[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
ミセ*゚ー゚)リひどい妄想のようです(゚、゚トソン
1
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:19:11 ID:K.fid2pQ0
(゚、゚トソン「やっぱり時代はBLですよ」
ミセ*゚ー゚)リ「は?」
(゚、゚トソン「男同士の恋愛です」
ミセ*゚ー゚)リ「え?」
(゚、゚トソン「ホモです」
ミセ*゚ー゚)リ
ミセ*゚ー゚)リ
ミセ*゚ー゚)リ「何言ってんだコイツ」
2
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:20:03 ID:K.fid2pQ0
(゚、゚トソン「いえ、ホモですよホモ」
ミセ*゚ー゚)リ「ホモホモ言わないでよ。いきなりどうしたの?」
(゚、゚トソン「好きだなぁと思いまして」
ミセ*゚ー゚)リ「いや、トソンの趣味は知ってるけど」
ミセ*゚ー゚)リ「部屋に積み重なる薄い本の城壁も見たけど」
ミセ*゚ー゚)リ「私マンガとして読んでも腐ってはないからね」
(゚、゚トソン「読んだとき、胸の奥が締め付けられる感覚がしませんでしたか?
口角が勝手に上がりませんでしたか?
何度も読み返した本はありませんでしたか?
一つでも当てはまったアナタ、腐っていますよ」
ミセ*゚ー゚)リ「ないわ」
3
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:21:03 ID:K.fid2pQ0
(゚、゚トソン「そういえば百合が好きな男は姫男子というらしいですね。
腐女子とすごい格差を感じませんか同じ同性愛なのに」
ミセ*゚ー゚)リ「百合のほう高貴なんじゃないの?」
(゚、゚トソン「BLは薔薇ですよ高貴でしょう」
ミセ*゚ー゚)リ「じゃあセックスしないからじゃない?」
(゚、゚トソン「できるらしいですけど私百合にはそれほど興味ないんですよね」
ミセ*゚ー゚)リ「できるってすごいいらない知識」
(゚、゚トソン「百合が好きな女は姫女子というのですかね?」
ミセ*゚ー゚)リ「メイクにありそうだね」
4
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:22:02 ID:K.fid2pQ0
(゚、゚トソン「ところで私の妄想を聞いてくださいよ」
ミセ*゚ー゚)リ「唐突だね」
(゚、゚トソン「今日は兄弟でいこうと思いまして」
ミセ*゚ー゚)リ「無視なんだ」
(゚、゚トソン「やっぱり王道から攻めるのがいいかなと」
ミセ*゚ー゚)リ「兄弟が王道なのかわからないよ」
(゚、゚トソン「個人的にホモの王道は
・幼馴染・親友
・兄弟(近所のお兄さんでも可)
・ライバル
にあると思ってます」
ミセ*゚ー゚)リ「幼馴染とライバルはまだわかるけども兄弟て」
(゚、゚トソン「兄弟なのに…! みたいなのがいいんじゃないですか」
ミセ*゚ー゚)リ「あぁそう」
(゚、゚トソン「とても気のない返事ですね。
とりあえず聞いてください」
ミセ*゚ー゚)リ「拒否権もないんだ」
(゚、゚トソン「あるとでも思ってたんですか」
ミセ*゚ー゚)リ「……いいから話して」
5
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:23:06 ID:K.fid2pQ0
自分の兄弟とは同じクラスになれないのが普通、らしい。
だから俺達は一度も同じクラスになったことはない。
お互い部活もしていないので、帰るときはどちらかが迎えに行くのが常だ。
今日は俺のほうが早くHRが終わったらしく弟者のクラスからまだ人は出てこない。
( ´_ゝ`)(早すぎたかな)
窓際の壁に寄り掛かって終わるのを待つ。
他のクラスから出てくる人もまばらな事から自分のクラスが早く終わったのだろう。
そういえば担任のHRが無駄に長いと弟者が文句を言っていた。
確かに廊下で聞こえる分だけでも話が脱線していっているのがわかる。
これを聞いている弟者にすこし同情した。
( ^ω^)「お、兄者なにしてるんだお?」
( ´_ゝ`)「弟者待ち」
('A`)「お前らほんと仲いいよな」
少し身体の丸いにやけ面の後ろから幸薄そうな顔がのぞく。
丸いのが内藤ホライゾン、細いのが鬱田ドクオ。同じクラスの友人だ。
陸上部に向かう途中なのだろう。二人は紺のジャージに身を包んでいる。
6
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:24:04 ID:K.fid2pQ0
( ´_ゝ`)「普通だろ、帰る家同じなんだし」
( ^ω^)「おっおっ、仲いいのはいいことだお」
('A`)「俺なんてまた妹と喧嘩したぜ。
朝も口きいてないし」
( ´_ゝ`)「原因は?」
('A`)「妹が俺のセーブデータ消した」
( ^ω^)「……ドンマイ」
('A`)「仕返しに乙ゲーのデータ消した」
( ´_ゝ`)「それやったらおしまいよ」
( ^ω^)「同類になりさがったんだおね」
(;'A`)「泣かれたし悪かったかなーって思ってるよ!
帰ったら謝るつもりだし」
( ^ω^)「ちゃんと仲直りしなきゃだめだお」
( ´_ゝ`)「口きかないくらいの喧嘩ねぇ……」
7
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:25:06 ID:K.fid2pQ0
少し記憶を探ってみたが思い当たることはない。
そもそもあまり喧嘩をした記憶がない。
ずっと幼いころ菓子を取り合ったくらいしか喧嘩といえるものがない。
そう考えると確かに仲が良いのだろう。
( ^ω^)「お、そろそろ行かないといけないおね」
('A`)「あ、マジだ。じゃーな兄者」
( ´_ゝ`)「おーがんばれ」
駆け足で去っていく二人を軽く手を振って見送る。
ただの駆け足といっても短距離のエースにマネージャーは追いつくのも必死なようで、
結局二人並んで歩いている。
仲が良いと言うならお前らだってそうだろう、と思うのだけれど。
8
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:26:02 ID:K.fid2pQ0
(´<_` )「兄者、待ったか」
丁度よくHRは終わったようで教室から弟者が出てきた。
弟者は俺が待っていると必ずどれだけ待ったかを聞く。
あまり気にしなくていいのにと思うが、礼儀だとか言って変わらない。
兄相手にも律儀な弟である。
( ´_ゝ`)「いや、さっきまで内藤達と話してたからそうでもない」
(´<_` )「なら、いい。帰ろう」
俺より少し背の高い姿が隣を歩く。
こうして二人並んで帰るのが幼稚園からの普通だ。
昔は目線も変わらなかったのに、中学校で抜かれてしまった。
今では慣れてしまったけれど少し悔しかったのを覚えている。
9
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:27:05 ID:K.fid2pQ0
(´<_` )「……、兄者、聞いているか?」
( ´_ゝ`)「ん、あ、ごめん」
(´<_` )「何か考え事か」
( ´_ゝ`)「いや、ちょっと昔のこと思い出して」
(´<_` )「昔のこと?」
考えるときに少し首をひねる仕草は変わらない。
幼いころの弟者を思い出して頬が緩んだ。
( ´_ゝ`)「昔は弟者可愛かったなーって思ってさ」
(´<_` )「なんだそりゃ」
( ´_ゝ`)「いやいや本当に可愛かったんだよ昔は。
兄者兄者って追っかけてきてさぁ」
決して思い出補正がかかっているわけではなく事実だ。
証拠として父者撮影のビデオを提出してもいい。
俺がどこか行けば必ず後ろをついてきていたというか、俺がいないと泣いた。
そして俺が名前を呼ぶと心底安心したように笑うのだ。
10
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:28:03 ID:K.fid2pQ0
( ´_ゝ`)「いや本当に可愛かった」
(´<_` )「まさかショタコン……」
( ´_ゝ`)「違うわ」
今ではこんな憎まれ口を叩くようになってしまったのだけれども。
( ´_ゝ`)「弟はいつだって可愛いってことだよ」
(´<_` )「……へぇ、今でも?」
( ´_ゝ`)「……まぁ、そこそこ」
別に嘘は言っていない。
例え自分より背が高くなろうが、同じ帰宅部なのに体つきががっちりしてようが、
ほぼ同じ顔なのに何故か弟者だけがモテようが、大事な弟であることに変わりはない。
可愛いとは違うかもしれないけれど、守りたいと思うのだから同じようなものだろう。
11
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:29:02 ID:K.fid2pQ0
(´<_` )「今じゃ兄者のほう可愛いけどな」
( ´_ゝ`)「……はぁ?」
事もなげにさらりと言った言葉を無視できなかった。
( ´_ゝ`)「男に可愛いとか弟者、頭大丈夫か」
(´<_` )「さっきまで可愛い可愛いって自分で言ってたくせに」
( ´_ゝ`)「弟は別だろ……」
(´<_` )「俺より背の低い生き物は大体可愛いぞ」
( ´_ゝ`)「その理論でいくと可愛くないものがとても少ないことに」
(´<_` )「あ」
( ´_ゝ`)「まさか弟者がバカなことが判明するだなんて」
(´<_` )「しばし待て兄者、言い訳考える」
( ´_ゝ`)「言い訳て……」
ミセ*゚ー゚)リ「カット」
12
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:30:30 ID:K.fid2pQ0
(゚、゚トソン「なんですか」
ミセ*゚ー゚)リ「長いわ。長い。あとこの登場人物」
ミセ*゚ー゚)リ「クラスメイトだよね?」
(゚、゚トソン「身近な例えのほうわかりやすいかと」
ミセ*゚д゚)リ「身近どころの話じゃないよまともな目で見れなくなっちゃうよ」
(゚、゚トソン「まともな目で見た事なんてありませんよ」
ミセ*゚ー゚)リ「お前はそうでも私は違うんだよ」
(゚、゚トソン「勿論美化は欠かしませんよ。
ホモは所詮イケメンばかりと言われますが私は声を大にして言います」
(゚、゚トソン「わざわざ二次元でもビミョメンだの不細工だの見たいか?」
(゚、゚トソン「心のオアシスで美人やイケメンを見ないでどうするんですか」
(゚、゚トソン「正直不細工なんて三次元にいくらでもいるじゃないですかイケメンに夢見たっていいじゃ」
ミセ*゚ー゚)リ「うん、わかったから。別に美化するのはいいからさ」
ミセ*゚ー゚)リ「この二人付き合ってもいないよね?」
(゚、゚トソン「今から徐々に弟が動くんですよ」
ミセ;゚д゚)リ「今からかよ! あ、あの可愛いってのもフラグだったの!?」
(゚、゚トソン「こうやって好意を伝えてはいるんですが如何せん兄が気づかなくて」
13
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:31:15 ID:oPYCdu4s0
いいぞいいぞもっとやれやってくれ
14
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:31:19 ID:K.fid2pQ0
