノ!リ人「兄者ー」
妹者は慎重に書庫への梯子を降りる。
書庫の中心に兄者はいた。
( -_ゝ-)zzz
l从・∀・;ノ!リ人「……ありゃりゃなのじゃ」
l从・∀・ノ!リ人o0(確かに書庫は涼しいのじゃ…)
妹者は周囲を見回し古びた猫の毛まみれの着物を見つける。
l从・∀・ノ!リ人o0(風邪ひかないように…)
妹者は寝てる間に布団を蹴飛ばした時に弟者がしてくれたように兄者に着物をかけた。
l从^∀^ノ!リ人「よし!」
( -_ゝ-)zzz
571
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:01:21 ID:ldzJ7e1g0
(´<_`;)「やっぱ寝てたか、じゃあ後で用意するか」
l从・∀・ノ!リ人「お先にいただきます、なのじゃ!」
(´<_` )「そうだ、姉者から手紙もあったぞ。向こうで嫁姑問題も無く、夫婦仲良くしてるから心配ないってさ。後で返事書こうな」
l从・∀・ノ!リ人「はーいなのじゃ!!」
l从・∀・ノ!リ人「…久々に姉者に…会いたいのじゃ…」
(´<_` )「……」
(´<_` )「…あ、あと…掲示板によるとまた化け猫が現れたそうだ」
572
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:01:57 ID:KqyVfKiY0
どんどん本数増えるな…どれも面白くてF5連打が止まらんぜ
573
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:03:27 ID:ldzJ7e1g0
化け猫。
それは長く生きた猫がなると言われ、この村の家に勝手に忍び込み、魚を食い荒らし、鼠の死骸を置いて行く害獣。
被害者の一部は障子に影に猫の耳や尻尾が写り込むのを見ているので発覚した。
最近そんな事件が村の唯一の情報源である掲示板を毎日のように賑わせた。
(´<_` )「化け猫が出てから長く生きた猫は殺生する村のおきてが出来たのは覚えてるか?」
l从・∀・ノ!リ人「…覚えているのじゃ…しぃちゃんとこのでぃちゃんも…」
(´<_` )「特にうちみたいに拾ってきた猫は拾う前にもう長く生きてるかもしれないってことで問答無用で殺されるからな。
あんまりうちが猫飼ってることは外で言うなよ」
l从・∀・ノ!リ人「わかってるのじゃー!!」
l从・へ・ノ!リ人「でも酷い話なのじゃ!流石家の躾を受けた猫がそんな悪さなんかするわけないのじゃ!!」
(´<_` )「ははは、そうだな」
(´<_` )「じゃ、食い終わったらすぐ寺子屋行けよ、遅刻するぞ」
l从・∀・;ノ!リ人「あ!!」
574
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:04:26 ID:ldzJ7e1g0
寺子屋にて。
( ^Д^) 「皆さんおはようございます」
(*゚ー゚) l从・∀・ノ!リ人*(‘‘)*「「「おはようございます!!」」」
( ^Д^) 「早速、教科書を読みましょう、流石さん」
l从・∀・ノ!リ人「はーい!!」
575
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:05:05 ID:qi5H0aiEO
妹者かわいい支援
576
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:05:19 ID:ldzJ7e1g0
( ^Д^) 「今日は以上です。あ、流石さんは残ってください」
l从・∀・ノ!リ人「?はーい!!」
(*゚ー゚) 「……」
577
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:06:15 ID:ldzJ7e1g0
l从・∀・ノ!リ人「先生まだかなー?」
(*゚ー゚) 「妹者ちゃん?」
l从・∀・ノ!リ人「あれ?しぃちゃんどうしたのじゃ?今日は居残りだから一緒に帰れないのじゃよ?」
(*゚ー゚) 「……タカラ先生には気をつけてね」
l从・∀・ノ!リ人「へ?」
(*゚ー゚) 「じゃあね」
l从・∀・ノ!リ人「???」
( ^Д^) 「さあ、妹者ちゃん行こうか」
l从・∀・ノ!リ人「あ、はい!なのじゃ!!」
578
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:07:12 ID:ldzJ7e1g0
l从・∀・ノ!リ人「先生、いいのじゃ?妹者だけ特別にあんみつなんか奢っちゃって」
( ^Д^) 「いいんだよ、別に…それより妹者ちゃん、先生の家に来ないかい?」
l从・∀・ノ!リ人「あ、ごめんなさいなのじゃ。弟者に知らない人の家に行かないって言われてるのじゃ」
( ^Д^) 「先生は知らない人かい?」
