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Ammo→Re!!のようです
853
:
名も無きAAのようです
:2014/12/07(日) 19:32:14 ID:fmUKYYEQ0
カール・クリンプトンはエラルテ記念病院に勤務する三十代半ばの男性で、筋骨隆々とした健康的な外科医だった。
トレードマークのポニーテールは彼が“種馬”と陰で同僚から呼ばれる原因となっているが、本人は気にしていなかった。
むしろ、それが同僚から認められている証だと解釈し、そして受け入れていた。
この閉鎖的な街では、親しい人間には渾名を付ける習慣がある。
ティンカーベルから西に位置する街、バルベニー出身の彼がこの島に来たのは、三年前のことだ。
医者として志高く、そして心臓手術の腕が認められた彼は地元からジュスティアへと派遣され、そこからこの島へと移動になった。
この島に集まる医者の多くは医療従事者として非常に優秀な人間ばかりで、ここに来たということは腕を認められたことを意味している。
一年目は非常に辛い日々が続いた。
観光客に対しては開けた島だが、そこから奥に入ろうとする余所者に対しては非常に閉鎖的な場所だったのである。
覚悟はしていたが、自宅にまで島民が来て昼食に金を使いすぎているだの、女性患者を誘惑するだの難癖をつけて文句を言いに来たのは流石の彼も滅入ってしまった。
それから少しずつ外堀を埋め、距離を縮めることに一年の時を要した。
そして今、彼はようやく島から受け入れられ、もともと整った顔立ちということもあって多くの女性と関係を持つことになったが、長続きはしなかった。
狭い土地だからこそ噂はすぐに流れ、彼が多くの女性と性交したこと、その内容についても瞬く間に広まった。
その経緯が彼に対して種馬という渾名をつけるに至り、自らの行いが導いた結果だとして彼はそれを甘んじて受け入れた。
世界最大の豪華客船オアシズが寄港するという話を聞いて、一目見ようと彼は屋上から船が停泊する様子を眺めていた。
離れていても分かるその非現実的な大きさに、不思議と胸が痛んだ。
ある種の恐怖感、そして感動が彼を襲った。
白い船体は澄んだ海に対してよく映える。
それだけではない。
あれだけの船舶を人間が作り、そして操っているということに対する感動が、彼の体を自然と振るわせた。
膝まである白衣を風に靡かせながら、カールは感嘆の声を口にした。
(,,'゚ω'゚)「すげぇ……」
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