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( ^ω^)百物語のようです2012 in創作板( ω  )

270名も無きAAのようです:2012/08/20(月) 03:10:20 ID:RwkX19gY0

太陽が私のうなじをこんがりと焼いている。
両腕に抱いた脚のすぐそばまで、静かな波が砂の上を転がっている。

夏休みですることもなく、予定も決めずに友人のキューと待ち合わせをした。
日陰が一切見当たらない夏の砂浜は、落ち合う場所としてはかなり不適切だったようだ。

lw´‐ _‐ノv「被った猫をー、暑さーでー、脱いでー」

lw´‐ _‐ノv「砂浜に埋ーめーたー、夏ー」

作詞作曲私の即興の歌を口ずさんでも、そばに誰もいないので何も恥ずかしくない。

この荒巻海岸は、私たちのような田舎者しか訪れない、ド田舎の片隅の海岸だ。
太陽が生き生きとするこの時間に人影はなく、キューが来ればすぐに分かるだろう。

壊れたドライヤーのような熱風が肌を撫で、その肌を太陽が焼く。
ただ目の前の透明な海だけが、少しだけ気持ちを涼しくさせる。

キューがあと三十分遅れれば、私は炭火焼の木炭になっているという確信があった。


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