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( ^ω^)百物語のようです2013( ω  )

637名も無きAAのようです:2013/08/12(月) 02:08:00 ID:AdtwW4/A0

(´<_` )

( ´_ゝ`)「ばあちゃん呼んでるぞ」

(´<_` )「ちょっと涼んでから行く。暑い」

そういって寝ころんだ弟に背を向けた。
にこやかに笑うばあちゃんからラップに包まれたとうもろこしを受け取って廊下に戻る。
仰向けになって目を閉じている弟の腹に一本落とした。

(゚<_゚ )「あっぢぃ!!」

( ´_ゝ`)「お返しー」

こみ上げる笑いを押し込んで弟を見下ろす。
Tシャツ越しでも結構熱かったようだ。それを両手で持ってきた自分を褒めてほしいものである。
恨みがましく見上げる弟の横に座ってラップを剥がす。

とうもろこしはまだ少し湯気がたっていて物凄く熱い。
黄色に、時々白が混じった粒はとても綺麗だ。ばあちゃん曰く今年のは出来がいいらしい。
何度か手の上で跳ねさせながらかぶりつく。粒がはじけて、汁が広がった。甘い。確かに当たりのようだ。

( ´_ゝ`)「あーうめぇー」

(´<_` )「よくそう食えるな……熱いだろ」

( ´_ゝ`)「ゆでたてが一番うまいに決まってんだろ」

かじりつく俺と対照的に弟はちまちまと粒をとっていく。
三つから六つほどに連なった粒を溜めて、一気に口に入れる。
なにやらコツがあるようで俺にはできない。だがどう考えてもおかしい食べ方だと思う。

( ´_ゝ`)「めんどくさくねーのそれ」

(´<_` )「食べ終わった時綺麗だろ」

やっぱりよくわからない。確かに綺麗だとは思うけれど。
誰が見ているわけでもないのだからかじりつけばいいのに、と思う。
蝉の声がする。蝉の声って暑さを増す気がするのは気のせいだろうか。


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