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( ・∀・) 夢都市のようです (゚、゚トソン
57
:
名も無きAAのようです
:2012/05/06(日) 21:35:19 ID:QHk5lOM.0
見続けていると目が回りそうな景色から視線を逸らし、トソンも他の乗客と同じように俯く。
窓の外を見続けているとどうしても気分が悪くなってしまうからだ。
それに、この電車に乗るときはいつだってこうだ。そして、現実の電車に乗る時も。
車内で見知らぬ人と目があったり、“見られている”と思われると面倒だから下を向く。
きっと周りの人々も、同じ理由で俯いているのだと、トソンは思った。
そうこうしてその場をしのいでいるうちに、電車の窓の外は再び暗くなる。
それから、次の瞬間にはまたどこかの駅に到着する。
ぷしゅーという音とともに開いた電車の扉の下のほうに、トソンは視線を向けた。
いつもなら、このまま電車には誰も乗ってこないまま扉は閉まり、そして次の駅へと出発する。
次の駅がどんなところかは知らない。いつも、この後トソンは起きてしまうからだ。
この駅の次の駅はいったいどんなところなのだろう。
この前はこの駅に着いても、また発車しない内に目覚めてしまった。
今回はちゃんと行くことができるのだろうか。
そんなことを考えながら、電車の扉が音を立てて閉まるのを見ていたトソンは、
扉が一度完全に閉まる直前になってから、再び開いたことに驚いて、思わず目を見開いた。
一度しまりかけた電車の扉が開く理由は、一つだけ。
それは、ギリギリ乗り損ねた人を迎え入れるためだ。
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