l从・∀・ノ!リ人「…あ!知ってる人なのじゃ!」
( ^Д^) 「じゃ、行くよ?」
579
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:08:21 ID:ldzJ7e1g0
l从・∀・ノ!リ人「お邪魔しまーすなのじゃ…」
( ^Д^) 「じゃ、お茶淹れてくるね」
l从・∀・ノ!リ人o0(お布団とタンスと襖だけなのじゃ…)
l从・∀・ノ!リ人o0(今朝見たイカと同じ匂いがするのじゃ…)
l从・∀・ノ!リ人「…座布団無いからお布団に座らせてもらうのじゃ」
ぽふん
l从・∀・ノ!リ人「?布団の下が固いのじゃ?」
l从・∀・ノ!リ人「布団の下に何かあるのじゃ!」
l从・∀・ノ!リ人「…本?」
ペラリ
l从・∀・;ノ!リ人「!?」
さっ
l从・∀・;ノ!リ人o0(とりあえず元に戻して…)
l从>へ<;ノ!リ人o0(早く帰るのじゃ!!)タッ
ドン
580
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:09:12 ID:ldzJ7e1g0
(;^Д^) 「あれ、妹者ちゃん?!」
l从・へ・;ノ!リ人「ごめんなさいなのじゃ!!やっぱり早く帰らなきゃなのじゃ!!」
( ^Д^) 「……」
チッ
581
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:10:02 ID:ldzJ7e1g0
l从・∀・;ノ!リ人「ハァ、ハァ、ハァ…」
l从>へ<;ノ!リ人「ただいまなのじゃ!!」
(´<_`;)「お、おかえり…どうしたんだよ…そんなに急いで…」
( ´_ゝ`)モグモグ
妹者が家に帰ると弟者が洗濯、兄者が遅い朝食を食べていた。
l从・∀・;ノ!リ人「な、なんでもないのじゃ!!」
l从・∀・;ノ!リ人「ちょ、ちょっと走ったら疲れたから夕ご飯まで寝てるのじゃ…夕ご飯に起こして欲しいのじゃ…」
(´<_` )「わかった。お勉強疲れたのか?ゆっくり休めよ。布団敷くか?」
l从・∀・;ノ!リ人「そ、それくらい自分でできるのじゃー!!じゃ、おやすみなさいなのじゃ!!」
妹者が寝室の障子を閉め、布団を敷く。
l从-∀-;ノ!リ人「…はぁ」
そして眠りについた。
582
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:10:14 ID:AdtwW4/A0
タカラてめぇってやつは
583
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:11:05 ID:ldzJ7e1g0
夜。
l从・∀・ノ!リ人o0(……昼間寝ちゃったから眠れないのじゃ)
l从-∀-;ノ!リ人o0(しかも…暑くて寝苦しいのじゃ…)
l从・∀・ノ!リ人チラリ(-<_- )zzz
妹者は弟者が寝ているのを確認するとこっそり部屋を出た。
584
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:11:59 ID:ldzJ7e1g0
l从・∀・ノ!リ人「…やっぱりここは涼しいのじゃ」
妹者は書庫に来た。
( -_ゝ-)zzz
l从・∀・ノ!リ人=3「……もー、しょーがないのじゃ!」
妹者は朝の様に兄者に着物をかける。
l从・∀・ノ!リ人「…眠っている兄者になら…話してもいいはずなのじゃ…」
l从・∀・ノ!リ人「あのね、兄者。今日タカラ先生の家に行ったのじゃ」
l从・∀・ノ!リ人「行ったら…先生の布団の下に本があったから開いてみたら…」
l从 ∀ ノ!リ人「…小さな女の子の裸の…浮世絵があって…」
l从;∀;ノ!リ人「そ、それが…グスッ…しぃちゃんに似てて……グスッ」
( -_ゝ-)zzz
l从;へ;ノ!リ人「ヒック…ヒック…」
暫く妹者は人の居ない書庫で静かに泣いた。
585
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:13:12 ID:ldzJ7e1g0
l从・∀・。ノ!リ人「…泣いたら…少し楽になったのじゃ……グスッ」
l从-∀-ノ!リ人「…疲れた…のじゃ…」
l从-∀-ノ!リ人「……スー…スー…」
妹者が泣き疲れて書庫で寝てしまった。
( -_ゝ-)
( ´_ゝ`)パチッ
( ´_ゝ`)「フーン、なるほど。タカラ先生、ねぇ」
( ´_ゝ`)「よいしょ」
兄者は妹者を抱きかかえ、書庫の梯子に向かう。
586
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:14:13 ID:ldzJ7e1g0
l从-∀-ノ!リ人zzz
「妹者、起きなさい」
l从う∀・ノ!リ人「ん…んーん?」
l从・∀・ノ!リ人o0(あれ…妹者…いつ布団に戻ったっけ…?)
