[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
ミセ*゚ー゚)リひどい妄想のようです(゚、゚トソン
1
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:19:11 ID:K.fid2pQ0
(゚、゚トソン「やっぱり時代はBLですよ」
ミセ*゚ー゚)リ「は?」
(゚、゚トソン「男同士の恋愛です」
ミセ*゚ー゚)リ「え?」
(゚、゚トソン「ホモです」
ミセ*゚ー゚)リ
ミセ*゚ー゚)リ
ミセ*゚ー゚)リ「何言ってんだコイツ」
207
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:05:49 ID:y.k/rWQY0
ミ,,゚Д゚彡「……俺達も急ぐ?」
( ,,^Д^)「急ぐ必要がどこにあるんですか?
ゆっくり行きましょうよ、彼らもすぐ止まります」
ゆっくり行きたいのは僕の我儘だが、フサは疑問を持たずにそうだね、と言った。
フサにとっては無意識の許容なんだろう。それに僕がどれだけ助けられているかを彼は知らない。
目的地のコンビニまであと少し、もう少しだけ彼に触れていたい。
(;・∀ ・)「ちょ、コンビニ過ぎた! バカ! アイス!」
( ^Д^)「とまんねぇwwww」
(;・∀ ・)「バカ! 全力で止めろ!!」
( ^Д^)「アイスはにげねぇって」
(;・∀ ・)「上りたくねぇから言ってんだっての! 暑いし!」
( ^Д^)
(;^Д^)そ「上んなきゃじゃん! うわめんど!」
(;・∀ ・)「さっきから言ってんだろばかああああ!!!!」
( ,,^Д^)「……なにやってるんでしょうね、あの二人」
ミ,,゚Д゚彡「……さぁ?」
208
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:06:36 ID:y.k/rWQY0
(゚、゚トソン「男子学生の自転車二人乗りは浪漫」
(゚、゚トソン「抱き着き型、背中合わせ型、ちょっと距離感ある型全部美味しいです」
ミセ*゚ー゚)リ「現実では犯罪だし危ないからやっちゃだめだよ」
(゚、゚トソン「BLはファンタジーを含んでいるのです」
ミセ*゚ー゚)リ「創作だからね、浪漫追い求めたいときもあるよね」
(゚、゚トソン「浪漫から妄想が生まれるのです」
ミセ*゚ー゚)リ「それは言いすぎだ」
209
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:07:39 ID:y.k/rWQY0
(゚、゚トソン「僕っ子敬語に目覚めたんですけどどうしましょう」
ミセ*゚ー゚)リ「ほっとけばいいんじゃないかな」
:( 、 トソン:「わかってない……敬語の良さを貴方は何も理解していない……!」
ミセ;゚ー゚)リ「なんで本気の怒りなの!?」
(゚、゚トソン「考えてみてくださいよ、敬語ですよ?」
(゚、゚トソン「微妙な溝を感じてしまう、砕けた話し方をしてほしいのにシチュ」
(゚、゚トソン「後輩が感情に任せて素が出てしまい、我に返って先輩に謝り倒すシチュ」
(゚、゚トソン「もーたまんないですね。年下にお姉さんって呼ばれたいです」
ミセ*゚ー゚)リ「最後はただの願望じゃねぇか」
(゚、゚トソン「今回は生粋の敬語なので直ることはありませんけど、それもそれで美味しいです」
ミセ*゚ー゚)リ「タカラ君ね」
210
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:08:30 ID:y.k/rWQY0
(゚、゚トソン「あ、これ続きますので」
ミセ*゚ー゚)リ「お、おう」
(゚、゚トソン「なんかびびっときましたので、今一押しです」
(゚、゚トソン「新たな世界垣間見てます私、フサタカいいです新境地です」
(゚、゚トソン「素直攻めと敬語受け美味しいです。
お互い鈍感で倍率ドン、周りから和やかに見守られつつやきもきされてドドン、
気持ちに気付いて動揺がドドドン、最後は大団円でフルコンボだドンです」
ミセ*゚ー゚)リ「そう書くんでしょうよ……」
(゚、゚トソン「自分でも面白くない文が誰かの心を動かせるとでも思っているのですか?」
ミセ*゚ー゚)リ「なんかいいこと言ってるっぽいけど、
つまり自分が好きなように書くってことだよね?」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「さて、妄想しましょう」
ミセ*゚ー゚)リ(図星だな)
211
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:09:22 ID:y.k/rWQY0
ミ,,゚Д゚彡「タカラー、ご飯ー」
( ,,^Д^)「はいどうぞ」
ミ,,*゚Д゚彡「やったー! ありがとタカラ!!」
( ,,^Д^)「毎日言わなくてもわかってますって」
ミ,,*゚Д゚彡「タカラの本当に美味しいから!!」
( ,,^Д^)「はいはい、食べましょうね」
ミ,,*゚Д゚彡「うん!」
弁当を持ってはしゃいでいたフサが満面の笑みのまま椅子に座り、弁当を開ける。
机を挟んで呆れ笑いをしながらタカラも自分の弁当を開ける。
おかずは一切変わらない弁当箱が二つ並んだ。夫婦か、と言いたくなるが俺の弁当も同じ中身をしている。
大きめの卵焼きとミートボール、ベーコンで巻かれたアスパラに昨日の残りの肉じゃが。
ご飯にはじゃこのふりかけがかかっている。驚くべきは冷凍食品だとかが一切ないことだろう。
弁当に入っているもの全てタカラの手作りだ。しかも美味い。師匠である俺の母さんそっくりの味をしている。
( ,,^Д^)「美味しいですか?」
ミ,,*゚Д゚彡「当たり前だから!」
(,,*^ー^)「なら、よかった」
ミ,,*゚Д゚彡「これで午後も頑張れるから!」
(,,*^Д^)「大袈裟ですね」
ミ,,*゚Д゚彡「本当だから!」
隣からまるでハートでも飛んできそうな会話が聞こえる。
目線だとか声音だとか、一挙一動が互いを好きだと言っている、二人。
だがしかし、だがしかし。
( ^Д^)(聞いて驚け……こいつら、付き合ってもないんだぜ……)
(・∀ ・)(おk、落ち着けブラザー。死にそうな顔してんぞ)
( ^Д^)(お前モナー)
212
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:10:17 ID:y.k/rWQY0
悪友と目で会話しながら卵焼きを口に放り込む。
美味い。今日は出し巻卵だ。これを作っているのが女だったら嫁になってほしい。
残念なことに作っているのは男で、従兄弟なのだけれど。
(・∀ ・)「なぁ、なんで進展しねぇの?」
俺の弁当からミートボールを一つ奪いながらまたんきが言う。
何を、とは聞かなくてもわかっている。隣の鈍感野郎二人のことだ。
お返しに唐揚げを奪って、深い溜息を吐く。
( ^Д^)「またんき君に悲しいお知らせがあるが聞きたいかね?」
(・∀ ・)「聞きたいけどキャラ変わってんぞ」
( ^Д^)「もうね、性別とかはどうでもいいんですよはい」
(・∀ ・)「かえってこいプギャー」
俺達の高校は男子校である。
家に一番近くて俺の頭でも入れる高校がここだっただけで、結構快適な高校生活を送っている。
タカラはもっと上にいけたけれど近いというだけで選んでいた。大学を選べば問題ないらしい。
そして俺達は所謂多感な年頃、青春期というやつである。
しかし周りに女子はいない。一時の気の迷いか潜在的にあったか、そっちに目覚める奴がいたりするわけだ。
案外慣れるもので例え視界の端でいちゃいちゃしてようと生暖かい目で見ていられるようになった。
実際そういう恋人、という関係の二人組もいる。またはそれに準じた雰囲気を持っている二人。
例えば、フサとタカラだとか。だがこいつらは付き合っていない。
( ^Д^)「お前さ、恋したことあるか?」
(;・∀ ・)「なんだよいきなり……そりゃあるよ女にな」
( ^Д^)「どうやって恋してるって気づいた?」
(・∀ ・)「えぇ? 可愛いなーとか傍にいたいなーとか思ったから?
あと他の奴と話してんじゃねぇよ、とか」
( ^Д^)「そう、そこなんだよまたんき君!」
(・∀ ・)「は?」
213
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:11:03 ID:y.k/rWQY0
ビシッと箸を突き付ける。横から行儀が悪いと小言が飛んできたが無視する。
唖然としていたまたんきが考え込んで、ハッとした顔で俺を見た。
(;・∀ ・)「……嘘だろ?」
( ^Д^)「真実って、残酷だよな」
(;・∀ ・)「鈍感ってレベルじゃねぇぞ……」
( ^Д^)「逆にお似合いともいえるがな」
じゃがいもを食べながら皮肉を言う。
そう、恋なんてものは自分の気持ちに気付かないと進展のしようがないのだ。
タカラはともかく、フサは鈍感を通り越して馬鹿としか思えない。俺ですらそう思うほど、鈍い。
(・∀ ・)「待て、ソースは?」
( ^Д^)「本人に聞いた。親友だそうだ」
(・∀ ・)「それが嘘の可能性は?」
( ^Д^)「ないな。嘘つけねぇのと自分の気持ちすらよくわかんねぇ馬鹿二人だし」
(・∀ ・)「なんてこった……」
またんきと共に深い溜息を吐く。
本人達が気づいていないのに周りが知っている恋なんて、どうしろというのだ。
両想いならもうくっついてしまえ、と思うのだがそう簡単に事は運んでくれない。
(・∀ ・)「そうか……だから体育祭であー……おかしいと思ってたんだよ……」
( ^Д^)「あぁ……俺もあれでな……まさか、って思ってたんだ……」
手で額を支えながら唸るまたんきに頷く。
214
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:11:51 ID:y.k/rWQY0
もう二か月くらい前になる、体育祭の時のことだ。体育委員会の俺とまたんきは当然準備に関わっていた。
普通の体育祭なんてつまらないと知恵を絞った結果、借り物競争をやることになった。
勿論普通の借り物なんかじゃない。
('(゚∀゚∩『次の競技に移るんだよ! 次は……借り人競争なんだよ!
ルールは簡単! レーンに設置されてる紙に書かれた人を、指定された方法で運んでゴールすればいいんだよ!!
無理だったらリタイアもできるんだよ!! ってリタイアする競技とは思えないよ』
('(゚∀゚∩『クリアできた人には……購買商品券千円分を贈呈するんだよ!!
大サービスなんだよ! じゃあ、出場する人はスタート地点に並んでほしいんだよー』
放送委員会のなおるよの呼びかけに生徒が移動していく。
俺の高校は少し変わっていて、全体競技は出る生徒が決められ個人競技は希望者がどれだけ出てもいいことになっている。
全体競技がクラスの点数、個人競技はクリア者へのご褒美システムだ。
購買で千円分だとかなりの物が買えるので、借り人は結構人気競技となった。
(・∀ ・)『並んでくださーい八人ずつでーす』
気怠そうに生徒を並ばせるまたんきを遠目に見ながら俺はゴールにいた。
フサが列に加わったのが見えた。参加しない方がいいぞ、と念じたが届かなかったようだ。
(・∀ ・)『位置についてー……よーい、ドン!!』
215
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:12:57 ID:y.k/rWQY0
ピストルの破裂音と共に一列目が走り出す。ほぼ同時に紙を見て、全員が動きを止めた。
そう簡単に商品券千円分が貰えるとは思わないでほしい。
自分でもなかなか厳しいと思う内容だ。乗り越えられるのは馬鹿か恥を捨てた奴、または運よく楽な紙に当たった奴だけだろう。
(;`ー´)(自分の周りで一番可愛いと思う人、だと……?
男相手に可愛いもなにもねーだろうが……!)
爪;'ー`)(阿部先生名指しはわかる……だが、あれをおぶれというのか……?
貞操の危機ってか運べる気しねぇ……悪意が紙がらにじみ出てやがる……!)
(;ФωФ)(本当は性格が悪そうな人……!?
い、言えないのであるこれは……)
( <●><●>)(好きな人……これは誤解を受けそうですね……)
<_プー゚)フ「先生!! ネーヨ先生どこだーー!?」
('(゚∀゚∩『おおっとエクスト君がいち早く探し始めたよ!
しかし皆かたまってるってことはかなり厳しい内容みたいだよ!』
('(゚∀゚∩『ここで一例を紹介するよ!
えっと、今まで告白されたことがありそうな人、を二人三脚で!!
