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( ^ω^)百物語のようです2012 in創作板( ω  )

199名も無きAAのようです:2012/08/20(月) 01:45:54 ID:CIdRmbio0

 何時の間にかデレも泣き出して、二人で声も枯れるまで泣いていた。
 どれ程の間そうしていただろうか。
涙も枯れ、体力も果て、その場に座り込んでいると、

  「おーい!こっちにいたぞー!!」

 あの毛むくじゃらの男の声だった。
 仲間を呼んでいる。
 背筋に寒気が走った。

 逃げようとしたが、疲労で身体が動かない。

 どうしようもなくなり兄妹は抱互いを硬く抱きしめた。
 守るように、庇うように、あるいは、どちらかが一人きりなってしまわないように。

 おびただしい足音が聞こえ始めた。
 
( ;-ω-)(もう、だめだ)

 心の中で諦めの声をあげた。
 足音は、すぐそばにまでたどり着く。

  「ブーン!デレ!みんな、こっちだ!二人ともいるぞ!」

 目の前であげられた声は、村の交番のお巡りさんのものだった。


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