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从'ー'从ブーン系小説&イラスト練習総合案内所
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さらにつまらないのはその優越感を一日も保てなかった私です。
いつまでも、彼女の秘密が秘密であるとは限りません。
秘密が秘密でなくなってしまった時、私はまた以前と同じ、交流ある人間の外側に置かれるのです。
また秘密がいつまでも秘密であったとしても、“私が秘密を知っている”ということを知っているのが
私だけというのは、どれほどの意味が生まれるのでしょうか。
私が彼女の秘密を知っているということを、誰かに言ってやりたい。
私が他人より一歩、彼女の内面に近しいのだと周りに知らしめたい。
そんな欲が私にあのようなものを書かせたのでしょう。
彼女との距離について、誰に告白するのが最も良いのか、
考えた末、彼女自身に告げるのが一番だろうことに至りました。
これならば、彼女の秘密が秘密でなくなっても、誰より早く秘密を知った人間が、
周囲の誰より一歩、彼女に近い存在がいることを彼女はいつまでも承知していくのです。
知れたことですが、私は文章が上手いとはいえません。人との付き合いもその通りです。
ルーズリーフに書きあがった彼女への文は、大変下品で下劣で低俗で卑怯で不快で妄想に満ちて、
彼女を貶めるものに違いありませんでした。
たかだか秘密を知ったという告白文を、ああもするとは、この時はまだ自覚していませんでしたが、
好意の心底には、前々からそのような欲があったのでしょう。
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