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ミセ*゚ー゚)リ 怪異の由々しき問題集のようです

496名も無きAAのようです:2013/08/05(月) 03:47:24 ID:kLA0APMA0
【―― 6 ――】


 さて、と二人を見送ってこれからどうしようかと伸びをしたその時に、私は視界の端に気になるものを捉えた。

 来客用の玄関から校舎に入っていく背の高い女性。
 ハイヒールを履いてシックな色合いの服に身を包んでいる、白い肌と黒い髪のコントラストが美しい彼女を私は知っていた。
 硝子細工のように美しい、その人を。


ミセ*゚ -゚)リ「定子さん……?」


 その女性は、件のなつるの母親。
 彼の義理のお母さんである定子さんだったのだ。

 尤も、なつる本人は「お母さん」なんて絶対に呼ばないけれど。


ミセ*゚ -゚)リ「授業参観……? あれ、でももう終わったしなあ……」


 授業を見に来たのであれば三十分ほど遅かった。
 そうでないのなら何故ここにいるのかが分からない。


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