(´<_` )「仕事休みとれたから妹者も寺子屋休むぞ」
l从・∀・ノ!リ人「え、ど、どうして休みなんかとったんじゃ?」
(´<_` )「…姉者に会いたいんだろ?」
l从・∀・*ノ!リ人「!!うん!!」
(´<_` )「さ、お返事のお手紙持って行くぞ」
l从・∀・ノ!リ人「はーいなのじゃ!!!」
587
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:15:16 ID:ldzJ7e1g0
l从・∀・ノ!リ人「あれ、兄者はー?」
(´<_` )「寝てるからいいよ、どうせ顔見たらすぐ帰るし。ご飯置いとけば大丈夫」
l从・∀・ノ!リ人「じゃ、兄者が起きてる時にまた行くのじゃ!」
(´<_` )「ああ、そうだな」
l从・∀・ノ!リ人「兄者ー、お家ー、いってきますなのじゃー!」
(´<_` )「いってきます」
二人が家と兄者に出発の挨拶をする。
588
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:16:11 ID:ldzJ7e1g0
( ^Д^) 「…行ったか」
その様子を一人の男が影で見ていたのを知らずに。
589
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:17:21 ID:ldzJ7e1g0
( ^Д^) 「こんな村外れに住んでて良かったよ、あの子が。一々夜に身を潜めて忍び込むの辛いんだよなぁ」
タカラが鍵をこじ開ける。
( ^Д^) 「開いた、開いた」
膨らんだ風呂敷を慎重に持ち、忍び込む。
( ^Д^) 「よし、入口に早速ばら撒くか」
風呂敷の中には鼠の死骸で溢れていた。
タカラはそれを入口に撒く。
( ^Д^) 「よし」
そしてタカラは台所を物色する。
( *^Д^) 「お!ウナギみっけ!!イカもあるぜ…なんだ?!この魚!!めっちゃ高級そう…台所にあるくらいだから食えるよな…貰おう」
タカラは先程とは別の風呂敷を広げ、海の幸を包む。
すると、
シャン
(;^Д^) 「!?す、鈴の音?!誰かいるのか?」
( ´_ゝ`)「はい、おりますが」
(;^Д^) そ「うわあああ?!」
( ´_ゝ`)「うっさ…」
590
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:18:19 ID:ldzJ7e1g0
(;^Д^) 「あ、失礼しました…妹者ちゃんの保護者様でしたか…」
(;^Д^) o0(しかし…足音が一切しなかった…いつの間に…)
( ´_ゝ`)「…逆かな」
( ^Д^) 「しかし…先程出かけたのでは?」
( ´_ゝ`)「よく知ってんな」
(;^Д^) ドキッ
( ´_ゝ`)「俺は留守番だから」
( ^Д^) 「はぁ…そうですか…滅多に妹者ちゃんが休むことなんて無いので驚きました」
( ´_ゝ`)「タカラせーんせ、今日はお仕事は?」
( ^Д^) 「あ、うちの寺子屋はうちの寺の僧が交代で先生やってるんで今日はボク、休みで…」
( ^Д^)
( ^Д^) 「なんで俺がタカラってわかった?」
兄者がにいっと笑う。
( ´,_ゝ`)
591
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:19:18 ID:ldzJ7e1g0
( ´,_ゝ`)「昨日、慌てて帰ってきた妹者の汗の匂いに混じってあんたのイカくさい匂いがしたんでね」
( *^Д^) 「い、妹者ちゃんの汗の匂い…」
( ´_ゝ`)シラー (^Д^;) ハッ
( #^Д^) 「ち、あの娘話しやがったな…折角俺が見染めてやったのに!!」
( ´_ゝ`)「ま、いらないお世話ってことだな」
( #^Д^) 「クソ!!見られたからには殺…」
「え?なんだって?!」
(;^Д^) 「?!」
目の前にいた男が、消えた。
タカラはそう感じた。
しかし兄者にしてみれば普通に動いたつもりだったらしい。
( ´_ゝ`)もぐもぐ
(;^Д^) 「は?!お前何食ってんだよ」
( ´_ゝ`)「え、何ってお前の置き土産だけど…」
(;^Д^) 「…なんだよ…お前…なんだよ…お前…」
タカラは腰を抜かす。
592
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:20:45 ID:ldzJ7e1g0
ゴクリと最後の一口を飲み込んだ兄者はタカラを見て言う。