ミセ#゚д゚)リ「あんなんで伝わるかぁ! 決めたら好きって言っちまえ!」
(゚、゚トソン「あぁ伝わってない空回りしてるってにやにやするの結構好きなんですけど」
ミセ*゚д゚)リ「トソンの趣味はどうでもいいよ!」
ミセ;゚ー゚)リ「というか妄想ってそんな細かくストーリー考えてるの!?」
(゚、゚トソン「いいえ」
ミセ*゚ー゚)リ「えっ」
(゚、゚トソン「正直これからどうやって告白に持ち込もうかなとか思ってました」
ミセ;゚ー゚)リ「見切り発車かよ……」
(゚、゚トソン「いや、妄想ってそういうものでしょう」
(゚、゚トソン「あるシーンだけふわっと浮かんできてそこに連続性はないんですよ」
(゚、゚トソン「正直この妄想で最初に思いついたの告白ですし」
ミセ*゚ー゚)リ「ならおとなしくそこだけ抜粋して垂れ流せよ……」
15
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:32:11 ID:K.fid2pQ0
(゚、゚トソン「でもせっかく思いついたならストーリー仕立てにしたいんですよ」
(゚、゚トソン「だけどどうしても告白に持ち込めないなーって思ってました」
(゚、゚トソン「あのカット助かりましたありがとうございます」
ミセ*゚ー゚)リ「なんかわかんないけどどういたしまして」
ミセ*゚ー゚)リ「じゃあ、なに」
ミセ*゚ー゚)リ「今から告白だけ垂れ流すの?」
(゚、゚トソン「初体験の構想もありますよ」
ミセ*゚ー゚)リ「とりあえず告白だけで」
(゚、゚トソン「初体験……」
ミセ*゚ー゚)リ「告白」
(゚、゚トソン「……わかりましたよもう」
16
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:33:04 ID:K.fid2pQ0
(´<_` )「兄者、好きだ」
弟者がノックをして自室に入ってくるのはいつものことだ。
大体マンガを読むかゲームをするかの目的があるが、
とりあえず扉の前で立ち呆けていることはない。
なのに今日は動かないからFMVたんから顔を上げてどうした、と聞いたのだ。
そして、まぁ、好きだと。
やけに考え込んだ顔をしているからなにかと思えば告白をされた。
これで嫌いだと言われたならそれはすごい衝撃だったのだろうけれど、
いや嫌われたら立ち直れないだろうけど、好きなら今更だとも思う。
俺達は家族なのだから。
( ´_ゝ`)「…………、え、ああ、うん。
俺も好きだぞ」
(´<_` )「そういう意味じゃない。
俺は恋愛として、兄者が好きだ」
( ´_ゝ`)「……それは、どういう」
(´<_` )「正直キスしたいし押し倒したいし触りた( ´_ゝ`)「タンマタンマ待て時に落ち着け弟者」
17
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:34:05 ID:K.fid2pQ0
とりあえず立ち上がって部屋の隅に移動する。
丁度弟者から部屋の中で一番離れた位置だ。
悲しげな顔をされて心が痛むけれど、今はそれどころではない。
弟が自分を性的に見ていると聞かされて冷静でいられるほうがおかしい。
(´<_` )「物理的に距離とるのやめてくれ悲しいから」
( ´_ゝ`)「貞操の危機による防衛反応だ」
(´<_` )「嫌がることをするつもりはないぞ」
(;´_ゝ`)「押し倒したいとか言う奴の傍にいれると思ってんのか」
(´<_` )「まぁ、そうなると思ったけど」
ふぅと弟者は溜息を吐くが、溜息を吐きたいのはこっちのほうだ。
まさか弟から恋愛感情を向けられるなんて思いもしなかった。
今からでも嘘だと言ってくれれば冗談で済ませられるのに、弟者の目は真剣だ。
真剣すぎて、目を逸らせない。
18
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:35:03 ID:K.fid2pQ0
(´<_` )「言おうかどうか悩んだ。
傍にいれるなら兄弟のままでいいんじゃないかって。
でも、無理だ。兄者に彼女ができるとか考えたら耐えられない」
(;´_ゝ`)「…………」
(´<_` )「俺は今までと態度を変えるつもりはない。
ただ、返事をくれ。すぐにとは言わない。決まったらでいい。
それだけだから」
(;´_ゝ`)「ま、待て弟者!」
部屋を出ようとする弟者に思わず声をかける。
顔だけこちらに向けた弟に俺は何を言えばいいのだろう。
口を開けて、閉じて。また、開けた。
(;´_ゝ`)「お、お前は俺の弟だよな?」
19
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:36:03 ID:K.fid2pQ0
(´<_` )「……弟のままじゃいられないから、好きだって言ったんだ」
そのまま弟者は出て行ってしまった。
扉が閉まると同時に全身から力が抜けてその場に座り込む。
深い溜息が出た。自然と俯く姿勢になる。
( _ゝ )「どうしろってんだ」
意図せず漏れた言葉はすぐ霧散して消えた。
弟者は俺の弟で、家族だ。大事な弟のはずなんだ。
弟者が弟でなくなったら、一体何になるというのだ。
俺は全く弟者をそういう、恋愛対象として見たことはない。
また、溜息が出る。勉学には優秀な頭も働いちゃくれない。
俺はどうすればいい。どうすれば、
( ´_ゝ`)「あ、?」
20
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:37:03 ID:K.fid2pQ0
俺は、何を考えているんだ。
どうすれば弟者が離れないかを、考えちゃいないか?
(;´_ゝ`)「……なに、考えてんだ俺は」
告白されたんだ、それにどれだけ弟者が覚悟したと思ってるんだ。
弟者は俺達の関係を壊すつもりで、言ったんだ。
考えろ、考えろ、最善の選択はなんだ?
(;´_ゝ`)「……は」
頭に鈍い痛みがはしった。怠い身体を動かしてベッドに横たわる。
混乱しているんだ。眠ればいい案も浮かぶ。
目を閉じても眠気がくる気配はないけれど、無理にでも閉じ続けた。
部屋を出ていくときの、弟者の悲しげな笑顔が頭を離れなかった。
21
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:38:11 ID:K.fid2pQ0
告白から三日たったが、本当に弟者は態度を変えなかった。
いや、多分変えてないと思う。
何故わからないかといえば、俺はこの三日間全力で弟者を避けているからだ。
具体的にいうなら早起きして朝食を高速で食べ登校時間をかぶらないようにしたり、
一緒に食べていた昼食も昼のチャイムと共に教室から逃げ誰も来ない特別教室で一人過ごしたり、
下校もHRが終わると同時に走って帰った。夕食も出来る限り速く食べ風呂以外は部屋にこもった。
家族には怪しまれたが勉強だとかそれらしい理由を言っておいた。
ただ友人は俺が一方的に避けていることを気づいていた、らしい。
思えば自分でもわかりやすいのだが俺も必死だ。正直周りを気遣っている余裕はない。
( ^ω^)「弟者と喧嘩でもしたのかお?」
だから内藤が窺うように聞いてきたとき、心臓が止まるかと思ったのだ。
そして咄嗟に俺は言葉を返せなかった。
沈黙を肯定と受け取ったのだろう、内藤は言葉を続ける。
22
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:39:03 ID:K.fid2pQ0
( ^ω^)「弟者、昼も放課後も迎えに来てたお?
なんで喧嘩したかは知らないけど、許してあげてもいいと思うお」
('A`)「俺もそう思うぞ。弟者さみしそうだったし。
兄者もそんな意地はんなくていいだろ」
さみしそうと聞いて心が痛まないわけではない。
二人の気遣う目がいたたまれなくて窓から外を眺める。
清々しい青空がさらに俺をいらつかせた。
( ´_ゝ`)「……別に、意地はってるわけじゃない」
('A`)「はってるようにしかみえねぇんだよ」
( ^ω^)「おぉん…仲直りしないと、ダメだお。
話さないと変わらないお?」
( ´_ゝ`)「……わかってるさ、そんなこと」
わかりきっている。自分が逃げているだけだということもなにもかも。
答えなきゃいけない時がくるのも、わかっているのだ。
授業開始のチャイムに二人は何か言いたげな顔をしながらも席に戻っていく。
深い溜息が出る。最近溜息を吐いてばかりだ。
今日も授業には集中できそうにない。
23
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:40:03 ID:K.fid2pQ0
( ∵)「では、皆気を付けて帰るように。さようなら」
担任の一言でHRが終わった。
既にまとめてある荷物を持って友人達に軽く挨拶をして教室を出る。
弟者のクラスの担任には感謝している。今のところ、弟者が待っていたことはない。
弟者のクラスの前を通らないように逆方向の階段に向かおうと踏み出して。
「兄者」
聞きなれた声が、後ろから俺を呼んだ。
妙な体勢で固まってゆっくり顔だけ振り向く。
(´<_` )「兄者、」
24
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:41:05 ID:K.fid2pQ0
自分そっくりの顔を確認した途端俺は走り出した。
飛ぶように階段を下りて、廊下を駆け抜ける。
一瞬反応が遅れたようだが、弟者が追ってきているのが気配で分かった。
(´<_`;)「逃がすか!」
(;´_ゝ`)「見逃せ弟者!」
階段を上って下りて廊下を走り抜けて、今までにないくらい全力で走った。
普段体育以外運動しない俺としてはかなり頑張った。
それでも、振りきれなかったわけで。
右手を掴まれてやっと立ち止まる。
こっちは肩を上下させているというのに弟者は軽く息が切れた程度だ。
昔から運動は弟者に勝ったことがなかったことを思い出した。
(´<_`;)「人が普通にしてんのに、なんで避けるんだよ」
(;´_ゝ`)「なん、でって、決まって、」
(´<_`;)「とりあえず息整えろ」
25
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:42:08 ID:K.fid2pQ0
手を引かれるまま空き教室に入る。
弟者が放置してある机に腰掛けたのを見て俺は教室の隅に座り込んだ。
時計を見ればHRが終わってから約二十分がたっていた。
よくそれだけ走れたなと自分に呆れにも似たものを思う。
何度か深呼吸して息を整える。
なんとか正常な呼吸に戻して、額に浮んでいた汗を袖で拭う。
ちらと弟者を見れば視線がかち合ってすぐに逸らした。
弟者が深く溜息が吐いたのが聞こえた。
(´<_` )「落ち着いたか」
( ´_ゝ`)「なんとか。なんでお前今日早いんだよ」
(´<_` )「担任が皆の無言のプレッシャーに負けた」
使えないやつめ。心の中で舌打ちをした。
(´<_` )「……で、なんで避けるんだ」
( ´_ゝ`)「……なんで、って言われても」
避けてきたことの後ろめたさか、顔は自然と下を向く。
理由を問われれば自分でもよくわからないのだ。
考えがまとまっていないからと言い訳ならできるけれど。
俺の無言をどう思ったか弟者が口を開く。
26