そう難しく見えないんだよ……?」
( ^Д^)(あー簡単なやつが渡っちまったのか)
なおるよが首を傾げているうちにエクストが帰ってきた。
ネーヨ先生を連れて、そのまま走り抜ける。
216
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:13:52 ID:y.k/rWQY0
<_フ*゚ー゚)フ『一位!!!』
(;´ー`)『いきなりなんなんだーヨ……老体にはキツイヨ……』
<_フ*゚ー゚)フ『まだ二十五歳だろー?』
( ^Д^)『紙見せてくださいねー』
<_フ*゚ー゚)フ『おうよ! ちゃんとクリアしてんだろ?』
満面の笑みのままエクストはネーヨ先生と繋いだ手をぶんぶんと振る。
所謂恋人つなぎのそれを確認して俺はマイクを通じて宣言する。
( ^Д^)『エクスト、一番好きな先生、を、恋人つなぎで! クリア!!』
<_フ*゚ー゚)フ『イェーイ!! ほら先生も!』
(;´ー`)『い、いぇーい』
( ^Д^)『商品は委員のテントから貰ってくださいねー』
はしゃぐエクストに観客から拍手が起こる、が未だ佇んでいる生徒は絶望的な表情を浮かべた。
そう、紙に書いてある内容はここで俺が宣言し全生徒に伝えられる。
千円のために頑張る馬鹿がどれだけいるだろうか。当たる紙にもよるが、かなり少数になるだろう。
217
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:14:51 ID:y.k/rWQY0
( <●><●>)『リタイアします』
('(゚∀゚∩『おーっとワカッテマス君リタイア! よっぽど内容が厳しかったみたいだよ!』
(;`ー´)『俺もリタイアするぜ……』
爪;'ー`)『俺も無理だわ』
(;ФωФ)『吾輩もである……』
('(゚∀゚;∩『って、皆リタイアするの!? どんな内容なのか気になるんだよ!!』
( ^Д^)(友情破壊、あらぬ誤解……まぁ、自分を守るためにはそうなんだろ)
一人がリタイアすれば連鎖的に皆リタイアした。
二列目、三列目でもどんどんリタイアが続出していく。
('(゚∀゚∩『借り人、想像以上の難関なんだよ……!
どうやら先生がかなり難しくするよう指示したらしいんだよ! 千円にみみっちいんだよ!!』
N| "゚'` {"゚`lリ『ほう?』
('(゚∀゚;∩『じょ、冗談なんだよ! どんどん進めるんだよ!』
( ^Д^)(阿部からのプレッシャーがやべぇ……)
先生へのブーイングも即座に消えた。
確かに簡単だったら学校の予算がもたないからと難しくしたのだけれど、
ここまでクリアする人がいないのも問題だ。皆世間体を気にするらしい。
218
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:16:01 ID:y.k/rWQY0
(・∀ ・)『よーい、ドン!』
三三ミ,,゚Д゚彡
( ^Д^)(お、フサだ)
('(゚∀゚∩『そろそろ次のクリアを見たい所だよ!』
フサが紙を見て、即座に振り向いた。そのまま逆方向に走り出す。
悩む様子もなかったから簡単なのに当たったんだろう、と思っていた。
一直線に進んだ先にいる、タカラを抱き上げるまでは。
(,,;^Д^)『わぁっ!?』
ミ,,゚Д゚彡『ダーッシュ!!』
('(゚∀゚∩『な、なんとフサ君の指令はお姫様抱っこだよ!! そんなに背変わらないのに力持ちなんだよ!
でも結構怖そうだよ……』
(,,;^Д^)『こわ、怖いです!! 降ろしてください!!』
ミ,,゚Д゚彡『ちょっと我慢してほしいからあああ!!!』
(,,;^Д^)『いやああああ速い!!! やめてくださいいいいい!!!!』
タカラがフサの首に手を回して涙目で悲鳴を上げた。必死になるのもわかる。
一回遊びであの体勢をやったことがあるが、思ったより不安定で怖いのだ。
タカラの命運を握るフサは人を抱えているとは思えない速さで俺の横を駆け抜けて、すぐにタカラを降ろした。
地面に足を着けて安心したか、タカラの表情が焦りから怒りに変わっていく。
(,,#^Д^)『いきなり何するんですか!!』
ミ,,;゚Д゚彡「ご、ごめ」
(,,#^Д^)「許しません! 危ないですし怖いですしもう!! 寿命が縮みました!!」
ミ,,;゚Д゚彡「紙にそう書いてあったから……」
(,,#^Д^)「だからって何も言わず抱える人がいますか!!!」
219
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:17:03 ID:y.k/rWQY0
珍しく激昂しているタカラに、さっきまでの強引さはどこへ飛んだかフサはたじたじだ。
すまん、お姫様抱っこを提案したのは俺だ。心の中で謝っておく。
( ^Д^)「おう、紙よこせ」
ミ,,゚Д゚彡「あ、これだから」
( ^Д^)
( ^Д^)「え、これ読んでいいの?」
ミ,,゚Д゚彡「え、なんかおかしいの?」
思わず確認してしまう内容だった。俺なら即座にリタイアを選ぶ。案外俺も世間体とやらを気にしているようだ。
フサは本気で俺が言う意味がわからないらしい。俺にできるのは、自分の仕事を全うすることだけだ。
220
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:17:53 ID:y.k/rWQY0
( ^Д^)「えー……フサ、大事な人、を、お姫様抱っこで! クリア!!」
ミ,,*゚Д゚彡「やったー!!」
( ,,^Д^)「は? え?」
ミ,,*゚Д゚彡「報酬も半分こだから!」
( ,,^Д^)「え? あ、ありがとうございます」
( ^Д^)「おうとっとと貰ってこい、視線が痛いわ」
ミ,,*゚Д゚彡「れっつごー!」
( ,,^Д^)「……まぁいいですよね、五百円分の怖さってことで」
はしゃぐフサと動揺しながらも変な納得をしたタカラは拍手に混ざって突き刺さってくる視線に全く気付かない。
恐らく一番きついと踏んで出した指令だったはずなのだが、鈍感はそれの上をいった。
大事な人、なんて好きな人より重要じゃないか。毒づいても二人に届きはしない。
('(゚∀゚∩「フサ君おめでとうなんだよ! 仲良しはいいことだけどこっちが恥ずかしいよ!!
さあ、後に続く人は誰だよ? 正直恥とかどうでもいいレベルになってきたよ!!」
なおるよの言う通り、本人達が自覚していないだけで爆弾並みの破壊力があった。
いっそ本当に付き合っていちゃいちゃしてるほうが素直に苛つけたのに、
落ち着かないというか焦るというか、うまく言い表せないが、全生徒と気持ちがシンクロしたのを感じた。
(リア充爆発しろ)
まさか恋に気付きもしていないとは、思いもしなかった。
221
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:18:49 ID:y.k/rWQY0
(・∀ ・)「あの後皆吹っ切れたもんな」
( ^Д^)「結局赤字だったな、俺達のせいじゃねぇけど」
フサ爆弾事件(命名またんき)の後の借り人はすごかった。
友情破壊系以外は全員クリアして、先生のポケットマネーで報酬の足りない分を払ったらしい。
誤解も皆で受ければ怖くないということなんだろう。集団心理とかいうやつだ。
(・∀ ・)「こっちの心の準備はできてんだけどなー」
( ^Д^)「普通こっちが引くはずなんだけどな」
(・∀ ・)「あぁ……なんで俺達が心配しなきゃなんねぇんだ」
( ^Д^)「全くだ」
笑顔のまま弁当を食べ進める二人を横目で見て、溜息。
フサ爆弾事件でもうこの二人の仲は全生徒公認になっている。
知らぬは本人ばかりなり、なのだ。
( ,,^Д^)「どうかしました?」
(・∀ ・)「お前達がどうかしてんぜ」
ミ,,゚Д゚彡「え?」
( ^Д^)「なんでもねぇよ」
(・∀ ・)「頭がいいと勉強ができるは別なんだぞー」
( ,,^Д^)「なんですかいきなり……」
( ^Д^)「鈍感なのも大概にしろって話だ」
ミ,,゚Д゚彡「え? 俺鈍感なの?」
( ,,^Д^)「さぁ?」
互いに首を傾げあう姿にまた溜息がでる。
こいつらに進展はまだまだ望めないようだ。
222
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:20:00 ID:y.k/rWQY0
(゚、゚トソン「女子校が百合の花園なら男子校は薔薇の楽園で問題なかろう?」
ミセ*゚ー゚)リ「キャラ変わってるよ」
(゚、゚トソン「繰り返し言いますが創作はファンタジーです。妄想で想像で理想です。
現実と違う! なんて当たり前ですよ」
ミセ*゚ー゚)リ「理想と現実のギャップに苦しむ人もいるわけだしね」
(゚、゚トソン「現実ではありえないとわかっているからこそ、妄想は楽しいのです。
期待してしまうのも事実ですけどねあー男子校潜入してぇ」
ミセ*゚ー゚)リ「変に期待が暴走しなきゃいいんじゃないのって思うけどなー」
(゚、゚トソン「私みたいに暴走すると後が大変ですよ」
ミセ*゚ー゚)リ「説得力が」
(゚、゚トソン「それで妄想はかどってるので悪くなかったかなとも思ってます」
ミセ*゚ー゚)リ「G並みの生命力よ」
ドヤァ +(゚、゚トソン
ミセ*゚ー゚)リ「実際二週間ぐらいへこんでたけどね」
(゚、゚トソン「人間立ち直るのが大事なのです」
223
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:20:56 ID:y.k/rWQY0
(゚、゚トソン「あー鈍感可愛い」
ミセ*゚ー゚)リ
(゚、゚トソン「あー可愛い!!!」
ミセ*゚ー゚)リ「あ、はい」
(゚、゚トソン「冷たいですね」
ミセ*゚ー゚)リ「あまりの進展のなさに驚いてるんだよ」
(゚、゚トソン「それがいいんじゃないですかやだー」
ミセ*゚ー゚)リ「進展なさすぎだろ……なんだ大事な人って告白超してんだろ……」
(゚、゚トソン「無自覚な恋ってたまんないですよねぐへへへ」
ミセ*゚ー゚)リ「よだれ拭けよ」
(゚、゚トソン「おっと失礼」
(゚、゚トソン「鈍感美味しいですけどやっぱり進展したいですよね」
ミセ*゚ー゚)リ「そう言ってんじゃん」
(゚、゚トソン「悩んじゃいますねーどう進めましょう」
(゚、゚トソン「告白は決まってるんですけどねー」
ミセ*゚ー゚)リ「間が思いつかないあれか」
(゚、゚トソン「この悩んでる間結構楽しいんですよ」
(゚、゚トソン「色々選択肢あって、いいですよね。
創作する人はわかってくれる感覚だと思います」
ミセ*゚ー゚)リ「へーぇ」
(゚、゚トソン「より冷たい」
ミセ*゚ー゚)リ「ゴチャゴチャうるせぇはよ妄想しろや」
(゚、゚トソン「ウィッス」
224
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:22:01 ID:y.k/rWQY0
唐突だが、俺の従兄弟の話をしよう。
実は勇者の血を継いでいるとかそういうんじゃない。
タカラを語るためには結構過去まで遡らなくてはならない、ってだけだ。
俺の母親の姉の子供として生まれたのがタカラだ。
生まれは普通、特殊だったのは両親が子供より仕事を優先したこと。
母親は産後すぐに仕事場に復帰、父親も仕事漬けで家に帰るのは月に一度あるかないか、だったそうだ。
タカラを育てたのはベビーシッターと家政婦。金はあっても愛はないっていうのかね。
そうやって育てられたタカラが俺の家に来たのは小学校に入る前の十二月。
両親が海外に行くことになり、一人になるのを見かねた母さんが共に暮らす事を提案した。
タカラの両親は喜んだ、子供という枷がなくなったからな。
俺の両親が怒ってたよ、なんで生んだんだってな。俺も、そう思うね。
今でも忘れられない。おそらく、これから先忘れることもない記憶だ。
痩せぎすの体に大きいコートと不釣り合いのスニーカーを履いて、
脇に通帳とカードを抱えて、俺と歳の変わらない奴が頭を下げた。
( ,,^Д^)『これからお世話になります、タカラです。
ご迷惑にならないようにしますのでどうか置いてください』
( ,,^Д^)『僕の生活費はこれに振り込まれます。
学費などはその都度連絡していただければ、追加するとのことです』
つらつらと台本を読んでいるように言い、通帳を俺の母親に差し出した。
母さんは動揺しながらそれを受け取って、話しかける。
225
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:23:06 ID:y.k/rWQY0
|゚ノ ^∀^)『……他に荷物は、ないのかな?』
( ,,^Д^)『後で宅配便でダンボールが一つ、届きます。それ以外はありません』
|゚ノ ^∀^)『そう、プギャー挨拶なさい。これから一緒に暮らすんだから』
( ^Д^)『……よろしく』
( ,,^Д^)『よろしくお願いします、プギャー君』
張り付いた笑み、抑揚のない声。
子供らしさの全くないタカラは酷く不気味だった。
気持ち悪いっていうのかな、異質な感じなんだ。
今なら感情が抜け落ちてる、って言える。あいつの笑顔には感情がなかったんだ。
大人から見れば礼儀正しくて大人しい、いい子なんだろうけどな。
同じ子供から見ればおかしい奴にしか見えなかった。
だから俺は一緒に暮らしてても話しかけたりしなかったし、タカラも俺に関わろうとしなかった。
いや、タカラは誰とも関わろうとしなかった。俺の親にすら必要最低限の会話だけだった。
226
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:24:04 ID:y.k/rWQY0
小学校にあがってもそのまま。張り付いた笑み、抑揚のない声。
クラスは違ったけれど評判は聞いていた。不気味な奴だってな。
子供は敏感で、残酷だ。三年にもなれば異質を排除しようとする自我もでてくる。
小学生のいじめなんてたかが知れてる。無視とわざと聞こえるように悪口、幼い分わかりやすいもんだ。
ただ一切タカラに通じなかった、だけで。
いじめてる方もおかしなもんで、少しはへこんだり動揺してくれないとつまらないんだろう。
わざわざ呼び出して正面から絡み始めたんだよ、気持ち悪いってな。
( ,,^Д^)『はぁ、そうですか』
それでもタカラの反応はこれだけだった。
流石におかしい奴だと思ったのかそれから絡まれることはなくなったらしいけどな。
なんで俺がこれを知ってるかっていうと、タカラ本人から言われたから。
事のあらましを話して、一言。
( ,,^Д^)『僕の何が気持ち悪いんでしょう?』
首を傾げながらも張り付いた笑み、抑揚のない声。
俺はそりゃあ驚いた、こいつ自覚してなかったんだってな。
だから教えてやったんだよ。
( ^Д^)『お前笑ってるように見せて笑ってねぇもん、怖いんだよ』
( ,,^Д^)『はぁ』
( ^Д^)『あとな、声も気持ちこもってないっていうか、
あー全体的にお前から感情? そういうのがないんだよな』
( ,,^Д^)『ふむ……』
227
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:25:05 ID:y.k/rWQY0
タカラが考え込んで、俯いた。
納得させるように数回頷いて、つぶやいた。
( ,, Д )『そうですか』
一瞬見せた能面のような生気のない顔が、あいつの本性なんだと俺は思ってるよ。
すぐ消えちまって、笑顔が浮かんでたんだけどな。
( ,,^Д^)『では、これでどうでしょう?』
今までと変わらないように見えた、けど違った。
張り付いたんじゃなくて自然な笑顔になった。そして、人を近づけない雰囲気を持った。
声もある程度の感情を持っていた。拒絶、というわかりやすい固さを含んでいた。
誰からも不気味に思われることはなくなっただろう、でも。
( ^Д^)『さっきまでのよりはマシだけどさ、お前それで楽しいの?』
( ,,^Д^)『楽しい? 楽しいとはなんですか?』
(;^Д^)『……わかんねぇの?』
( ,,^Д^)『それは僕に必要なものなのですか?』
228
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:26:11 ID:y.k/rWQY0
まさか、だった。
確かめるために俺はタカラの手首を握って、力を込めた。
( ,,^Д^)『痛いです』
( ^Д^)『他には?』
( ,,^Д^)『え?』
( ^Д^)『やめてほしいとか、何すんだとか、ねぇの?
