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( ^ω^)百物語のようです2012 in創作板( ω  )

29名も無きAAのようです:2012/08/19(日) 23:22:06 ID:HrtL28j.0

弟者は生まれつき不思議な力を持っていた。
だが、本能的にその力を他人に知られることはよくないことだとわかっていた。

そのため、彼の力のことを知っているのは、弟者本人と、双子の兄である兄者だけだ。
兄者は普通の人間だった。
少しばかり記憶力がよかったようだが、弟者のような力は持っていない。

両親や、溺愛している妹者にさえ、弟者は己が持つ力のことを話さなかった。
知られてしまえば、今の幸せな関係が失われると思っていた。
兄者にだけ力について話したのは、双子ならではの信頼からだった。

弟者の持つ力は非常に便利だ。
しかし、弟者はそれを多用しない。

力がなくとも、幸せを得ることができると知っていた。
また、力を必要としない程度には幸せだった。


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