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从 ゚∀从は鋼鉄の処女のようです Яeboot

780執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/12/06(木) 21:02:39 ID:my4FaQC60

  ※ ※ ※ ※ 


――酸性の雨霧の中、ぼんやりと浮かび上がるのは、妙に幾何学的な建物の屋根々々だ。
高さも外観も不揃いなそれらは、かつては研究施設か何かだったのだろう。
隆起したアスファルトや、倒壊したコンクリ壁の間、丁度洞穴(ほらあな)のようにして空いた空洞に蓋をするかのように、
そのフェンスの威容は聳え立っていた。

第八特別狩猟区。

長い年月を酸の雨に晒された為、錆が浮き、所々が溶解したそれの前には、
銀色の防護服に身を包んだ門番が二人、アサルトライフルを構えて両脇を固めている。

('A`)「おい、特別狩猟区ってどういう事だ?」

促されるままにジープを降りた俺に、タナカは意味ありげに微笑むだけで答えようとはしない。
荷物を纏めて雨の中に踏み出した俺達を認め、見張りの防護服達がその銃口を向けた。

〔:◎:〕「動くな。両手を頭の後ろへ。今からそっちへ行くが、妙な動きはするなよ」

o川;゚ー゚)o「な、なに……?」

从 ゚∀从「……」

戸惑いを浮かべるキュート。僅かに目を細めるハインリッヒ。
そんな二人とは対照的に、訳知り顔のタナカとその秘書官。
防護服のうち一人がこちらへ向かって歩きだすと同時、雨の音に紛れて微かなモーター音が周囲の廃墟から聴こえて来る。
目だけを動かして確認すれば、そこここの瓦礫の陰から、幾つかのレンズの鈍い照り返しが見えた。


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