( ´_ゝ`)「お前は俺が許すには罪を犯しすぎたな」
兄者はタカラに拳を突き出す。
( ´_ゝ`)「ひとつ、俺の臨界距離内にふみこんだ」
人差し指を伸ばす。
( ´_ゝ`)「ふたつ、俺の飯候補を盗むつもりだった」
中指を伸ばす。
( ´_ゝ`)「みっつ、我が家の可愛い姫君、妹者を傷つけた」
薬指を伸ばす。
( ´_ゝ`)「よっつ、俺の少ない友達が死んだ原因である」
小指を伸ばす。
( ´_ゝ`)「いつつ、ウチに悪戯したな。お前」
親指を伸ばした。
( ´_ゝ`)「残念だったな。ウチにイタズラする権利は俺にしかないんだ」
( ,,^Д^;) 「だ、だからなんなんだよ?!」
タカラは開き直ったように兄者の顔に近づき大声で言う。
( ´_ゝ`)「こんなんで人騙そうってのがまず可笑しいよな…ま、騙されるのもどうかとも思うけどさ……人助けるべき僧が、魚まで食ってよ」
兄者は伸ばした手でタカラの頭の猫耳を取る。
和紙を固めた様なちゃちなものだった。
593
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:22:12 ID:ldzJ7e1g0
( #^Д^) 「うるせぇ!お前だって似たような格好じゃねぇか!!この野郎!!目ん玉緑ってこたぁ野蛮人じゃねぇか!!
国に帰れ!!オンボロ服着てだっせーの!!」
( ´_ゝ`)「むっつ」
兄者は人差し指でタカラの頬を引っ掻く。
( ,^Д^;) 「?!!っつ!!」
( ´_ゝ`)「主人とウチの姫君が好きだと言った俺の目をバカにした」
( ´_ゝ`)「ななつ、」
そのまま中指でまた頬を引っ掻く。
( ´_ゝ`)「俺の嫌いな場所に行く様に勧めた」
( ,,;Д;) 「ひいっ!!」
( ´_ゝ`)「やっつ、」
ついでに腰についた猫の尾を取る。
( ´_ゝ`)「主人のくれた着物をボロだとバカにした」
こちらも針金に麻を巻きつけた様なボロだった。
タカラは這って逃げようとする。
594
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:23:10 ID:ldzJ7e1g0
( ,,;Д;) 「た、だれか…」
しかし兄者はタカラの頭をぐいと床に押さえつける。
( ´_ゝ`)「酷いよな。こんな高級そうな僧衣ただでもらっといて悪いことするわ俺の服バカにするわ」
兄者はタカラの僧衣をペラペラと弄りながら言う。
( ´_ゝ`)「覚悟は出来てるかな?」
( ,,;Д;) 「!!」
595
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:26:13 ID:ldzJ7e1g0
翌日の掲示板。
主な記事は昨日の騒動。
それは、犯人の傷ついた似顔絵と共にあった。
『化け猫の正体見ればバカ坊主』
『昨日、被害者の流石弟者氏、妹者ちゃんが帰宅すると僧のタカラが流石兄者君に引っ掻かれているのを発見した』
『床に散らばる鼠の死骸とタカラ氏の風呂敷に流石氏の魚が入っていること、
こじ開けられた鍵と落ちている猫耳を思わせる和紙や猫の尾を連想させる麻の巻かれた針金から
昨今の「化け猫騒動」の真犯人と気づき弟者氏が取り押さえ、妹者ちゃんの同心への通報により事件が発覚した』
『タカラ氏は「化け物」と連呼し、精神に異常を来たしてると判断され遠方の山の頂上にある寺で療養することとなった』
隅にあるのは、兄者のお手柄。
それは掲示板の脇に怠そうな兄者と笑顔の妹者、弟者の絵と共にあった。
『お手柄、流石兄者君。連日の「化け猫騒動」の真犯人を見事成敗!』
『横の記事にもあるように犯人に見事一矢報いた流石兄者君。
同居人の流石弟者氏によると「いつも寝てばっかりいるので驚きました。でも、やる時はやるって信じてましたよ?」と笑顔で答えてくれた。
同じく同居人の流石妹者ちゃんは「流石兄者!我が流石家の立派な自宅警備員なのじゃ!!」とのことで取材陣は失笑した』
そして最後に総評として一記事。
『今回の「化け猫騒動」により大変な数の無実の猫が殺された。
この惨劇を決して風化させない為にも、タカラ氏の悪行を忘れぬ為にも、
犯人確保とこの惨劇の繰り返しを止めてくれた流石家の感謝の為に関係者の名前をここに記す』
…そしてこの記事の後には殺された猫と飼い主一家、タカラ氏や流石家の似顔絵と名前が記されていた。
そして彼らの顔と名前はこの事件を風化させぬ為に現在もどこかの掲示板の隅に残っているとかどうとか。
596
