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( ´_ゝ`)流石兄弟は探偵ではないようです(´<_`;)

1名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 14:09:45 ID:ZblOxX220
a

2名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 14:16:00 ID:ZblOxX220

ミセ*゚ー゚)リ「ん、しょっ」

事務所のドアを肩で押し開けて、手紙の束を抱えたミセリが入ってきた。


弟者は事務机から顔を上げると、眼鏡のずれを直し、
ノックも無しに執務室に入ってきた秘書を、鳶色の瞳でぎろりと睨みつけた。

だがミセリは、そんなボスの視線など意にも介さず、
両手いっぱいに抱えた郵便の束を、弟者のデスクの空いているスペースにどさりと置いた。

ミセ*゚ー゚)リ「午後の郵便です、先生」

舞い散る埃と秘書の無礼に、弟者はさらに不機嫌そうな顔になり、目元に皺を寄せた。
だが、ミセリの純粋なブルーの瞳は、そんな弟者の目を、まっすぐに見返していた。

その目の中に読み取れた彼女の心中のつぶやきは、
「先生の仕事を邪魔してごめんなさい」でも「デスクに物を乱暴に置いてしまい失礼しました」でもなく、

あえて言葉にするならば、
「こんなに重い郵便の束を持って階段を昇り、一回で運べる私ってすごいでしょう。誉め称えなさい」
といったものだろう。

3名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 14:18:54 ID:ZblOxX220

(´<_` )「…私はいま、マディンソン対ホーカス鉄道組合の事件の処理で忙しいんだ。
だからミス・ミセリ、その手紙の束の処理については、君に一任しよう。
君が用件を整理して、その後に私に報告してくれたまえ。わかったね?」

精一杯の威厳を声に込めて弟者は言い、ふたたびデスク上の書類に目を落とした。


ミセ*゚ー゚)リ「……」

求めていた賞賛を得られずに不満顔のミセリだったが、
弟者がこれ以上かまってくれる気配が無かったので、しぶしぶ手近の椅子を引き寄せて、
手紙の山の整理に取りかかった。

ミセ*゚ー゚)リ「スクワイア卿からの手紙…スクワイアスクワイア…ああ、あの件だ。経過を聞いてるのかな。それでこっちは……
ハッチントン商会…? これは請求書ね。ポイっと。それで次は……」

(´<_` )「ミス・ミセリ。君はいちいち声に出してつぶやかないと、物事を処理できないのかね?」

ミセ*゚ー゚)リ「えっ。先生は違うんですか?」

(´<_` )「……」

弟者はふたたび眼鏡のずれを直した。
そして、不遜かつ無作法なる自らの秘書の過ちにつき長い意見を述べるべく、大きく息を吸い、準備した。

4名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 14:21:19 ID:ZblOxX220

だが、その意見の最初の一言を発する前に、ミセリが次に持ち上げた薄い手紙から読み上げた名前に、
弟者は椅子に腰掛けたまま、大きく後ろにのけぞることになった。

ミセ*゚ー゚)リ「さて、この手紙は…差出人はドクター・アーネム・タンブルストン。
アーネム、アーネム…。あれ、この名前って、確か…?」

(´<_`;)「……」

ミセ*゚ー゚)リ「中身は、っと。『親愛なる弟へ。』? 
あーっ、やっぱり!
ミスタ・アーネムは確か、先生の実のお兄さんでしたよね?」

(´<_`;)「……誰にだって、認めたくない事実の一つや二つはあるものだが、
まあ、そういうことだ」

5名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 14:25:25 ID:ZblOxX220

(´<_`;)「ったく何だってんだ、兄者から私に手紙だと?
二年近く音信不通だったというのに、今頃突然、手紙なんか寄越して…」

狼狽する弟者を尻目に、ミセリは手紙の封を切り、便箋を広げて読み上げ始めた。

ミセ*゚ー゚)リ「えーと。
『親愛なる弟へ。現在、私が搭乗しているところの国王陛下の軍艦シュルーズベリー号は…』
すごーい、軍艦ですって。お兄様は海軍の船乗りさん?」

(´<_` )「何? なんだって? 軍艦、そんなバカなことがあるもんか。
あいつは一インチの水ですら怖がるような完全なカナヅチだったんだぞ。
おまけに高所恐怖症だ。椅子以上の高さのところには登ったことがないほどのな。
船に乗るなんて、とんでもない」

ミセ*゚ー゚)リ「でもほら。H.M.S.シュルーズベリー、って」

(´<_` )「あ、ああ…。シュルーズベリー号なら知ってる。
たしか、ここプリマスを拠点にしてる、外洋船の蒸気フリゲート艦だったはずだが…」

弟者はミセリの差し示した箇所を読んだ。
たしかに兄者の筆跡で、海軍の軍艦、シュルーズベリー号と書かれている。

(´<_` )「すると、本当に兄者なのか。
あいつ…突然消えたと思ったら、海軍の船になんか乗ってやがったのか」

6名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 14:30:04 ID:ZblOxX220

ミセ*゚ー゚)リ「ほら、続きにも、こう書いてありますよ。
『シュルーズベリー号は現在帰国の途にあり、まもなくウェッサン島を回る位置にいる。
風が持てば、私は九月の半ばにも祖国の土を踏むことになるであろう』」

