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Ammo→Re!!のようです
261
:
名も無きAAのようです
:2013/12/25(水) 10:57:56 ID:g8BJJxhk0
このアクセント。
この口調。
間違いなく、フェイス・オフのそれだ。
そしてそれを知るものは探偵だけであり、この放送が探偵全体への挑戦だと分かった。
ショボンは急いで駆け出し、一階の大通りに向かった。
『昨夜……あぁ、違うね。
正確に言えば今朝かな。
この船で、殺人事件が起こったんだ』
一階が近づくごとに、ショボンの心臓は動悸した。
これが何を引き起こすのか。
それは、火を見るよりも明らかだ。
船内全体を恐怖させ、探偵全体を敵にする。
大混乱は、どうあっても避けられない事態だった。
探偵たちが必死になって食い止めようとした事態を、この放送が引き起こす。
一階に上がり、そこから交通量の多い大通りに出ると、目の前に巨大モニターがあった。
高く聳え立つビルの壁面に設置されたそれは、普段は広告やニュースを流すものなのだが、今はガイ・フォークスの仮面が映っていた。
船内放映のジャック。
次に何が起こるのかを想像して、ショボンは思わず体を震わせた。
『四肢を折られて、目を潰されて、頭を吹っ飛ばされたんだ。 こんな感じにね』
次の瞬間。
画面が切り替わり、ハワード・ブリュッケンの死体が映し出された。
極めて解像度の高いカメラで撮影されたその画像は、当然、モザイク処理などは一切されていない。
脳みそが飛び出て、血の風呂に浸かる奇妙な肉の塊。
一瞬の出来事に、人間の死について経験と認識の浅い誰もが目を疑い、誰もが現実を直視しようとはしなかった。
あまりにも唐突過ぎたため、脳がそれを現実として処理していいものかどうか判断を迷ったのだ。
何の前触れもない、突然の非現実。
次の一言が、これを現実として認識する必要性を人々に与えた。
『そして、これは始まりに過ぎない。
私はまだ君たちと同じ船の中。
次は誰か、楽しみだね』
半瞬の静寂があった。
そして、悲鳴があちらこちらから上がった。
(´・ω・`)「……やられた」
――捜査も、何もかもが振り出しに戻った瞬間だった。
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‥…━━ August 4th AM10:13 ━━…‥
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