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:27:17 ID:ldzJ7e1g0
(´<_` )「おーい、妹者。起きてたら兄者呼んでくれ。夕飯だ」
l从・∀・ノ!リ人「寝てたら?」
(´<_` )「あー、寝てたらそのままにしとけ。あいつ人に起こされるの嫌いだし、昨日も表彰式やら村の名誉賞の受賞だので疲れてるだろうしな」
l从・∀・ノ!リ人「はーいなのじゃ!!!」
597
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:28:39 ID:ldzJ7e1g0
妹者は梯子を降りて古書室を見る。
見れば珍しく兄者が起きているだけでなく、いつもの着物を体にかけていた。
妹者は体にかかった着物を見て少し前を思い出す。
自分の古くなった着物を捨てようとした弟者から無理矢理奪い取って新しいのを買ってやるという声も聞かずに自分の物にした兄者を。
( ´_ゝ`)ペラペラ
よく見れば本をパラパラと捲っている、と妹者は気づいた。
l从・∀・ノ!リ人「…クスクス」
妹者は、寺子屋にも行ったことがない兄者に本なんて読めるはずないのに、と笑った。
598
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:29:57 ID:ldzJ7e1g0
すると兄者が妹者の方を見た。
l从・∀・ノ!リ人「あーにじゃ、ご飯なーのじゃ!」
( ´_ゝ`)「ニャー」
兄者は梯子を駆け上った。
兄者は梯子の下から「呼んであげたのに先に行くとは無礼なのじゃ!!」と妹者が言っているのを聞いてにぃっと笑った。
バケネコアーカイブのようです
おわり
599
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:31:05 ID:ldzJ7e1g0
(
)
i フッ
|_|
600
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:31:16 ID:NHi49Axs0
化け猫だからかぁ
601
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:32:59 ID:AdtwW4/A0
おつ
本パラパラめくる猫考えたらめっちゃ可愛いぞおい
602
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:33:27 ID:7Pu794tE0
乙
騙されたわ
603
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:36:07 ID:CnZNpl2EO
お疲れさまでした
23本目
「ヤマノケ」
.,、
(i,)
|_|
604
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:38:11 ID:CnZNpl2EO
http://vippic.mine.nu/upm/data/1376230921.jpg
http://vippic.mine.nu/upm/data/1376230028.jpg
http://vippic.mine.nu/upm/data/1376230111.jpg
http://vippic.mine.nu/upm/data/1376230208.jpg
http://vippic.mine.nu/upm/data/1376230298.jpg
http://vippic.mine.nu/upm/data/1376230399.jpg
http://vippic.mine.nu/upm/data/1376230496.jpg
http://vippic.mine.nu/upm/data/1376230590.jpg
605
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:38:54 ID:CnZNpl2EO
(
)
i フッ
|_|
606
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:40:43 ID:AdtwW4/A0
いつものお前で安心したよ
おつ
607
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:40:58 ID:byT4/RW20
おつ!
