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人間の証明をするようです
1
:
名も無きAAのようです
:2012/10/27(土) 19:51:46 ID:mmEe6jmg0
なんやかんやでさやえんどうスプラッシュ
2
:
名も無きAAのようです
:2012/10/27(土) 19:52:27 ID:mmEe6jmg0
神様がいました。
神様は神様なりに色々とやることがありましたが、暇でした。
( ^ω^)「世界でも作って見るお」
そんな適当な感じで、神様は七日間かけて世界を創りました。
光を作ってみたり、朝と夕を分けてみたり、海と空を創ってみたり、何かもう説明すんのが面倒臭くなってきたので細かい描写が見たい奴は旧約聖書の創世記とか読んでおくといいかもね。
理系の奴は中学生の理科の教科書とか小学生向けの化学本とか読むといいよ。分かりやすいし、あれ。
まぁそんな感じで、一日余りました。
厨二病だった神様は、其処に魔法とかそういうファンタジー要素をぶち込みました。
世界はなんか良く分からん感じになりました。
具体的に言うと、
何かこうもにゃもにゃーっとしたのがびょりーんってなって、変な生き物が涌いたかと思えば三秒くらいで絶滅して、
霧が出て草が茂って村人は動き続ける呪いにかかって勇者が現れて変な踊りを踊ったりして、
(; ^ω^)「おっ?!」
最終的には、何か落ち着いたっぽく見えました。
現実、見えただけで本当はそんなに落ち着いてはおりませんでしたが、神様の大らかな視点では割と落ち着いているようでした。
3
:
名も無きAAのようです
:2012/10/27(土) 19:53:10 ID:mmEe6jmg0
(; ^ω^)「お……吃驚したお……もし失敗したらツンからバール(のようなもの)が飛んでくるところだったお……」
神様は世界がちょっと愉快な感じになって居ることにも気付かず、
るんるん気分で妻の下へ昼食をねだりにいき、案の定「まだできてないわよ!」とバール(のようなもの)攻撃を後頭部に受けたのでした。
( ;ω;)いたいいたい
ξ゚⊿゚)ξだまらっしゃい
さて、愉快になった世界はと言いますと、簡単に産業で説明してみましょう。
①まず、霧が出ました
②草が茂りました
③皆が何だかアグレッシグになりました
④お陰で皆フリーダムになりました
四行になりました。
産業も四行になってしまう混沌っぷりだったという事にしましょう。
4
:
名も無きAAのようです
:2012/10/27(土) 19:54:04 ID:mmEe6jmg0
とりあえず、そんな混沌の結果、幼女がおやつを食べてる隣で平然と殺人事件が勃発したりする、何かちょっと落ち着き無い感じになりました。
例にすると、
li イ ゚ -゚ノl|「ケーキ美味しいなぁ」
( ´W`)「特に怨みとかないけどしね!」
<゚Д゚=>「特に怨みとかないのに殺された! ギャァぁああくぁfgふhjんmkがががががっぎえあ」
こんな感じです。
(; ^ω^)「おっお、トイレ行ってる間になんか酷いことになってるお……」
神様が気付いた時には既に時遅し、その世界の住人達はちょっと落ち着き無い感じに発展を遂げており、ちょっと落ち着き無いながらも元気に生きておりました。
こうなってしまえば幾ら神様と言えど元に戻すことは出来ません。
神様はとりあえず世界にあまり良い影響を与えていなかった魔法を、ある二人の男女に押付けて処理し、世界の様子見をする事にしました。
そんな世界のお話です。
5
:
名も無きAAのようです
:2012/10/27(土) 19:54:54 ID:mmEe6jmg0
世界が出来たのは神話のお話。
魔法が滅びたのは神話のお話。
神様が居たのは神話のお話。
奇跡があったのは神話のお話。
人間の証明をするようです
6
:
名も無きAAのようです
:2012/10/27(土) 19:56:03 ID:mmEe6jmg0
その一
『頭が悪い人達』
杉浦ロマネスクは、頭が悪い。
( ФωФ)「らん、らんらららんらんらん、らん、らんらららー」
( ФωФ)「らんらん、らんらららんらんら、ら、らららららっらっらー」
彼はアパートの大家兼食堂のお兄さんを勤める未成年だった。
母と父が早くに亡くなったため、大学受験を諦めて、両親の残したアパートの大家を継ぐことにしたのだ。
( ФωФ)『先生、大家王に俺はなる!!』
( ,'3 )『よしよし、杉浦は就職だな。馬鹿だもんな』
恐らく世に言う感心な青年という奴である。偉いのだ。
えらいのだということにしておいてあげてください。
7
:
名も無きAAのようです
:2012/10/27(土) 19:56:43 ID:mmEe6jmg0
( ФωФ)「らんらんらんらんらららららー、らんらんらんらんらららららー」
( ФωФ)「らんらんらんらららんらんらー、らんらららー、らー、らー」
