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君の心に流れる星は

33 ◆azwd/t2EpE:2012/11/25(日) 23:24:55 ID:0PQlAttc0
 指示を受けてすぐ、ツンの部屋に向かった。
 最初はスマートフォンの案内アプリに頼っていたものの、今は案内がなくとも部屋に到達できる。
 もっとも、他の部屋には縁がないため、研究所内の構造はまだ分からないところが多い。
 
 ショボンの部屋から数分歩き、重い扉を開く。
 部屋のなかにある階段を昇り、赤枠に踏み入ると、すぐにリフトが降りた。
 ツンは、しゃがみこんで紙を眺めていた。
 
(*゚ー゚)「ツンちゃん、おはよう」
 
ξ゚⊿゚)ξ「おはようございます」
 
 香椎に対しては、ツンはずっと敬語だった。
 内藤のようにはまだ、打ち解けられていない。
 
(*゚ー゚)「朝ごはん、もう食べたの?」
 
ξ゚⊿゚)ξ「はい。今日は、白米と卵焼きとソーセージでした」
 
 こちらが、何を食べたのかと聞く前に、そう答えてきた。
 会話のパターンをすぐに覚える。それも、子供らしくはなかった。
 
(*゚ー゚)「紙と鉛筆、持って来たよ」
 
ξ゚⊿゚)ξ「ありがとうございます。ただ、話が何もできていません」
 
 そのほうが都合がいい。
 だから、起きて間もない時間にやってくるようにしているのだ。
 
(*゚ー゚)「じゃあ、一緒に考えよっか」
 
ξ゚⊿゚)ξ「はい」
 
 紙を端に除けて座る。
 最初は、ツンの物語が書かれた紙を勝手に動かしていいかどうか、分からなかった。
 ツンが何とも思わないことを知ってからは、香椎も自由に紙に触れている。
 
(*゚ー゚)「そうだなぁ。前もお話したけど、世の中っていい人ばっかりじゃないよね」
 
ξ゚⊿゚)ξ「はい。他人を困らせてしまうような人も、なかにはいます」
 
(*゚ー゚)「うん。だけど、そういう人にはちゃんとした報いが必要だよね」
 
ξ゚⊿゚)ξ「そうです。今までも何度か悪人を書いてきましたが、全員最後は捕まっています」
 
(*゚ー゚)「じゃあ、こういうのはどうかな? 他人を殺すような人がいたとして、その人が警察に逮捕されちゃう」


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