痛いの嫌だろ、なんでふりほどかねぇの? なんで怒んねぇんだよ』
( ,,^Д^)『……それが普通、なのですか』
( Д )『普通とか関係ねぇだろ、お前がどう思うかを聞いてんだよ』
困ったように笑うタカラに苛ついて突き飛ばした。
そして小さく痛い、と言ったタカラを抱きしめた。俺はきっと泣きそうだった、というか泣いた。
同情とか可哀想とか色々ひっくるめて、俺はこいつを哀れだと思った。
( ,,^Д^)『苦しいです』
( Д )『うるせぇ』
( ,,^Д^)『? 泣いているのですか?』
( Д )『誰のせいだと思ってる』
( ,,^Д^)『僕ですか? それはすみません』
( Д )『……大丈夫だからな』
( ,,^Д^)『?』
( Д )『大丈夫だからな、大丈夫……』
タカラが恐る恐る俺の背中を撫でてきてまた泣けた。
何が大丈夫なんだか、今考えてもわからない。自分が安心したかっただけだったのかもしれない。
229
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:27:05 ID:y.k/rWQY0
それから俺はタカラを連れ回すようにして、とにかく人と関わりを持たせた。
両親にも手伝いとかして無理にでも話させた。
偶然料理に興味を持ったタカラは今では俺より母さんと話している。
そして、感情を教えた。
タカラが処理できない感情を俺に説明して俺が教える、というやり方で少しずつタカラは感情を手に入れていった。
だが、喜怒哀楽を理解できるようになっても表情にそれがでることは非常に稀だった。
それが、だ。
( ,,^ー^)『……ふふっ、』
ミ,,゚Д゚彡『……笑った……』
一人の男と出会うだけで笑ってしまうなんて、誰が想像できただろう。
フサと会ってからタカラは本当に変わった。
素直なフサにつられてか自分の感情を出すことに臆さなくなった。
そして、恋をした。自分に最も多くの感情を与えた男に。
230
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:28:02 ID:y.k/rWQY0
なんつーの、娘がどっかいっちゃうってのに近い感覚ってーの?
ぽっと出の男に奪われてさ。今までの俺の努力どうしてくれんのって思ったりもしたよ。
泣かせたら承知しねぇぞって本当に父親か俺は。
それでもさ。あのタカラが、笑ってるからさ。
( ,,^Д^)「フサ、明日遊びに行きませんか」
ミ,,゚Д゚彡「いいよーどこいく?」
( ,,^Д^)「んー……適当にぶらぶらしたいです、散歩」
ミ,,゚Д゚彡「んじゃ十一時に迎えにいくからー」
( ,,^ー^)「はい、待ってますね」
( ^Д^)(無計画だなおい)
笑ってくれりゃいいかな、なんて思っちゃうわけよ。
幸せそうだし。ちょっとさみしいとか思ってねぇし。
あーなんだろうな、とりあえず。
( ^Д^)「彼女ほしい……」
(・∀ ・)「ナンパでもいくか?」
( ^Д^)「幸せになりたい……」
(・∀ ・)「……あ、飴あった。ほれ」
……俺の幸せはパイン飴一個分か。
美味しいけどさ。あー……
( ^Д^)「幸せになれよなー……」
(・∀ ・)「おーなるぞー」
お前じゃねぇよ、馬鹿。
231
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:28:57 ID:y.k/rWQY0
(゚、゚トソン「ショタ可愛い」
ミセ*゚ー゚)リ「犯罪臭」
(゚、゚トソン「ロリも可愛いですよ」
ミセ*゚ー゚)リ「増したわ」
(゚、゚トソン「敬語ショタたっまんないですねおそらく現実にはいないですけど」
(゚、゚トソン「ちっちゃいこにお姉さんって言われたいです」
ミセ*゚ー゚)リ「さっき似たようなの聞いた気がするなぁ」
(゚、゚トソン「年下可愛すぎてつらいです。私ストライクゾーン広いので」
(゚、゚トソン「でも一番は高校生ですね、計り知れない浪漫があります」
(゚、゚トソン「中学だと幼い、大学はいきすぎって感じです。
危うい中間地点なんですかねきっと」
ミセ*゚ー゚)リ「知らんがな」
232
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:29:55 ID:y.k/rWQY0
ミセ*゚ー゚)リ「というか、妄想これ進展してないよね?」
(゚、゚トソン「ばれましたか」
ミセ*゚ー゚)リ「ばれないと思ってたの?」
(゚、゚トソン「じわりじわりと進めたい時もあります」
ミセ*゚ー゚)リ「1ミリも進んでないね」
(゚、゚トソン「こういう小話書いてて物凄く楽しいですよ」
(゚、゚トソン「妄想書くのやっぱ楽しいです、やめられないです」
(゚、゚トソン「馬鹿みたいに楽しいですよこれ、ストレス解消にオススメします」
ミセ*゚ー゚)リ「行き詰った時は地獄だけどね」
(゚、゚トソン「そういう時は別の話を書けば問題なしです」
ミセ*゚ー゚)リ「次回、フサタカに進展が!?」
(゚、゚トソン「ないかもしれないですが、今日はここまで。眠いので」
ミセ*゚ー゚)リノシ「おやすみー」
233
:
名も無きAAのようです
:2013/07/15(月) 02:48:00 ID:95LhklCUO
おっ、戻ってきたな
234
:
名も無きAAのようです
:2013/07/16(火) 00:15:24 ID:PNUgM.pkC
>>156
です
フサタカ書いてくれてありがとう!
あと、勝手な妄想を晒して申し訳なかった
これからはひっそりと支援します
235
:
名も無きAAのようです
:2013/07/21(日) 13:09:37 ID:BNMqbU0YO
801板って場所があるんだからそこでやれよ
なんでわざわざ表に出て来るんだよ
嫌なら見るな!なら目のつかないとこ行け
236
:
名も無きAAのようです
:2013/07/21(日) 13:15:23 ID:YYmxg0BE0
801板見たらこことは趣旨が違ったからって言ってんじゃん
237
:
名も無きAAのようです
:2013/07/21(日) 13:45:56 ID:q0Gg1S.g0
不快なら削除依頼出せって作者も言ってる
sage進行だから新規読者が増えるってこともないでしょ気にしすぎ
238
:
名も無きAAのようです
:2013/07/28(日) 03:40:42 ID:v1dy9E3U0
某でも801板でも言われてたが一番の問題は
作品関係なしに「AAのBL妄想を語るスレ」になりかけたことだ
(
>>151-156
あたりとか。お題募集って言うより萌え語りになってる)
ここがちゃんと作品スレとして機能するなら大丈夫だろ
お題出す時は単語とキャラ名であまり外野がハァハァしないようにするとかいくらでも改善できる
239
:
名も無きAAのようです
:2013/08/25(日) 16:03:28 ID:7I0R.vc.0
あわよくばこれが百合ならば…
240
:
名も無きAAのようです
:2013/10/13(日) 10:38:01 ID:XPsb0lZs0
作者戻ってきてくれ
241
:
名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 21:07:24 ID:2l0BqY6g0
待ってるよ
242
:
名も無きAAのようです
:2013/11/07(木) 01:46:39 ID:QfxWN7v20
テーブルの上にはかなり減ったつまみ類と、既に空になった缶。
膝の上の重みと腰にまわった腕。今では焦げ茶に落ち着いた頭に手を置きながら焼酎を口に含む。
二人で宅飲みをすると最後はこの状態になる。
言ってしまえばジョルジュが俺に抱き着いたまま離れなくなる。
( ゚д゚)「おい、寝るなよ」
(*-∀-)「んー……」
覗き込みながら言うと、呻き声と共に左手に頭が押し付けられた。
柔らかめの髪を梳くように撫でれば満足げにふやけた笑いを浮かべる。
こいつ前世は犬かなんかだったのだろうか。
(*-∀-)「すきー……みるなすきだ……」
( ゚д゚)(あ、こいつ寝た)
ジョルジュの寝言は非常にはっきりしていてわかりやすい。
寝息の合間に『みるなすき』と零すように言う。
記憶をなくすまで飲むといつもこうだ。そのくせ朝になれば覚えちゃいない。
( ゚д゚)「毎回聞かされる身にもなってもらいたいもんだ、と」
手を伸ばしてスルメを引き寄せる。
こういうものが好きになってきたということはオッサンの仲間入りだろうか。
30が目前に迫ってきた今、十代から見れば十分オッサンか。
ああ違う。酒が入ると思考が適当になって駄目だ。
そう、俺は男に好かれている。
しかも小中高と同じ腐れ縁の男だ。
今でも月に一度はだらだらと酒を飲むような仲の男に好かれている。
243
:
名も無きAAのようです
:2013/11/07(木) 01:47:32 ID:QfxWN7v20
( ゚д゚)「なんでお前も俺なんかが好きかね、まったく」
少し強めに髪を掻き回しても起きる様子も見せない。
幸せそうに寝やがって、と思わないでもないが。
俺の前だけだと思うと悪い気はしない。つまりはそういうことなのだけれど。
( ゚д゚)「今更すぎるよなぁ……」
二十歳の時初めて酒飲んだ時から実は知ってました等と言ったらどんな顔をするだろうか。
今となっては慣れてしまったが、最初は衝撃だった。
そういう目で見られてたなんて思いもしなかったが、不思議と気持ち悪いとは思わなかった。
驚きが強すぎて嫌悪の方にまで心が回らなかったのかもしれないが。
今でも友人としているのはジョルジュの記憶がないからの一点に尽きる。
こいつの性格として知られたら即座に逃げるはずだ。
それこそ俺の気持ちも何も聞かないまま、メールでごめんとしか書かず連絡手段を一切断ち切るだろう。
実際酒を飲まなければ俺は気づきもしなかったと思う。妙にジョルジュは本心を隠すのが上手い。
ただ、まぁ。
十年近くも好きだと言われ続ければ気になってくるもので。
実際ジョルジュは長年近くにいた分安心するしお互いをわかってるだけ楽で。
そういう関係になっても悪くないかもな、なんて思ってくるわけで。
( ゚д゚)「おい、起きろ、座れ」
(*-∀゚)「……ぅ、うーん」
軽く肩を揺らすと薄目を開けてこちらを見上げてくる。
なんとか力の抜けきった身体を持ち上げて座らせて、目を合わせる。
今にも眠りそうな薄茶の瞳を見つめながら、予行練習だと自分に言い訳をした。
( ゚д゚)「ジョルジュ、好きだぞ」
一瞬目を見開いて、これ以上なく幸せそうに笑うお前が見えたから。
酔いに任せて、その唇を塞いだって許されるだろう。
244
:
名も無きAAのようです
:2013/11/07(木) 01:48:29 ID:QfxWN7v20
(゚、゚トソン「妄想楽しい! どうも私です」
ミセ*゚ー゚)リ「良心のつもりが働けてないミセリちゃんです」
(゚、゚トソン「今回はミルジョルです。おわかりかと思いますがどうやら私オトアニとミルジョルが好きみたいです」
ミセ*゚ー゚)リ「きっとばればれだと思うな」
(゚、゚トソン「他の妄想ができないわけでないです。ただこの二組書きやすいんです」
(゚、゚トソン「口調とか性格とか諸々。勝手に動いてくれます」
(゚、゚トソン「さて、今回は珍しくも30手前の二人のお話でした」
ミセ*゚ー゚)リ「大体高校生だもんね」
(゚、゚トソン「だら〜っとしたの好きです。恋愛と言い切れないけどそれに近いようなだらけた感じ」
(゚、゚トソン「私は高校生至上主義ですが、四十代のおじさまでもときめけます」
(゚、゚トソン「特にこういうだらだらしたのは若いとできないですから。
年相応の臆病さとか大好きです。駆け引きとか最高ですね」
ミセ*゚ー゚)リ「……ストライクゾーン広いねぇ」
(゚、゚トソン「幼稚園児がキャッキャしてるのも良いですよね可愛い。
決してショタコン的意味合いではなく犬猫に向ける感情と同じですよ」
ミセ*゚ー゚)リ「それがいいことなのかもわからないよ」
ミセ*゚ー゚)リ「というか短くない? 2レスしかないよ」
(゚、゚トソン「続き考えてるんですが進まないんですよ。所謂詰みの状態」
(゚、゚トソン「まぁいずれ書けたらいいなぁ程度に軽く思っていただければ」
ミセ*゚ー゚)リ「適当な」
(゚、゚トソン「筆が乗るとき乗らない時あるんですよ。本当にサイトとか運営してる人すごいですよね」
245
:
名も無きAAのようです
:2013/11/07(木) 01:49:33 ID:QfxWN7v20
ミセ*゚ー゚)リ「というか、あれ」
ミセ*゚ー゚)リ「大分お久しぶりなんじゃないのこれ」
(゚、゚トソン「ギリギリ四か月たってませんからセーフですよ」
ミセ*゚ー゚)リ「いや…なにしてたの? 妄想うかばなかったの?」
(゚、゚トソン「元気に妄想してましたけど色々ありまして」
(゚、゚トソン「艦これとか…ポケモンとか…」
ミセ*゚ー゚)リ
(゚、゚トソン「やっと雷巡がハイパーになったんですよ。霧島さんの豊満な胸に埋まりたい」