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:43:04 ID:K.fid2pQ0
(´<_` )「そりゃあ、俺に原因があるんだとわかってるけど」
(´<_` )「話せないくらいは覚悟してたし、でも」
(´<_` )「ここまで避けられるのは、辛い」
( ´_ゝ`)「……ごめん」
(´<_` )「謝らないでくれ、惨めになる」
同じ言葉を繰り返しそうになって口を閉じた。
本当に弟者は辛そうで酷いことをしたのだと今更実感する。
弟者には笑っていてほしいのだが、どうしてこうもうまくいかないのか。
( ´_ゝ`)「……考えたんだけど、さ」
(´<_` )「……」
( ´_ゝ`)「俺、弟者好きだけど、やっぱり俺達兄弟なんだよ」
( ´_ゝ`)「兄弟がそういう関係になるのは、変だと思うし」
( ∩_ゝ`)「そもそも男同士だし、家族で、兄弟で、」
27
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:44:05 ID:K.fid2pQ0
(´<_` )「兄者」
( ∩_ゝ∩)「俺達、兄弟、だし……」
俺の言葉は尻すぼみに消えていった。
どうしろってんだ、心の中で毒づく。
視界を覆った自分の手に温かい弟者の手が触れて、びくりと反応してしまう。
弟者は気にした様子もなく優しく俺の手に触れたままだ。
(´<_` )「兄者」
( ∩_ゝ∩)「なん、だよ」
(´<_` )「卑怯だとわかってて聞くけど」
(´<_` )「俺兄者諦めたくないから、言うけど」
(´<_` )「さっきから兄弟兄弟って、さ」
(´<_` )「兄弟じゃなかったらいい、って聞こえるんだけど」
期待、しそうになる。
やんわりと手を外された左目から見えた弟者が、そう言ってあまりにも切なく笑うから。
胸の奥を強く握りしめられたような感覚がして息ができなくなる。
28
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:45:04 ID:K.fid2pQ0
(´<_` )「……兄者」
( ∩_ゝ`)「……なんだ」
(´<_` )「否定しないと、本気にするぞ」
( ∩_ゝ`)「否定、」
否定しようにも理由がなかった。
どう考えても、俺が弟者を否定する材料は兄弟だからしか見当たらなかったのだ。
それを取り払われてしまっては俺には弟者を突き放す理由が、なくなってしまったわけで。
つまりは、
( ´_ゝ`)「…………」
(´<_` )「……兄者?」
脱力した俺を弟者がきょとんとした顔で見ている。
弟者と目線が同じなのは久しぶりだな、と思って空いている右手で目の前の頭を撫でた。
(´<_`;)「うお、お、どうした兄者」
( ´_ゝ`)「仕返しだ、バーカ」
珍しく狼狽えた弟者の頭をクシャリと強く掻き混ぜて立ち上がる。
左手でまだよくわからないという顔をした弟者を立ち上がらせて、帰ろうと言った。
もう夕陽が沈み始める時間だ。
29
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:46:04 ID:K.fid2pQ0
三日ぶりに隣に並んで帰る。たかが三日といっても新鮮に感じるものだ。
お互い無言で歩いていたが俺がぴたと足を止めると一歩先で弟者が足を止めた。
弟者の顔もわからなくなる、黄昏時。向こうにも俺の顔がわからないなら好都合だ。
「弟者」
「なんだ兄者」
「好きだよ、ちゃんとした意味で」
「……それは、どういう」
「お前と同じ意味で」
「……え、あ、」
「なんだその反応は、嫌か」
「嫌なわけない、けど、本気か」
「なんと、兄を疑うのか」
「取り消しは聞かないからな?」
「弟者こそ、取り消すなら今のうちだぞ」
「誰が取り消すか」
「それでいい。……よろしくな、弟者」
「あぁ、よろしくな、兄者」
30
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:47:03 ID:K.fid2pQ0
ミセ*゚ー゚)リ「……すごく、言おうか迷ったんだけどさ」
(゚、゚トソン「なんでしょう」
ミセ*゚ー゚)リ「トソンの妄想から少女マンガ臭がする」
(゚、゚トソン「そりゃ妄想ですし」
ミセ*゚ー゚)リ「これ考えれば姉弟でも置き換え可能だもんね…男同士じゃなくなるだけだし…」
(゚、゚トソン「ホモと言っても恋愛ですし、少女マンガ臭がしても仕方ないですよ」
ミセ*゚ー゚)リ「あー確かにそうだね。女が好むのもちょっと納得したよ」
(゚、゚トソン「女って障害がある恋は応援したくなる性質なんですよ」
ミセ*゚ー゚)リ「悲恋とか?」
(゚、゚トソン「ロミオとジュリエットとか典型ですよね。シンデレラとかのプリンセスシリーズも」
ミセ*゚ー゚)リ「そう考えれば男同士ってびっくりするくらいの障害だね」
(゚、゚トソン「それを乗り越えて付き合う妄想をしたときいいようのない充足感に包まれます」
ミセ*゚ー゚)リ「いやそれは知らないけど」
31
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:48:02 ID:K.fid2pQ0
(゚、゚トソン「勿論女だからといってみんながみんなホモ好きとかはないですよ」
ミセ*゚ー゚)リ「当たり前だよ嫌悪するのが大半だよ」
(゚、゚トソン「痛い腐女子が目立ちすぎて私達は肩身が狭いんです」
ミセ*゚ー゚)リ「それ私含んでないよね?」
(゚、゚トソン「腐は隠れて楽しむものだと言うのに」
ミセ*゚ー゚)リ「隠れるために人の部屋に来てるのね?」
(゚、゚トソン「公共の場で話す馬鹿がいるから差別されるんですよ」
ミセ*゚ー゚)リ「男同士の恋愛が好きとかどう考えてもまともな趣味じゃないしね」
(゚、゚トソン「近年では少年雑誌でもそういうのが増えてますし遺憾の意を示します。
私が読みたいのは熱い戦いなんですよわかりますか?
あからさまな仲良し描写なんていらないんですよ。
妄想するのが楽しいのに描かれたらおわりじゃないですか妄想広げられないじゃないですか」
ミセ*゚ー゚)リ「どうどうどうどう」
(゚、゚トソン「それにのっかる痛い腐女子も最低ですよ。本屋もアンソロを堂々を置くし何考えてるんですか。
あれはない。本当にない。薄い本が欲しいならイベントに専門店に通販もあるじゃないですか。
健全な人が見たらどう思うか考えられないんですか?腐女子釣って楽しいですか?
最近では電車内で読む馬鹿者もいると聞きますし、マナーがわからないのですか?」
ミセ*゚ー゚)リ「落ち着こうトソン深呼吸だ。私達は隠れて生きよう。。
二次創作はグレーゾーンであるということを忘れないように私達は生きていこう」
(゚、゚トソン「……失礼、取り乱しました」
ミセ*゚ー゚)リ「なんで私慰めたんだろう腐ってないのに」
32
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:49:04 ID:K.fid2pQ0
(゚、゚トソン「さて、今回の妄想はきちんと段階を踏んでいくよくあるホモです」
ミセ*゚ー゚)リ「スタンダードってやつだね」
(゚、゚トソン「なんだかんだ言ってもハッピーエンドが好きなんですよ」
ミセ*゚ー゚)リ「好きな人に幸せになってほしい心理?」
(゚、゚トソン「それに近いですね。やっぱり笑っていてほしいですし」
(゚、゚トソン「あ、バッドエンドも大好きですよ」
(゚、゚トソン「叶わない恋とか、非生産性に悩んで狂う恋とか、たまりませんね」
(゚、゚トソン「妄想だけでこう、心に来るものがありますよね」
ミセ*゚ー゚)リ「ねーよ。結局雑食じゃねぇか」
(゚、゚トソン「雑食ではありません愛が迸っただけです」
ミセ*゚ー゚)リ「うるさいわ」
33
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:50:03 ID:K.fid2pQ0
(゚、゚トソン「今回、ジャンルとしてはなにになるんですかね」
ミセ*゚ー゚)リ「一応年下攻め? 双子設定だけど」
(゚、゚トソン「あとは純愛になるんでしょうか」
ミセ*゚ー゚)リ「男同士=純愛みたいなのあるよね」
(゚、゚トソン「その傾向は否定できませんね。
性別抜きにすれば少女マンガのような内容ですし」
ミセ*゚ー゚)リ「最近は少女マンガも結構黒いらしいね」
(゚、゚トソン「えっ」
(゚、゚トソン「私神風怪盗ジャンヌから世代進んでないんですからやめてください」
ミセ*゚ー゚)リ「私だって幸福喫茶三丁目から進んでないけど」
ミセ*゚ー゚)リ「ただなんとなく生々しくなった気がする」
(゚、゚トソン「えぇ…夢を与える少女マンガはどこにいったんですか」
ミセ*゚ー゚)リ「あんな恋愛ができる、そう思っていた時期がありました」
(゚、゚トソン「それはないですけど」
34
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:51:08 ID:K.fid2pQ0
ミセ*゚ー゚)リ「で、満足したの」
(゚、゚トソン「結構スッキリしました」
ミセ*゚ー゚)リ「いきなり人の部屋に来てクッションを抱えながら無表情で淡々と語る姿は面白かったよ」
(゚、゚トソン「すごくにやけてるつもりだったんですが」
ミセ*゚ー゚)リ「相変わらず表情筋かったいね」
(゚、゚トソン「おかげで授業中妄想しても怪しまれなくて快適です」
ミセ*゚ー゚)リ「授業中にやついてる女子を注意するのは先生も覚悟いると思う」
(゚、゚トソン「じゃあ満足したので帰りますね」
ミセ*゚ー゚)リ「言うだけ言って帰るんかい」
(゚、゚トソン「何か用事でも?」
ミセ*゚ー゚)リ「ないよ。バイバイトソン」
(゚、゚トソン「はい、聞いてくれてありがとうございました。
さよならミセリ」
ミセ*゚ー゚)リ(トソンこの前兄者君に告白されてたと思ったんだけどな……)
おわり
35
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:52:08 ID:K.fid2pQ0
正直すまんかった
真剣なホモが少ないと聞いてやるしかないと思った
流石兄弟には申し訳ないことをしたと思っている
36
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:52:11 ID:oPYCdu4s0
まわりの目なんて気にせずもっと突っ走ってくれてもよかったんだぜ
乙
37
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 19:57:00 ID:KEe7hJqQ0
ホモの王道に、生徒会と先輩後輩と生徒先生と主従と下剋上が入っていないのはどういうことだ
38
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 20:25:24 ID:iWhtmphs0
ホモは薔薇族というよりサムソン方面のガチムチのイメージ
39
:
名も無きAAのようです
:2013/06/02(日) 20:36:17 ID:MLRkomq20
おつ
ジャンヌと幸福喫茶懐かしいな、好きだったわ
40
:
名も無きAAのようです
:2013/06/03(月) 02:15:12 ID:7TARnIAcO
トソンが分かりすぎて困る
そうなんだよ本屋でアンソロ置くなよな…!