(´<_` )「何、あいつ、このニューソクに帰ってくるのか。
ちぇっ、どうせ海に出たんなら、そのまま永久に外国の海を彷徨ってれば良かったのに…」

ミセ*゚ー゚)リ「『ところで、親愛なる弟よ。
兄弟の絆にかけて、君がとある問題の解決に力を貸してくれるならば、兄は幸いである。
というのも私は二年前、シュールズベリー号で世界周航の旅に出る前、
放置したまま家賃を払い続けることの馬鹿らしさを鑑み、自分の部屋の賃貸契約を破棄してきたという経緯を持っている。
このような理由のため、目下、私は帰国しプリマスに上陸したとしても、住むところ、行くところが無い。
さらに海軍船には便乗客としての搭乗であり、経済的な問題もあって、どこかのホテルに滞在するということもできかね…』」

7名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 14:30:56 ID:AwmdpuhA0
支援

8名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 14:31:25 ID:ZblOxX220

と、そこまで手紙が読み上げられた時。

(´<_`;)「はっ。まさか…!?」

弟者はやおらに椅子を倒し、立ち上がった。

(´<_`;)「お、おい! 今日は何日だ!」

ミセ*゚ー゚)リ「? 九月の17日ですけど」

手紙の続きを読もうとするミセリを無視して、弟者は大きな皮のトランクケースを引き寄せると、
机の上にあった書類や事務用品を乱雑に詰め込み始めた。

(´<_`;)「ミス・ミセリ! わ、私は出かけねばならん! 今すぐにだ!」

ミセ*゚ー゚)リ「えっ? 出かける? 出張の予定って、今月ありましたっけ…?」

(´<_`;)「い、いや、その、ロ、ロンドンのほうで職業協会の…その…」

9名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 14:34:44 ID:ZblOxX220

荷造りを終えた弟者は、紙が何枚かはみ出ているにもかかわらず、
掛け錠をぱちんと跳ね上げてトランクを閉め、それを右脇に抱え込んだ。

(´<_`;)「と、とにかく出かけてくるからな! 
いいか、たった今から、私は留守だ! 留守だからな!」

ミセ*゚ー゚)リ「そんな急に。お出かけって、いつまでですか」

弟者は事務所ドアまで駆け寄り、がちゃがちゃとドアノブを回し、扉をあけた。

(´<_`;)「いつ?! いつだと?! それはその、必要があるまではずっとだ! 
いいか、この部屋には絶対に…」

と、そこまで言いかけた時に、


( ´_ゝ`)「よう、久しぶり」


開いたドアの向こう側に、
一人の長身の人物と、それに巻き付いた大きな爬虫類、そして腕に抱きついた手足の長い哺乳類。

それらが行儀よく、廊下に立っているのが、
絶望の表情で立ちすくむ弟者の目に飛び込んできたのである。

10名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 14:37:05 ID:ZblOxX220
1.


(´<_` )「ミセリ君」

ミセリは、お茶のお盆を持ちながら、注意深く事務所の中の様子を伺っていた。
開け放たれたドアから片目だけをのぞかせて、「ヤツ」の居場所を確認する。

(´<_` )「ミーセーリー」

弟者は再びミセリに声をかけたが、秘書は探索の目を休めない。

(´<_` )「いいかげんにしないと、お茶がさめてしまうだろう。
いつまでもそこに隠れてないで、早く持ってきなさい」

( ´_ゝ`)「ああミセリさん、こいつなら心配いりませんよ。ほら、こんなにおとなしいものでしてね」

と言って兄者は、自分の椅子の背もたれに絡み付いていた、黄色と黒の縞模様に覆われたニシキヘビを掴んで、
その一メートルはある太った爬虫類の体を、入り口に潜むミセリのほうに、ぽいっと投げつけた。

廊下から長く尾を引く悲鳴と、ティーカップがたくさん割れる音が同時に聞こえ、
弟者は顔を手で覆い、今日何度目になるかわからない長い溜息をついた。

11名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 14:41:03 ID:ZblOxX220

( ´_ゝ`)「そんなに怖いかなあ」

(´<_` )「あのな兄者、ヘビだぞ。それもニシキヘビだ!」

大人の腕くらいはありそうな太いニシキヘビが、音も無く床を這い、
身をくねらせて兄者に近寄り、その足に絡み付き、上っていく。

(´<_` )(うわあ……)

