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( ^ω^)がゾンビに囲まれてグチャグチャのようです
437
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/08/29(水) 05:13:31 ID:C7bQuIEg0
第10話『賢者たちは神の御座の前でお辞儀をして』
以上で終了です。
読んで頂いた皆様、支援して頂いた方、どうもありがとうございました。
次回は第11話『彼の足元に彼らはかぶっていた金の王冠を置くだろう』です。
仕事の都合上、投下はほぼ深夜〜朝となります。
次の投下は週末or来週を予定しております。
モナーは本作の中で最も人間離れした人物です。
不死身かつ最強ですので、どうやって倒すかが本題になってきます。
今後とも読んで頂けると幸いです。
438
:
名も無きAAのようです
:2012/08/29(水) 10:27:55 ID:rYqLf2zkO
はじめて題がマッチしてるとおもた。あなたが書き慣れたときが楽しみだ
439
:
名も無きAAのようです
:2012/08/29(水) 11:21:35 ID:VnEedetMO
来てたのか
乙乙
もうすぐ終わりなのは寂しいこったな
440
:
名も無きAAのようです
:2012/08/29(水) 11:23:42 ID:dddFbzFE0
ブーンが俺っていうのはやっぱ違和感あるなぁ
441
:
名も無きAAのようです
:2012/08/29(水) 11:24:53 ID:.XlyCKtI0
乙
442
:
名も無きAAのようです
:2012/08/29(水) 19:23:01 ID:zS/q6MCs0
乙乙
443
:
名も無きAAのようです
:2012/08/29(水) 19:51:24 ID:G33hFqv20
乙乙乙
444
:
名も無きAAのようです
:2012/08/29(水) 23:50:21 ID:RJqRcCrYO
>>398
ω・`)シロッコだ
445
:
名も無きAAのようです
:2012/09/04(火) 21:23:46 ID:292ajpgk0
wktk
446
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 17:54:20 ID:R4WW0coc0
これより第11話『彼の足元に彼らはかぶっていた金の王冠を置くだろう』を投下します。
だいぶ時間ができ始めたので、投下の頻度を増加していこうと思います
レスのお返事は投下後に(;^ω^)
447
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 17:56:09 ID:R4WW0coc0
( ゚∀゚)o彡゜「兄貴、呪われた血筋ってのは救えねぇな」
容赦なく発砲を続けるジョルジュ。
モナーは素早く遮蔽物に隠れた。
( ゚∀゚)o彡゜「元々俺達ァ悪の血族だったらしいぜ
戦時中は銃を裏家業で生産してた悪徳業者だったようでな」
( ゚∀゚)o彡゜「……結果、膨大な資産を手に入れ貴族となり
優れた血筋を持つ天才として、一流の教育を受け続けた
しかし……そんな親が嫌いだったアンタは」
銃弾でモナーの頭上のガラスを割る。
(#‰∀`)「ぐっ」
舞い散るガラス片から身を守るが
( ゚∀゚)o彡゜「殺した」
448
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 17:58:58 ID:R4WW0coc0
ジョルジュは素早く接近し、鉄拳をぶち込んだ。
両手でそれを受け止めるモナー
手首を捻り、合気道により地面に叩きつけようとするが
もう片方の拳が彼に襲いかかる。
(#‰∀`)「……」
( ゚∀゚)o彡゜「ぐっ!」
地面に倒れ込むジョルジュ。
頬にパンチを受けたモナー。
(#‰∀`)「それがどうした!
愚図を殺して何が悪い!」
( ゚∀゚)o彡゜「テメェがどう思おうが知らねぇ!
だが、アンタが殺したのは俺の父だった!」
二人は体勢を立て直し、再び拳を握った。
( ゚∀゚)o彡゜「確かに親父は愚図だったよ!
俺達を金の道具としか見ていなかった
そして母親の顔すら見た事がねぇ!」
( ゚∀゚)o彡゜「だが、それでも世界でたった一人の家族だった!
それを己のエゴで殺したテメェは絶対許さねぇ!」
449
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 18:00:56 ID:R4WW0coc0
( ゚∀゚)o彡゜「悪の血は悪の血で断つ!」
(#‰∀`)「フン……そうだ!
貴様を育ててきたのは私だよ
復讐をさせるために強くした!」
(#‰∀`)「貴様は井の中の蛙だジョルジュッ!!
俺の元で散れ!」
( ゚∀゚)o彡゜「散るのはテメェだ糞野郎ォッ!」
拳と拳が衝突し、火花が散った。
戦いは更にヒートアップした。
無数の攻防は化け物すらも寄せ付けない。
第11話『彼の足元に彼らはかぶっていた金の王冠を置くだろう』
450
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 18:03:27 ID:R4WW0coc0
午後6時26分
起爆まで残り1時間34分
(´・ω・`)「ハァ…ハァ……」
「ショボン!生きていたのか!」
「どうしたんだ!その怪我は!?」
──避難所、校舎の廊下をひたすらショボンは歩いていた。
避難所を護衛している同僚に幾度も呼び止められるが、ひたすら無視する。
時間がない。
頭はもうそれしかない。
ぃょぅにやられた怪我が体に響く。
……しかし爆弾の知識に最も長けているのは自分
避難所を救えるキーパーソンとなるのは、己しかいない。
(´・ω・`)「ウボォーホッ」
ショボンは血を吐きながらも、必死に歩き続ける。
「ショボンさん!」
451
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 18:04:47 ID:R4WW0coc0
(´・ω・`)「あ?」
無線から内藤の声が鳴り響く。
「問題が発生したお!
体育館に変な奴がいるお!」
(´・ω・`)「……変な奴?」
「子供で、どうやら爆弾の事を知ってるみたいで
堂々と放送してたお」
(´・ω・`)「ほっとけ!
どうせ誰も信じねぇよ!」
「わかったお、解体作業を始める」
内藤が最後にそう告げ、無線が切れる。
見上げると……
( ゚−゚)「やぁショボン整備兵
命令無視で突然離脱したと思ったら……
顔が青白いぞ、どうかしたのかね?」
452
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 18:06:20 ID:R4WW0coc0
(´・ω・`)「……あ?」
ショボンは腹を抱えながら前方を見た。
スーツを着た清楚な外見の男がそこにいた。
(´・ω・`)「……出たな、笑顔の下手糞な屑」
( ゚ー゚)「それは心外だね
宜しければ色々と教えて欲しいものだ」
(´・ω・`)「……テメェか」
ショボンは焦りの色を隠せなかった。
VIP市の市区町村長、エイブラムス岡田。
453
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 18:08:21 ID:R4WW0coc0
──野心に踊らされた傀儡(でく)。
自衛隊故に付き合いは長い。
かつて、数多もの政治家が煮え湯を飲まされてきた。
表立った事件は数多い。
そして黒い噂も絶えない。
にも関わらず、安定して手に入れた地位は不自然。
自分達が本隊と離脱したのはコイツのせいとも言える。
あの時……我々の部隊のみが別に行動するよう指示されていた。
そうなれば逸れるのは必然だった。
思えば無線が急に繋がらなくなったのも、何処かおかしい。
454
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 18:09:52 ID:R4WW0coc0
( ゚−゚)「どうしたのかね?
