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从 ゚∀从は鋼鉄の処女のようです Яeboot

725執筆チーム ◆fkFC0hkKyQ:2012/11/04(日) 20:56:51 ID:lF8RX.4g0
o川*゚ー゚)o「従業員割引でサービスとかしてくれないの?」

('A`)「キミはうちの社員じゃないだろうが」

o川*゚ー゚)o「えー。どっくんのケチー」

从 ゚∀从「ケチー」

('A`)「……やれやれだ」

ため息をつくと、ゆったりとハンドルを切りながら、深緑に覆われた廃墟の中へとジープを転がして行く。
でこぼこと隆起したアスファルトは至る所に亀裂が走り、その亀裂からは名も知らぬ下草が伸び放題だ。
かつて住宅区画であったであろう、碁盤の目のような区画は、まるごとが一本の巨大な樹木の根に覆われ、
根のアーチやトンネルの下では、先ほど見かけたような鹿の他にも、アライグマや猿、インパラなどが野放図に駆けまわっている。

o川*゚ー゚)o「うわースゴイスゴーイ!野生の王国だー!」

サファリパークのランドクルーザーに乗ってでもいるかのように、キュートはハンディカメラを右往左往させては黄色い悲鳴を上げる。
同時に俺はため息を吐き、視線を上向ける。
木の根に支配された住宅区画を抜けると、目の前には企業連がかつて所有していたオフィスビルの墓標が森となって突き立っている。

森となって、というのは比喩でも何でも無い。
林立するビル、その一本一本の壁面は木々に覆われ、天へと向かって緑が群生する一本の森の様相を呈しているのだ。
ワタナベ製薬の元研究ビルなどは、頂上部フロアを丸ごと一本の大樹に浸食され、
剥き出しになったオフィスからは木々の根と共に、湧水が滝となって這い出し、足元のアスファルトの窪みに小さな池を作るまでに至っている。
さながらそれは、文明崩壊後の世界を描いたフィクションのような光景であった。


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