さすがの俺でも、目の前の光景に、それは引く。

だが兄者は平気な顔で、首もとまで上がってきてチロチロと舌を出しているニシキヘビを
暖かいまなざしで見つめている。

( ´_ゝ`)「ああ、ニシキヘビは確かに毒蛇、それも猛毒を持つ種だと考えられているね。一般的には。
だけどこの、南米の一部、ユーコン地域で見られるこの種だけは違うんだ。私が現地の部族から直接確かめたんだ。
弟者、これは自然科学界の定説を根底から揺さぶる、歴史的大発見なんだぞ。毒の無いニシキヘビだ!」

(´<_` )「…だけどヘビだろ!
いくら無毒だからって、アオダイショウを女性に投げつけたら、どんな結果になると思ってるんだ!?」

( ´_ゝ`)「それは駄目だろうね。アオダイショウはありふれている。学術的には何の価値もないよ」

12名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 14:42:10 ID:ZblOxX220

事務所の一角の応接スペースに、いま、二人は向かい合って座っていた。

弟者の逃亡への試みは、わずかの差で間に合わなかった。
逃げ出そうと荷造りしてドアをあけた先には、二年間の世界周航を終えてプリマスに帰ってきた兄者と、
どこで拾ったものか、その細身の体にからみつくニシキヘビと、頭に抱きついた腕の長いサルがいたのだった。


ティーカップ数脚を破壊し、悲鳴を上げて走り去ったミセリのかわりに、弟者は自分で紅茶を入れることにした。
だが給湯室まで来たところで、彼ははたと気づくことになる。

(´<_`;)(あ…ティーポットも割れたんだっけ…)

13名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 14:46:17 ID:ZblOxX220

安物の琺瑯ポットで適当に入れた茶を持って廊下に戻ると、バイオリンの澄んだ音色が聞こえてきた。

弟者ははたと足を止めた。
その弦の奏でる響きには、不思議と懐かしいものが感じられた。
小さい頃は、屋敷のピアノの部屋で、兄弟二人でよく合奏していたものだ。

曲調は、短調といえなくもない音階だが、西洋的な音階で構成されたものではないようだ。

(´<_` )(聞いたことの無い曲だな。兄者が外国で仕入れてきた曲か?)

弟者は再び歩を進め、事務所のドアを開け、中に入った。


その不思議な曲の謎はすぐに解けた。
兄者はサルを相手に、わけのわからない調子の音を奏でているところだったのだ。

( ´_ゝ`)「南米やアフリカの寄港地ではどこにもバイオリンの弦が売ってなくてね。参ったよ」

ポットからお茶を注ぎながら、弟者は聞いた。

(´<_` )「なあ兄者、サルに音楽がわかるのか?」

( ´_ゝ`)「わかるさ。少なくとも、一般的なニューソク紳士よりはね」

14名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 14:47:30 ID:ZblOxX220

二人はお茶を飲み、一息入れた。

( ´_ゝ`)「やはり本国で飲む茶はうまいな」

(´<_` )「…本当に軍艦に乗ってたんだな。すると、二年間も何してたんだ?」

( ´_ゝ`)「何って…この世界は、自然科学にとっては驚異に満ちた宝箱なんだ。
だから、もし一人の有能なる研究者が、それらすべてを巡って見て回るような機会に恵まれれば、
とにかく一も二もなく飛びつきたくなるものなんだ」

(´<_` )「有能な研究者、ねえ」

( ´_ゝ`)「それで、新造された最新鋭の蒸気船軍艦シュルーズベリー号が世界周航の旅に出ると聞いた時、
私はあらゆるつてを辿って、その艦の軍医助手として乗り組む、便乗の権利を手に入れたんだ」

(´<_` )「軍医助手だって? でも、兄者は医者じゃないだろ?」

( ´_ゝ`)「博物学者は動物の体の構造に精通しているのだ」

(´<_` )「…だけど、医者としての経験は無かっただろ? 手術の経験だって」

( ´_ゝ`)「ああ大丈夫、今はあるし」

と、いうことは。

弟者は、シュルーズベリー号で兄者の手にかかった不運な患者のことを思い、心の中で十字を切った。

15名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 14:49:38 ID:ZblOxX220

( ´_ゝ`)「世界周航! すばらしい響きじゃないか。パラオ、ボルネオ、マダガスカル、ガラパゴス、オーストラリア…。
これら全てを、石炭と蒸気の力で巡るんだ。わかるか弟者、石炭と蒸気! 
これこそが、これからの時代の、世界の支配者だよ」