(゚、゚トソン「イベント中ですし。E4? いいえ知らない子ですね」
(゚、゚トソン「イーブイの6Vもきたし。ねがいごと遺伝忘れてましたけど。主人公の着せ替えも楽しいですし」
(゚、゚トソン「とりあえず孵化が楽しくてですね。あかいいとなんて神アイテムも」
ミセ*゚ー゚)リ「何を言っているのかが分からない。何それ呪文?」
ミセ*゚ー゚)リ「結論としてはゲームしてたから書けてないってことでいいの?」
(゚、゚トソン「妄想を勝手に書き出してくれる機械の発明を求めます。
そうしたらこのスレ瞬時に埋まりますよ」
ミセ*゚ー゚)リ「怖いわ。それだけ思いつく頭も怖いわ」
(゚、゚トソン「煩悩ってなくならないものですね。いつか落ち着くんでしょうか」
ミセ*゚ー゚)リ「落ち着いてもらわないと困るよ」
(゚、゚トソン「というかもうこれで終わりなんですが」
ミセ*゚ー゚)リ「本当に短かった」
(゚、゚トソン「最初から自分で読み返しても(>'A`)>ウボァー状態になることが多い文ですし」
(゚、゚トソン「文章力向上を目指しつつ妄想していきたいです。
自分でときめけないものに誰がときめいてくれるというのでしょう」
ミセ*゚ー゚)リ「もうちょいマシなもの書けるようになればいいね」
(゚、゚トソン「ではまたいつかお会いしましょう」
246
:
名も無きAAのようです
:2013/11/07(木) 01:52:18 ID:QfxWN7v20
ここまで埋まったスレ見てる人がいたことが驚愕だったよありがとうね
ちょいちょい妄想してるけど形にならないよごめんね
これからもsage進行でたまに書いてくと思うから年に一回くらい確認したら更新してるかもレベルでやってくよ
最後に付けようと思ってたジョルジュの眉毛忘れたよごめんよどこから見ても寝てるつーだね
でも私ロマつー派なんだ何言ってんだろうね夜中だから許してね
じゃあダブル用いたずらごころニャスパー孵化してくるわ
247
:
名も無きAAのようです
:2013/11/08(金) 01:42:03 ID:EPIDoqzgC
来てた!
乙です
248
:
名も無きAAのようです
:2013/11/16(土) 22:21:15 ID:iYde5Co20
おっ!待っててよかった
乙
249
:
名も無きAAのようです
:2013/12/26(木) 04:33:49 ID:WYrjf0Mk0
(゚、゚トソン「お久しぶりです」
(゚、゚トソン「遅刻ですがメリークリスマス」
(゚、゚トソン「当然相手もいないのでだらだら妄想します」
(゚、゚トソン「ミセリ?」
(゚、゚トソン「彼氏と遊んでますよ」
(゚、゚トソン「私一人です」
(゚、゚トソン「寂しい」
(゚、゚トソン「今日一人でケーキ買って、一人で食べました」
(゚、゚トソン「美味しかったけどなんか虚しかったです」
(゚、゚トソン「……いや泣いてないですよ」
(ぅ、∩トソン
(゚、゚トソン「泣いてないし。全然」
(゚、゚トソン「性夜らしい妄想でもするかな一人だし!」
(゚、゚トソン「無理矢理テンションあげていこう! トソンめげない!」
(゚、゚トソン「初夜でも妄想するか! よしいこう!!」
250
:
名も無きAAのようです
:2013/12/26(木) 04:35:37 ID:WYrjf0Mk0
( ´_ゝ`)「……待て、弟者」
(´<_` )「なんだ兄者」
( ´_ゝ`)「なんだこの体勢は」
(´<_` )「なんだ、といわれてもな」
弟者の手が俺の顔の横に置かれている。
背中にはベッド、正面には弟者の身体。
(´<_` )「押し倒しちゃった、的な」
(;´_ゝ`)「いやいやいやいや」
さりげなく俺のTシャツを捲ろうとする手を掴む。
不満そうな表情を隠そうともせずに首元に近づいてくる顔を逆の手で押しとどめて、
なんとか腹筋だけで軽く身体を起こした。
(´<_` )「なにをする」
(;´_ゝ`)「こっちの台詞ですけども?」
(´<_` )「いいじゃん。俺兄者とそういうこと、したい」
(;´_ゝ`)「することに不満があるわけじゃないよ?」
(´<_` )「じゃあ、」
( ´_ゝ`)「いや、俺こっちなの?」
ぱぁっと明るくなった顔が凍りついた。
だがそれも一瞬で、いつもの読み取りにくい表情になる。
俺から見ると、得意げにしているようにしか見えないのだが。
251
:
名も無きAAのようです
:2013/12/26(木) 04:37:00 ID:WYrjf0Mk0
(´<_` )「……うん、兄者がそっちだ」
( ´_ゝ`)「自己完結するなよ」
(´<_` )「だって俺の方力強いし」
( ´_ゝ`)「いや俺にも兄としてのプライドってものがあってね?」
(´<_` )「数分しか違わないくせに何を……」
(;´_ゝ`)「俺の中では重要なの!」
(´<_` )「あーはいはい」
(;´_ゝ`)「おいこらちゃんと聞けって」
リップ音と共に首筋にビリッとした痛みが走る。
満足そうに顔をあげた弟者から察するにキスマークをつけられた、らしい。
気付けばTシャツも捲り上げられていて、骨ばった手が臍の辺りを撫でていた。
いかん、流されている。
( ´_ゝ`)「弟者、話をだな」
(´<_` )「兄者」
唐突に真剣な口調で呼びかけられて、思わず言葉が止まった。
そのまま口調と同じくらい真剣な瞳が覗き込んでくる。
ただ少し眉が下がっていて、俺の様子を窺っているようにも見えた。
(´<_` )「嫌?」
( ´_ゝ`)「嫌、とかじゃなくてだな、その」
(´<_` )
(;´_ゝ`)「……えーっと」
(´<_` )
(;∩_ゝ∩)「……あーもう! 好きにすればいいだろ!」
(´<_` )「そうする(ちょろいな)」
252
:
名も無きAAのようです
:2013/12/26(木) 04:39:46 ID:WYrjf0Mk0
(∩、∩*トソン「あ"あ"あ"あ"あ"ああぁああああぁぁぁあ"あぁあああああ"あ"ああ"あ"!!!!!!!!!!」
(゚、゚トソン「心中こんな感じです」
(゚、゚トソン「すごい楽しい」
(゚、゚トソン「一人でも幸せって感じられるもんですね」
(゚、゚トソン「妄想の幸せパワーすごい。平和に妄想できる世界って素晴らしい」
(゚、゚トソン「私こういうオトアニ大好きなんですよね」
(゚、゚トソン「ぜひとも脳内で漫画化しながら読んでいただきたいです」
(゚、゚トソン「私絵書けないし文も上手くないので」
(゚、゚トソン「大体みなさんの妄想力にかかってますよ」
(゚、゚トソン「他力本願をモットーに今日も生きていきます」
(゚、゚トソン「そんなこんなでもういっちょ」
253
:
名も無きAAのようです
:2013/12/26(木) 04:40:59 ID:WYrjf0Mk0
母者と父者は夫婦水入らずで温泉旅行に行き、姉者は社員旅行だとか。
頼みの綱の妹者まで友達の家に泊まると言って帰ってこない。
つまりは弟者と二人きりになってしまって、現状。
(´<_`#)
(;´_ゝ`)
追い込まれてます。
背中の壁、目の前の弟者。
丁度ベッド際で捕まってしまって、弟者の目を見ることができない。
(´<_`#)「なぁ」
声が怒っている。
いや俺の両手を掴む力の強さからも怒りは感じているのだけれど。
その原因が俺だともわかっているのだけれど。
(´<_`#)「なんで逃げんの?」
(;´_ゝ`)「別に逃げてるわけじゃ」
(´<_`#)「は?」
(;´_ゝ`)「いだだだだだごめんなさいごめんなさい」
頭上に纏められた両手を締め上げられる。
弟者の顔を窺うと冷たい視線にぶつかって、つい目を逸らした。
(´<_` )「……別に、無理にしたいわけじゃない」
ふ、と両手が自由になってベッドに落ちた。
肩口に顔を埋められて、強く抱きしめられる。
(´<_` )「嫌がることはしたくないし、嫌われたくないし」
(´<_` )「ただ、俺は、したい、と思ってる。できれば、だけど」
254
:
名も無きAAのようです
:2013/12/26(木) 04:42:16 ID:WYrjf0Mk0
( ´_ゝ`)「……弟者、」
顔は見えないけれど声は真剣で、抱きしめてくる腕も真剣で。
仮にも恋人という関係で求められて嬉しくないわけはないのだけれど。
弟者の背中に手を回して、強く抱きしめかえす。
( ´_ゝ`)「したくないわけじゃないよ」
(´<_` )「……無理しなくていい」
(;´_ゝ`)「無理とかじゃなくて。
……弟者こそ、いいのか」
(´<_` )「何が」
( ´_ゝ`)「今までなら冗談ですませられるよってことだよ」
(´<_` )「……何」
荒々しく唇を塞がれる。
ざらりとした舌にからめ捕られて、漏れる吐息さえも吸われて呼吸もままならない。
口内を蹂躙されて、唇が離れた時には息が上がってしまっていた。
生理的に浮かんできた涙で視界がぼやける。
それでも、目の前の顔が泣きそうになっているのは理解できた。
255
:
名も無きAAのようです
:2013/12/26(木) 04:43:50 ID:WYrjf0Mk0
( <_ )「兄者は冗談で、俺とこういうことできんの?」
( ´_ゝ`)「おと、」
( <_ )「それとも俺に同情した? 可哀想な奴だって」
(#´_ゝ`)「そんなんじゃない!」
( <_ )「じゃあなんでそんなこと言うんだよ」
( ´_ゝ`)「それは……、お前には、幸せになってほしいから」
( <_ )「……」
例えば、子供ができたりだとか、そういうものを俺はできない。
世間に堂々と言える関係ではないことくらいわかっている。
だからもし、もしも俺達の関係が終わりを迎えたとして、ただの兄弟に戻ったとしたら。
弟者が他の誰かを好きになったとしたら、俺はきっと耐えられない。
今ならまだ引き返せるんだ、と思う。どれだけ胸が切なく軋んでも、まだ間に合う。
ただそれを超えてしまったら。俺は弟者の幸せを祝えなくなる。
256
:
名も無きAAのようです
:2013/12/26(木) 04:44:51 ID:WYrjf0Mk0
(´<_` )「……俺は、兄者といるのが幸せだと思ってる。
兄者は違うのか」
( ´_ゝ`)「……そう、だけどさ」
(´<_` )「ならそれでいいだろ」
( ´_ゝ`)「だから未来の話をだな」
(´<_` )「心変わりの予定は全くないな」
(;´_ゝ`)「いや、もしもの話をな」
(´<_` )「ありえない」
(;´_ゝ`)「え、えぇ……なんでそこまで自信あるんだよ」
(´<_` )「自分のことだからな」
当然だ、と笑う弟者に溜息が出た。
そこまで言われたら、信じたくなってしまうじゃないか。
悩んでたのも馬鹿らしく思えてきて、笑えてくる。
257
:
名も無きAAのようです
:2013/12/26(木) 04:49:35 ID:WYrjf0Mk0
(´<_` )「というか、それだと兄者の心配を俺はしなければならないんだが」
( ´_ゝ`)「は? 何が?」
(´<_` )「もしも話」
( ´_ゝ`)「……あー……たぶん変わらないかと」
(´<_` )「言い切ってくれないのか」
( ´_ゝ`)「人間どうなるかわからないからな」
(´<_` )「……まぁ、そういうのも兄者らしい、か」
(;´_ゝ`)「うぉっと?!」
視界が回って天井が飛び込んでくる。
ベッドのスプリングが軋んで得意げに笑う弟者が見えて、
やっと押し倒されたのだと理解した。
(´<_` )「さて、と」
(;´_ゝ`)「いやいやいやいや!? 性急じゃないですかね弟者さん!?」
(´<_` )「いや問題はなくなったわけだし」
(;´_ゝ`)「ちょ、ちょっと心の準備が」
(´<_` )「待てない」
(;´_ゝ`)「待ってよ!」
(´<_` )「充分待ったし、兄者には俺から離れられないくらい俺のこと好きになってもらわないといけないから」
(;´_ゝ`)「おま、お前よくもまぁそんな恥ずかしいセリフを」
(´<_` )「いつか離れられないって言わせてやるから」
覚悟しとけ、なんて言葉と共に降りてきたキスを受け止めながら。
もう惚れ直してるよ、と心で呟いた。
258
:
名も無きAAのようです
:2013/12/26(木) 04:50:29 ID:WYrjf0Mk0
(゚、゚トソン「オトアニは共依存一歩手前が一番しっくりきます」
(゚、゚トソン「二人だけで世界が完結しているというか」
(゚、゚トソン「その分相手が外に目を向けた時すごい不安になるイメージ。
兄者は不安を抑え込んで見送って泣くタイプで、弟者は外に目を向けたら無理矢理自分に視線を戻させるタイプ」
(゚、゚トソン「これが私の中のオトアニ像ですね」
(゚、゚トソン「楽しい…すごい妄想楽しい…」
(゚、゚トソン「眠いんでもう終わりですけど」
(゚、゚トソン「あ」
(゚、゚トソン「これじゃ私がただのオトアニ好きになってしまう」
(゚、゚トソン「好きですけど。なんでかわからないけど好きです」
(゚、゚トソン「ただまともな作品で妄想したことはないですね」
(゚、゚トソン「所謂二次創作? ブーン系でそう呼んでいいかわかりませんけど」
(゚、゚トソン「人様の作品で考えるより自分で考えた方ときめきますもの」