何も答えないようだが、私は市長だぞ」
(´・ω・`)「……」
もはや地位など関係はない。
コイツを一人殺したところで、罪に問われる事もないだろう。
言い訳はどうにでもなる。
……しかし
エイブラムスの背後には数人の護衛兵がいた。
いくら化け物には勝てても銃には勝てない。
素直クールがいるならともかく、たった一人では……
(´・ω・`)「命令無視だと?
こっち無線は繋がらなくなったんだ
避難所に向かうだけでも茨の道だった」
( ゚−゚)「当然だ
あえて君達を孤立させるためにな」
(´・ω・`)「……」
ショボンは額に血管が浮き出る。
455
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 18:12:21 ID:R4WW0coc0
(´・ω・`)「ナメ腐りやがって畜生!」
「口を慎め!」
「市長殿の前だぞ!」
ショボンに殺意の銃口が向けられた。
(´・ω・`)「……ぐっ」
彼は否応なしに両手を上げる。
( ゚−゚)「君達は他の兵士と違って頭が良い
物事の本質を見抜いている
……そこに関しては敬意を評しているよ」
( ゚−゚)「ただし、それは確かに真実だが客観的なもの
私にとっての本質とは主観的なものでまた違う
利害の一致しない意図を持つなら、衝突も必然的だ」
(´・ω・`)「屁理屈並べてねぇでハッキリ言えよ
お前らは都合悪いんで殺したいって」
銃声が鳴り響いた。
(´・ω・`)「……!!」
自分の腹を見るショボン。
作業着には穴が空いていた。
456
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 18:15:55 ID:R4WW0coc0
( ゚ー゚)「私の予測としてはこうだ
君達はモナーを殺したい
そのモナーは私が嫌いだ、避難所ごと爆破したい」
( ゚ー゚)「だから君達は避難所の起爆を止めたい
民間人を守りたい
モナーはそれを知っている
だからここへ向かっている」
(´・ω・`)「……コイツ、そこまで」
( ゚ー゚)「当たり前だ、私は市長だぞ?」
市長は腰に手を当てながらそう告げた。
( ゚ー゚)「だが……爆弾については知らなくてね
少し前に『裏切り者』と出会い、仲良くなったよ」
457
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 18:18:29 ID:R4WW0coc0
(´・ω・`)「会った……だと!?始末しろよ!
知ってるなら解除しに行けよ!
市長だろ?この市を守る長なんだろ?」
(´・ω・`)「何で俺達の邪魔をする!!!
ここを失う事はテメェにとっても!!!」
( ゚ー゚)「それもアリかなと思って」
エイブラムスはそう告げ、廊下を歩き始めた。
( ゚ー゚)「心配するなよ
私がモナーに対して何も策を立てていないと思うか?」
( ゚ー゚)「ユダ(裏切り者)は二人
我々の側にもいる」
458
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 18:20:24 ID:R4WW0coc0
(´・ω・`)「……何だと」
それを聞き、ショボンは動揺し始める。
( ゚−゚)「ああそう言えばさ……護衛兵の皆さん
私は口をすっぱくして、いつも言ってるはずだぞ?」
( ゚−゚)「相手(人間)を撃つ時は頭を狙えってね」
(´・ω・`)「……!」
ショボンの服にできた穴の中から、僅かに防弾チョッキが見えていた。
「了解」
「了解」
459
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 18:22:06 ID:R4WW0coc0
午後6時27分
起爆まで残り1時間33分
('A`)「……」
J( 'ー`)し「……」
──暇だった。
体育館の中で自分達が与えられた私生活スペースは、およそ3畳分。
狭い、臭い、暑い。
その三つがイライラを激しく募らせる。
J( 'ー`)し「お茶もらってこよっか?」
('A`)「いらない」
数秒程沈黙が訪れた、その時だった。
( ^ω^)「ドクオさんいらっしゃいますかー!?」
('A`)「……!?」
ドクオはハッとなって立ち上がる。
460
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 18:24:33 ID:R4WW0coc0
J( 'ー`)し「どうしたの?」
('A`)「今……内藤の声が!」
ドクオは血相を変えて、声がした方を追いかける。
('A`)「内藤!」
人混みを駆け抜け、胸をワクワクさせてつっ走る。
──言いたい事は山ほどあった。
今回の災害の事、今まで何をしていたのかを
ニダーさんと出会った事
家族の安否、これからする事……
アイツならいる!
アイツは自分なんかより全然賢い!
だから……内藤なら!
461
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 18:27:13 ID:R4WW0coc0
……しかし
体育の端に到着するが、内藤の姿は見当たらない。
('A`)「……」
聞き違いか?
ドクオはそう思い戻ろうとするが
「馬鹿かお前は!この中に共犯者がいたらどうする!」
(,,゚Д゚)「そんな事気にしてる時間帯なんかないよ!
馬鹿なのはオッサンの方だ!」
「かと言ってだな……証拠がなければ信じるわけもないだろう!」
(,,゚Д゚)「でもさ!もう時間がないんだよ!」
入り口には子供と護衛兵が口論をする姿があった。
……さっきは完全にイタズラだと思っていたが
462
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 18:29:29 ID:R4WW0coc0
('A`)「……アンタ達」
ドクオは不意に話しかける。
(,,゚Д゚)「?」
「?」
('A`)「それ、マジで言ってんのか?」
(,,゚Д゚)「マジだよ!」
「マジだ!」
('A`)「……はぁ?」
──爆弾?
(,,゚Д゚)「モナーだよ!黒服のデカい奴!