兄者のポケットから一匹のトカゲが顔を出したが、
トントンと指先で頭をたたいてやると、すぐにまたポケットの中に引っ込んだ。

(´<_`;)「お、おい! ヘビとサルだけじゃなくて、トカゲまでいるのか!?」

( ´_ゝ`)「イグアナとカメもいるよ。ここには連れてきてないけどね。
あ、このトカゲはヨウガントカゲだ。こいつもすごいんだぞ、どこで見つけたと思う?」

兄者がポケットに指を指しこむと、それを伝ってトカゲが這い出してきた。
鮮やかな赤色が口回りを覆っている、いかにも熱帯といった雰囲気を持つトカゲだ。

てらてらと光る赤い舌を突き出すそいつの姿に、弟者はおもわず身を反らせた。

( ´_ゝ`)「ほら、ここ。この発達した後足の筋肉を見たまえ。これはこのトカゲの…」

(´<_`;)「いや産地はいいからさ、とりあえずしまってくれよ、それ」

( ´_ゝ`)「なんだ、トカゲが苦手なのか?」

兄者はトカゲをつまもうとしたが、その爬虫類はすばしっこく動き、
ひざの上に置かれていたバイオリンの胴の中に逃げ込んだ。

(´<_`;)「…あとでちゃんと出しとけよ」

( ´_ゝ`)「大丈夫、こいつの扱いはわかってる。こいつの研究は既に船内で済んでいるんだ」

16名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 14:51:24 ID:ZblOxX220

( ´_ゝ`)「とにかくだ、石炭と蒸気だ。これからの機械はこれだ。
旧来のすべての機械は、新しい科学の力の前にひれ伏すのだ」

(´<_` )「何だ、ずいぶんと蒸気機関に感銘を受けたようだな」

( ´_ゝ`)「わずか二年間の航海で、世界の全ての大陸を回り、各地を探検することができたんだぞ。
風と人力のみを頼りにした従来の機械でなし得る技じゃないさ」

(´<_` )「そうかな? それは従来の機械を過小評価しすぎていると思うよ。
たとえばそう、プリマス大学の大時計は知ってるかい?」

( ´_ゝ`)「プリマス大学? ああ、郊外に建設中のあれね。
たしかにその敷地のただっ広さは認めるが…こら! しっ!」

兄者が連れてきた手足の長いサルが、退屈したのか、事務所じゅうを駆け回り始めていた。
サルは兄者に叱責されても、おかまい無しに椅子の上に昇り、本棚にぶら下がり、楽しそうな声を上げていた。

弟者は再び頭を振って、続けた。

(´<_` )「建設中だったのは兄者が失踪する前の話だ。あそこはとっくに建設が終わって、去年から開校しているよ。
あの中央講堂時計台に作られた大時計は、するとまだ見ていないんだな。
蒸気機関万能説を語る前に、あの大時計の機械は見ておいたほうがいい。
旧来の錘とバネとテンプ、歯車だけで作られた機械が、
いかに精巧に、いかにパワフルに仕事をすることか、兄者は気づくことになるよ」

( ´_ゝ`)「ほう?」

(´<_` )「時計の直径は15フィートはある。人間の身長を優に超える長さの鉄製の二本の時針を、
その機械は古い自然法則だけを使って、正確に確実に動かし続けているんだ。
それに、時計塔自体の壮麗さにも言及しておこう。
中央講堂と合わせてじつにすばらしい建築だよ。壮麗にして壮大。時計塔の高さは、うん、150フィートはある!」

17名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 14:53:10 ID:ZblOxX220

( ´_ゝ`)「150フィート? ふむ? 
だけど僕の乗ったシュルーズベリー号のメインマストは、高さが180フィートだったよ」

(´<_` )「あいかわらず口の減らないやつだな。180フィートか。
で、その高いメインマストには、兄者は登ったことがあるのかい?」

(;´_ゝ`)「も、も、もちろんあるとも」

(´<_` )「フーン。すると兄者の高所恐怖症は、船旅の二年間のあいだに治ったってことかな?」

(;´_ゝ`)「ま、まあそれはともかくだね。そういうことなら好都合だ。
というのも僕はこれから、そのプリマス大学を訪問しようと思っていたんだ」

(´<_` )「何だ? 高い高いメインマストを登ったときの話は聞かせてくれないのか?」

(;´_ゝ`)「そ、それはまた後日ということにしよう。
今日のところは、僕はこれを、プリマス大学のある人に届けねばならんのだ」

兄者は大きな旅行用鞄の中から、防水布でくるんだ書類束を取り出した。

18名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 14:54:00 ID:ZblOxX220

(´<_` )「それは何だい?」

( ´_ゝ`)「こいつだよ。こいつ」

兄者は、部屋の隅の書き物机の上に乗ってタイプライターのキーをいじっている、例の手足の長いサルを指差した。

(´<_` )「…サル?」

( ´_ゝ`)「テナガザルの一種だ。たぶん新種だと思う。僕はこいつに関する論文を書いたんだ。
これを物の分かる紳士に見せに行こうと思う。
弟者、僕の帽子とステッキを取ってくれ。
あ、旅行鞄はいい、ちょっとここに置かせておいてもらうよ」

19名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 14:55:30 ID:ZblOxX220
2.