24本目
「こっちを見ているようです」
.,、
(i,)
|_|
608
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:41:38 ID:byT4/RW20
川д川 (今日は初めて人間界に行く日……)
川*д川(……頑張るぞー)
こっちを見ているようです
.
609
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:42:24 ID:byT4/RW20
( ゚д゚ )「ただいまー」
( ゚д゚ )「誰もいないけど」
( ゚д゚ )「飯食って風呂入ってさっさとn」
(;゚д゚)「…………借りたDVDの期限が明日までだった気がする」
( ゚д゚ )
( ゚д゚ )
( ゚д゚ )「……風呂入ったら見るか」
610
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:42:45 ID:KqyVfKiY0
乙
猫で和んでたら不覚にもTUNさんで笑っちまったちくしょう…!
611
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:43:19 ID:byT4/RW20
川д川(まずはどのお家に……)
川д川(あっ)
川д川(あの家から微かにホラー臭がする)
川д川(……でーぶいでー?)
川д川(ビデオじゃないけど入れるかな……) スルッ
川*д川(いけた)
川д川(あとは再生されるのを待つだけ……)
612
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:44:10 ID:byT4/RW20
( ゚д゚ )+「さっぱり」
( ゚д゚ )「さて、DVD見るか」 ガサガサ
(*゚д゚ )「夏はやっぱりホラー……」
( ゚д゚ )「ということで、定番のリング!」
( ゚д゚ )「雰囲気作りに電気も消して」
(*゚д゚ )「再生……」
613
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:45:04 ID:byT4/RW20
川д川(あっ、再生された!)
川*д川(しかもリング!)
川*д川(よーし、はりきっちゃうぞー)
川д川「もしもし、映画の中の貞子さん」
川 ゚ -゚)「む、その声は本物の貞子さん?」
川д川「そうですそうです。ちょっとお願いがあるんですが……」
川 ゚ -゚)「なんでしょう。私にできることならなんなりと」
川д川「今日だけ、貞子役を譲ってくれませんか? テレビの前のあの人を驚かせたいのです」
川 ゚ -゚)「どうぞご自由に。最近たくさん再生されるので、私も少し休憩したいのです」
川*д川「ありがとうございます。お体にお気をつけくださいね」
川 ゚ -゚)「はい。では、頑張ってください」
614
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:46:05 ID:byT4/RW20
( ゚д゚ )「なんか……絶世の黒髪美女と貞子……? が仲良くお喋りしてんだけど」
( ゚д゚ )「だが背景がものすごく井戸」
( ゚д゚ )「あっ、美女が井戸に入ってった」
( ゚д゚ )「…………」
( ゚д゚ )「怖い方がこっち来る」
( ゚д゚ )「画面から出るっぽいんですけど」
( ゚д゚ )「…………」
( ゚д゚ )「上半身出た」
615
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:46:23 ID:ldzJ7e1g0
本家貞子に役譲るDVD貞子クールまじクール
616
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:47:02 ID:byT4/RW20
川*д川(あっ、あの人ポカンとしてる)
川*д川(上半身出たし、あの言葉、言ってみようかな)
川д川
川д川 ノロマース
川*д川(きゃー、言っちゃった!)
川д川
川д川 ノロマース
川*д川(うふふー)
617
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:47:26 ID:ldzJ7e1g0
貞子かわえええ
618
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:47:49 ID:KqyVfKiY0
こんな貞子ならリング見るわ
619
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:48:03 ID:byT4/RW20
( ゚д゚ )(……なんか言ってる?)