ソイツが避難所を破壊しようとしてるんだ!」
('A`)「デカい奴?」
〝<ヽ`∀´>「……アイツト……ソノオトウトニ……気をツケロ……」〟
463
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 18:31:41 ID:R4WW0coc0
午後6時54分
起爆まで残り1時間6分
ξ゚⊿゚)ξ「暑い……」
( ^ω^)「液体窒素ならあるお」
ξ゚⊿゚)ξ「蒸気が結構涼しいわね」
体育館の屋根裏。
内藤の手には、僅かだけ残った液体窒素があった。
ξ゚⊿゚)ξ「これ……大丈夫なの?」
( ^ω^)「一応カウントは止まってるみたいだお」
二人の目前には起爆装置があった。
白く染まりカウントは停止しているようだった。
( ^ω^)「これで一応全部だお
あとショボンに任されば……」
('A`)「……内藤」
( ^ω^)「……?」
振り向いた時、そこにはドクオの姿があった。
後ろにはあの少年や護衛兵の姿もあった。
464
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 18:33:39 ID:R4WW0coc0
午後7時09分
起爆まで残り51分
──避難所より数m前の路地。
そこは血の海となっていた。
不自然に切り取られた化け物の肉片。
無数のピアノ線。
破壊された刃物の破片。
……その奥には
( ゚∀゚)「……」
片腕と両足を切断され、瀕死状態のジョルジュがいた。
(#‰∀`)「一撃で仕留めてやる
これ以上苦しまないようにな」
465
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 18:36:14 ID:R4WW0coc0
(#‰∀`)「手を振るの止めれば、やはり血が繋がっているのはよくわかる
目以外はそっくりだな
……整形しているとはいえ、面影がある」
モナーは腰に手を当て、悪魔のような表情で彼を見ていた。
(#‰∀`)「美味しいディナーだったよ
可愛い弟よ、あまり自分を悔いるな
お前は強く……たくましい人間だった」
( ゚∀゚)「……悔いてなんかいねぇよ」
ジョルジュはゆっくりと手の平を見せる。
(#‰∀`)「何のつもりだ?」
466
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 18:39:02 ID:R4WW0coc0
( ゚∀゚)「アンタは化け物か?亡者か?
……面は亡者だがな」
手に平に乗っていたのは、小さな弾丸のようなものだった。
( ゚∀゚)「強い邪気がテメェの人格を作った
持て余した才能で得たものは絶対的な生存力
唯一無二にして……確かに無敵だよ」
( ゚∀゚)「だが、この世に『不死身』なんて存在しねぇ」
(#‰∀`)「……!?」
( ゚∀゚)「おっぱい、一度でいいから揉みたかったな」
ジョルジュがハッタリをかます人間でない事を知っていた。
だからこそ、底知れぬ悪寒を感じていた。
直後、青い閃光が辺り一帯を包んだ。
467
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 18:41:23 ID:R4WW0coc0
〝( ゚−゚)「ジョルジュ君、政府は予め今回の予測をしていたらしい
人類の過半数が死滅する事も予測の範疇だったと聞く」
( ゚−゚)「すると世界が化け物まみれとなるわけだ
彼らを掃討しなければ再建は不可能に近い」
( ゚−゚)「……そこで、極秘裏に各国が協力して開発した兵器が存在する」
( ゚−゚)「臨界事故というのをご存知かな?」
( ゚−゚)「濃縮ウランやプルトニウムのような核分裂性物質の内部で
核分裂連鎖反応が不始末の状況下で偶発的に起こった事象を指す
その際、放出される中性子線は人に極めて致命的なダメージを与える」
( ゚−゚)「不死にも近い化け物を殺害する方法は、細胞そのものを破壊するのが有効らしい
細胞を破壊された生物は確実な死に直面する事となる」
( ゚−゚)「その兵器は核よりも恐ろしい
人間(化け物)を合理的に破壊する事に特化している」
( ゚−゚)「宜しければ是非、使ってみてはいかがかな?
憎い奴がいるのだろう?」〟
468
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 18:43:09 ID:R4WW0coc0
青い閃光。
まるで魔法でも見ているような光景だった。
モナーは熱波が全身を通り過ぎるのを感じた。
数秒後
「イタイ……」
「イタイ…イタイイタイタイ!」
周囲にいた化け物達が苦痛を上げ始める。
皮膚が膨張し、全身の穴という穴から血を噴き出し倒れこむ。
(#‰∀`)「……これは!?」
周囲……どころではない。
まるで連鎖反応だった。
周りから、次々に化け物の断末魔が聞こえてくる。
469
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 18:46:12 ID:R4WW0coc0
〝( ゚−゚)「ノスフェラトゥ
ルーマニア語で吸血鬼を意味するその兵器は
名の通り化け物共の血を無慈悲に奪っていく」〟
(#‰∀`)「……貴様!」
モナーは血の涙を流していた。
そして顔に限らず、全身の皮膚が爛れ始める。
(#‰∀`)「人間を……人間を蹂躙できるのは人間しかいない!
結局貴様等はそういう選択しかできない
だから不愉快なのだ!」
(#‰∀`)「だが……殺せると思うなよ
私がここに存在する限り、悪意はバラ撒ける!」
(#‰∀`)「皆殺しにしてやる!!
どいつもこいつもなぁあああああああ!!」
次回第12話『主が光臨される時には』
To Be Continued……
470
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/05(水) 19:03:34 ID:R4WW0coc0
第11話『彼の足元に彼らはかぶっていた金の王冠を置くだろう』
以上で終了です。
読んで頂いた皆様、支援して頂いた方、どうもありがとうございました。
次回は第12話『主が光臨される時には』です。
最終回に向けて加速していきます。
可能ならば今週中の投下を目指します。
>>436
十三話で完結なので、今回含めるとあと三話です
>>444
市長はムスカ+シロッコのイメージで考えたキャラです。
「馬鹿共には丁度いい目くらましだ」がムスカでございます。
471
:
名も無きAAのようです
:2012/09/05(水) 19:09:03 ID:ZhoY4376O
たまたま見に来てみりゃ、今まさに投下直後かwww
乙乙
472
:
名も無きAAのようです
:2012/09/05(水) 19:20:05 ID:MkD00XEo0
乙
473
:
名も無きAAのようです
:2012/09/05(水) 19:54:54 ID:cTqP.MnA0
小型の中性子爆弾みたいなものなのか?
そんなもの爆発させたら避難所の人は無事なのか?
474
:
名も無きAAのようです
:2012/09/05(水) 20:28:04 ID:cOEMSZJY0
細胞レベルで殺すわけか
怪力光線かなんかだな
大日本帝国陸軍的に考えて
475
:
名も無きAAのようです
:2012/09/05(水) 20:46:17 ID:gdLjcBQkO
予想外な時間の投下だった
モナー強すぎ、本当に不死身なのかも?