乙です
丁寧な妄想とツッコミの楽屋裏両方に満足
41
:
名も無きAAのようです
:2013/06/04(火) 17:45:19 ID:pErgGnKc0
(゚、゚トソン「うかつでした」
ミセ*゚ー゚)リ「なにが」
(゚、゚トソン「私としたことが主従と下剋上を忘れるなんて……」
ミセ*゚ー゚)リ「それはその、時代設定から考えなきゃいけないのかな?」
(゚、゚トソン「生徒会も先輩後輩も先生生徒も王道じゃないですか私馬鹿なんですか」
ミセ*゚ー゚)リ「勉強以外馬鹿だってことは知ってる」
(゚、゚トソン「学校ってなんでこんなにあふれてるんですかたまらんです」
ミセ*゚ー゚)リ「知らないよ」
(゚、゚トソン「いやまてよ、いっそ長編やって全員ホモで考えれば全て解決する……?」
ミセ*゚ー゚)リ「やめて!」
(゚、゚トソン「まぁ、私もそこまで思い浮かぶ気がしないのでやりませんけどね」
ミセ*゚ー゚)リ「やりかねないから怖いんだよ……」
42
:
名も無きAAのようです
:2013/06/04(火) 17:46:11 ID:pErgGnKc0
(゚、゚トソン「昨日デレさんと談義したんですが」
ミセ*゚ー゚)リ「デレもそっちの人間かよ……」
ζ(゚ー゚*ζ『最近女体化もいいなーって思ってきてさー』
(゚、゚トソン「と言っていたのです」
ミセ*゚ー゚)リ「女体化ってのは男が女になっちゃったー!とかいう」
(゚、゚トソン「はい。でも女になったからなんだというんですか」
ミセ*゚ー゚)リ「というと」
(゚、゚トソン「女になったら穴もあって万々歳じゃないですか。
それでなにになるんですか愛が深まるんですか。
しかも女体化の時大体胸でかいですし」
ミセ*゚ー゚)リ「女体化するくらいなら最初っから女とくっついてろよと。
今いらない私情はさんだね?」
(゚、゚トソン「だってホモって性別を超えてでも愛してしまったから意味があるのでしょう?
そこに純なる愛を感じたからこそときめくのではないですか」
ミセ*゚ー゚)リ「そうなんですか。自分の胸気にしてんね?」
(゚、゚トソン「まぁ、個人的意見なんですけどね。元々女設定なら美味しく読みますし。
デレさんにはあたりさわりない返事をしておきました」
ミセ*゚ー゚)リ「それがいいよ。胸小さくてもブラ可愛いのいっぱいあるしいいと思うよ」
(゚、゚トソン「私とさしてサイズ変わらないのに突っ込まないでください」
ミセ*゚ー゚)リ「ごめん」
43
:
名も無きAAのようです
:2013/06/04(火) 17:47:06 ID:pErgGnKc0
(゚、゚トソン「さて、私の妄想を聞いてください」
ミセ*゚ー゚)リ「また唐突だね」
(゚、゚トソン「今回は先生生徒でいきます」
ミセ*゚ー゚)リ「早速ですか」
(゚、゚トソン「見た瞬間バチッと浮かんだんです」
ミセ*゚ー゚)リ「便利な頭してんね」
(゚、゚トソン「褒めてもなにもでませんよ」
ミセ*゚ー゚)リ「褒めてないわ」
(゚、゚トソン「じゃ、語りますので」
ミセ*゚ー゚)リ「スルーかよ」
44
:
名も無きAAのようです
:2013/06/04(火) 17:48:02 ID:pErgGnKc0
閉店間近のスーパーに人はまばらだ。
値引きシールのついた惣菜には見向きもせず歩いていく背中に付いていく。
学校で見てはいるが、彼のスーツ姿は未だに見慣れない。
やっぱり彼は私服が似合うと思う。
_
( ゚∀゚)「ミルナー」
( ゚д゚ )「なんだ」
_
( ゚∀゚)「今日の夕飯何?」
( ゚д゚ )「回鍋肉」
_
( ゚∀゚)「肉多めで」
( ゚д゚ )「その分野菜も食えよ。弁当にもいれるぞ」
_
( ゚∀゚)「おー」
俺達は一緒に住んでるわけじゃない。
俺の両親は仕事だとかで俺を置いて海外に行っちまって、
コンビニ弁当やファストフードで過ごしていたのを見かねたミルナが勝手に作り始めたのだ。
これがまぁ美味い。そこらのより美味い。俺は存分にそれに甘えているというわけだ。
45
:
名も無きAAのようです
:2013/06/04(火) 17:50:16 ID:pErgGnKc0
( ゚д゚ )「キャベツ一玉……いや二人だしいけるか」
_
( ゚∀゚)「キムチ鍋食いたい」
( ゚д゚ )「明日……あ、アジ安い。明後日キムチ鍋にしよう」
_
( ゚∀゚)「えー」
( ゚д゚ )「お前の分も作ってんだから文句いうな。
魚も食べないと馬鹿が悪化するぞ」
_
( ゚∀゚)「ミルナが教えてくれりゃいーじゃん」
( ゚д゚ )「教えても覚えないから言ってるんだ。ちゃんと授業聞け」
_
( ゚∀゚)チッ
( ゚д゚ )「舌打ちしない」
話しながらミルナはカゴに食材を入れていく。
明日はアジフライになるだろうかと予想しながら俺は横を歩く。
ミルナと共に歩いている俺は周りからどう見えるのだろう。
弟のように、見えるのだろうか。
_
( ゚∀゚)「あ、プリン」
( ゚д゚ )「買うか?」
_
( ゚∀゚)「俺二つな」
( ゚д゚ )「わかってる」
46
:
名も無きAAのようです
:2013/06/04(火) 17:52:56 ID:pErgGnKc0
三つセットになっているプリンを入れて今日の買い物は終了らしい。
レジに通してマイバックに詰めて、一つずつ持つ。
微妙な差だが常に軽い方を渡されて少しイラつく。文句を言えば、
( ゚д゚ )「お前の方子供なんだから、当然だろ」
と返ってくるのがわかりきっているので、もう言わなくなったけれど。
当然とばかりに言うので言い返しようがない。実際自分の方が年下なのは事実で身長も負けている。
ただ、子ども扱いされるのが癪なだけだ。俺は対等でいたい。
ミルナにそんなつもりはないってのはわかっちゃいるけど。これは俺の我儘だ。
( ゚д゚ )「ジョルジュ、鍵」
_
( ゚∀゚)「ほい。そろそろ合鍵作るか?」
( ゚д゚ )「検討しておく。ただいま、おかえり」
_
( ゚∀゚)「ただいまおかえりー」
互いに妙な挨拶をかわす。これを発案したのはミルナだ。
家に対してのただいまと、互いに対してのおかえり。
最初はなんとなく気恥ずかしかったが今では慣れてしまった。
俺が冷蔵庫に物を詰めている間に、必要な食材を並べてミルナはエプロンをする。
顔がかっこよければなんでも似合うのだと毎回実感する。
見すぎると不審に思われるので横目で見るだけだが、かっこいい。同学年の女子が騒ぐのも納得だ。
そんなやつが俺の家で飯を作っているなんて、誰も思いもしないだろう。
47
:
名も無きAAのようです
:2013/06/04(火) 17:53:56 ID:pErgGnKc0
( ゚д゚ )「何にやけてるんだ?」
_
(;゚∀゚)「うおっ!?」
顔を覗き込まれてつい声を上げてしまった。
イケメンの顔が近くにあるとどうも、落ち着かない気持ちになる。
ミルナであればなおさらなわけで、思わず身を引く。
_
(;゚∀゚)「にに、にやけてなんかねーよ!」
( ゚д゚ )「? プリンは夕飯後にな。あと弁当箱、忘れないうちにだせ」
_
( ゚∀゚)「わかってるよ……子ども扱いすんなよな」
そういう、子ども扱いが嫌なのだ。
眉間にしわを寄せて目を逸らした俺に軽いデコピンをしてミルナはシンクに向き直る。
軽く笑った横顔もかっこよくて俺はまた見惚れてしまう。
( ゚д゚ )「そうむくれるな。風呂沸かしてくれ」
_
( ゚∀゚)「もうミルナ住めばいーのに」
( ゚д゚ )「あー……おじさんたちの許しがでたらな」
_
( ゚∀゚)「言えばすぐだすだろ」
( ゚д゚ )「その連絡がつかないから言ってるんだ」
_
( ゚∀゚)「また遺跡か……いいじゃん住んじゃえば。既成事実ってやつ」
両親の仕事はよくわからないが、遺跡の発掘調査らしい。
電波の届かない場所までいったりするので連絡がとれないときはざらにある。
それを待つのも面倒だと思うのだが、妙に律儀なミルナはよしとしないこともわかっている。
48
:
名も無きAAのようです
:2013/06/04(火) 17:54:55 ID:pErgGnKc0
( ゚д゚ )「そうはいかないだろう」
_
( ゚∀゚)「わかってっけどさー。面倒だろアパートまで帰んの」
( ゚д゚ )「……確かに、そうだが」
_
( ゚∀゚)「ミルナの服とかも増えてきたしさー。なー住もうよ一人じゃさみしいしさー」
( ゚д゚ )「…………」
_
( ゚∀゚)(お?)
