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ミセ*゚ー゚)リ 怪異の由々しき問題集のようです

464名も無きAAのようです:2013/08/05(月) 03:14:11 ID:kLA0APMA0

 この学校で一番空の近いこの生徒会室。
 階数で言えば五階とか六階とかになってしまうこの場所は「時計塔」とも呼ばれている。

 校舎から真上に突き出した長方形。
 そこにあるのはこの生徒会室と、外壁の大時計をメンテナンスする為の部屋と、倉庫くらいのものだ。
 そしてここの主と言って差し支えない会長さんは窓辺で佇み、遥か下、正門の辺りを見下ろしつつそんなことを口にした。

 私は少しだけ悩み、答える。


li イ*゚ー゚ノl|「いえ――きっと家族でなかったとしても仲良しだったと、思っています」


 少なくとも、私は。
 実の兄に恋をしていた私は、そう思いたい。


「ふぅん。それは重畳だね」


 もちろん、そんなことは言わなかったけれど会長さんは知った風に頷いた。
 この人は本当に「知った風」であることが多い。
 それが知ったかぶりなのか、本当に何もかもお見通しなのかは誰にも分からない。


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