476
:
名も無きAAのようです
:2012/09/05(水) 22:50:15 ID:/buYr/yc0
モナー怖ぇよ。
477
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 22:51:22 ID:KwVrHcVk0
第12話『主が光臨される時には』を投下します。
次回で最終話です。
詰め込めるだけ詰め込んだので、頑張っていきます。
478
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 22:52:37 ID:KwVrHcVk0
(//‰ ゚)「まず……何処からお話すればよろしいでしょうか
そうですね、まずは感染者について」
(//‰ ゚)「それはずばり、寄生体です」
(//‰ ゚)「サイズにして5〜6mm
コイツが体内に侵入するとミクロ単位にまで分解
血管を通して全身に行き渡り、各々の細胞に寄生します
その結果……生物史上稀に見ない脅威的な活性化を起こす事となります」
(//‰ ゚)「腕力は生前の頃より20倍近く
異常な新陳代謝により、不死にも近い生命力を獲得します
重要な臓器を失っても最低1時間以上は絶命しません
一部の実験結果では生首の状態でも生存できた……と言われる程です」
(//‰ ゚)「水とたんぱく質を摂取するだけで1週間以上の生存が可能となります
感染者は、その両方を持つ人間を捕食しようと動きます
それを指令しているのが『本体』です」
(//‰ ゚)「『本体』は全身をコントロールするための重要な存在
1mm程度の寄生体であり、心臓の内部に巣を作っています
何故ならここが人間の体の中で最も守られている部分だからです」
479
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 22:59:00 ID:AIf2ry1g0
(//‰ ゚)「ここを失ってしまうと感染者の脳思考は更に低下し
痙攣した後にただ暴れまわるだけの暴君と化します
……と言っても、人間を襲う知能すらもなくなり
危険性は限りなく低下しますが」
(//‰ ゚)「また、感染者が発するうわ言
これは生前強く印象に残っていた記憶が影響されるようです
例えば『ルイズ!ルイズ!ウワァアアアアアアア!』と言っていた場合
その人物は生前、ルイズがとても好きだったのでしょう
私はロリコンでないのでわかりませんが」
(//‰ ゚)「……さて、本題に入りましょう
やがて彼らは共食いを始めるでしょう
しかし、不死身に近い肉体ですから死ぬ事もない
下手をすれば何百年も生き続ける事となる」
(//‰ ゚)「我々はそんな事を望んではいない
民間人も、政府も、科学者もその気持ちだけは同じだ」
(//‰ ゚)「感染者もとい化け物を根絶やしにする方法
違法には違法を……その終着点を見出すためには
やはり禁じ手を使わざるおえませんでした」
(//‰ ゚)「悪魔の兵器、『ノスフェラトゥ(吸血鬼)』」
480
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:01:21 ID:AIf2ry1g0
(//‰ ゚)「一発の弾丸に見えますが、中には濃縮ウランが混入されており……
スイッチを押すと臨界状態と呼ばれる原子核分裂の連鎖反応が発生します」
(//‰ ゚)「半径5m以内の人間と感染者は推定40シーベルト以上の高線量被曝を受け
染色体を完全に破壊され、皮膚及び臓器が崩れ落ちるように破壊されます
感染者は新陳代謝が早いため、1分以内に確実に行動不能に陥り絶命するでしょう
人間であっても30分もあれば行動不可能となります」
(//‰ ゚)「また、放出した中性子線は感染者を経由してより拡散するため
一週間程で一つの町の感染者を掃討する事ができます」
(//‰ ゚)「ただし……その町にいる人間にも影響を及ぼします
時間が経てば経つ程、危険性が大きくなっていきます」
(//‰ ゚)「本当ならこんな悪魔の兵器を使いたくはありませんでしたが
……人が生み出した業(カルマ)を止められるのは、同じく業なのです」
(//‰ ゚)「避難所の全ての生存者がシェルターへの避難が完了したなら
各国全ての首脳がこの兵器を投下すると宣言しています」
(//‰ ゚)「願わくばかつての日々に戻れる事を……」
第12話『主が光臨される時には』
481
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:03:54 ID:AIf2ry1g0
午後6時56分
起爆まで残り1時間4分
(´・ω・`)「ハァ……ハァ……」
「ショボンを探せ!まだ近くにいるはずだ!」
「奴は怪我をしている!」
ぎりぎりだった。
──射殺される寸前
ショボンはスモーク手榴弾を使った。
彼は四つんばいで校長室に侵入し、机の下に潜伏。
辛うじてエイブラムスの魔の手から逃げる事ができた。
(´・ω・`)「……糞がぁ、こんな時に」
かつてぃょぅにやられた怪我が今になって響き
彼は全身に鈍い痛みを感じていた。
それでも働かねばならない。
だが、下手に動けば連中に遭遇してしまう。
482
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:05:15 ID:AIf2ry1g0
冷凍された起爆装置は、完全に解除されたわけではない。
最も爆弾に関して知識を持っているのは自分。
しかし、射殺されれば元も子ない。
時間も段々と巻いてきている。
あまり様子を見ている暇もない、どうすれば……
その時、廊下から鈍い音が鳴り響いた。
(´・ω・`)「……救世主だなぁアンタは
やっぱり惚れたくなる」
川 ゚ -゚)「君を失うわけにはいかないからな」
素直クールだった。
彼女は気絶した自衛隊員を引きずり、ロッカーの中に入れる。
483
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:06:45 ID:AIf2ry1g0
川 ゚ -゚)「体育館の爆弾は全て冷却したらしい
本当にできるよ、あの子達は」
(´・ω・`)「ハッ洒落にもなんねぇや、肝心の俺が」
川 ゚ -゚)「その通りだぞショボン
私達がこんな様では……」
川 ゚ -゚)「……」
彼女は顔色が変わった。
ショボンが座っている床。
そこにはかなり大きな血だまりができていた。
(´・ω・`)「無理もないって面だな?