料理の手を止めてミルナが考え込んだ。
一刀両断に切り捨てられると思ってただけに意外な反応だ。
何が彼の心の琴線に触れたのかわからないが、これは一押しすればいけるんじゃないだろうか。
_
( ゚∀゚)「家賃かかんないし部屋余ってるしさー住めばいーじゃん。
一緒にいれば俺の遅刻もなくなるしさ!」
( ゚д゚ )「それはお前が起きればいいだけの話だろう。
……やっぱり駄目だ、許可がとれたらな」
_
( ゚∀゚)「……ケチ」
( ゚д゚ )「明日から朝も迎えに来てやろうか」
_
(*゚∀゚)「マジで!?」
_
( ゚∀゚)「ってそこまでするなら住めよそっちのほうはえーだろ」
( ゚д゚ )「アパートからここは通学路だしついでだ。
なんとかして連絡とるから、それまで我慢な」
_,
( ゚∀゚)「…………」
( ゚д゚ )「……そんな顔しても駄目なもんは駄目だ。
早く風呂やってこい、飯できるぞ」
_
( ゚∀゚)「へいへい」
49
:
名も無きAAのようです
:2013/06/04(火) 17:55:46 ID:pErgGnKc0
そのままフライパンに視線を落としたミルナに片手を振って風呂場に向かう。
水で軽く湯船を洗って熱めの湯を溜める。蛇口から出てくる水流を見ながら溜息を吐いた。
本当に融通のきかない奴だと思う。
いや、そういうところもまぁ……好き、なのだけれども。
自分でも全く理解できないが惚れている。気づいたときは血の気が引いた。
まさか自分が男に惚れるなんて思ってもみなかったし気のせいだと思った。
勿論女の子は可愛いと思う。近づけばドキドキもする。
ただ、何故か好きになってしまっていたのだ。それらしい理由をあげることもできるけれど、
やっぱりミルナだから、が一番の理由になると思う。
_
( ゚∀゚)「叶いっこないのに、なぁ……」
無意識に出てきた言葉に勝手に傷ついた自分がいて嫌になる。
ミルナにとって俺は手のかかる弟でしかないのだろう。
わかっているのだ。わかっているからこそ、辛い。
優しくされると期待してしまって、ミルナの一挙一動に心動いてしまって、
突き放すこともできなくて、かと言って告白できる勇気もなくて。
結局弟のままでいることしかできないのが、辛い。
_
( ゚∀゚)「……情けねぇ」
( ゚д゚ )「何をしてるんだ」
_
(;゚∀゚)「だああっ!?」
50
:
名も無きAAのようです
:2013/06/04(火) 17:56:31 ID:pErgGnKc0
扉を開いて顔を覗かせたミルナが怪訝な顔をしてこちらを見る。
確かに湯船の縁に肘を置いて頬杖をついている俺は不審に見えるだろう。
( ゚д゚ )「考え事か?」
_
(;゚∀゚)「あー……まぁ、そんなとこ」
( ゚д゚ )「何かあったら相談しろよ」
_
( ゚∀゚)「……あぁ」
できるわけがない。
俺が悩んでいるのはまさにお前のことなんだ。言えるはずもない。
( ゚д゚ )「飯できたぞ。手洗ってこい」
_
( ゚∀゚)「おー」
結局俺は関係を壊すのが怖いだけなのだ。
今のぬるま湯に浸かっているような状態が楽で抜け出せないだけなのだ。
馬鹿馬鹿しくて自嘲の笑みが漏れた。俺はただの臆病者だ。
叶わない恋なんて、したくなかった。
51
:
名も無きAAのようです
:2013/06/04(火) 17:57:19 ID:pErgGnKc0
ミセ*゚ー゚)リ「……兄弟、好きだねぇ」
(゚、゚トソン「すみません大好きです」
ミセ*゚ー゚)リ「血は繋がってないけどさぁ……」
(゚、゚トソン「近所のお兄さんって、いいですよね。
設定としては昔から家族ぐるみの付き合いがある感じでやってます」
ミセ*゚ー゚)リ「先生生徒感びっくりするくらいなかったね」
(゚、゚トソン「非常に申し訳ないと思っています」
ミセ*゚ー゚)リ「これ最初に言わなかったらわかんなかったろうね」
(゚、゚トソン「いや、難しいですよ会話不自然になるし」
ミセ*゚ー゚)リ「既にボロボロだけどね」
(゚、゚トソン「言わないでください」
(゚、゚トソン「さて、今回は片思いです」
ミセ*゚ー゚)リ「叶わないってわかってるからこそきっついんだよねぇ……」
(゚、゚トソン「しかし冷静に考えてください。
いくら仲が良いからといって毎日食事を作ったりするでしょうか?」
ミセ*゚ー゚)リ「と、いいますと」
(゚、゚トソン「多分誰にも伝わらなかったであろう両片思いというやつです」
ミセ*゚ー゚)リ「お互い片思いだと思ってるけど実は……!みたいなあれですね」
(゚、゚トソン「だって片思いとか辛すぎるじゃないですか……
現実でうまくいかない分妄想内では叶えてあげたいじゃないですか……」
ミセ*゚ー゚)リ「えっ、トソン恋してたの?」
(゚、゚トソン「いいえ。なんか悲恋浮んじゃって悲しくなりまして」
ミセ*゚ー゚)リ「知ってたよバカ」
52
:
名も無きAAのようです
:2013/06/04(火) 17:58:20 ID:pErgGnKc0
ミセ*゚ー゚)リ「これさ、トソン、ミルナ先生好きでしょ」
(゚、゚トソン「ばれましたか」
ミセ*゚ー゚)リ「ばれないと思ってたのが驚きだよ」
(゚、゚トソン「ミルナ先生かっこいいですよ。スーツ似合いすぎて写真ほしいです」
ミセ*゚ー゚)リ「撮らせてもらえばいいじゃん」
□(゚、゚トソン「実は撮ってます」
ミセ*゚ー゚)リ□「……これさ」
(゚、゚トソン「はい」
ミセ*゚ー゚)リ「どっからどうみても盗撮だよね?」
(゚、゚トソン「ばれましたか」
ミセ*゚ー゚)リ「だってミルナ先生こっち見てないもん……しかも待ち受けかよ……」
(゚、゚トソン「携帯開くと元気でますよ」
ミセ*゚ー゚)リ「論点そこじゃねぇよ……確かに先生かっこいいけどさ……」
(゚、゚トソン「あ、恋愛としてそういう感情はないですよ? 目の保養です」
ミセ*゚ー゚)リ「わかってるよ……なんかもうどうでもいいよ……」
53
:
名も無きAAのようです
:2013/06/04(火) 17:59:05 ID:pErgGnKc0
ミセ*゚ー゚)リ「違うよ、今回一番突っ込まなきゃいけないとこあったよ」
(゚、゚トソン「なんでしょう」
ミセ*゚ー゚)リ「私学校でこの二人話してんのみたことないんだけど?」
(゚、゚トソン「……いや、あれですよ」
(゚、゚トソン「火のないところに煙をたたせるのが使命なんですよ」
ミセ*゚ー゚)リ「そんな使命あるわけないじゃん。煙どころか放火してるよ」
(゚、゚トソン「もうあなたはまともな目ではいられないでしょう」
ミセ*゚ー゚)リ「やめてよその予言……私はまともでいたいんだよ……」
(゚、゚トソン「男同士でペットボトルを回し飲みしている姿に何かを感じてしまうはずです」
ミセ*゚ー゚)リ「ねーよ。回し飲みくらい女だってするわ」
(゚、゚トソン「性別が違うじゃないですかなに言ってんですか」
ミセ*゚ー゚)リ「なんで怒られてんだ私……」
54
:
名も無きAAのようです
:2013/06/04(火) 18:00:05 ID:pErgGnKc0
ミセ*゚ー゚)リ「……あれ、これだけ?」
(゚、゚トソン「これだけとは失礼な」
ミセ*゚ー゚)リ「ハッピーエンドは?」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「皆様の妄想力を信じてますので」
ミセ*゚ー゚)リ「うわぁ」
(゚、゚トソン「いや、ありますよ構想」
(゚、゚トソン「ただもうどう考えてもギャグにしかならなくてですね」
(゚、゚トソン「あと時期的にちょっとすぎちゃったし」
ミセ*゚ー゚)リ「端的に言うと」
(゚、゚トソン「エイプリルフールにミルナ先生の暴走」
(゚、゚トソン「なんかもうビジョンが見えるでしょう?」
ミセ*゚ー゚)リ「うん……」
55
:
名も無きAAのようです
:2013/06/04(火) 18:01:11 ID:pErgGnKc0
(゚、゚トソン「本当は前回ちみっとでてきた二人を書くつもりだったんです」
ミセ*゚ー゚)リ「内藤君と鬱田君ですか」
(゚、゚トソン「でも書いてるうちにあれ?これ確実にBAD歩んでね?駄目じゃね?
ってなったので放置しました」
ミセ*゚ー゚)リ「あるある」
(゚、゚トソン「略奪にはあまり心動かないんですよもう可哀想になっちゃって」
ミセ*゚ー゚)リ「誰が略奪するんだよって突っ込みはしないでおくよ。
どうせ新しい人だすんだろうし」
(゚、゚トソン「後確実に18禁なりそうでしたし」
ミセ*゚ー゚)リ「……うっわぁ……」
(゚、゚トソン「書けそうにないんですよ。考えてみてください、女なら」
ξ////)ξ
(゚、゚トソン「これで照れ顔バッチリなのに男だと」
(///_ゝ//)
(゚、゚トソン「これですよ。萌えるもんも萎えますよ」
ミセ*゚ー゚)リ「トソン兄者君になにか恨みでもあるの?」
(゚、゚トソン「もう地の文だけで頑張るしかないんですかね?
私頑張れませんよ。誰か書いてくれないかなぁ」
ミセ*゚ー゚)リ「本音もれてるもれてる」
(゚、゚トソン「男同士のエロがあるブーン系、募集してます。
がっつりしたやつ」
ミセ*゚ー゚)リ「うわ……がっつりとかうわ……」
56
:
名も無きAAのようです
:2013/06/04(火) 18:02:05 ID:pErgGnKc0
(゚、゚トソン「え、まさか妄想が続くとは思わなかった?」
ミセ*゚ー゚)リ「幻聴きこえてるよこの子」
(゚、゚トソン「思いついたらまた垂れ流しますよ」
ミセ*゚ー゚)リ「一度記憶喪失にでもなったらいいんじゃないかな」
(゚、゚トソン「記憶喪失ネタもいいですよね。ときめきが隠せませんね。
どちら様ですかとか言っちゃったりして」
ミセ*゚ー゚)リ「もう……黙れよ……」
(゚、゚トソン「どこで記憶を戻させるかが大事ですね。
戻んなくてもまた恋人なったらおいしいですけどふっへへへへ」
ミセ*゚ー゚)リ「真剣に黙れよ……その笑いかたやめてよ」
(゚、゚トソン「失礼しました」
ミセ*゚ー゚)リ「もう満足したなら帰れよ……」
(゚、゚トソン「泊まるつもりですよ」
ミセ*゚ー゚)リ「まじか……いいけど……」
(゚、゚トソン「お泊りってときめきますよね。
家族に聞こえちゃうってのと今日両親いないんだってのと
客用布団なくて同じベッドで寝るってのとR18の香りが」
ミセ*゚ー゚)リ「やっぱ帰れ」
おわり
57
:
名も無きAAのようです
:2013/06/04(火) 18:06:37 ID:pErgGnKc0
またやってしまった。申し訳ないと思っている
ミルナ好きだ。だが兄者のほうが好きだ。すまん忘れてくれ
俺はいつになればジョルジュの眉毛をずらさず投下できるのかね
あとホモっていうとガチムチっぽいのはわかる
だが一々801ってのもなぁってなるからホモでいかせてもらう
ただ書くのは薔薇族だ。非常に申し訳ない
58
:
名も無きAAのようです
:2013/06/04(火) 20:17:20 ID:8Swsud3I0
新世界を垣間見た気が来たけど普通に楽しかったよ
乙
59
:
名も無きAAのようです
:2013/06/05(水) 02:09:40 ID:HsyznOWUO
>>1
は図書室のひと、カムバックしたの?