三人はプリマス市街の、日のあたる街路を歩いていた。
九月のほどよい涼しさの中、石畳の道にのんびりと歩を進める。

ミセ*゚ー゚)リ「それで、プリマス大学でお会いする方はどんな方なんですか? ミスタ・アーネム?」

( ´_ゝ`)「ドクター。私はドクター・アーネムだ」

ミセ*゚ー゚)リ「あっ。失礼しました、ドクター」

(´<_`;)「いやミスターでいいよ、ミセリ君。
おい兄者、あんたドクターと呼ばれるような称号は持ってないだろ! 認定論文も学位も、なにも!」

( ´_ゝ`)「何を言う。僕は医者だ」

(´<_` )「船で二年間の見習いをやっただけだし、何より軍医では外科しか担当してないだろう!
ったく…」

ミセ*゚ー゚)リ「いいじゃないですか。外科医だって、医者は医者ですよ」

( ´_ゝ`)「おっ、そのとおりだ! わかってるじゃないか、お嬢さん」

ミセ*゚ー゚)リ「そうですね。
でも、ドクターって呼ばれる資格があるのは、たしか内科医だけですよね。ミスタ・アーネム?」

(;´_ゝ`)「……おい弟者。そんなに楽しそうに大笑いするな」

20名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 14:56:56 ID:ZblOxX220

弟者はひとしきり笑った後、言った。

(´<_` )「だけど兄者、この後はどうするんだ。仕事をさ。
船ではインチキでも医者で通ったかもしれんが、陸ではそんな乱暴なことをするわけにいかないぞ」

( ´_ゝ`)「それはまあ、元に戻るさ」

ミセ*゚ー゚)リ「元? アーネムさんは、元は何をされてたんですか?」

( ´_ゝ`)「学者だよ。僕は自然科学の研究…」

(´<_` )「要するに、無職だ!」

弟者が横から割って入った。
抗弁しようとする兄者に口を挟む隙を与えず、弟者はさらに続けた。

(´<_` )「ずっと言ってるだろ、兄者は教壇に立っているわけでも本を書いているわけでもない。
銅貨一枚収入のないような状態は、職業とは言わないって!」

( ´_ゝ`)「論文なら書いてるよ。現に今もこうやって…」

(´<_` )「一本でも世間に認められたものがあったか!? 兄者の名前は科学の世界で知られているのか?!
だいたいその今日持っていくって論文だって一体何が書かれているかわかったものじゃうわあああああああだからそのトカゲを出すなって!!」

( ´_ゝ`)「大声を出すな弟者。僕が出したんじゃない、トカゲが勝手に出てくるんだ」

21名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 14:58:12 ID:ZblOxX220

(´<_` )「なあ兄者、いいかげんもっとマシな仕事についてくれよ。俺たちタンブルストン家は、代々続く貴族なんだぞ。
兄者がちょっとでもマシな仕事をしてくれていれば、ドクターなんかじゃない、サーの称号で呼ばれることだってできるんだ」

( ´_ゝ`)「そいつはすごいね、サー・オットー・タンブルストン君。君は訴訟弁護士だから、サーと呼ばれる資格は十分にある。
だけど僕は科学者なんだ。サー・アーネム・タンブルストンなんて呼ばれるより、博士(ドクター)と呼ばれるほうが好きなんだ」

(´<_` )「何だよそれ…だから兄者はドクターじゃないだろ!って…ああもう!」

弟者は両手で頭を抱えた。
後ろから行儀よく着いてきていたミセリが、弟者に微笑みかけた。

ミセ*゚ー゚)リ「なるほど。突然お出かけになろうとしていた訳が、私にもわかりはじめてきましたよ」

弟者はミセリを振り返って、小声で言った。

(´<_` )「…理解できたかね。それはおめでとう。だが、これで全てだとは思わないことだ。
君は知ることになるよ、今日のことは、終わりの始まりだったんだな、ってね」


二人の会話を知ってかしらずか、先頭に立つ兄者は石畳の街路に、悠然と歩を運び続けていた。

22名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 15:00:53 ID:ZblOxX220
3.


