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Ammo→Re!!のようです
733
:
名も無きAAのようです
:2014/09/15(月) 18:59:06 ID:EXXlvcjc0
嵐が街を襲ったその日、ジュスティア軍では最悪の事故が起こってしまった。
二つの支部で同時に武器庫が爆発し、中にいた軍人が全員死亡した。
桁で言えば三桁に達する大惨事だ。
これを公表すれば、軍の権威は失墜する。
若くして軍の元帥となったタカラは、決して高圧的な物言いをしない。
淡々と事実を述べ、意見があればそれに答える。
修正の可能な問題であれば彼はその旨を述べ、希望的観測で物を言わない。
典型的な軍人ではあるが、それ故に彼の発言力は強い。
どのような困難があったとしても、彼はそれらを踏み潰してでも前に進む。
その行動力に見合った実力が高く評価され、そして功績を立てたことで三十二歳と云う異例の若さで元帥に昇格したのだ。
彼が余計な発言をしないと云うことは、それ以上の情報か進展がないということを意味している。
報告の間、彼よりも年上の軍人三人は何も言わず、ただ腰の後ろで手を組んでいるだけだ。
タカラの両眼が、警察長官に向けられた。
歴代初の女性長官、ツー・カレンスキーはブロンドの髪を後頭部で束ねた年配の女性だが、その観察眼と情け容赦のなさは同年代の男にも勝る。
物怖じもせずに視線を受け止め、彼女は視線に込められた言葉を実行に移した。
(*゚∀゚)「……警察からの報告に移ります」
その言葉で、軍人四人は音もなく席に着き、警察代表者三人が立ち上がる。
ツーの左右を固める二人もまた、女性だった。
爪゚ー゚)
爪゚∀゚)
一人は黒の制帽を被り、肩から手首に向かって走る赤い線の入った黒い長袖の制服を着た警察副長官、ジィ・ベルハウス。
そしてフレームレスの眼鏡を掛けたもう一人が、黒のスーツとスカートを着たツーの専属秘書、ライダル・ヅーだった。
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