60
:
名も無きAAのようです
:2013/06/05(水) 11:34:01 ID:9iLWXzWo0
勉強になるなあ
61
:
名も無きAAのようです
:2013/06/05(水) 21:20:05 ID:oHBkthaI0
続けろよ
もっと続けろよ
62
:
名も無きAAのようです
:2013/06/05(水) 23:27:41 ID:tzh0iAXI0
>>59
図書室の人が某ブーン系紹介だったらリスペクトしてるよ
てかあのお方のせいでトソンちゃん腐女子にしか見えなくなったよ
そんで紹介されて死ぬほど嬉しいよもう死んでもいいよ死ぬなら今しかないと思う
63
:
名も無きAAのようです
:2013/06/05(水) 23:28:52 ID:tzh0iAXI0
さげ忘れててもう死ぬしかない
64
:
名も無きAAのようです
:2013/06/06(木) 02:35:21 ID:KumRiLC20
おつ
もしかして半角スペースを先頭にしてるから?
全角→半角なら大丈夫な筈
65
:
名も無きAAのようです
:2013/06/06(木) 07:20:20 ID:eP0.nV7k0
ガッチビ攻めとかいいよね!!
66
:
◆zynqho4iRI
:2013/06/06(木) 08:56:38 ID:2ZzfP.IcO
ジョルミルでミルナリスペクトなんです?読むしかないじゃないですか
お久しぶりですが
>>1
は僕ではありません
楽しく読ませていただきますね
あと僕今活動してないんで、何があっても僕じゃねーです
酉つけて長々すみませんでした
67
:
名も無きAAのようです
:2013/06/06(木) 18:54:08 ID:poDPxSfg0
ホモォは好きじゃないのに引き込まれる、、、不思議ッ!!!
68
:
名も無きAAのようです
:2013/06/06(木) 19:28:52 ID:5f76w5TA0
エロ描写のあるBL…
('A`)は犯されるようです
だったっけ?BLだったしまあエロあったはず
あと、('A`)telephoneclub801はエロないけどホモ
69
:
名も無きAAのようです
:2013/06/07(金) 05:14:49 ID:o80F9PZEO
ホモと言えば
( ´_ゝ`)魔王が世界を征服するようです
70
:
名も無きAAのようです
:2013/06/07(金) 10:17:52 ID:ar/5PWlEO
案の定衆道だらけだったようです
71
:
名も無きAAのようです
:2013/06/07(金) 11:24:46 ID:E33hTzv20
ミセリかわいいよミセリ
72
:
名も無きAAのようです
:2013/06/08(土) 06:24:22 ID:tsC4fBmo0
(゚、゚トソン「ジョルミルかミルジョルか、それが問題だ」
ミセ*゚ー゚)リ
(゚、゚トソン「どっちでもいけるって困りものですね。
年下我儘攻めか、大人包容力攻めか」
ミセ*゚ー゚)リ
(゚、゚トソン「でもミルナに」
( ゚д゚ )「幸せにする」
(゚、゚トソン「って見つめられながら言われたい」
ミセ*゚ー゚)リ
(゚、゚トソン「いやでもジョルジュに」
_
( ゚∀゚)「……好きで、ごめん」
(゚、゚トソン「真っ赤になって涙目で……アリ! ありですこれ!」
(゚、゚トソン「告白成功して本気で泣いちゃうジョル君可愛い」
ミセ*゚ー゚)リ(呼び捨て……しかもジョル君……)
ミセ*゚ー゚)リ(そろそろこいつを埋める墓が必要だな……)
73
:
名も無きAAのようです
:2013/06/08(土) 06:25:09 ID:tsC4fBmo0
ミセ*゚ー゚)リ「とうとうカプまでだしおったね」
(゚、゚トソン「これがないと受け攻めわかりにくいんですよね」
ミセ*゚ー゚)リ「カプっていうのは例えばブーン×ツンみたいなものだよ!
略してブンツンって言ったりするあれだよ!」
(゚、゚トソン「ホモだと左にいる方が攻めです」
ミセ*゚ー゚)リ「攻めっていうのは体の関係でいう男役だよ!タチともいうよ!
だけどブンツンみたいに精神的には受けが優位っていうジャンルもあるよ!
なんで私が説明しなきゃいけないのかな!」
(゚、゚トソン「受けは女役です。ネコともいいます。
察していただけたと思いますが私はオトアニ派です」
ミセ*゚ー゚)リ「自重」
(゚、゚トソン「失礼。アニオトもいけます」
ミセ*゚ー゚)リ「ホモならなんでもいいんだろ」
(゚、゚トソン「それは心外です」
(゚、゚トソン「誰にでも地雷が存在します」
(゚、゚トソン「地雷というのはどうしても受け入れがたいカプです。
もちろん私にもあります。言いませんが」
(゚、゚トソン「今カプの話をしてますけど、正直ネットでやるのはどうかと私は考えます。
現実でさえ言い争いになるものなのでネットだと戦争になりかねません」
ミセ*゚ー゚)リ「自分の好きカプが誰かの地雷の可能性があるってことね」
(゚、゚トソン「逆もしかりです。ただ本当にホモならなんでもいいって人もいますよ」
ミセ*゚ー゚)リ「人生得してそう」
(゚、゚トソン「好き嫌いないってことですからね。とても幸せですね」
74
:
名も無きAAのようです
:2013/06/08(土) 06:26:09 ID:tsC4fBmo0
(゚、゚トソン「あ、勿論愛があるからこそホモにするのですよ?」
ミセ*゚ー゚)リ「なにいきなり」
(゚、゚トソン「いえ嫌いなのを憂さ晴らししてると思われたくないので」
(゚、゚トソン「嫌いだったらモブにでも犯される妄想しますし」
ミセ*゚ー゚)リ「モブっていうのは村人Aみたいなあれだよっておいこら」
(゚、゚トソン「嘘です。嫌いなら妄想もしません」
(゚、゚トソン「雑食と言っても愛があるからなのです」
ミセ*゚ー゚)リ「一途ではないけどね」
(゚、゚トソン「向ける愛の量が違うだけで一途ですよやめてください浮気者みたいに言うの」
ミセ*゚ー゚)リ「一途っていうのは一人を想うから一途って言うんだけどな」
(゚、゚トソン「一途になれたら現実で彼氏できてますよ」
ミセ*゚ー゚)リ「……なんかごめん」
(゚、゚トソン「いえ、気にしないでください。今はホモが大事ですから」
ミセ*゚ー゚)リ「気にしろ」
75
:
名も無きAAのようです
:2013/06/08(土) 06:27:18 ID:tsC4fBmo0
(゚、゚トソン「さて、今回の妄想は初めての閲覧注意をだします」
(゚、゚トソン「今までのもホモ嫌いにとっては閲覧注意でしたけど」
ミセ*゚ー゚)リ「……なん、だと……」
ミセ*゚ー゚)リ「とうとうR18へ挑むというのか……」
(゚、゚トソン「閲覧注意が、十八禁であると誰が決めたのでしょう」
ミセ*゚ー゚)リ「えっ」
(゚、゚トソン「今回の閲覧注意はそう、ハッピーエンド好きにだします」
(゚、゚トソン「救いがあるばかりがホモではない」
(゚、゚トソン「救われないのが大半です」
(゚、゚トソン「そんなホモもいいんじゃないでしょうか」
76
:
名も無きAAのようです
:2013/06/08(土) 06:28:39 ID:tsC4fBmo0
僕達はどこで間違えたのだろう。
僕には幼馴染が二人いた。
活発な彼女と、冷静な彼と、臆病な僕はとても仲が良かった。
彼は昔から頭がよかった。何かに困ったら彼に頼れば大体解決できた。
彼女は肝が据わっていて強かった。彼と彼女がいればできないことはこの世にないと思っていた。
僕達は仲の良いまま同じ高校に入学した。
僕の最大の転機は高校三年の時に起きた。吐く息の白くなる、冬のことだった。
彼から告白された。ずっと好きだったと、言われた。
驚いたが嫌な気持ちはしなかった。その時僕も彼が好きだと気づいた。
そう伝えると彼は酷く驚いた顔をして、泣きそうな顔で笑った。
僕達の関係は彼女にだけ話した。
彼女は彼から相談を受けていたようで祝福してくれた。
もっと早く言えばよかったのにと彼女は笑った。
僕も彼も照れ笑いをしていた。
彼は医学を学ぶため遠い大学への推薦入学が決まっていた。
僕は地元で就職することになっていた。
彼女も遠くの専門学校へ入学することになっていた。
僕達は離れ離れになった。
寂しかったが仕方ないとわかっていた。
長い休みになれば彼は帰ってきたし、電話だってした。
彼に僕のどこが好きなのかを聞いたことがある。
彼は少し悩んでから、僕の笑顔が好きだと言った。
貴方は、と聞き返されたので僕は全部と答えた。
彼は赤くなって照れ隠しに僕の頭をくしゃりと撫でた。
確かに僕達は幸せだった。
77
:
名も無きAAのようです
:2013/06/08(土) 06:29:38 ID:tsC4fBmo0
カーテンから漏れた光が瞼の上から目を照らした。
ダブルベッドに彼の姿はない。既に時刻は十時を過ぎていた。
ダイニングに彼が作った朝食が置いてあった。食欲はないが食べるしかない。
自然と溜息が出る。食事をとることが苦痛になっていた。
最近よく昔の夢を見る。
僕はずっと答えを探している。どこで僕達は間違えたのだろう。
何故、こんな歪んでしまったのだろう。
医師となり地元に戻ってきた彼と共に暮らすことに異議はなかった。
むしろ僕も望んでいた。傍にいれると喜んだ。
狂い始めていたのは、きっとここからだった。
彼は僕に仕事をやめてほしいと言った。
医師は時間が不規則だから、傍にいれるときにいたいのだと言った。
お金は、と聞けば貴方一人養うくらい余裕ですと返された。
彼が望むならと六年務めた会社を辞めた。
彼との暮らしは順調だったし楽しかった。
しかしただ家にいるのは退屈だった。
家にいるからと家事をしても時間が余った。
何より家に一人で居るのが退屈で仕方なかった。
運動も苦手な僕が趣味として始めたのは料理だった。
外に買い物に出ることができたし、作った料理を彼に褒められるのも嬉しかった。
徐々に八百屋のおばさんや魚屋のおじさんと仲良くなって会話することが増えた。
それを彼に報告したのがいけなかった。
78
:
名も無きAAのようです
:2013/06/08(土) 06:30:56 ID:tsC4fBmo0
彼は料理を手で薙ぎ払って、僕の胸倉を掴んで怒鳴った。
どうして他人との話を嬉しそうにするのかと、怒鳴った。
貴方は私のものなのに、と叫ぶ彼は今思えば子供のようだった。
僕は彼の剣幕が恐ろしくて、ただ謝っていた。