プリマス大学は、市郊外の閑静な地域にあった。

大きな施設だった。
数棟の講義棟に寮、それに大きな中庭。

その中庭に面した大聖堂の前に、いま三人は立っていた。


(´<_` )「どうだ、立派なものだろう」

兄者は腕組みをして、その高い時計塔を持った聖堂を見上げていた。

実際、立派なものだった。
壮麗で重厚な、多くの尖塔を備えたゴシック様式。

兄者が唸るばかりで何も言わないのは、その物にケチのつけようがないからだ。
それを知っている弟者は、得意げにさらに先を続けた。

(´<_` )「広い講堂だ。このカレッジの人間全員を収容できる広さがあるからな。
それにあの高い時計台。見ろ兄者、あれが150フィートの…」

いいかけて弟者は、兄者が上を見ながら、少し震えていることに気づいた。

(´<_` )「…もしかして、もう上を見ているだけで怖いのか?」

(;´_ゝ`)「ばばばばバカなことを。わわ私が上を見ただけで怖いということがああ…」

ミセリが失笑したのを、弟者は見逃さなかった。

(;´_ゝ`)「さ、さて私は急がねば。ワカッテマス教授との約束に遅れてしまう」

兄者はそう言って、足早にその場を歩み去った。

23名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 15:01:46 ID:ZblOxX220

ワカッテマス教授の部屋は、いかにも学者然とした落ち着いた調度で整えられていた。

兄者は部屋に入るなり、まるで旧友に迎えられるように、ワカッテマス教授に暖かく迎え入れられた。
どうやら二人は以前からの知り合いのようだ。

( ´_ゝ`)「教授、お借りしていた二重奏の楽譜、お返しします」

( <●><●>)「おお、これは、わざわざどうも」

( ´_ゝ`)「海では助かりましたよ。退屈で単調な長旅の中で、これが何度も慰めになりました。
それから、これ」

兄者はポケットから例のトカゲを取り出した。
ミセリと弟者が、小さく悲鳴を上げて脇に飛び退いた。

だがワカッテマス教授は、ただでさえ大きな目をさらに見開いて、兄者の手に乗っているトカゲを凝視した。

( <●><●>)「ま、まさか、これは…」

( ´_ゝ`)「そうですよ。ガラパゴスヨウガントカゲ」

( <●><●>)「またの名をサラマンダー。ガラパゴス諸島にしか生息しないと言われる、極めて貴重な種ではありませんか。
これをお持ちであるということは、やはりあなたは、あの、自然界の奇跡、博物学の宝物庫…」

( ´_ゝ`)「そうです。私は、ガラパゴス諸島に上陸しました!」

教授は大きく椅子に座り直し、感嘆の息を漏らした。

( <●><●>)「ぜひ、詳しく話してくれたまえ!!」

24名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 15:02:44 ID:ZblOxX220

(´<_`;)(なるほど、この二人、同類なんだな)

弟者は一人合点していた。
というのも、兄者とワカッテマス教授はそれからしばらくの間、わけのわからない生物だか何だかの話を、
どれくらいになるのかさっぱりわからないほど長い間、話し続けていたからだ。

( <●><●>)「大胆だね。すると、生物種の固有性は…」

( ´_ゝ`)「たとえば南米沿岸を移動すると、あなたは生物が少しずつ近縁と思われる種に置き換えられていく
様子にきっと驚かされるでしょう。大型の哺乳類化石のいくつかは、現在存在する種であるとは到底思えないものでしたし、
それに、絶海の孤島であるはずのガラパゴス諸島の生物の多くが南米由来と考えざるを得ないほど…」

二人の異常者…もとい、博物学者のやりとりに退屈しきったミセリは、
応接ソファから勝手に立ち上がって、部屋の中のがらくたを見て回っている。

弟者はなんとかしてここから退室する言い訳が立たないものかと、先ほどから頭を巡らせていた。

25名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 15:03:27 ID:ZblOxX220

だから、部屋の中の誰もが気づかなかった。
部屋の戸口に、一人の女子学生が、もの言いたげにじっと立って待っていたことを。

(*゚ー゚)「あ…あの…」

おずおずと声を出した少女に、部屋の中にいた全員が、一斉に振り返った。
ご丁寧に、トカゲまでもが彼女のほうを向いて、赤い舌をちろりと出した。

(*゚ー゚)「ひっ…」

少女は驚いて戸口を掴み、竦んだ。

( <●><●>)「おや、しぃさんではないですか。どうしました。さ、こっちへ」

(*゚ー゚)「あ…あの…いえ、お忙しいようですので、ま、また…!」

早口にそう言うと、少女は逃げるように足早に立ち去った。

26名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 15:04:53 ID:O7SYuczY0
面白い
期待支援

27名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 15:07:21 ID:ZblOxX220

( ´_ゝ`)「学生ですかな」

( <●><●>)「う、うむ…」

兄者の問いに、少し答えを言い淀むワカッテマス教授。
心無しか表情に陰りが見られる。

( ´_ゝ`)「そう、ここの学生でしょうな。それもそう…神学部の。あるんでしょう、神学部?」

( <●><●>)「そう、そのとおりだ! よくわかったね、アーネム君」

( ´_ゝ`)「なに、彼女を見ればわかります。
あの装うことを知らない、野暮ったい白と黒の服装と、決まりきった生活しか経験したことのない者にありがちなおずおずした態度。
その二つを考えあわせれば、彼女は修道女だ。おのずとそう答えが出てきます。
もう一つ付け加えるとすれば、彼女の首にわずかに見えた銀の鎖。
アクセサリーなど身につけそうにない彼女の風貌からして、あの鎖には十字架がついているのでしょうな」