( ゚д゚ )
( ゚д゚ )
( ゚д゚ )(あっ、「呪います」か)
( ゚д゚ )
( ゚д゚ )(そして冷静な俺)
620
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:49:02 ID:byT4/RW20
川*д川(うふふ、怖くて固まっちゃってる)
川д川(もう1回だけ……)
川д川 ノロマース
川д川(…………)
川;д川(あれっ?)
川д川(そろそろ叫ぶか逃げるかのどっちかしても、おかしくないと思うんだけど……)
川;д川(ここまで動かないって、逆に怖くない? 生きてるよね?)
川;д川(ていうか、固まってるっていうよりすごいこっち見てる?)
川;д川
621
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:50:04 ID:byT4/RW20
( ゚д゚ )(「呪います」って言ったきり、喋りもしないし動きもしない)
( ゚д゚ )(壊れた……?)
( ゚д゚ )(まあボロいとこで借りたし、そうかもな)
( ゚д゚ )
( ゚д゚ )
( ゚д゚ )(やっぱもう少しだけ見てよう)
622
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:51:11 ID:byT4/RW20
川д川
川д川(……よく見たら、目がギョロギョロしてるなぁ)
川д川(ちょっと……いや、結構プレッシャーになるわこれ)
川д川
川д川(じゃあ「先に目を逸らした方が負けゲーム」やってよ)
川д川 ジーッ
川д川 ジーッ
川д川 ジーッ
川д川(引いてくれない)
川д川(あと5分待つ)
623
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:52:34 ID:byT4/RW20
〜5分後〜
( ゚д゚ )(どうしよう、貞子? がこっちを見始めてから結構時間経ってるよな)
( ゚д゚ )(俺、現在進行形で呪い殺されてるのかも)
( ゚д゚ )(でも目を逸らしたら負けな気がする)
( ゚д゚ )
( ゚д゚ )
( ゚д゚ )(眠くなってきた)
_,
( -д゚ )。o(くぁ……)
624
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:53:17 ID:byT4/RW20
川;д川(5分経っちゃったんですけどー!?)
川;д川
川;д川(あ、あと10数えたら諦める……)
川д川(いーち)
川д川(にーぃ)
川д川(さーん)
川д川(しーぃ)
川;д川そ(!?)
川;д川(あくび!? 貞子目の前にしてあくびしちゃうのこの人!?)
川д川
川д川(あっ、でも)
川*д川(向こうが先に目を逸らした)
625
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:54:19 ID:aC/XD4BE0
何なのこいつら
626
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:54:32 ID:byT4/RW20
(;゚д゚)(目ぇ逸らしちゃったー!)
(;゚д゚)(なんかすげえ悔しい! 勝負してた訳じゃないけど超悔しい!)
(;゚д゚)(心なしか優越感浸ってる気がするあいつ!)
(;゚д゚)
( ゚д゚ )
( ゚д゚ )「寝るか」
627
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:55:32 ID:byT4/RW20
川*д川「うふふ」
川 ゚ -゚)「おや貞子さん。おかえりなさい」
川д川「あっ、映画の貞子さん」
川 ゚ -゚)「どうでした?」
川д川「……えっと」
川д川「…………」
川*д川「ちょっと楽しかったです」
628
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:56:33 ID:byT4/RW20
「……まあ、詳しいお話はうちでお茶でも飲みながら」
「えっ、お邪魔していいんですか?」
「そこの井戸なんですけどねw」
「わー、私、1回井戸に入ってみたかったんです!」
「良いとは言いがたいですけど……」
「大丈夫です! あっ、そういえばお名前は――」
終わり
629
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:57:18 ID:byT4/RW20
(
)
i フッ
|_|
630
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 01:57:55 ID:KqyVfKiY0
おつww3人とも可愛かったwww
631
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 02:01:24 ID:AdtwW4/A0
おつ!
ノロマースかわいいwwww
632
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 02:03:34 ID:NHi49Axs0
ノロマース...
633
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 02:04:26 ID:byT4/RW20
投下する人いないならもう一個行くけどいないよな?