何が彼の逆鱗に触れたのかわからなかった。泣きながらひたすら謝った。
彼は僕の涙を見て我に返ったように狼狽えた。消え入りそうな声ですみません、と言った。
それから二人で床に散らばった料理を片付けた。二人で謝り続けていた。
その夜、彼は訥々と話した。
貴方が他の誰かの話をしていると嫉妬で狂いそうになる、と。
貴方に私のことだけを考えていてほしい、と。
独占欲だと、わかってます。抑えが利かないのです、と。
ベッドの縁に座り頭を抱える彼を抱きしめて、僕はそれでも好きだと言った。
そこまで僕を想っている彼が愛しかった。僕への独占欲に悩む彼が愛しかった。
彼が嫌だと思うことはしたくなかった。だから外の話をすることはやめた。
彼は僕に外にでてほしくないと言った。
誰かが貴方を見ているなんて耐えられないと言った。
だから僕は外に出ることをやめた。買い物は彼に頼んだ。
家にいることは退屈だったが、彼が望むなら仕方ないと思った。
それで彼が安心するなら構わなかった。
ある日彼が真剣に悩み事をしていた。
どうかしたのと聞くと、彼は僕を見て言った。
まだ、足りないのです。
何がと問うても答えは返ってこなかった。
次の日彼は僕に贈り物を買ってきた。
嬉しく思いながら箱を開ければ、輪が入っていた。
真っ赤な革でできた首輪だった。
79
:
名も無きAAのようです
:2013/06/08(土) 06:32:08 ID:tsC4fBmo0
僕が動揺している間に彼は僕の首にそれを付けた。
そういうプレイがしたいんですかと聞けば彼は笑った。
貴方がずっと傍にいるようにしました、と笑った。
首筋に少し重い、冷たい感覚があった。手で触れればそれが何かすぐに分かった。
首輪に錠が付いていた。そこから細い銀の鎖が垂れていた。
これで貴方は私のものだ、彼の笑みを含んだ声が忘れられない。
僕が彼の異常性を認識したときには遅かった。
少し色の褪せてきたそれは未だ僕の首に付いている。
鎖は部屋の中なら自由に動けるが、玄関の扉までは届かない長さをしていた。
錠の鍵は彼がその場で捨てた。僕がこれを外す手段はなくなった。
僕は携帯を持っていなかった。ここで暮らすことになった時、彼が破棄した。
僕は怒ったが彼に口で敵うわけがなく丸め込まれた。
そのまま買うこともなく僕はここから出られなくなった。
この部屋には電話やパソコンもない。外へ通じる可能性のあるものは何もなかった。
僕は毎日虚空を見つめながら考えている。
どうしてこうなってしまったのだろう。
外への執着心は僕自身そんなに持っていなかった。
だから首輪をつけられたときおかしいと思いつつも彼に礼を言った。
彼は満足げに頷いて僕を抱きしめた。私だけの貴方になって嬉しいです、と言った。
彼が望むなら、とまだ思っていた。
80
:
名も無きAAのようです
:2013/06/08(土) 06:33:24 ID:tsC4fBmo0
僕が鎖付きの生活に慣れたころ、彼がひどく不機嫌な日があった。
どうかしたのか、と聞いても何も答えなかった。
言いたくないのだろうと判断して放っておいた。
数日後、彼がひどく上機嫌で帰ってきた。
珍しく酒を飲んでいた。酒臭い彼を引きずるようにしてベッドに運んだら、
そのまま引きずり込まれて抱きしめられた。
これで貴方は私のものです、と彼は言った。
既に君のものになっているじゃないか、と言っても彼は何も答えなかった。
翌日、僕の名前が新聞に載っていた。
僕は事故で死んだことになっていた。
帰ってきた彼に問いただせば彼はすんなり事実を認めた。
背格好の似ている別人を僕だと偽って死亡届を出したと笑った。
顔が判別できない状態でよかったとも言った。
どうして、と僕は言った。
彼は事もなげに言った。
貴方のことを考えるのは私だけでいいでしょう?
彼の異常性を認識するのが、遅すぎた。
81
:
名も無きAAのようです
:2013/06/08(土) 06:34:24 ID:tsC4fBmo0
僕に彼から逃れる術はなかった。
彼に飼い殺されると思ったら止まらなかった。
食事を摂るのをやめたときもある。点滴で無理矢理生かされた。
包丁を手首に当てたこともある。傷が浅かったらしく死ねなかったし、家から刃物が消えた。
お蔭で僕は料理も奪われた。
彼は僕が死のうとするたび泣いた。どうして、と泣いた。
冷静な僕には見えていた。
彼は泣きながらも口は弧を描いていた。
彼に僕を殺すつもりはないことはわかっていた。
ただ彼は僕が死んだら喜ぶだろうと気づいていた。
僕が彼のために死んだら、彼の独占欲は満たされるだろうとわかっていた。
僕にはわからなくなった。
僕は彼を愛しているか?
いや、確かに彼を愛している。だからこそ僕は今生きている。
彼は本当に僕を愛しているだろうか?
彼が僕に向けているそれは、愛なのだろうか。
彼が帰ってきた。僕を抱きしめて囁く。
ただいま、愛していますよ。
僕は彼に問うた。しばらく使っていなかった喉から掠れた声が出た。
僕のどこが好きですか?
彼は少し目を見開いて、笑った。
私なしでは生きていけない貴方が、とても愛しいのです。
82
:
名も無きAAのようです
:2013/06/08(土) 06:35:16 ID:tsC4fBmo0
(゚、゚トソン「メリーバッドエンドー」
ミセ*゚ー゚)リ
(゚、゚トソン「私バッドエンドも美味しくいただけるので、せっかくの妄想ですし」
(゚、゚トソン「地の文しかなくて読みにくい? それはすみませんでした」
(゚、゚トソン「あ、これをバッドエンドと読むか愛の一つと読むかは貴方次第ですよ」
ミセ*゚ー゚)リ「何故、このタイミングでこれを妄想した」
(゚、゚トソン「いや、紹介されたじゃないですか」
(゚、゚トソン「あれで興味ないけど読んでみたって人もいると思うんです」
(゚、゚トソン「そしてあれ、ホモってハッピーエンドが至上なのかな、なーんて思われた方もいるかなと」
ミセ*゚ー゚)リ「そこでメリーバッドかい」
(゚、゚トソン「これがホモの醍醐味であると思いますよ」
(゚、゚トソン「今回は独占欲の暴走でしたけど」
(゚、゚トソン「同じ独占欲でも
・監禁して自分のものにしちゃう派
・監禁しないけど特定の誰かと仲良くしたら相手を許さないよ派
とかバリエーションありますよ」
ミセ*゚ー゚)リ「種類はどうでもいいよ……」
(゚、゚トソン「ほのぼの恋愛大好きですけど、たまにはこういうのもいいかなと」
ミセ*゚ー゚)リ「よくない……私はハッピーエンドだから妄想を聞いていられたのに……」
(゚、゚トソン「えっ」
(゚、゚トソン「ごめんなさい」
ミセ*゚ー゚)リ「なんかもうどうでもいいよ……」
83
:
名も無きAAのようです
:2013/06/08(土) 06:36:09 ID:tsC4fBmo0
(゚、゚トソン「えっと、そうだホモいブーン系教えてくださりありがとうございました」
ミセ*゚ー゚)リ(話変えたな)
(゚、゚トソン「一番驚いたのは完結しているのが衆道だけだったってことですかね」
ミセ*゚ー゚)リ「言うな」
(゚、゚トソン「全て面白かったのに……悲しいです逃亡は……」
ミセ*゚ー゚)リ「言うな。作者にだって事情があれば逃亡だってしたいと思う時もある」
(゚、゚トソン「これも誰か乗っ取って構いませんよ」
ミセ*゚ー゚)リ「おいこら」
(゚、゚トソン「乗っ取りついでに濃厚なホモエロを書いてくれれば感極まって土下座します」
ミセ*゚ー゚)リ「ホモエロ見たいだけじゃねぇか」
(゚、゚トソン「見たいと思って何が悪い」
ミセ*゚ー゚)リ「開き直りおった」
(゚、゚トソン「喘ぎ声とか書くの想像してみてくださいよ、書けると思いますか?」
ミセ*゚ー゚)リ「無理」
(゚、゚トソン「エロ書ける人純粋に尊敬します」
84
:
名も無きAAのようです
:2013/06/08(土) 06:37:11 ID:tsC4fBmo0
ミセ*゚ー゚)リ「いや、あのさ」
ミセ*゚ー゚)リ「もうバッドエンドはどうでもいいけどさ」
ミセ*゚ー゚)リ「まず徹夜でこれを聞かされた私に謝罪をしようね」
(゚、゚トソン「すみませんでした」
ミセ*゚ー゚)リ「しかも今回登場人物名前すら出てこなかったし」
(゚、゚トソン「きっと察してもらえたはずです」
ミセ*゚ー゚)リ「救われる救われないの話じゃなかったし」
(゚、゚トソン「そこは申し訳ないと思っています」
(゚、゚トソン「ただ、これを読むことによって皆様の妄想力が鍛えられたらと思います」
ミセ*゚ー゚)リ「確実に後付けの理由だね」
(゚、゚トソン「満足したので寝ますおやすみなさい」
ミセ*゚ー゚)リ「明日が日曜で本当によかったよおやすみ」
85
:
名も無きAAのようです
:2013/06/08(土) 06:37:56 ID:tsC4fBmo0
もう垂れ流すことに後悔がなくなってきた
紹介されて本当に調子にのった。ごめんなさいありがとうございますありがとうございます
徐々に本性でてきてまずいなーと思いながら書いてる
86
:
名も無きAAのようです
:2013/06/08(土) 09:39:16 ID:eZ6ETRZY0
創作でR18規制とかないんだからsage進行で堂々と書いていこうぜ
乙
87
:
名も無きAAのようです
:2013/06/08(土) 18:00:52 ID:eiTD1BOg0
古い話だけど、('A`)ドクオは流される天才のようです
男女物だけど、ジョルジュがホォモキャラで出てくる
88
:
名も無きAAのようです
:2013/06/08(土) 18:04:57 ID:Dcc2Eq6U0
ワカビロか…
89
:
名も無きAAのようです
:2013/06/08(土) 18:22:01 ID:K/6qRH.M0
なんとなくだけど、監禁されてる方がビロードで、医者の方がワカッテマスかな
なんとなくメリーバッドエンドって2人から見たら幸せだけど
他人から見たらバッドエンドってイメージあったけど意外とこういうのも有りだな
とりあえず震えながら読んだよ、面白かった
乙
90
:
名も無きAAのようです
:2013/06/08(土) 19:35:17 ID:zA6G2C920
流される天才は良短編だよなあ
ジョルジュは役回り的に仕方ないけど可哀想だった
91
:
名も無きAAのようです
:2013/06/09(日) 09:38:54 ID:GgbC/Pps0
素敵なメリーバッドエンドだった……!