(゚、゚トソン「じぶんでかんがえるさいきょうのびーえるみたいな」
(゚、゚トソン「そう考えると私は私の中の流石兄弟が好きなのかもしれない」
(゚、゚トソン「ただBLばっか書いてるわけじゃないから、やっぱりブーン系が好きなだけかもしれない」
(゚、゚トソン「キャラでいうと兄者が好きで弟者はそうでもないんですけどね」
(゚、゚トソン「愛は難しい」
(゚、゚トソン「哲学っぽい」
(゚、゚トソン「突っ込みがいないので垂れ流し状態」
259
:
名も無きAAのようです
:2013/12/26(木) 04:51:24 ID:WYrjf0Mk0
(゚、゚トソン「薄々気づいていると思いますが」
(゚、゚トソン「私今日酒はいってます」
(゚、゚トソン「酔ってます」
(゚、゚トソン「酒片手に書いてます」
(゚、゚トソン「酒ないと書けません」
(゚、゚トソン「誰かの心にこの妄想がとどけばいいなーなんて思いながら書いてます」
(゚、゚トソン「余談ですが、時々百合ならなー的なレスありますよね」
(゚、゚トソン「私百合書けませんけども」
(゚、゚トソン「何故かっていうと、ツボがわからないから」
(゚、゚トソン「BLは自分がときめくものを書けば、百人中一人くらいのツボにはまる気がしますが」
(゚、゚トソン「百合は本当にわからないですね。読むのは好きなんですけど」
(゚、゚トソン「ブーン系のガチ百合作品ってどれだけあるんでしょう」
(゚、゚トソン「王道はミセトソだと思いますけどね。トソミセかもしれない」
(゚、゚トソン「私はクーツンが好きです」
(゚、゚トソン「百合はどっちが攻めとかあるんでしょうか」
(゚、゚トソン「精神的優位はありそうですが、明確な区分けはなさそうですね」
(゚、゚トソン「BLはわかりやすいんですけど」
260
:
名も無きAAのようです
:2013/12/26(木) 04:52:35 ID:WYrjf0Mk0
(゚、゚トソン「あーフサタカとかミルジョルとか続き考えてるのに」
(゚、゚トソン「書いてないから脳の容量が足りなくなるんですよう」
(゚、゚トソン「タカラに勉強教えてもらってて、そういやこんなに横顔眺めてんの初めてだなとか思っちゃったりして、
こっち向かないかなーとか考えてほしい。
だけどずっと教科書とノートばかり見てるからちょっと苛ついちゃって、名前呼んで一瞬キスしてほしい。
あ、ついキスしちゃったけど真面目に聞けとか怒られるかなーと思って教科書に目を落とすけど、
タカラが全く動かなくて不思議に思って横見たら、顔真っ赤にして硬直してるタカラがいて、
自分が結構恥ずかしいことしたと気づいて二人顔赤くしていてほしい」
(゚、゚トソン「こんなフサタカが好きだったりします」
(゚、゚トソン「まぁまたいずれ気が向いたら書きますよってことで」
(゚、゚トソン「おやすみなさい」
261
:
名も無きAAのようです
:2013/12/27(金) 21:48:29 ID:7Dx8Holw0
乙ー!
262
:
名も無きAAのようです
:2013/12/31(火) 05:10:44 ID:0SQo6BGE0
乙!
ご馳走さまです
263
:
名も無きAAのようです
:2014/01/06(月) 05:50:34 ID:z9WsUoHY0
乙 次も待ってるよ
264
:
名も無きAAのようです
:2014/01/26(日) 16:04:20 ID:YZZCVJ3w0
乙
265
:
名も無きAAのようです
:2014/03/17(月) 18:14:43 ID:KLdVnBno0
いつ読んでもニヤニヤできる
266
:
名も無きAAのようです
:2014/06/09(月) 04:52:06 ID:ealGfgT.0
続きまだかなー
267
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:13:30 ID:Hz8XiQFs0
本日は晴天。屋上は気持ちいい風が吹いている。
本来なら立ち入り禁止のここは丁度いいサボリ場だ。
自分の手先の器用さに感謝する。
朝早くに学校に来て、誰にも見られないように屋上へ行くのが俺の日常だ。
授業はある程度出ているし成績も悪くはない。この分だと近くの高校には行けるだろう。
ちょっとした息抜きには最適な場所だ、ここは。
ミ,,゚Д゚彡「まだかなーそろそろだと思うんだけど」
……こいつさえいなければ。
(・∀ ・)「……なーにしてんですかー不良のフサくーん」
ミ,,゚Д゚彡「もう不良は卒業したから!」
不良じゃねぇやつは屋上なんかこねぇよ。
吐き捨てた悪態は届かなかったらしい。フサは登校してくる生徒を双眼鏡で熱心に眺めている。
ミ,,゚Д゚彡「……あっ! きた!!」
どうやらお目当ての人がきたようだ。
となると、今は八時十分前後といったところか。
こいつのせいで覚えてしまった。
268
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:14:17 ID:Hz8XiQFs0
ミ,,*゚Д゚彡「わー今日も元気そうだなぁ」
(・∀ ・)「どこかだよ。学校かったりーって顔してねぇやつは人間じゃねぇ」
ミ,,゚Д゚彡「タカラはそんな人じゃないもーん」
お前が何を知ってるんだよ、と言えば面倒くさいことになるので黙る。
双眼鏡の向こうにはあの胡散臭い笑顔が見えるんだろう。
俺は、あの顔が好きじゃない。なんとなく兄貴に似ている。
近づいてほしくないくせに寂しがりの顔だ、あれは。
ミ,,゚Д゚彡「はーどうやったら仲良くなれんだろ……」
(・∀ ・)「お前あれのどこが好きなの?」
ミ,,゚Д゚彡「あれってなんだよあれって! いい人じゃん!」
(・∀ ・)「いい人ねぇ……」
いい人の定義が何かは知らないが、親切な人間というなら間違ってはいないんだろう。
ただ親切にしたことを何とも思っていない人間は正直気持ち悪い。
いっそ親切にした自分に酔いしれてくれた方がマシだ。
あいつは自分がした親切なんて覚えてもいないんだろうと、勝手に思う。
俺がタカラという人間の何を知っているわけでもないけれど。
(・∀ ・)「で、今日もストーカーすんの?」
ミ,,゚Д゚彡「ストーカーじゃないから!」
(・∀ ・)「今日の移動教室は?」
ミ,,゚Д゚彡「三限が体育、五限が音楽でタカラなら俺の教室の前通るはず」
(・∀ ・)「知ってたけど大分気持ち悪いな」
ミ,,゚Д゚彡「あと今日はタカラが図書室の当番だから放課後はそこで」
(・∀ ・)「ストーカーじゃねぇか」
なんで他のクラスの時間割を把握してるんだこの男は。
その労力を何故別の方向にむけられないんだ。
269
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:15:36 ID:Hz8XiQFs0
(・∀ ・)「なんでそこまでご執心かねあれに」
ミ,,゚Д゚彡「えー聞きたいー?」
(・∀ ・)「遠慮するわ」
ミ,,゚Д゚彡「もうしょうがないなぁー」
(・∀ ・)「遠慮するっつってんだろ」
経緯は既に知っている。
フサは不良だった。不良、といっても自分からケンカをふっかけるわけではない。
ただ背のでかさと目つきの悪さでケンカを売られやすいのだ。
売られたケンカすべて買っては勝つものだから不良と呼ばれてもまぁ、仕方ないのだろう。
いつのまにやら『オオカミ』なんて二つ名までついている始末だ。
それでも大人相手では一筋縄ではいかなかったらしい。
ほぼ相討ちに近い状態でなんとか勝って、家に帰る途中で気絶したんだそうだ。
ミ,,゚Д゚彡「で、目が覚めたら大丈夫ですか、だよ?」
曰く、天使を見たんだとか。
まぁその天使とは件のタカラであったわけだけど。
公園のベンチに寝かされて、顔をハンカチで拭かれてペットボトルの水までもらったらしい。
ミ,,*゚Д゚彡「天使って、実在するんだよ……!」
そこまでしてやった相手の顔忘れる天使なんていねぇよ。
いや、天使だからこそ施しなんて覚えていないんだろうか。
まぁタカラに羽が生えているわけもなく地に足をつけた人間なんだが。
270
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:17:04 ID:Hz8XiQFs0
ミ,,゚Д゚彡「だから俺、仲良くなるんだ!」
(・∀ ・)「何がどうしてそうなるんだ」
ミ,,゚Д゚彡b グッ
(・∀ ・)「ぐっじゃねぇよ」
確かにこいつの行動力には目を瞠るものはあった。
記憶が曖昧な状態ながらも相手の制服が同じ中学であると覚えていたし、顔はカンペキに覚えていたのはすごい。
そこから全クラス回って探し出したのも尊敬する。そこから何故正面きって行けなかったんだ。
ミ,,゚Д゚彡「だって……俺のこと見た時、誰?って顔されたし……」
(・∀ ・)「……」
同じ中学で悪い意味で目立つフサを知らないのはまだいいが、仮にも関わりがあったのに忘れるのはどうなんだ。
タカラって記憶力がないんだろうか。のわりに成績は悪くない。
(・∀ ・)「人に興味ないんだろうなぁ……」
271
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:18:05 ID:Hz8XiQFs0
ミ,,゚Д゚彡「でもでもさー仲良くなれる気がすんだよねー」
明るい金だった髪は今では真っ黒になっている。
授業も真面目に受けるようになったし、ケンカも買っていない。
身長さえ除けば見た目は完全に普通の中学生だ。タカラが優等生だと気付いてからは本当に変わった。
教師も驚いて理由を聞いたほどだ。俺も変わるんじゃないかと期待の眼差しを向けられるのは本当に困ったが。
(・∀ ・)「根拠は」
ミ,,゚Д゚彡「だって誰?って顔はしたけど俺のことこわがんなかったしさー」
(・∀ ・)「へー」
ミ,,゚ー゚彡「久々! てか初めて! へっへっへ」
(・∀ ・)「なんだその笑いは」
よっぽど嬉しかったんだろうか、フサはにこにことして楽しそうだ。
嬉しいんだろうな。俺も最初会った時は人を殺した目だと思ったしな。
実際話してみれば案外いい奴だったから屋上に入れてやってるんだし、こいつもさびしかったのかもしれない。
272
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:19:06 ID:Hz8XiQFs0
ミ,,゚Д゚彡「それにさー、タカラはもっと笑ったほうがいいよ、うん」
(・∀ ・)「ほー」
ミ,,゚Д゚彡「絶対笑ったほう可愛いって、うん」
(・∀ ・)「はー」
ミ,,゚Д゚彡「そう思うよね!」
(・∀ ・)「へぇーん」
ミ,,゚Д゚彡「やっぱ笑ったほういいって!」
(・∀ ・)「ソウデスネ」
俺の適当な返事も一切聞いていないんだろう。
勝手に自己完結している。そりゃあ笑った方がいいんだろうが、あの胡散臭いのは御免だ。
あの作り損ねたような、諦めたようなのはなんとかならないのか。
裏に近寄らないでくださいとでも書いてあるみたいで腹が立つ。
273
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:20:26 ID:Hz8XiQFs0
「おーい」
唐突に扉が開いて身構える、が聞きなれた声にすぐ姿勢を戻した。
見慣れた顔がのぞいて、固まった。
( ^Д^)「朝の時間です、よ」
(・∀ ・)「あーい」
ミ,,゚Д゚彡「あ、おはよー」
( ^Д^)「お、おはよ……」
(・∀ ・)「何、まだびびってんの?」
160弱と180弱が向き合うとよりプギャーが小さく見える。
首を上げるのが痛そうだ。軽く煽ると、プギャーはムッとした顔でこちらを睨んだ。
( ^Д^)「でかいのがいきなりくるとこえぇんだよ」
ミ,,゚Д゚彡「えっ」
( ^Д^)「いやいきなりじゃないなら大丈夫だから気にすんな」
ミ,,゚Д゚彡「……そうかでも背は……うーん」
(・∀ ・)「あー自分の世界はいっちゃった」
( ^Д^)「は?」
(・∀ ・)「いやこっちの話。さー真面目に中学生しますかね」
プギャーはいい奴だ。俺の兄貴のことを知っても何も変わらない。
根が真面目だから屋上に立ち入ることはないけどこうして呼びに来てくれるお節介でもある。
俺は友人に恵まれているんだろう。だから学校に来ているんだ。
できれば家には帰りたくないが、それを置いても俺は幸せだ。
274
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:21:54 ID:Hz8XiQFs0
幕間
(・∀ ・)「そういやタカラってお前の従兄弟だよな」
( ^Д^)「そうだけど」
ミ,,゚Д゚彡「!!!!!」
(;^Д^)「!? なんか寒気が」
(・∀ ・)「ごめんタイミングみすった。逃げて」
ミ,, Д゚彡「ちょっと聞きたいことが」
(;^Д^)「こっわ! いてぇ! 肩痛い痛いミシミシ言ってるマジでちょっ……」
(・∀ ・)(どう考えてもフサ不良のままだわこれ)
こうして従兄弟の情報ゲットしました(他の有益情報はなし)
275
