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Ammo→Re!!のようです
409
:
名も無きAAのようです
:2014/03/29(土) 20:30:08 ID:ykRLbvVU0
それに遭遇できれば、三年は気持ちの良いまま過ごせる。
その点で言えば、デレシアに出会ってからは感謝の気持ちが絶えない。
彼女を追えば、必ず歯応えのある獲物にありつけた。
オセアンから始まり、フォレスタ、クロジング、ニクラメンでも楽しませてもらった。
これまでに数千人の犯罪者と数万人の人間を見てきたからこそ、断言できる。
デレシアは別格の人間だ。
トラギコが生きている間に彼女の代わりは見つからないし、彼女を越える人間は現れない。
その姿を一度見失ってしまえば、彼女の足取りを掴むのは困難を極めるだろう。
今回は偶然にも彼女の足跡を辿れたが、次に見逃したらもう見つけられないかもしれない。
デレシアに対する思いを募らせながらも、トラギコはオアシズで起きた事件解決に向けて意識を集中させていた。
当然のことだが、複雑な仕掛けを施した事件を相手にするのは初めてではない。
だからこそ分かる。
今回は、タイミングを逃してはならないと。
食べ頃がある事件なのだと、概要を聞いただけで分かった。
まず、被害者に共通点が無い事が理由の一つだ。
大抵の犯人は凶器や殺し方に共通点があるものだが、この事件では全てがばらばらだ。
第一被害者ハワード・ブリュッケンの丹念な殺しに比べて、第二の現場となった警備員詰所では虐殺に近く、第三被害者に至っては毒殺だ。
この違いにこそ意味があると、トラギコは考える。
犯人の狙いは、誰かを殺すことだ。
殺す過程に快楽を感じるためではなく、人が混乱している様子を楽しむことでもない。
殺すことで得られる利益が目的の可能性が非常に高い。
無論、それを装っている可能性もある。
疑えば疑うほど事件を必要以上に複雑に感じる時があるが、そんな時、トラギコは常に自分の直観に従ってきた。
(=゚д゚)「……ん?」
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