乙
92
:
名も無きAAのようです
:2013/06/10(月) 01:45:00 ID:eQ6MjPx60
地の文だけでも十分楽しい
乙
93
:
名も無きAAのようです
:2013/06/10(月) 19:34:06 ID:F.tLyd5E0
これはいい妄想
乙
94
:
名も無きAAのようです
:2013/06/13(木) 02:14:39 ID:pprdAyVk0
(゚、゚トソン「流される天才のようです読みました」
(゚、゚トソン「うわああああああああああああああああああああ」
ミセ*゚ー゚)リ
(゚、゚トソン「うわああジョルジュウウウウウウウウウウ」
ミセ*゚ー゚)リ
(゚、゚トソン「そんなん……そんなん……いやでも……」
ミセ*゚ー゚)リ
(゚、゚トソン「悲しすぎるわああああああああ」
ミセ*゚ー゚)リ「うるせぇ」
(゚、゚トソン「すみません」
(゚、゚トソン「しかしジョルジュの心情を思うともう、もう、」
ミセ*゚ー゚)リ「確かにすごいいい短編だった。教えてくれてありがとう」
(゚、゚トソン「あれがハッピーだとわかっていても辛いです。
NLも好きですけど」
ミセ*゚ー゚)リ「NLってのは普通の異性愛のことだよ」
(゚、゚トソン「腐ってても女ですから、NLも読みますよ」
ミセ*゚ー゚)リ「百合は?」
(゚、゚トソン「漫画として読むなら普通に」
ミセ*゚ー゚)リ「守備範囲広いね」
(゚、゚トソン「ガチホモ系は却下で。私はイケメンが見たいのです」
ミセ*゚ー゚)リ「ホモの内部で分裂が起きてるなんて思わなかったよ」
95
:
名も無きAAのようです
:2013/06/13(木) 02:15:31 ID:pprdAyVk0
(゚、゚トソン「そうだ、世の中には腐女子を勘違いしている方がいらっしゃるらしいんです」
ミセ*゚ー゚)リ「男同士の恋愛が好きな女のことでしょ腐女子って」
(゚、゚トソン「はい。男同士の恋愛が好き、ここがオタ女と全く違う点です」
(゚、゚トソン「しかし漫画の男キャラが好きだというだけで勝手に人を腐認定する輩がいるらしいのです」
ミセ*゚ー゚)リ「よくわかんないね」
(゚、゚トソン「確かに腐人気の高いキャラは存在しますし、マナーの守れないゴキ腐リも存在します」
ミセ*゚ー゚)リ「ゴキ腐リはまさにマナーの守れない腐女子の最下層だよ!
公共の場でホモ話したり、ホモ関係ない動画でもカプ名コメしちゃったりする痛い人を指すよ!
ゴキ腐リって考えた人センスあるなって思ってる」
(゚、゚トソン「そのゴキ腐リによって良識ある腐女子が迷惑を被るだけでなく、
ただ漫画が好きなだけのオタ女も冷たい視線を向けられるのです」
(゚、゚トソン「ホモは話すべき場所で話しましょう、一般人を巻き込むのはやめましょう。
公共の場では控えましょう、自身の発言が自身を貶めていないか考えましょう」
(゚、゚トソン「ホモは通常受け入れられる嗜好ではないと、頭の片隅に置いといてください。
書き込む際、純粋たる感想かを確かめましょう」
ミセ*゚ー゚)リ「ここじゃあ気にしても無駄だけどね」
(゚、゚トソン「どうしてもホモが叫びたくなったらここで。
作品名は出さず叫びましょう」
(゚、゚トソン「私だったら兄者と叫びます」
ミセ*゚ー゚)リ(これはキャラとしてお気に入りなんだな)
96
:
名も無きAAのようです
:2013/06/13(木) 02:16:21 ID:pprdAyVk0
(゚、゚トソン「さて、妄想ですが」
ミセ*゚ー゚)リ「はい」
(゚、゚トソン「放置していたブーンとドクオをなんとかみられるようにしましたので」
(゚、゚トソン「せっかくなんで出します」
ミセ*゚ー゚)リ「リサイクル感ありあり」
(゚、゚トソン「なんかメモ帳に捨てとくのもあれですし」
(゚、゚トソン「ホモなんでネタ捨て場とかに書くわけにもいかないですし」
(゚、゚トソン「ね、付き合ってください」
ミセ*゚ー゚)リ「それが強制なのがおかしいんだよなぁ」
(゚、゚トソン「はいいきまーす」
97
:
名も無きAAのようです
:2013/06/13(木) 02:17:07 ID:pprdAyVk0
俺とブーンの付き合いは小学校二年に遡る。
元来の人見知りと目つきの悪さが相まって俺には友達がいなかった。
いないどころか軽いいじめを受けていた。
特定の奴らに悪口を言われるとか、小突かれるとかいう典型的なものだ。
今では軽いと言えるが当時の俺には本当に辛かったし、死にたいとも思っていた。
それを変えたのが、ブーンだった。
親の仕事の関係だとかで転校してきた柔和な目をした少し身体の丸い少年。
自分と全く違うやつだな、と思った記憶がある。
( ^ω^)「はじめまして、ないとうホライゾンっていいますお!」
元気に発した声と軽く照れ笑いをして担任に指定された席へ歩いてくる。
それが偶然俺の隣だっただけのことで、俺にはこの転校生は全く関係ないと思っていた。
朝の会が終わったら俺は教科書を眺めて過ごすのが常だった。
俺に話しかけるやつなんていないと知っていたし、そうすれば時間は過ぎるとも知っていたから。
ただ、その日は隣から俺に声をかける存在がいた。
( ^ω^)「はじめましてだお! よろしくだお!」
自然に目の前に差し出された手と満面の笑みに圧倒されてつい握手してしまった。
話しかけられた驚きで俺は酷く間抜けな顔をしていたと思う。
それに気付いていないのか嬉しそうに手をぶんぶんと振って、ハッとしたように俺に尋ねた。
( ^ω^)「なまえはなんていうんだお?」
('A`)「……うつだ、ドクオ」
( ^ω^)「ドクオ、かお? よろしくだお!」
('A`)「……よろしく、ないとうくん」
98
:
名も無きAAのようです
:2013/06/13(木) 02:17:47 ID:pprdAyVk0
これが初めての会話だった。ただ、そのまま仲良くなったわけではない。
隣だからという理由で教科書を見せたりしたが、ブーンから話しかけられないと俺は会話しなかった。
俺は自分で思っているよりも捻くれてしまったようでどう話していいかわからなくなっていた。
どころかブーンを疑ってすらいた。いじめの傍観者にまわると思っていた。
ブーンは俺と違って明るくて話題も豊富で、一週間もたてばクラスの人気者の位置に属していた。
当然俺がいじめられていることにも気づいたと思う。
それでもブーンは俺に話しかけ続けて、俺はそれにあたりさわりのない返事をしていた。
内心何故話しかけるのか疑問を抱いていたのだが聞く勇気はなかった。
本音を言えば、話せる相手がいるだけで学校が少し楽になっていたから、
壊すような真似はしたくなかった。
( ^Д^)「おまえさいきんちょーしのってんじゃねーのー?」
<ヽ`∀´>「なまいきニダー!」
帰ろうと廊下を歩いていて通せんぼされた。随分と久しぶりに絡まれたものだ、と思った。
ブーンが転校してきてからこのように道をふさがれることはなかった。
せめて悪口程度だったというのに。無視しようにもこの二人の前を通らないと帰れない。
('A`)「……かえりたいんだけど」
( ^Д^)「くちごたえとかドクオのくせになまいきなんだよ!」
肩を強めに押される。俺は昔から細く小さかった。そのためか、簡単にしりもちをついた。
頭の上から罵声が続くと思った。それがいつものパターンだったからだ。
なのに何故か二人は何も言わず、それどころか俺を庇うように立つ奴がいた。
99
:
名も無きAAのようです
:2013/06/13(木) 02:18:32 ID:pprdAyVk0
(#^ω^)
(;'A`)「な、ないとう、くん」
(;^Д^)「な、なんだよ」
<ヽ;`∀´>「ニダ……」
俺を庇うやつがいないと思っていたのか二人が狼狽える。
でも、この場で一番動揺しているのは俺だった。
どうしてブーンが俺を庇うのか全くわからなかった。
(#^ω^)「なんでドクオをいじめるんだお」
(;^Д^)「そ、そいつがなまいきだからだよ」
(#^ω^)「なまいきって、なんだお。
ドクオがなにしたっていうんだお」
<ヽ;`∀´>「……」
(#^ω^)「ぼくのともだちをいじめるのは、ゆるさないお」
100
:
名も無きAAのようです
:2013/06/13(木) 02:19:14 ID:pprdAyVk0
二人が捨て台詞を吐いて去っていくのを俺は呆然と眺めていた。
ブーンが俺に手を差し出して立たせてくれる。
窺うように覗き込んできたブーンは、本当に心配そうな顔をしていた。
( ^ω^)「だいじょうぶかお?」
( A )「……なん、で」
( ^ω^)「お?」
( A )「なんで、おれなんか、たすけたんだ」
( ^ω^)「なんでって、ともだちをたすけるのに、りゆうなんているのかお?」
首を傾げて当然とばかりに言い切った彼をかっこいいと思った。
それから俺はブーンや周りとも徐々に話すようになった。いじめは不思議と消えていった。
ブーン、というのは俺がつけたあだ名だ。ブーンが手を広げて走りながら叫んでいて、
俺が勝手に気に入ってそう呼んでいたらいつのまにか広まっていた。
少しの優越感と、小さい独占欲がまだ内在している。
今ではブーンは俺の親友で、今でも俺の中のヒーローだ。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板