だが……助けてもらった以上は頑張らねぇと」
腹を抱えて立ち上がる。
484
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:08:01 ID:AIf2ry1g0
(´・ω・`)「すまねぇな、まだ校舎の爆弾は解除できてねぇんだ」
川 ゚ -゚)「ショボン」
(´・ω・`)「何だよ」
素直クールは、そっとショボンに口づけをした。
川 ゚ -゚)「本当はずっとここで隠れていて欲しい
……だが、無理だろうな」
(´・ω・`)「ハハ、何の景気づけなんだよ」
川 ゚ -゚)「今のは約束の……だ
生きていてくれ、たった一人でも」
川 ゚ -゚)「頼む」
485
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:09:54 ID:AIf2ry1g0
(´・ω・`)「……」
〝(`・ω・´)「レディーとの約束を守るのは男として当然ですよ」〟
二人の脳裏にシャキンの姿が思い浮かぶ。
(´・ω・`)「努力するぜ
ただし、それは職務を全うしてからだ」
川 ゚ -゚)「……」
素直クールは笑顔になった。
そして腕を捲くる。
川 ゚ -゚)「市長とユダ(裏切り者)については任せろ
君の邪魔はさせない」
486
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:11:24 ID:AIf2ry1g0
午後7時10分
起爆まで残り50分
( ゚−゚)「本当に貴様等は無能だな!
何故負傷者一人見つけられんのだ!」
職員室には足を組んで座る市長の姿があった。
「申し訳ございません!もう一度探して参ります!」
敬礼し職員室を出て行く護衛兵。
……直後だった。
( ゚−゚)「!!」
エイブラムスは頭に衝撃が走った。
強烈な嘔吐感と共に、腕を背中に回される。
川 ゚ -゚)「やぁ市長
ご無沙汰だな」
( ゚−゚)「……素直クール准陸尉か
市長に対して何という無礼かね」
487
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:12:43 ID:AIf2ry1g0
川 ゚ -゚)「果たして市長と名乗るだけの威厳が貴方にあるかな?
人を搾取の対象としか思っていない貴方に」
エイブラムスの喉仏に鋭利な刃物が突き付けられる。
( ゚−゚)「何時の時代も人は家畜だよ
そうやって一部の独人が世を動かしてきたのだ」
川 ゚ -゚)「モナーも貴様も、どっちもまた別の意味で『悪』だな
お前を殺したところで、誰も悲しみはしない
殺させてもらう」
( ゚−゚)「……フンッ」
市長は汗だくになりながらも、笑みを浮かべた。
( ゚ー゚)「ジョルジュがモナーと対決しているそうだな?」
( ゚ー゚)「ユダ(裏切り者)は見つかったかね?
それは果たして1人だけかな?」
川 ゚ -゚)「……!」
素直クールは正面のガラスに人影を目撃する。
488
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:14:11 ID:AIf2ry1g0
直後、銃声が鳴り響いた。
予兆を察知し、辛うじて身を伏せる彼女。
( ゚ー゚)「おっと」
市長は素直クールから瞬時にナイフを奪った。
川 ゚ -゚)「……糞」
彼女は渋々両手を上げ、振り向く。
そこにいたのは……
J( 'ー`)し「運が良かったですね」
川 ゚ -゚)「……母さん?」
素直クールは大きく目を見広げた。
( ゚ー゚)「ドッペルゲンガーというものをご存知かな?」
489
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:15:53 ID:AIf2ry1g0
午後7時11分
起爆まで残り49分
( ^ω^)「凄い度胸だお」
(,,゚Д゚)「僕も生き延びる事に必死だったんで……」
体育館裏に内藤達の姿があった。
同じ意思を持った者故に、打ち解けるのも早かった。
「ショボン整備兵は今何処に?」
護衛兵がそう問いかける。
( ^ω^)「それがわからないんだお
無線で連絡してもまったく反応がないし」
「とにかく我々だけでも校舎に向かおう」
( ^ω^)「……そう言えば
何でアンタはそんなに信用してるんだお?」
「……元よりこの世界が信用に値するものではないんだ
特にあの市長の手駒である事にも疑問があった」
「アイツは自分の事しか考えていない
支配者としてあるまじき事だが……」
490
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:17:20 ID:AIf2ry1g0
事情を理解した全員は、急いで校舎へと向かい始めた。
('A`)「内藤、やっぱお前強くなったな」
( ^ω^)「……?」
('A`)「表情でわかるよ
いろんな事があったって」
( ^ω^)「ドクオだって」
('A`)「俺もあったさ
そういやさ、ニダーさん出会ったよ」
('A`)「詳しい事は言えないけど……
最後はやっぱり昔が楽しかったと言ってくれたよ」
( ^ω^)「……」
('A`)「今回の災害で人がどう変わったって
過去の思い出はずっと残ってる」
491
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:19:03 ID:AIf2ry1g0
('A`)「だから、今後どうなったって俺はお前についてくよ
友達だもん」
( ^ω^)「それがどうかしたのかお」
('A`)「……いや」
場の空気が凍りついた。
ドクオは少し落ち込んだ様子で俯く。
……その時
裏口に数十台の大型バスが停車してあるのを見つけた。
('A`)「あれは?」
「非常時の脱出用バスだよ
最も……定員90名だから、全ての生存者を逃がす事はできないが」
('A`)「……」
バスには何故かエンジンのカギが刺さっていた。
まるで、すぐにでも発車できるようにと
492
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:20:37 ID:AIf2ry1g0
午後7時15分
起爆まで残り45分
ドッペルゲンガー。
それは『生きている人間の霊的な生き写し』を意味する言葉。
川 ゚ -゚)「……」
素直クールは言葉を失った。
どの状況でも、必ず冷静沈着だった彼女がである。
( ゚ー゚)「人の脳から得る映像が、常に正しいとは限らない
ある状態では幻覚や錯覚を起こす事がある」
( ゚ー゚)「君にとっての愛する人とは誰だ?」
( ゚ー゚)「何億もいた世界の人口の中で
その中には、ほんの僅かに類似する人物がいると言われている」
( ゚ー゚)「それこそがドッペルゲンガー
……しかし、事実は少し違う」
( ゚ー゚)「『彼』によれば、人間の顔には限られた配列が存在するらしい」
493
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:22:03 ID:AIf2ry1g0
('A`)「……」
( ^ω^)「……」
(`・ω・´)「……」
目の前いた人物はドクオ、内藤となり、そしてシャキンとなった。
( ゚ー゚)「『彼』は君の脳内のデータから顔を抽出する
過去の出会った人物の、決まった配列のパターンをだ」
(`^'Aω)「ソレガワタシダ」
(川・ω´)「ワタシハジツザイスル
シカシ……キミノノウナイデハ、コウミエル」
川 ゚ -゚)「コウイウコトモ、デキル」
川 ゚ -゚)「……ふざけるな」
素直クールが二人いた。
494
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:23:22 ID:AIf2ry1g0
( ゚ー゚)「先人から得た、非科学的な力だという
私もつい最近お友達になったんだ」
( )「ボクハ、シチョウト、オトモダチ」
( ゚ー゚)「モナーに協力して爆弾を設置したのは彼らしい
利害が一致してね」
得体の知れない何かが、素直クールに拳銃を向ける。
そしてエイブラムスは歩いて行く。
川 ゚ -゚)「……何のマジックは知らんが」
川 ゚ -゚)「生きては帰さんぞエイブラムス
貴様だけ……ここから逃がすなんて真似は!」
( ゚ー゚)「目標を達成できない発言はしない方がいいな」
その時だった。
市長が教室を出ようとした瞬間
495
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:24:35 ID:AIf2ry1g0
( ゚ー゚)「!!!!」
エイブラムスは頭部に強烈な衝撃を感じた。
悶絶し、視界が遮られる。
( ^ω^)「素直クールを放せ!」
川 ゚ -゚)「……内藤」
廊下で奇襲を伺っていたのだろう。
鉄パイプを振り下ろした内藤。
銃口を市長に向ける護衛兵。
増援が来ないか見張るドクオとギコ。
( ゚ー゚)「何だッ……貴様等、それに」
「己の正義に従ったまでであります」
護衛兵は軽蔑の視線でそう告げる。
496
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:26:04 ID:AIf2ry1g0
( )「……シチョウ、コロサレル」
動揺する『何か』。
( ^ω^)「今すぐ素直クールを開放しろお!