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:22:54 ID:Hz8XiQFs0
(゚、゚トソン「ブーン系の逃亡ってどれくらいからだと思います?
私は一年からトソンです」
ミセ*゚ー゚)リ「私は三年からミセリです」
(゚、゚トソン「意外に気長だ」
ミセ*゚ー゚)リ「ブーン系のいいところはふらっと覗いたらあっ更新してるってとこだからね」
(゚、゚トソン「好きな作品が更新されてる時ガッツポーズしますよ」
ミセ*゚ー゚)リ「きたのかオイ元気ィ?相変わらず面白いの書くなァアンタ みたいな反応しちゃう」
(゚、゚トソン「柄悪っ」
ミセ*゚ー゚)リ「そして精一杯の乙を置いて立ち去る」
(゚、゚トソン「乙はなんかもういろいろ詰まってますよね」
ミセ*゚ー゚)リ「実際感想書こうとしたらうまくでてこなくて自分の力のなさに絶望しながらの乙だったりする」
(゚、゚トソン「本当はこう色々伝えたいんですけどね」
276
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:23:54 ID:Hz8XiQFs0
ミセ*゚ー゚)リ「でもぶっちゃけこのスレで乙もらえるだけでなんか奇跡に近い気がしてるよ私」
(゚、゚トソン「本当ですよ」
ミセ*゚ー゚)リ「こんな自分の趣味だだもれで書いてるBLって人選びすぎだろ」
(゚、゚トソン「BLと胸張って言えないようなのも書いてますし」
ミセ*゚ー゚)リ「そういや前回のあれはなんなの?」
(゚、゚トソン「消去してぇ」
ミセ*゚ー゚)リ「キャラが」
(゚、゚トソン「本当に消し去りたいけど考えたらこのスレ全体が黒歴史でした」
ミセ*゚ー゚)リ「そしてそれを増やしていくのね」
(゚、゚トソン「だって思いついちゃうんですもの」
(゚、゚トソン「馬鹿は死んでも治らないらしいですが腐女子はどうなんでしょう」
ミセ*゚ー゚)リ「やめてよ地獄でも妄想してるとか」
(゚、゚トソン「地獄堕ち確定ですか」
ミセ*゚ー゚)リ「こんなのばっか妄想してて天国いけるとでも思ってんのか」
(゚、゚トソン「正論でぐうの音もでない」
277
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:25:29 ID:Hz8XiQFs0
(゚、゚トソン「実をいうとこうやって投下するの恥ずかしかったりします」
ミセ*゚ー゚)リ「えっ」
ミセ*゚ー゚)リ「今更何を」
(゚、゚トソン「考えてもみてくださいよ自分の趣味全開の妄想公開するとか」
(゚、゚トソン「脳内見られてるようなもんですよ」
ミセ*゚ー゚)リ「恥ずかしいならやめろや」
(゚、゚トソン「その恥ずかしさが楽しかったりします。スリルみたいで」
ミセ*゚ー゚)リ「あっだめだこいつ」
(゚、゚トソン「同意を得られた瞬間の歓喜はほかでは味わえませんよ」
278
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:26:35 ID:Hz8XiQFs0
(゚、゚トソン「まぁ期間あいた理由はめんどくさかったからに尽きるんですけど」
ミセ*゚ー゚)リ「めんどくさいは人を狂わせるとはよく言ったもんだね」
(゚、゚トソン「もうメモ帳開くのも面倒になりましたからね」
(゚、゚トソン「脳内で考えるならいいんですが今度は打ち込むのが面倒になりますし」
ミセ*゚ー゚)リ「しかも妄想は寝る前の布団の中が一番はかどるっていう」
(゚、゚トソン「考えただけで文にしてくれる近未来道具の発明はまだですかね」
ミセ*゚ー゚)リ「……前もこんな話した気がするなぁ」
(゚、゚トソン「前に何書いたかも覚えてない始末ですよまったく」
(゚、゚トソン「お蔭で自分で作った設定見直すのに読み返さなきゃいけません」
(゚、゚トソン「この、書く人ならわかってもらえると思うのですが、
自分で書いたのを見返すってすごい気恥ずかしいんですよこれ」
(゚、゚トソン「うわぁこんなの書いたっけ?正気か? とか。
こういうの自分好きだよなぁ趣味変わってないわぁ とか」
ミセ*゚ー゚)リ「羞恥プレイかなにか?」
(゚、゚トソン「やっぱり勢いのまま書かないとダメだなぁと思う所存です」
279
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:27:18 ID:Hz8XiQFs0
(゚、゚トソン「なので懐かしのフサタカを進めようかなと」
ミセ*゚ー゚)リ「懐かしとか言っちゃう時点でなんかもう駄目だよね」
(゚、゚トソン「本当に懐かしすぎて自分の文読み返して設定組んでってあーもう結構たつなぁとか思って」
ミセ*゚ー゚)リ「それでなんでストーカーができるのかがわからない」
(゚、゚トソン「私にもわからないです」
(゚、゚トソン「ただそういうキャラが私の中でできてしまった」
(゚、゚トソン「私こういうのも好きなんですって、言わなきゃいけない気がして」
ミセ*゚ー゚)リ「君本当に地雷あるの?」
(゚、゚トソン「考えたら絶対こういうのは見たくないっていうのなかったです」
(゚、゚トソン「書かないけどこういうのも読めるよ好きだよってのばかりでした」
ミセ*゚ー゚)リ「節操ないなぁ」
(゚、゚トソン「偏食よりはいいと思って生きていきます」
280
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:28:09 ID:Hz8XiQFs0
(゚、゚トソン「しかも書いたはいいけど中学にさかのぼってるしもう」
ミセ*゚ー゚)リ「やっぱ逆行してるよねこれ」
(゚、゚トソン「書こうと思ったのが多すぎてどこから書こうかな状態ですよ」
(゚、゚トソン「とりあえず時系列順に進めて行こうかなと思ったんですが」
ミセ*゚ー゚)リ「書いてる方もよくわかってないよこれ」
(゚、゚トソン「適当にキャラ設定おいておきますね」
――( ,,^Д^)――
168センチ。高校二年生。常に笑ってはいるけど人との関わり方がよくわかってない。
フサが何故友人になったのかはよくわからないけどまぁいいかと思っている。
親に対してのコメントはなし。プギャーの両親には感謝している。
料理は趣味というより家事として習っている。大学は一人暮らし予定。
――ミ,,゚Д゚彡――
186センチ。身長は中学三年から変わってない。
背の高さと目つきの悪さで苦労してきたけど実際は垂れ目。
ただ睨むと怖い。笑うと印象がだいぶ違うとよく言われる。
珍しくタカラから遊びに誘われるとすごい嬉しい。誘う率は2:8くらいでフサが多い。
――( ^Д^)――
173センチ。驚きの苦労人体質。吊り目。
相手に負担にならない程度にお節介。そのせいで最近またんきがよく泊まりに来る。
タカラはもうすこし周りに頼っていいんじゃないかなあとか思ってる。
フサはタカラの何がいいんだろうと思ってる。特に応援はしてない。
――(・∀ ・)――
177センチ。そろそろ背伸びなくていい。
あまり家に居たくない男子。プギャーの家に最近落ち着いている。
タカラの事情は知ってる。ちょっと親近感持ちかけたけどやっぱりタカラの笑顔は好きじゃない。
フサがストーカーから友人にランクアップしたのは感心した。適当に頑張れ。
(゚、゚トソン「こんな感じで?」
ミセ*゚ー゚)リ「聞かれても困るわ」
(゚、゚トソン「駄目ですねキャラ設定とか普段書かないから何書けばいいかわかりません」
ミセ*゚ー゚)リ「身長いるかこれ」
(゚、゚トソン「身長差萌えも推していかなきゃと思って」
ミセ*゚ー゚)リ「……へェ」
(゚、゚トソン「すごい興味ない返事された」
281
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:29:11 ID:Hz8XiQFs0
(゚、゚トソン「だらだら話してないで進めろって幻聴が聞こえてきます」
ミセ*゚ー゚)リ「幻聴じゃないと思うよ」
(゚、゚トソン「読者の心の声でしたか」
(゚、゚トソン「このトソミセパートも結構楽しく書いてるんですが」
ミセ*゚ー゚)リ「メインが何か見失いそう」
(゚、゚トソン「既に見失ってますよこれ」
ミセ*゚ー゚)リ「これ私達が喋ってるほうスレ消費してんじゃないの」
ミセ*゚ー゚)リ「数えてないけど」
(゚、゚トソン「地の文ありとなしの差ですよ」
(゚、゚トソン「ガリガリ書いたのに30レスいかないなんてざらですしこの世界」
(゚、゚トソン「長編書ける人すごいと思います。
まず集中力がもたない」
(゚、゚トソン「書き溜めはまず向かないタイプなので私」
ミセ*゚ー゚)リ「知ってる」
(゚、゚トソン「実はこれも数か月前に書いたのに継ぎ足ししてる状態です」
(゚、゚トソン「どこから継ぎ足してるか悟られたら泣きます」
ミセ*゚ー゚)リ「泣くなよ……」
(゚、゚トソン「泣く前に書きますか」
ミセ*゚ー゚)リ「画面がぼやける前にな」
282
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:30:00 ID:Hz8XiQFs0
七桁に達してしばらくになる通帳が、自分と両親を繋ぐ唯一の物だ。
明らかに一高校生が持つにしては不相応なこの金額は所謂仕送りというものに当たるのだろう。
数か月に一度、思い出したかのように振り込まれるこれが愛だというのなら。
( ,,^Д^)(随分不躾なものなんですかね、愛というのは)
両親が何の仕事をしているかを僕は知らない。
ただこの通帳の他にも居候代として叔母さん方に送られる金もあるというのだから、
よほどの高給取りなのだろう、とは思う。
顔も覚えていないような相手を両親を呼ぶべきかはわからないけども。
たまに見る夢では札束やら通帳やらが人の形をとっていて、
それが気味悪くも自分の両親なのだとか言うものだから。
( ,,; Д )「ハァッ……ハァ、あ、」
飛び起きた時には冷や汗が酷かったりする。
視界に入る自分の両手が人間らしい肌色をしていて、鏡の中に見慣れた自分の顔を確認して、
やっと、安心する。夢でも自分を苦しめる人を両親と呼ぶ価値があるのかを僕は問いたい。
283
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:31:43 ID:Hz8XiQFs0
そんな両親と違って、というのも変な話だが叔母夫婦は優しい。
最初こそ腫れ物に触るような扱いだったけど、叔母さんは家事を教えてくれる。
叔父さんも気にかけてくれるし、家での居心地は悪くない。
何よりも、プギャーとの扱いの差を感じさせないことが一番すごいと思った。
実の息子同然に扱ってくれる、親というものがいたらきっとこういう存在なのだろうと、
思わせてくれる二人は暖かくて優しい。
プギャーは少しお節介でもあるけれど、いい人だ。
学校では馬鹿をやったりしていて友人も多い。
そういえば、色々本を読めと言ってきたのも彼だったか。
様々な世界を見せてくれる本は、好きだ。
緩やかにその世界に落ちて、人物の細やかな感情を拾い上げる。
高揚する、自分もこんなふうに感情をだせたら、なんて。
284
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:32:48 ID:Hz8XiQFs0
隠しているつもりはないのだけれど、どうやら僕の感情は見えにくいらしい。
表情筋が硬いのか、とプギャーに頬を引っ張られたのを思い出す。
それに比べて、フサはくるくると表情を変える。
見ていて飽きない顔というのはきっとこれだろう、と思うほどに。
今僕の心にある感情の名前は知っている。
憧れだ。羨望というには軽いこれは、心中にある分には心地いい。
僕が君に憧れている、だなんて言ったらどんな顔をするのだろうか。
( ,,^ー^)「……ふ、」
想像の中のフサが、なんともいいがたい顔で固まってしまった。
きっと褒めてるのかとか確認してから、目尻をさげてありがと、なんて笑うのだろう。
そんな反応をされては、僕の方が照れてしまいそうだ。
想像の中でも彼は僕を緩やかに揺り動かす。嗚呼、
( ,,^Д^)(会いたい、なぁ)
時刻は午後9時少し前、携帯電話は僕の手の中にある。
まずはメールで、電話したい、と伝えてみようか。
そうしたら君は電話をかけてくるだろうから、笑っていることがばれないようにしないと。
今の感情は形容しがたい。
浮いているような、暖かくてそれでもくすぐったくて笑いたくなるような、
君はこの感情の名前を知っているだろうか。
『もしもし? どうした?』
( ,,^Д^)「いや、用があるわけじゃないんですが――」
知っていたら、教えてほしい。
世界に色がついたような、鮮やかに映るようにしてくれたこれはなんというのだろうか。
285
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:33:36 ID:Hz8XiQFs0
幕間
( ,,^Д^)「君の声が聞きたくなりまして、」
『』 ゴンッ!!
