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从 ゚∀从は鋼鉄の処女のようです Яeboot
263
:
執筆チーム
◆fkFC0hkKyQ
:2012/08/26(日) 22:25:25 ID:DGEbOzk.0
Track-β
――明りの落とされた駅のホームで、気がつけばギコは一人で錆ついた地下リニアの車体を前にぼんやりと佇んでいた。
高感度センサーを内蔵した視覚野の中で、空気中の微細な埃がまるで海中の雪のようにして、きらきらと舞っている。
警告灯の赤いLEDランプだけが灯るリニアの車内に目を向ければ、輪郭のはっきりしない、
黒い人影達が、おしのように黙って座席に腰掛けているのが分った。
( ∵)「………」
ちらほらと見えるその人影達の顔には、表情の無い白い仮面。
お互いに喋るでもなく、黙して座している彼らの眼は、皆一様にギコへと向けられている。
無面目に空いた黒い穴のようなその目からは、表情を窺うことは出来ない。
ギコは彼らの視線を一身に受けながら、その黒い穴の群れをぼんやりと見つめ返した。
ミ,,゚Д゚彡「どうした、乗らないのか?」
何時の間にか、傍らに立っていた義理の兄が、シケモクを消しながら言った。
ギコは束の間傍らの兄を見、それから再びリニアの車内に目を戻した。
(,,゚Д゚)「――どうだろうな。特等席はもう取ってあるんだろうが…さて……」
考えるでもなく、ぼんやりと車体を眺めるギコ。
脇から伸びてきたフサギコの手が、「綺羅星」を差し出す。
ギコが受け取りそれを咥えると、義理の兄はジッポで火をつけた。
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