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Ammo→Re!!のようです
340
:
名も無きAAのようです
:2014/02/11(火) 20:37:56 ID:1gkL/Ud60
数ある味噌汁の具の中で、トラギコはネギが好きだ。
最も簡単で、そして最も歯応えがあって健康にいいからである。
後は油揚げが入っていれば文句はないのだが、生憎、ジュスティアのスーパーマーケットでは品切れだった。
インスタント味噌汁が置いてある店舗は一店だけという恐るべき状況を、トラギコは知っていた。
夜の九時に嵐の中オアシズを追って出発したとして、追いつくにはどれだけ早くとも四時間は必要だ。
そうすると、船内で小腹が空くのは予想できる。
ジュスティア軍人がよもや夜食を用意してくれるなど期待しておらず、トラギコは自主的に用意することにしたのだった。
水筒に袋二つ分のインスタント味噌汁を入れておき、そこに刻んだネギを入れておくだけ完成だ。
(=゚д゚)っ凵「これ、上に持って行ってほしいラギ」
(::0::0::)「了解」
少しだけ乗車賃のつもりで具を多めに注いでやり、それを操舵室に持って行かせた。
トラギコの元に戻ってきた蓋に味噌汁を注ぎ、早速一口飲む。
寝起きの口、喉、胃袋にじわりと広がりながら下って行く熟成された塩味と独特の風味。
舌の上に感じる小さなネギの存在と、鼻から抜けていく汁に染み出た具材と味噌の芳醇な香り。
もう一口啜る。
大きなネギが幾つか口の中に入った。
甘口の味噌がネギによく合う。
シャキシャキとした噛み応えのそれを堪能しながら汁を啜り、汁を吸ったネギの風味と辛みと若干の甘みを楽しむ。
具の袋を豆腐にしたのも正解だった。
小さいがこれも汁をよく吸い込んで良い食感になる。
勿論、増量したワカメも忘れてはならない。
絶妙な塩味を付け加えるだけでなく汁全体に豊かな香りを付け足す存在だ。
一息つき、トラギコは水筒を回した。
水筒の壁面に張り付いていたワカメが剥がれ、具が汁の中心に寄る。
そこをすかさず啜る。
大量の具が一度に口に収まり、贅沢な食べ応えに舌鼓を打つ。
味噌汁のいいところは夏場で失われがちな塩分を取れる点と、疲れた体を癒す点にある。
働く男には何ともありがたい料理なのだ。
残った汁を飲み干そうとした時、物欲しげな目で見る海兵がいた。
先ほどの少女だ。
(::::0::0::)「なぁ」
(=゚д゚)「あん?」
(::::0::0::)「それ、もっとくれないか?
実は晩飯を食べ損ねてさ」
(=゚д゚)「……海兵なのに、か?」
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