( ,,;^Д^)「、どうしました? 今変な音が」
『……ううん……壁に頭ぶつけただけ……』
( ,,;^Д^)「えっ大丈夫ですか!? 声震えてますけど」
『大丈夫じゃない……胸が痛い……』
( ,,;^Д^)「えっ頭じゃなくて胸ですか!?」
『頭も痛い……』
( ,,;^Д^)「???」
危うくときめき死ぬところだった(フサ)
286
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:34:21 ID:Hz8XiQFs0
(゚、゚トソン
ミセ*゚ー゚)リ
ミセ*゚ー゚)リ「しゃべれ」
(゚、゚トソン「高1の夏のある日の一コマ」
(゚、゚トソン「申し訳程度のBL要素」
(゚、゚トソン「だけどこんなのがもいっこあります」
ミセ*゚ー゚)リ「お、おう」
(゚、゚トソン「さっさと出して本編に移行したい」
ミセ*゚ー゚)リ「じゃあさっさとやっちゃおうか」
287
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:35:19 ID:Hz8XiQFs0
(・∀ ・)「あ、」
( ,,^Д^)「あぁ、あー……」
廊下の曲がり角で誰かとぶつかるのはまぁ、たまにある。
何が悪かったってタカラが大量のノートを持っていたことで、
ぶつかった衝撃でそれが廊下にぶちまけられたことだ。
(・∀ ・)「あちゃー悪い」
( ,,^Д^)「いや、僕の不注意です……折れたりしてませんかねこれ」
(・∀ ・)「ちょっとくらい誰も気にしねーよ」
放課後になってしばらくで、周りに人がいないのがいいのかどうか。
踏まれることはないけど、手伝ってくれる奴もいない。
と、いうよりも、
(・∀ ・)「一人で持つにゃ多くね?」
( ,,^Д^)「え?」
(・∀ ・)「いや、え?じゃなくてさ」
一教科分かと思ったら数学、物理、生物と理系科目勢揃いだ。
一クラス分とはいえこれは重いだろ。フサならまだしも。
288
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:36:04 ID:Hz8XiQFs0
( ,,^Д^)「ああ先生に頼まれちゃいまして、重かったです」
(・∀ ・)「いや重いなら誰か呼べよ」
( ,,^Д^)「この時間だともう誰も残ってませんよ」
(・∀ ・)「フサは」
( ,,^Д^)「クラス違いますし、重い物を持たせるのも悪いので」
(・H ・)「……」
( ,,^Д^)「……なんですかその顔」
(・∀ ・)「いぃや? 生きにくそうだなと思っただけ」
( ,,^Д^)「? 馬鹿にしてますか?」
(・∀ ・)「どっちかというと同情してる」
( ,,^Д^)「……君は、よくわからないです」
(・∀ ・)「皮肉屋とでも思っとけ」
( ,,^Д^)「それ悪口ですよ」
内容のない会話をしてる内にノートを集め終わった。
タカラが持ってる分を適当に山に加えて歩き出す。
289
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:37:00 ID:Hz8XiQFs0
( ,,^Д^)「? あの、」
(・∀ ・)「なんだよ」
( ,,^Д^)「ノート、僕が持ちますよ」
(・H ・)
( ,,^Д^)「あ、またその顔」
(・∀ ・)「お前重いっつったろ」
( ,,^Д^)「君だって重いでしょう」
(・∀ ・)「ぜぇんぜん? 二人で持った方楽じゃん」
( ,,^Д^)「それはそうですけど、」
(・∀ ・)「あのな、俺は手伝ってやるっつってんの。
同じクラスだし暇してたし、言わせんなよ」
( ,,^Д^)「、はぁ。……ありがとうございます?」
(・∀ ・)「なんで疑問形なんだよ」
( ,,^Д^)「いや、君は僕が嫌いだと思ってたので。意外です」
(・H ・)
290
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:37:44 ID:Hz8XiQFs0
ばれてたのか。
いや、嫌いというか苦手なだけだが、そうか。
表にだしてたつもりはないんだがな。案外、
(・∀ ・)「お前、人のこと見てんだな」
( ,,^Д^)「ああ、当たってましたか?
すみません、手伝わせてしまって」
(・∀ ・)「それだよそれ」
( ,,^Д^)「え?」
(・∀ ・)「ばれたついでに言うけどさ、いや嫌いじゃなくて苦手な、一応」
( ,,^Д^)「それ同じじゃないですか」
(・∀ ・)「ばかやろー苦手は得意になるかもしんねーだろ。
それでよぉ、俺はお前のその表情が苦手なわけ」
( ,,^Д^)「ひょ、表情ですか」
(・∀ ・)「もうちょっとさー人拒絶すんのやめたら?
案外世界って悪くないぜ」
( ,,;^Д^)「えぇー……拒絶してるつもりはないんですけど」
(・∀ ・)「いやありまくりよ。ちょっと人に頼ってみ?
すげぇ楽になっからさ」
( ,,^Д^)「頼ってますよ、今」
(・∀ ・)「違うっての。お前一人で持とうとしてたじゃん?
せっかく俺に会ったんだからぶつかった罰に半分持てーくらい言っていいんだって」
( ,,^Д^)「……それ迷惑になりませんか?」
(・∀ ・)「そりゃあ相手によるだろうよ。
ま、俺ならしゃあねぇなって持ってやるけど」
(・∀ ・)「その人に迷惑をかけたくないって態度が拒絶してるっていうんだって」
( ,,^Д^)「……むずかしいです」
291
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:38:38 ID:Hz8XiQFs0
教室には誰もいなくて、静かに夕陽が差し込んでいる。
夏の終わりの夕方が好きだ。気温的にも過ごしやすいし、何よりも綺麗だと思う。
適当にノートを置いて荷物を取る。タカラが荷物を持ってくるまでぼうっと景色を眺めていたら怪訝な顔をされた。
(・∀ ・)「俺なんかプギャーに頼りっぱなしでいつ怒られるかってヒヤヒヤしてんのによ」
( ,,^Д^)「あ、叔母さんが齋藤君はたくさん食べて嬉しいって言ってました」
(・∀ ・)「マジ? また行っちゃうよ俺」
( ,,^Д^)「今日は麻婆豆腐ですよ」
(・∀ ・)「行くわ」
( ,,^Д^)「泊まります?」
(・∀ ・)「今日はお前の友人名義で泊まるわ」
( ,,^Д^)「え、君僕の友人だったんですか?」
心底驚いた顔をされた。
292
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:39:23 ID:Hz8XiQFs0
(・H ・)「……そういうとこがなぁ……」
( ,,^Д^)「あ、すみません」
(・∀ ・)「友達なんてよぉ、俺達友達になりましょうね、なーんて言ってなるもんじゃねぇって」
( ,,^Д^)「だって君、僕が苦手なんでしょう?」
(・∀ ・)「あぁ苦手だね、慇懃無礼ってやつだねお前は」
( ,,^Д^)「見下してるつもりはないんですけど」
(・∀ ・)「じゃあ一歩引いてる。一歩どころか引きすぎて顔認識できないくらい」
( ,,^Д^)「うーん……できれば直したいとは思っているのですけど」
(・∀ ・)「敬語からやめてみれば?」
( ,,^Д^)「えっと……よう、齋藤、元気、?」
(・∀ ・)「ぶふっ」
思わず吹き出した。
言葉も途切れ途切れだし表情と台詞の噛みあわなさがひどすぎる。
(・∀ ・)「いまのはねぇわ…ふっ」
( ,,*^Д^)「わ、笑うことはないでしょう」
(・∀ ・)「いやいや、プギャー居たら爆笑だぞ…ぶふっ、ふ、」
恥ずかしさから薄く顔が赤くなっているのがまた珍しい。
ひとしきり笑って、はぁ、と息を吐く。
293
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:40:18 ID:Hz8XiQFs0
(・∀ ・)「お前悪い奴じゃねぇなぁ」
( ,,^Д^)「君の中で僕は悪者だったんですか」
(・∀ ・)「いや俺の思い込みよ。お前はあれじゃないんだし、偏見持ってただけ」
( ,,^Д^)「はぁ、」
(・∀ ・)「タカラとここまで話したの初めてだしな。
やっぱしゃべんねぇとわかんねぇよ」
( ,,^Д^)「自然と一緒に帰ってますしね」
(・∀ ・)「あぁやっと突っ込んでくれた」
( ,,^Д^)「言おうかどうか考えましたが君泊まりにくるなら目的地同じですし」
(・∀ ・)「だろ? あ、おばさんに言ってくれた?」
( ,,^Д^)「はい、息子が増えたみたいねぇと返ってきました」
(・∀ ・)「えー? 俺お前の兄貴なの?」
( ,,^Д^)「えっ君がお兄さんなんですか」
(・∀ ・)「俺の方超兄だから」
( ,,^Д^)「あとプギャーからいつの間に仲良くなったのってきました」
(・∀ ・)「ついさっきって返しとけ」
( ,,^ー^)「僕の友人名義で泊まるんですもんね」
(・∀ ・)「嬉しそうじゃん?」
( ,,^ー^)「いや、悪くないもんだなと思いまして」
294
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:41:30 ID:Hz8XiQFs0
(・∀ ・)「……お前さ、そうやって笑ってる方いいよ」
( ,,^Д^)「? あぁ、フサにも言われたことあります。
そんなに違う表情してますか?」
(・∀ ・)「あぁ。……ってーかお前結構素直だな」
( ,,^Д^)「素直、ですか」
(・∀ ・)「素直は美徳だからな」
( ,,^Д^)「じゃあ磨くよう努めますね」
(・∀ ・)「おう、がんばれ。俺とここまで軽快な会話できりゃ友達百人できるぞ」
( ,,^Д^)「軽快でしたかね」
(・∀ ・)「軽はずみか」
( ,,^Д^)「内容がなかった気がします」
(・∀ ・)「いえてら」
( ,,^ー^)「あぁでも、楽しかったですね」
295
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:42:17 ID:Hz8XiQFs0
随分綺麗に笑えるもんだな、なんて思ってしまった。
シャッター音で我にかえって、驚いた顔のタカラと目が合う。
( ,,^Д^)「なに撮ってるんですか?」
(・∀ ・)「あぁ、つい。写真撮るの好きで」
( ,,^Д^)「あっまさか僕のこと撮ったんですか?!」
フォルダを見れば最高の瞬間を閉じ込めた中に、夕陽を浴びながら笑う横顔が一つ。
なかなか上等に撮れたと自負できるものになっていてなんとも複雑な気分だ。
( ,,;^Д^)「僕、写真苦手なんですよ……消してください」
(・∀ ・)「魂は抜かれねぇよ」
( ,,^Д^)「そうじゃなくて、音とか、光とか、あと自分の顔とか」
(・∀ ・)「よくとれたが」
( ,,^Д^)「消してくださいね、じゃないと麻婆辛くしますよ。火吐くくらいに」
(・∀ ・)「へいへい」
あとでフサに送ったら消しておこう。
296
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:43:15 ID:Hz8XiQFs0
幕間