そんな彼だが、日中は割りとすることが無いので、ちょっとした小遣い稼ぎなんかをしていた。
アパートの家賃だけで何時までも何時までも生活できるとは思えない。今現在は出来ていたとしても、将来はどうなるだろう。
働ける今の内に肉体労働にでも従事して、貯蓄しようという考えだった。
即ちアルバイト。
その帰りに好物の甘い物などを齧りつつ公園でぼーっとするのが彼の日課である。
(* ФωФ)「もみじ饅頭も買った。人形焼も買った。最高だな。大体味同じな違う種類のものを買うのは最高だな」
(* ФωФ)「ちゃんと緑茶も買ったしな。完璧だな。餡子と緑茶は完璧だな」
本当はどら焼きも買いたかったのだが、我慢したらしい。
てくてくてくと其々の紙袋からもみじ饅頭と人形焼を出しては居れ出しては居れしつつ、近所の公園に向かう。
世では平日と呼ばれる曜日だったが、マンディエブリディな杉浦には何も関係が無かった。基、毎日エブリデーな杉浦には関係が無かった。
だから幼い子供を連れたお母さん方のちょっと怪訝そうな目は無視して、立ち喰いもあれだ、いやあれって何だ等と思いながらベンチを探す。
この公園、広くて綺麗で遊具が安全なのはとても良いのだが、如何せんベンチが少ないのが難点である。
やっとこさ見つけたベンチには、女性が座っていた。
( ФωФ)「すみません、ちょっと端のほうお邪魔していいですか」
ノハ ⊿ )「……」
8
:
名も無きAAのようです
:2012/10/27(土) 19:57:59 ID:mmEe6jmg0
返事は無い。
女性はくたりと首を垂れている。眠っているのだろうか、と杉浦は考えた。
( ФωФ)「じゃ、失礼します」
ぎぃい、と古びたベンチが軋む。ぱたた、と水の落ちる音がした。
お茶が零れたのかと肩を竦めるが、紙袋は濡れていない。何か水でもこぼしたのか、と女性の方を伺う。
音の原因は女性の溢した血液だった。
( ФωФ)「あの、」
こんな事言うのは失礼だろうか、そっとしておいた方がいいんだろうか、と戸惑い、やはり言うことにした。
そのまま放っておいては服や髪が汚れてしまうかもしれない。何より血を流し続けるのは体に悪い。
( ФωФ)「内蔵零れてますよ。死にますよ」
言ってから杉浦は気付く。
良く考えたら内蔵零れてたら大体死んでんじゃねぇか。
ノハ-⊿゚)「んあっ?!」
9
:
名も無きAAのようです
:2012/10/27(土) 19:59:17 ID:mmEe6jmg0
杉浦の声にぱちりと目を覚ました女性は立ち上がり、血液の鉄でがびがびになった髪をぐしゃぐしゃと掻き混ぜる。
ぼろんと長めの臓物的な物が飛び出る。うわっびくつく杉浦。血の臭いが酷い。
しかし女性は意にも介さない様子で背筋を伸ばし、「ぐぎゅう」と腕を振り上げ大きく屈伸する。
ノハ-⊿゚)「んんん?」
( ФωФ)「あっ、あの、内蔵……」
ノパー゚)「あ、ああ、有難う。大丈夫だよ。いやぁ、ちょっと寝すぎたな」
汚れた顔をくしゃっとした笑みにして、杉浦に礼を述べた後につかつかと去っていった。
颯爽とした立ち歩きに、思わず杉浦の心臓が高鳴る。
( ФωФ)「……」
( ФωФ)そ「ハッ!! 何だ此れ不整脈?!」
無駄に動揺してしまった……と軽く内面凹みフェスティバりながらもむもむと杉浦がもみじ饅頭を頬張っていると、背後から一人の青年が軽やかな足取で近寄ってきた。
ベンチに座る杉浦に声を掛けようと軽く口の端を引き上げ、
その手の中にある餡子の比率の高い素手で持つと何か砂糖でべしゃっとなる饅頭を見遣って口の端と同時に眉を跳ね上げる。
爽やかな笑みを好ましそうなにやにやとした笑みに取って替え、ようやく杉浦に声を掛けた。
10
:
名も無きAAのようです
:2012/10/27(土) 20:00:00 ID:mmEe6jmg0
ミ,,゚Д゚彡「よっ、杉浦君今日も元気に不摂生だな。其れ何今川焼き?」
( ФωФ)「もみじ饅頭です」
ミ,,゚Д゚彡「一つくれ」
( ФωФ)「五百円で」
ミ,,゚Д゚彡「金、無い」
初っ端から相当な挨拶をかました青年はにべも無い杉浦に「つめてー」と一笑を投げ飛ばす。
其れを側頭部に喰らった杉浦は、けれど何のことも無い様にもむもむとまたもみじ饅頭を頬張った。
その辺で腐っているような在りがちな大学生の風貌の彼は、杉浦のアパートの住人の一人だ。
歳が近いこともあって、杉浦は割と親しくしている。
( ФωФ)「といいますか、フさん、何故こんな真昼間からこんな界隈にいらっしゃるんですか。大学はどうしたである」
ミ,,゚Д゚彡「今日は自主休校っていう祝日なんだ」
( ФωФ)「駄目人間である」
ミ,,゚Д゚彡「駄目人間だなんて称号、俺には未だ早いな。うちの教授くらいにならないと駄目人間とは呼べない。いやいや、鬱田教授にはほとほと頭が下がるね」
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