634
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 02:05:10 ID:AdtwW4/A0
25本目!いきます!
.,、
(i,)
|_|
635
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 02:06:02 ID:AdtwW4/A0
蝉が鳴いている。
ジーワジーワ、ミーンミーン、カナカナカナカナ。
畳の匂い。縁側で揺れる風鈴が鳴って、すぐ蝉にかき消された。
( ´_ゝ`)「……あっづい」
(´<_` )「うるさい」
横たわる俺の腹を踏みつけて、弟が言う。
ぐぇとカエルが潰されたような声をあげて俺は体を折り曲げた。
( ´_ゝ`)「なんでガチモードなんだ弟者……」
(´<_` )「うるさい黙れ苛々する」
( ´_ゝ`)「八つ当たりしてんだろてめぇ」
(´<_` )
( ´_ゝ`)「黙秘か……ここ一番風通しがいいんだからお前どっかいけ、しっしっ」
手を払う動作をして、俺はまた横たわる。
ばあちゃんの田舎に久々に来たはいいものの、暑い。
俺は寒さに強いが暑さにはめっぽう弱い。だからこそ冷房のないこの家で風通しがいい場所を探したと言うのに。
636
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 02:07:00 ID:AdtwW4/A0
(´<_` )「兄者が動けばいいだろ」
( ´_ゝ`)「先にいたのは俺だぞ」
(´<_` )グイグイ
( ´_ゝ`)「てめっ都合悪くなったら黙るのやめろ!
押すな! 触んなあっついんだから!」
(´<_` )「俺だって暑い」
( ´_ゝ`)「台所が二番目に涼しいぞ」
(´<_` )「台所だと寝れないだろ」
( ´_ゝ`)「廊下もどうかと思う」
(´<_` )「自分ばかりずるいと、思わないの、か、」
( ´_ゝ`)「だから、押すなと、ここは俺が、見つけたんだから」
動かないように踏ん張っているとばあちゃんが呼ぶ声がする。
とうもろこしを茹でたらしい。ばあちゃんが作る茹でとうもろこしは甘くて、好きだ。
ゆでたては熱々だからこそ美味しい。俺はすぐ立ち上がった。
637
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 02:08:00 ID:AdtwW4/A0
(´<_` )
( ´_ゝ`)「ばあちゃん呼んでるぞ」
(´<_` )「ちょっと涼んでから行く。暑い」
そういって寝ころんだ弟に背を向けた。
にこやかに笑うばあちゃんからラップに包まれたとうもろこしを受け取って廊下に戻る。
仰向けになって目を閉じている弟の腹に一本落とした。
(゚<_゚ )「あっぢぃ!!」
( ´_ゝ`)「お返しー」
こみ上げる笑いを押し込んで弟を見下ろす。
Tシャツ越しでも結構熱かったようだ。それを両手で持ってきた自分を褒めてほしいものである。
恨みがましく見上げる弟の横に座ってラップを剥がす。
とうもろこしはまだ少し湯気がたっていて物凄く熱い。
黄色に、時々白が混じった粒はとても綺麗だ。ばあちゃん曰く今年のは出来がいいらしい。
何度か手の上で跳ねさせながらかぶりつく。粒がはじけて、汁が広がった。甘い。確かに当たりのようだ。
( ´_ゝ`)「あーうめぇー」
(´<_` )「よくそう食えるな……熱いだろ」
( ´_ゝ`)「ゆでたてが一番うまいに決まってんだろ」
かじりつく俺と対照的に弟はちまちまと粒をとっていく。
三つから六つほどに連なった粒を溜めて、一気に口に入れる。
なにやらコツがあるようで俺にはできない。だがどう考えてもおかしい食べ方だと思う。
( ´_ゝ`)「めんどくさくねーのそれ」
(´<_` )「食べ終わった時綺麗だろ」
やっぱりよくわからない。確かに綺麗だとは思うけれど。
誰が見ているわけでもないのだからかじりつけばいいのに、と思う。
蝉の声がする。蝉の声って暑さを増す気がするのは気のせいだろうか。
638
:
名も無きAAのようです
:2013/08/12(月) 02:08:17 ID:byT4/RW20
あぶねえ
wktk
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