でないとこの男を射殺する!」
( ゚ー゚)「ぐっ」
──市長は察する。
歳は若いが、かなりの歴戦を潜った瞳。
殺らなければ人質にはならない。
ここで素直クールを開放しなければ
間違いなく自分は殺される。
( ゚ー゚)「『何か』!素直クールを放せ!」
( )「リョウカイ」
497
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:27:29 ID:AIf2ry1g0
川 ゚ -゚)「……ぐっ」
銃口が彼女から逸れる。
( ^ω^)「……」
無論、内藤はエイブラムスを解放する気はない。
( ^ω^)「素直クール、ショボンは今何処だお?」
川 ゚ -゚)「今は校舎の爆弾を解除しに向かっている
……命懸けでな」
( ゚ー゚)「フン、それが徒労なのだ」
( ゚ー゚)「例えプロだとしても、応急に爆弾を解除できる処置は限られている
悪いが、私は早急にここから出たいのだよ」
( )「モナーニイワレタ、ネンニハネンヲッテ」
498
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:28:57 ID:AIf2ry1g0
(´・ω・`)「……罠かよ」
──校舎の屋上。
奥の柱の裏にショボンの姿はあった。
そこに仕掛けられていた爆弾は違っていた。
特殊な計器やセンサー。
そして、そこに表示されていたタイムリミットは
13:11
(´・ω・`)「あと13分……」
全身から不愉快な汗が溢れ出た。
恐らくはこの建物の全てが……
午後7時20分
起爆まで残り10分
499
:
名も無きAAのようです
:2012/09/09(日) 23:29:34 ID:F.1Gn40YO
最終回キター!今から読む
500
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:30:13 ID:AIf2ry1g0
川 ゚ -゚)「あと13分……だと
馬鹿な!」
( )「ホントウ」
( ゚ー゚)「だから徒労だというのだ
感知センサーを設置しており、液体窒素でカウントを止める事はできない!」
('A`)「……」
(,,゚Д゚)「……」
「……」
場にいた全員が唖然となる。
その時だった。
「……?」
( )「コロス」
護衛兵は目前に、自分の妻を目撃する。
501
:
名も無きAAのようです
:2012/09/09(日) 23:33:04 ID:ZozVP/YQO
きたーっ
502
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:33:07 ID:AIf2ry1g0
>>499
最終回は次回になりますw
>>498
すみませんミスです
起爆まで残り10分ではなく、起爆まで残り13分
503
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:34:00 ID:AIf2ry1g0
川 ゚ -゚)「逃げろ!それは幻覚だ!」
ξ゚⊿゚)ξ「!!?」
ツンデレの顔に血が付着した。
護衛兵は首にナイフを突き刺される。
「ア……グッ」
結果、引き金から指が外れ
開放された市長はその隙を突いて走って逃げ出す。
( ^ω^)「待てお!」
( ゚ー゚)「貴様等は下敷きになれ!
私は生き延びる!それが政治家の役目さ!」
川 ゚ -゚)「もういい内藤!
屑など放っておけ!」
504
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:35:32 ID:AIf2ry1g0
鬼気迫る状況だった。
ツンデレはギコと共に、出血する護衛兵の容態を確認
内藤と素直クールは今後について話し合い
ドクオは何もせず棒立ちになる。
( ^ω^)「爆弾をどうにかするんだお!
でないと、どの道この避難所が!」
川 ゚ -゚)「方法などない!
いくらショボンとはいえ、あと13分では……」
川 ゚ -゚)「とにかく逃げるんだ!
この校舎にいては、私達までもが」
( ^ω^)「校舎が爆破されれば避難所全体のダメージになる!
ここが化け物で溢れかえると言ったのはアンタだお!」
505
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:37:05 ID:AIf2ry1g0
川 ゚ -゚)「そんな事を言ってる場合か!」
素直クールはそう告げ、廊下を走ろうとするが
( ^ω^)「この人を放置するつもりかお!」
内藤が指をさした。
それは瀕死状態の護衛兵。
「ハァ……ハァ……」
首にタオルを巻かれているが出血が酷く
もう命が長くない事を伺わせる。
ξ゚⊿゚)ξ「かなりマズい状況だよ!
早く医師の元へ連れて行かないと!」
川 ゚ -゚)「優先順位を考えろ!
私達まで巻き添えになってどうする!」
506
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:38:51 ID:AIf2ry1g0
( ^ω^)「この人だけじゃないお!
上の階には避難民いる!」
川 ゚ -゚)「……」
( ^ω^)「見殺しにするつもりかお!
それでも自衛隊員かお!」
川 ゚ -゚)「絵空事もいい加減にしろ内藤!
