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( ´_ゝ`)流石兄弟は探偵ではないようです(´<_`;)

2名も無きAAのようです:2012/08/23(木) 14:16:00 ID:ZblOxX220

ミセ*゚ー゚)リ「ん、しょっ」

事務所のドアを肩で押し開けて、手紙の束を抱えたミセリが入ってきた。


弟者は事務机から顔を上げると、眼鏡のずれを直し、
ノックも無しに執務室に入ってきた秘書を、鳶色の瞳でぎろりと睨みつけた。

だがミセリは、そんなボスの視線など意にも介さず、
両手いっぱいに抱えた郵便の束を、弟者のデスクの空いているスペースにどさりと置いた。

ミセ*゚ー゚)リ「午後の郵便です、先生」

舞い散る埃と秘書の無礼に、弟者はさらに不機嫌そうな顔になり、目元に皺を寄せた。
だが、ミセリの純粋なブルーの瞳は、そんな弟者の目を、まっすぐに見返していた。

その目の中に読み取れた彼女の心中のつぶやきは、
「先生の仕事を邪魔してごめんなさい」でも「デスクに物を乱暴に置いてしまい失礼しました」でもなく、

あえて言葉にするならば、
「こんなに重い郵便の束を持って階段を昇り、一回で運べる私ってすごいでしょう。誉め称えなさい」
といったものだろう。


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