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ミセ*゚ー゚)リ 怪異の由々しき問題集のようです
612
:
名も無きAAのようです
:2013/09/19(木) 04:34:07 ID:QwDmC5Uo0
【―― 5 ――】
一目見て分かる異常者というのは存外に少ないものだ。
三十代にはまだ遠い年齢で警視になった私でも一目見て分かる異常者はほとんど見たことがない。
警察官として日々犯罪者として接している我々でもそうそうお目にかかることはない。
恐らくはこれからもそうだろう。
無垢で無辜な一般人諸子は勘違いしがちであるが大抵の事件は昨日まで一般人だった人間が起こす。
多くの場合は突発的に、ごくたまには計画的に。
彼等(犯罪者)の動機を私は逐一記憶しているわけではないし、そもそれは警察の仕事ではないので記憶しようともしていないが、とにかく。
何人も、何十人も、呼吸をするように人を殺した凶悪な犯罪者はやはり数人しかいなかった。
それでも数人はいたのだが、それでも全体から見ればごく少数だ。
「きっと人間は人を殺すようにできていないんだ」と今まで関わってきた事件の見直しをする度にそう思う。
それは幸運なことだし同時に不幸だ。
何故ならば本来人を殺すはずのない人間が殺人を犯すということはそうせざるをえないような異常な背景があったということだからだ。
犯罪者にだって犯罪の理由はある。
当たり前のことだ。
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