ならばどうするつもりだ!」
( ^ω^)「ショボンを信じろお!」
川 ゚ -゚)「……」
素直クールの額から汗が滲み出た。
──アイツは悲観的だが、早々に物事を諦める奴ではない。
507
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:39:52 ID:AIf2ry1g0
その時だった。
各々の無線から声が鳴り響いた。
ショボンの声だった。
「ガガッ……みんな、悪いニュースがある
非常に悪いニュースだ」
「どうやらこれが最後の連絡になりそうでね」
「すまねぇな素直ク−ル
本当は生きてこの避難所で暮らしたかったが、もう無理らしい
多少の覚悟はしていた」
──避難所の検問
そこには一台のジープが止まっていた。
「ショボンさん、生きてらしたんですね」
(´・ω・`)「まぁな」
508
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:41:23 ID:AIf2ry1g0
「何処に向かわれるんでしょうか?」
検問の兵士が敬礼しながらそう問う。
(´・ω・`)「遠いとこだ
悪いがもう戻ってこないかもしれん」
「……はぁ」
ショボンは笑顔で手を振りジープを発進させた。
化け物が溢れかえる大通りを、凄まじい速さで走って行く。
〝(´・ω・`)「努力するぜ
ただし、それは職務を全うしてからだ」〟
(´・ω・`)「あばよ」
数分後、遠くで大規模な爆発音が鳴り響いた。
509
:
名も無きAAのようです
:2012/09/09(日) 23:41:47 ID:F.1Gn40YO
最終回は次回だった、テヘッ、ペロッ
支援
510
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:42:52 ID:AIf2ry1g0
ξ゚⊿゚)ξ「!!」
(,,゚Д゚)「!!」
('A`)「!!」
窓が激しく光輝いた。
同時に激しい地鳴りが校舎内を襲う。
ξ゚⊿゚)ξ「ショボンさん……」
ツンデレは顔を両手で覆い、泣き崩れる。
自爆。
もはやこれ以外の選択肢などなかった。
温度センサーによって、停止自体が完全な不可能にある状態。
己の技術によってできる最大限の良法は外す……それのみ
511
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:45:12 ID:AIf2ry1g0
( ^ω^)「……」
歯を強く食いしばり、涙を耐えていた。
爆弾解体の基礎的な処理方法。
それは安全な場所に移し、そこで起爆させる事である。
ショボンは己の仕事に忠義を尽くした。
内藤が彼を初めて見た印象は卑屈な巨漢だった。
〝(´・ω・`)「……畜生、これからどうすりゃいいんだ……
もう駄目だ……本隊から逸れちまった……」〟
初印象だけで人を決めつけてはいけない。
この人を見れば、それがよくわかる。
〝(´・ω・`)「俺は見たんだ
起死回生のカウンターパンチ
いや、カウンター撲殺と言った方が正しいな
アイツにあんな豆鉄砲をくらわしたのはテメェ以外にはいなかった」〟
512
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:47:29 ID:AIf2ry1g0
思えば誰よりも人情身に溢れた人物だった。
ムードメーカーとも言える。
ネガティブでありながら、己の責任というものを忘れる事がない。
そんなショボンの背中に内藤は尊敬の念を抱いていた。
僅かな平和が避難所に訪れた。
一人の犠牲によって
川 ゚ -゚)「今するべきは冷却した爆弾の解体だ」
涙など流してる場合ではない」
素直クールは無表情で歩いて行く。
……しかし
( ^ω^)「素直クール、ナイフを忘れてるお」
彼女の背中は震えていた。
川 ゚ -゚)「ここを守るぞ、絶対に」
513
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:49:02 ID:AIf2ry1g0
午後7時35分
( ゚−゚)「……ハァ……ハァ」
エイブラムスはバスで避難所を脱出していた。
しかし爆発を目撃した事で気づく。
( ゚−゚)「ショボンの奴、自爆したのか」
事実、13分以上経つのに校舎は破壊されてはいなかった。
市長は汗だくなりハンドルに肘を乗せる。
( ゚−゚)「余計な事を……糞ッ!」
ひとまずハンドルを切り、避難所へ引き返そうとするが
( ゚−゚)「……?」
遠くに一台の大型トラックが見えた。
514
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:50:11 ID:AIf2ry1g0
──暴走車?
明らかにこちらへ向かってきた。
時速100km以上……
周囲の障害物を蹴散らし、こちらへ猛突進してくる。
( ゚−゚)「何だ!?……糞」
それだけではない。
大型トラックの全体には、夥しい量の化け物が付着していた。
エイブラムスはバスを乗り捨て逃げ出そうとするが
「クズハシネッ!」
「クズハシネッ!」
車の周囲には無数の化け物がたむろしていた。
( ゚−゚)「どけっ!敗北者共!」
515
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:51:49 ID:AIf2ry1g0
市長は扉を蹴飛ばし、強引に化け物共を吹き飛ばした。
そして全速力で裏口へ走って逃げるが……
( ゚−゚)「うぉおおおおおお!」
……刹那
エイブラムスはそのドライバーを目撃した。
(#‰∀`)「……」
( ゚−゚)「モナー……」
奴は『また会ったな』とでも言いたげな表情で
死神のごとく邪気を込めた笑顔で市長を凝視していた。
大型トラックがエイブラムス岡田に衝突した。
516
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:53:28 ID:AIf2ry1g0
午後7時49分
「ハァ……ハァ……」
護衛兵は絶命寸前の状態だった。
ツンデレとギコが必死に看病をする。
「……私はもういい
それより、先導者のいないこの避難所が問題だ」
(,,゚Д゚)「そんなの駄目ですよ!
貴方がいなけりゃ僕は……!」
「素直クール」
川 ゚ -゚)「何だ」
「君がこの避難所の指揮をとってくれ
キャリア、判断力……共に最も向いている」
護衛兵は無線で避難所内の全ての兵士に連絡する。
「市長、エイブラムス岡田は単身で逃げ出した
……奴は何よりもドス黒い悪だった」
517
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:58:00 ID:AIf2ry1g0
「校舎には爆弾が仕掛けられていた
全てがあのモナーの仕業だ
現在は勇士達の甲斐あって全ての爆弾が無効化されているが」
「我々は威信を賭けてこの避難所を守らねばならない」
「我々が本当に守るべきものとは民の命だ
権力にとり憑かれた木偶の守衛なんかじゃない」
「これより先導者は素直クールとなる
現在校舎におり、今後の指示は彼女から聞け」
「……以上、私の最後の連絡だ」
護衛兵は青ざめた表情で無線を切る。
518
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/09(日) 23:59:25 ID:AIf2ry1g0
川 ゚ -゚)「名は?」
「私か?」
川 ゚ -゚)「やはり護衛兵では呼びづらくてな
名を聞いておきたかった」
「……遅い質問だな」
護衛兵は笑顔で素直クールは凝視した。
「ひろゆきだ」
519
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/10(月) 00:01:12 ID:li5etmPQ0
ξ゚⊿゚)ξ「ひろゆき……?」
ひろゆきは笑顔のまま、冷たくなった。
ツンデレはそっと目を閉じさせる。
「逃げ出したのか?……やはりアイツ」
「モナー!?」
( ^ω^)「……?」
ξ゚⊿゚)ξ「……?」
その後、一分も経たないうちに兵士達が集まってきた。
市長という先導者を失った今、彼らはもう敵ではなかった。
川 ゚ -゚)「体育館にまだ爆弾が残っている!