(・∀ ・)「もしもし? 何? は? よくとれてんだろ」
(・∀ ・)「いや言葉になってねぇって、日本語しゃべれ」
(・∀ ・)「あ? いや今日一緒に帰ったんだよそん時にな」
(・∀ ・)「いやタカラいいやつだったわ。うん。友達だから」
(・∀ ・)「あといっこいっとくわ」
(・∀ ・)「俺今日タカラの部屋に泊まる」ブツッ
( ,,^Д^)「またんき、携帯光ってますよ?」
(・∀ ・)「いーのいーのほっといて」
(・∀ ・)「あ、タカラちょっと携帯貸して」
( ,,^Д^)「? はい」
(・∀ ・)(サイレントマナーモード、と)
次の日フサがものすごい形相で走ってきたのでもう二度とやらないと誓った(またんき)
297
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:44:11 ID:Hz8XiQFs0
(゚、゚トソン「すごいことに気付きました」
ミセ*゚ー゚)リ「なんぞや」
(゚、゚トソン「会話だとスレ消費が激しい」
ミセ*゚ー゚)リ「さっきも言ったそれ」
(゚、゚トソン「私が書いた中でもかなり消費してます……やだすごい」
ミセ*゚ー゚)リ「本編じゃないけどね」
(゚、゚トソン「それは言っちゃいけない」
(゚、゚トソン「一応高1晩夏ってことで」
ミセ*゚ー゚)リ「さて、本編を」
(゚、゚トソン「ちょっと待ってください」
ミセ*゚ー゚)リ「えっ」
(゚、゚トソン「ちょっと待って♪」
ミセ*゚ー゚)リ「ぷれいばっぷれいばっ♪」
(゚、゚トソン「これから本編書いたら私死んでしまいます。投下的に」
ミセ*゚ー゚)リ「これ投下すんのに30分かかるからな……」
(゚、゚トソン「一分一レスとか辛いんですよこっちは。作者は無制限で投下したい」
ミセ*゚ー゚)リ「無茶言うなよ」
(゚、゚トソン「でもBL臭が足りない!ので!ちょっと書いたのだして今回はお開きと」
ミセ*゚ー゚)リ「BL臭が足りないのは横道それた話書いてるからじゃ」
(゚、゚トソン「だってこういうの好きなんですもの! それを許してくれる人しかこのスレにいませんよたぶん」
ミセ*゚ー゚)リ「それは……どうかな」
(゚、゚トソン「なん……だと、……?」
ミセ*゚ー゚)リ「ふざけてないで書けよ」
(゚、゚トソン「アッハイ」
298
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:45:20 ID:Hz8XiQFs0
( ・∀・)「まぁったくもぉ〜散々だよぉ」
(,,゚Д゚)「……」
だらしなく机に伸びているこいつの、俺は友人だ。
まともな意味での友人は多分俺だけだ。
( ・∀・)「最初っからさぁ? 僕は言ったんだよ?
君だけじゃないってさぁ〜」
右頬に綺麗な紅葉が咲いているこいつはずっと俺に愚痴っている。
内容が浮気だからまぁ、俺が何を言うこともないしそもそも、
(,,゚Д゚)「お前が悪い」
( ・∀・)「え〜ギコまでそんなこと言うのぉ〜」
(,,゚Д゚)「いや悪いだろ。付き合ったなら他と手切れよ」
( ・∀・)「無理! もう絶対無理だね」
(,,゚Д゚)「……じゃあ一人と付き合うなよ」
( ・∀・)「向こうから告白してきたんだもーん」
何がもん、だよ。節操なしの下半身。
( ・∀・)「あっ今僕の悪口考えたろ」
(,,゚Д゚)「……いや。コーヒー飲むか?」
( ・∀・)「ミルクたっぷりでおねがーい」
動く気はなしか。ここは俺の部屋なんだがな。
インスタントの粉をカップにスプーンでいれる。苦いこの匂いが俺は好きだ。
適当にお湯を注いで、片方にだけミルクをいれて持っていけばありがと〜、と気の抜けた返事がきた。
299
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:46:35 ID:Hz8XiQFs0
(,,゚Д゚)「……お前顔がいいからなぁ」
( ・∀・)「何褒めてる? 俺ギコになら抱かれてもいいよ?」
(,,゚Д゚)「死ね」
( ・∀・)「直球はひどくない?」
なまじ顔がいいからひっかかる女も男も絶えないんだろう、と言いたかっただけだ。
くっきりした二重だし、平均より明らかに整った顔だし、本人も自覚しているから服装やらも気を抜かない。
そりゃあモテるだろうよ、というのを現実にしたのがこのモララーという人間なのだ。
(,,゚Д゚)「お前が節操なしだと広まってるはずなのになぁ」
( ・∀・)「あぁたまにねぇ、すごい勘違いした子に告白されたりするよ」
(,,゚Д゚)「へぇ?」
( ・∀・)「私が養いますから売春はやめてください! って言われちゃったぁ」
危うくコーヒーを吹き出すところだった。
売春か。いや売春は法律で禁じられているが、そういうことではないだろう。
( ・∀・)「金のために寝るわけじゃないってねぇ? いや、金くれる人もいるけどさぁ」
(,,゚Д゚)「それ、その告白してきた子に言ったのか」
( ・∀・)「言ったよぉ。そしたらそんな人だと思いませんでした! って、さぁ」
( ・∀・)「勝手にイメージつくったくせに幻滅したらこっちのせいって酷くない? ねぇ?」
(,,゚Д゚)「まぁ……そうだな」
見た目だけはいいからな。中身はただれすぎているけれども。
いや、それでもセフレにしてくださいって言ってくる奴もいるんだったか。
全く理解しかねる。これのなにがそんなにいいんだか。
300
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:47:40 ID:Hz8XiQFs0
( ・∀・)「ギコだってオナニーしてなさそう一位とか言われたら癪でしょ?」
(,,゚Д゚)「ちょっと待てなんだそれ」
( ・∀・)「性欲が枯れてそう一位の二冠達成だよやったね」
(,,゚Д゚)「ほんとになんだそれ」
( ・∀・)「意外にマニアックなプレイ好きそう二位だったよ惜しいね」
(,,゚Д゚)「だからなんなんだそれ!?」
( ・∀・)「僕調べの先生ランキング」
(,,゚Д゚)「お前調べって当てにならんな」
( ・∀・)「えー? 僕と寝た大学の人間全員に聞いたんだよ?」
(,,゚Д゚)「……」
こいつ、男も女も関係なくやってるから当てにならないとは一蹴できない。
いやそもそもそれなんだよ。何を聞いて回ってるんだお前は。
(,,゚Д゚)「俺そんなに枯れてそうか」
( ・∀・)「理由はねぇ、僕と仲良さげにしてるのにそういう関係じゃないから」
ゆるくこちらを指差しながら楽しそうに口元を歪めているこいつは、本当に絵になる存在だと思う。
インキュバスがお似合いだ。または人を惑わす悪魔か。
301
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:48:36 ID:Hz8XiQFs0
(,,゚Д゚)「俺は友人を抱く趣味はない」
( ・∀・)「えっ抱かれるならいいの?」
(,,゚Д゚)「勝手に解釈するな、嫌だ」
( ・∀・)「まったくもう、この僕の魅力になびかないわけぇ?」
(,,゚Д゚)「……貞操観念のないやつを恋愛対象にするつもりはない」
( ・∀・)「も〜おっかたいんだからギコはさぁ。お試しでやらせたげるっつってんのに」
(,,゚Д゚)「追い出されたいか」
( ・∀・)「冗談だよぉ、んな怖い顔すんなって」
ケラケラ笑いながらコーヒーを一気に飲み干した。
喉仏が上下するのを横目に見ながら未だ熱いそれをすこしすする。
目の覚めるような苦味だ。良薬は口に苦し、ことわざが頭によぎった。
302
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:49:29 ID:Hz8XiQFs0
( ・∀・)「じゃあ僕が全員と縁切ったら考えてくれんだ?」
(,,゚Д゚)「無理だろ」
( ・∀・)「まぁ、無理だけどね!」
唐突にモララーの携帯が音楽を奏でる。
手慣れた手つきでそれを確認して、ああ、と思い出したように呟いた。
( ・∀・)「約束あるの忘れてた」
(,,゚Д゚)「オトモダチか」
( ・∀・)「ん、そう。じゃ、僕いくね」
揶揄したことに気付いているだろうに、モララーは何も言わない。
俺は引き留めない。冗談で終わらせておくのが一番いいんだと、俺もお前もわかってる。
これが俺がお前の唯一で居られる方法だから、俺はここから動かない。
( ・∀・)「また明日来ていい?」
(,,゚Д゚)「勝手にしろ」
( ・∀・)「んふふ、じゃあね〜」
(,,゚Д゚)「おう」
まぁ、もし、万が一の可能性で。
モララーが全員と縁切って俺の物になるっていうなら考えないこともない。
303
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:50:13 ID:Hz8XiQFs0
(゚、゚トソン「あぁ〜こういうの好きです」
(゚、゚トソン「お互いがお互いに変わるならお前だって思ってるのすごい好きです」
ミセ*゚ー゚)リ「へぇ」
ミセ*゚ー゚)リ「BLっぽかったかはすごい不明だけどこれ」
(゚、゚トソン「私の中ではこれはBLです」
(゚、゚トソン「余談ですがこのモララー、またんきの兄という裏設定があります」
ミセ*゚ー゚)リ「とくにあってもなくてもいい情報だね」
(゚、゚トソン「裏設定だからいいんですよ。
自分の家に連れ込んでは不特定多数の男女問わずやってる兄貴です」
ミセ*゚ー゚)リ「そりゃ嫌いになるわ」
304
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 05:50:58 ID:Hz8XiQFs0
(゚、゚トソン「さて、六か月ぶりでしたね」
ミセ*゚ー゚)リ「いやぁ夏だからね」
(゚、゚トソン「次は予想ですが寒いときだと思います」
ミセ*゚ー゚)リ「確実に冬ってやつだねそれは」
(゚、゚トソン「だって本編長いですよ、自分で言うのもあれですけど」
(゚、゚トソン「あとミルジョルでいっこ書きたいのあるのでそれもまたなかなか長いですよ」
ミセ*゚ー゚)リ「あぁそうやってハードルあげるから」
(゚、゚トソン「寒いといっても今年のとは言ってませんからね」
ミセ*゚ー゚)リ「えっ」
(゚、゚トソン「でも逃亡だけは致しません! 宣言します」
ミセ*゚ー゚)リ「おおー」パチパチ
(゚、゚トソン「一応フサタカ本編とミルジョル書いたら一通り満足するかな、と」
ミセ*゚ー゚)リ「いつになるやら」
(゚、゚トソン「フサタカ手つけてもいませんからね」
(゚、゚トソン「もう年に一回みたらあっ生きてたんだって存在になりそう」
ミセ*゚ー゚)リ「既になってそう」
(゚、゚トソン「ま、またいずれということで」
ミセ*゚ー゚)リ「また会おうぜバイビー」
305
:
名も無きAAのようです
:2014/06/19(木) 19:49:34 ID:BdddDU3Y0
乙
306
:
名も無きAAのようです
:2014/06/20(金) 07:04:05 ID:TQ7ZaBIQ0
乙
このモララーとギコみたいなの好きだ……
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板