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ミセ*゚ー゚)リ 怪異の由々しき問題集のようです

714名も無きAAのようです:2013/10/04(金) 14:25:08 ID:llSprxGo0

 ギコさんは河原に倒れていた。
 いや倒れているんじゃない、その下にいるでぃちゃんを庇っていた。
 先輩の寄絃で、半妖である彼女が禊がれてしまわないように。

 逆に言うのなら。
 彼女は――最悪でぃちゃんに被害が出ても良いと、思っていたんだろう。


li イ*-ー-ノl|「さて、祓い屋さん」

(;‘_L’)「な……んだ……?」

li イ*^ー^ノl|「そのUSBメモリは私達が預っているべきものです」


 慄く男に先輩は笑顔のままで丁寧にお願いする。
 返して頂けませんか、と。

 それが笑みのままでの恫喝だということは、私でも分かった。
 交渉する余地は僅かもない。
 先ほどは魔を禊いだだけだが、あの凄まじい威力の寄絃が人間には向けられないという保証は、何処にもないのだから。


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