( <●><●>)「ふむ、む! アーネム君、私はいつも君の明晰な論理に驚かされる」

( ´_ゝ`)「で、教授のお顔を見れば、彼女に関して何らかの問題が起きているということも、これまた論理的に明らかと言えるでしょうな」

( <●><●>)「ふむう…お察しの通り。彼女は今、どうやら大きなトラブルの中にいるようなのだ。
アーネム君、ひとつ聞いてもらいたい。
いままで数々の事件を解決してきた君のことだ。ここでもまた、力を貸してくれるのなら有難い」

28名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 15:13:35 ID:ZblOxX220

ワカッテマス教授の話はこうだった。

彼女の名前はしぃ。神学部に在籍する修道女で、ワカッテマス教授の教え子だ。
だがここ数ヶ月というもの、しぃの様子が明らかにおかしくなっていた。

教授が彼女に声をかけてもいつも上の空だし、
講義の席でも食堂でも、常に思い悩むような表情を見せているのだという。

ミセ*゚ー゚)リ(恋だな)

(´<_` )(恋だな)

( ´_ゝ`)「恋ですな」

( <●><●>)「さよう、私もそう思いました。
だから、授業の際やふだんの振る舞いから、さりげなく彼女の様子を探ってみたのです。
すると、意外な事実がわかりました」

恋の相手は、なんと神学部の教員、モララー神父だった。
彼女とは一回りもふた周りも年のはなれた男だったが、
しかし、しぃが彼を見つめる目つきが、彼女の内心を雄弁に物語っていたのだ。

( <●><●>)「まあ、若いうちは、胸に恋の炎が宿ることもあるでしょう。
それだけなら、まだよかったのですが…」

厳格な戒律に縛られて日々を送る修道女にとって、異性との交際は決して許されるものではない。
また、神父も神に仕える身、結婚はできないし、交際などとんでもない。

…そんな、神父と修道女だというのに。

( <●><●>)「二人はどうやら、人目を忍び、密会を重ねているらしいのです」

( ´_ゝ`)「なるほど、それは…」

( <●><●>)「まあ、いい年をしたモララー神父の行状の是非はさておき。
可哀想なのはしぃです。
彼女は修道女だ、世間を知らない。気の迷いで妙な男に心を奪われてしまうこともあるでしょう。
しかし、こんなことが修道会に、まして世間に知れたら、彼女の人生はどうなります。
未来ある若い身だというのに、教会からは破門され、
しぃは生きていく手段も断たれ、破滅していくしかなくなってしまう」

29名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 15:25:47 ID:ZblOxX220

( ´_ゝ`)「なるほど…。事情はわかりました。
して、私はどのようにお手伝いをすれば良いのですかな?」

( <●><●>)「はっきりいって、しぃ君は騙されておるのだろう。中年男の遊びにな。
私は、馬鹿な真似をやめるよう、彼女を説得したいと思っている。しかしだね…
じつは、彼女とモララー神父、二人がつきあっているというのは、現段階では私の推測に過ぎんのだ。
私はなんとか証拠を得ようとがんばったが、モララーという男は、狡猾で頭の回る人物だ。
密会は誰にも知られぬような場所や時間で行われる。未だ持って、現場を押さえることができておらん。
そんな状態では、二人を呼び出して話をすることもできん」

( ´_ゝ`)「それは、確かに」

( <●><●>)「アーネム君、数々の難事件を解決してきた君にお願いする。モララー神父を探ってもらいたい。
そして二人の交際の証拠がたしかに確認できたなら、私に教えてくれたまえ。
そのときは、私からモララー神父に、そして彼女に、道ならぬ恋を止めるよう、はっきりと伝えようと思う」

( ´_ゝ`)「ええ、いいですよ。少しあたってみることにしましょう。
純真な少女を騙して食い物にする輩は、私としても許せない気持ちですな。
それはそうと教授、恋といえば、鳥類ですが、私がモーリシャスで見た鳥類の繁殖行動に…」

( <●><●>)「ほう、鳥の繁殖…!」

暗く沈んでいたワカッテマス教授の目に、博物学的な話が出て、再び輝きが宿り始めた。

30名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 15:28:26 ID:ZblOxX220

また話が長くなりそうだ。
そう見て取ったミセリと弟者は先に退室して、部屋の外で兄者を待つことにした。
学者二人の話にはまったくついていけなかったし、ついていく気も無かったからだ。


ミセ*゚ー゚)リ「オットー先生。アーネムさんって、探偵か何かなんですか?」

静かな大学の廊下で、ミセリは弟者に、小声で訪ねた。

(´<_` )「いや?
あいつはただの無職だよ。どうして?」

ミセ*゚ー゚)リ「だってワカッテマス教授が言ってたじゃないですか。
アーネムさんは数々の難事件を解決した、って…」

(´<_` )「ああ、あれね。
兄者ときたら、いい年してぶらぶらしてる暇人なもんだから、厄介ごとを押し付けられることが多いんだ。
それをどういうわけか、あの男はどんな事件でもぱぱっと解決しちゃうもんだから、
今では探偵屋みたいな評判もできちゃってね…」