液体窒素で冷却しているが、解体しなければ危険だ!」
「了解!」
「すぐに確認してきます!」
520
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/10(月) 00:03:13 ID:li5etmPQ0
全員が避難所を守るという意思の元動き出すが、そんな中……
('A`)「……」
ドクオはこの場にいる『一番の危険人物』を凝視していた。
('A`)「何者だ?アンタ」
( )「ワタシ?」
('A`)「攻撃してこないのか?
モナーの仲間なんだろ?」
( )「ワタシハ、ウンメイノタチアイニン」
( )「テキデモミカタデモナイ
オモシロイカライル、ソレダケ」
('A`)「じゃあこれからどうするつもりなんだ?」
( )「ミル」
521
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/10(月) 00:05:00 ID:li5etmPQ0
('A`)「見る?」
( )「コレカラ、モットオモシロイコト、オキル」
『何か』は笑顔でそう告げた。
それ聞いてドクオは悪寒を覚える。
('A`)「ど、どういう事だよ!」
( )「サイコウニ、オモシロイコト」
('A`)「おい!」
『何か』は瞬時にその場から消滅する。
数秒後、避難所に凄まじい衝突音が鳴り響いた。
522
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/10(月) 00:06:52 ID:li5etmPQ0
There's a man goin' 'round takin' names,
(ブラックリストを作るためにあちこち歩き回っている男がいる)
「何だこれは!」
「大型トラックだ!
シャッターをぶち壊して突入してきやがった!」
「ヤバい!化け物が侵入してくるぞ!」
And he decides who to free and who to blame.
(そして彼は誰を救い誰に罪を負わせるのか決めている)
「バリケードを作るぞ!急げ!」
「痛い!いたたたたたた!ァッアッアアアア」
「化け物が一匹侵入した!
急げ!捕らえろ!」
Everybody won't be treated all the same,
(全ての人間を同等には扱えない)
523
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/10(月) 00:08:05 ID:li5etmPQ0
「キャア!」
「何だぁ!」
「化け物だぁ!」
There'll be a golden ladder reachin' down.
(黄金のハシゴが天から地上へ)
「体育館の避難民の皆様!
どうか落ち着いてください!
パニックを起こす事で犠牲者が増大します!」
('A`)「おかん!逃げて!」
J( 'ー`)し「何処行ってたの!」
('A`)「後で言うよ!とにかくここは危険だ!」
524
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/10(月) 00:09:41 ID:li5etmPQ0
(,,゚Д゚)「何!?何が起きてるの!?」
川 ゚ -゚)「ジョルジュはどうした?
……それに、その面は?」
(#‰∀`)「答える義務はない」
燃え上がる大型トラックの上に、その男は乗っていた。
様変わりしていた。
全身ボロボロの皮膚、焼け爛れた顔。
まるで不死の化け物だった。
ξ゚⊿゚)ξ「……来たわね」
(#‰∀`)「爆弾の一つや二つを防いで、平安を得たつもりか?」
525
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/10(月) 00:11:12 ID:li5etmPQ0
(#‰∀`)「地獄の果てまで貴様等を追い詰めてやる
……初めからそのつもりだった」
ξ゚⊿゚)ξ「誰でよりも世渡り上手で、自分への利益しか考えず……
殺せる時代が来たと否や、まるで情の一欠けらもなく殺害する事ができる人間」
(,,゚Д゚)「……僕を殺そうとした黒服の追跡者」
川 ゚ -゚)「元自衛官、武術の開祖」
( ^ω^)「モナー……」
内藤は拳を握り締め、彼を凝視した。
When the man comes around.
(主が光臨される時には)
526
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/10(月) 00:12:46 ID:li5etmPQ0
( ゚−゚)「何故……動ける」
市長は木の板を杖にして歩いていた。
片足はグシャグシャにへし折れ
辛うじて裏路地に身を隠す事で身を凌いでいた。
( ゚−゚)「『ノスフェラトゥ』は細胞を完全に破壊する
人ならば内臓は30分もしないうちに異常を起こし
表皮は尋常ならざる早さで壊死を起こす
動く事など……ましてや車の運転などできるはずがない!」
( ゚−゚)「不死身の化け物め……!!
貴様は人間ではない!」
避難所は地獄の炎に包まれていた。
健やかさも平和もない。
阿鼻叫喚がここまで響いてくる。
まるで……死神に見入られようだった。
最終話『The Man Comes Around』
To Be Continued……
527
:
名も無きAAのようです
:2012/09/10(月) 00:15:30 ID:KP1krI8QO
すげぇ
明らかに最初より成長しとる
528
:
名も無きAAのようです
:2012/09/10(月) 00:17:32 ID:or5v/4O20
乙
529
:
◆UeK1bAFKBw
:2012/09/10(月) 00:21:53 ID:li5etmPQ0
第12話『主が光臨される時には』
以上で終了です。
読んで頂いた皆様、支援して頂いた方、本当にありがとうございます。
次回は最終話『The Man Comes Around』です。
最後なので物語をじっくり練り直していこうと思っております。
次回の投下予定日は来週の金曜、または再来週です。
530
:
名も無きAAのようです
:2012/09/10(月) 00:26:09 ID:p9IOm/cAO
最終回楽しみ
それにしても(`・ω・´)、(´・ω・`)の最後壮絶だな
作者はサディストか女王様にちがいない
531
:
名も無きAAのようです
:2012/09/10(月) 01:51:05 ID:t4hZxg6c0
ひろゆきワロタwww
532
:
名も無きAAのようです
:2012/09/10(月) 08:00:44 ID:uz4w1CKk0
うわああああああああ
ショボーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
533
:
名も無きAAのようです
:2012/09/10(月) 08:03:21 ID:uEk.iQoc0
乙
534
:
名も無きAAのようです
:2012/09/10(月) 18:19:48 ID:z.ebpx5wO
ツンは噛んだと思ってよろしいか
535
:
名も無きAAのようです
:2012/09/16(日) 00:07:38 ID:pOxwu2mwO
金曜日まで待機
536
:
名も無きAAのようです
:2012/09/18(火) 21:18:33 ID:T6MVDNUs0
今週金曜位か?
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