ミセ*゚ー゚)リ「へー。あの人がですか。難事件をねぇ」

腑に落ちないといった顔で首をひねるミセリ。

31名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 15:32:16 ID:ZblOxX220

( ´_ゝ`)「「観察」と「論理」。自然科学者に最も必要な資質だよ」

(´<_`;)「うわっ! い、いたのか!」

いつのまにか教授の部屋から出てきていた兄者が、後ろから二人に声をかけた。
そしてミセリと弟者を追い抜いて、廊下を先に歩いていく。

( ´_ゝ`)「物事のありのままを余さず観察し、それによって得られた資料を基礎として論理を組み立てる。
自然科学も探偵業も、やることは同じなんだ。わかるかねミセリ君。
さあ、まずは「観察」だ。モララー神父に話を聞きにいこう。神学部棟はどこなんだ、弟者?」

(´<_`;)「そ、そんなこと俺が知るかよ! まてよ兄者!」

しゃべりながら先さき歩いていく兄者。
弟者とミセリは、慌ててそのうしろを追いかけて、走っていった。




第一話 ここまで

32名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 15:46:59 ID:PYa915Yg0
アーネムでオットーで貴族でタンブルストンだと……

続き楽しみにしてます乙!!

33名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 16:12:37 ID:AwmdpuhA0
乙!

34名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 17:13:39 ID:NbfkFIPM0
乙でした!
続きを全裸待機!!

35名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 17:14:19 ID:sCS/yL5AO
これは面白そうだ

36名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 18:53:13 ID:BMxdtCV.0
面白い

37名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 19:35:22 ID:gBbrH/42O
クーは探しているようです、の人?
雰囲気いいね
続き楽しみ

38名も無きAAのようです:2012/08/24(金) 09:22:10 ID:ZOg05/fs0
アーネムにダンブルストンだと!!
現時点でwktkが止まらない続き全力待機してます!

39名も無きAAのようです:2012/08/31(金) 11:51:40 ID:ywa3.1mU0
ダンブルドア!

40名も無きAAのようです:2012/09/05(水) 14:52:43 ID:YbunAvtY0
面白い
続き期待してる

41名も無きAAのようです:2012/09/07(金) 23:50:40 ID:Sfc9jxjk0
探しているようです?

42名も無きAAのようです:2012/09/09(日) 11:47:01 ID:u0flYzts0
ミステリとか俺得
続き待ってる

43名も無きAAのようです:2012/09/21(金) 20:35:24 ID:ig3sVGQk0
時代の雰囲気が伝わってくる文だな、好きだ
続きが楽しみ

44名も無きAAのようです:2012/09/23(日) 10:12:44 ID:JiDIxnwg0
これ好きだ 待ってるよ

45名も無きAAのようです:2012/09/24(月) 00:45:57 ID:5HiIzZWU0
>>1です
支援と乙、本当に感謝です
凄くモチベ上がりの励みになります

この作品は一話完結型の短編集的なものにする予定でした。
しかし、仕事しながらだとどうしても書く時間がとりにくく、第一話はできたところまでの投下となりました。
このプリマス大学での事件は、プロットでは第三話まで続く予定です。

現在しこしこと第二話を書き溜めてるところです。
もうすこし時間がかかってしまいそうですが投下まで頑張りたいと思います。

46名も無きAAのようです:2012/09/24(月) 01:09:49 ID:9czIMGZE0
無理しないで書いてくれ
気に入ってる作品だしいつまでも待つよ

47名も無きAAのようです:2012/09/24(月) 15:08:12 ID:IPBwzO1.0
待ってるよー

48名も無きAAのようです:2012/09/24(月) 15:36:10 ID:KyVCkRd60
俺もしこしこしながら待ってるぜ

49名も無きAAのようです:2012/09/25(火) 07:46:42 ID:WgIqJeW.0
( ; ´_ゝ`>ヾ(´<_`#)

50名も無きAAのようです:2012/10/31(水) 07:37:28 ID:3vczDjDA0
面白かった
期待して待ってる

51名も無きAAのようです:2013/01/22(火) 03:01:36 ID:ZuJYChVs0
密かに続きを待ってる

52名も無きAAのようです:2013/02/05(火) 18:02:32 ID:DUWaR6Ew0
いつくるかな

53名も無きAAのようです:2013/03/13(水) 12:31:31 ID:yxK8EVCY0
いつくるかなー

54名も無きAAのようです:2013/04/14(日) 21:18:34 ID:ChKL1m8c0
今読んだ!
たのしみにしてる!

55名も無きAAのようです:2014/08/25(月) 20:27:07 ID:pE7gQGTk0
待ってるぞ

56名も無きAAのようです:2015/03/18(水) 17:38:53 ID:O2G/fwFI0
あと5年は待つ

57名も無きAAのようです:2015/09/03(木) 20:50:24 ID:KbiKJZUI0
期待


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