[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
( ^ω^) ブーンが雪国の聖杯戦争に挑むようです
1
:
名も無きAAのようです
:2012/04/02(月) 21:47:16 ID:U5Z4bAHs0
潮の香る港に、日本人とはかけ離れた二人の男が降り立った。
ここ、小樽の港には日本人以外にも出稼ぎにきたロシア人も多く、
外国人はそう珍しいものでもなかったのだが、
二人の異色は際立っている。
( ´_ゝ`) 「いやー気持ち悪かったなー。揺れる揺れる。
船旅ってのはどうにもすかんね、俺は」
2月末とはいえ雪のまだ積もるこの土地で、
極彩色の派手なアロハシャツを羽織り、麦わら帽子を被った短パンの男と、
(´<_` ) 「アニジャ、静かにしろ。任務中だ。目立つ様な真似はするな」
対照的に、どこに売っているのかもわからない、
足首まで丈がある、フード付きの真っ青なローブをきた男の二人組。
( ´_ゝ`) 「はいはーい、わかってますよオトジャくん。
そんじゃ、粛々と静かーに会話もなく黙々と目的地目指しますか」
アニジャ、と呼ばれたアロハ男は軽く手を振るだけで、
なんら悪びれもせずに歩き出す。
その背をオトジャというローブの男が追い、
(´<_` ) 「分かったのなら行動で示してくれ」
愛想の無い口調でそうたしなめた。
目を引く二人ではあるが、港を少し離れていくと車道を走る車ばかりで、
人通りは少なくなっていき、彼らを気に掛けるものはいなくなった。
402
:
◆IUSLNL8fGY
:2013/03/25(月) 00:55:25 ID:1oiKVfdg0
勝てる。
その確信がジョルジュにはあった。
_
( ゚∀゚) 「死んでもらうぞ化物。異教は排斥されるべきなんだよ」
黒鍵を再び構えたジョルジュは袖から伸びるピアノ線を辿り、
クーを追跡せんと焼き切られた穴へと向かって駆け出すが、腕が突然引っ張られた。
この強引で暴力的な力は明らかにクーのものだ。
_
(;゚∀゚) 「強化の魔術を使ってこれかよ。馬鹿げてやがる!」
万力で腕を押し潰されているのではないかと錯覚するほどの痛みに、
ジョルジュは素早くピアノ線を左手の黒鍵で断ち切ろうとしたが、
右腕に引っ張られて地面へと叩きつけられた為それは叶わなかった。
強化を施された肉体に大したダメージは被らなかったが、
地に這いつくばっているジョルジュの眼前には、より危険なものが広がることとなる。
川 ゚∀゚) 「ははっ」
クーが、ジョルジュのピアノ線を引っ張り上げることで屋上へと舞い戻ってきたのだ。
左手には莫大な量の魔力が込められており、それが今まさに放たれようと輝きを放っていた。
剣を複製するわけでもなく炎を巻き起こすでもなく、ただ単純に魔力に指向性を持たせて放つ術式。
魔力放出によってジョルジュは貫かれようとしていた。
瞬きする間もなく発動するそれを避ける術は彼にはない。
403
:
◆IUSLNL8fGY
:2013/03/25(月) 00:57:49 ID:1oiKVfdg0
_
(;゚∀゚) 「ホントに馬鹿げてやがるぜ」
ならばと、せめて致命傷を避けるべく身を捩らせて覚悟を決めるも、杞憂に終わった。
クーの左腕の肉と血が炸裂し、収束されていた魔力があらぬ方角へと向けて放たれたのだ。
夜空を一筋の雷光が照らしていき、ほんの少し遅れて銃声が二人の耳朶を打っていく。
続けざまにジョルジュの耳へある声が届いた。
(⊆、⊇トソン 『I(インビジブル)2、支援します。
速やかにランデブーポイントへ移動してください』
魔術を用いた一種のテレパシーによって乗せられた、トソンの声だ。
街中に放った使い魔から異変を感じ取ったのか、ジョルジュの帰還の遅れを察してか、
インビジブル1の傭兵達は既に戦闘態勢をとってクーを包囲しているようだった。
その証拠に、クーの目からジョルジュを逃れさせる為ビル屋上へスモークが散布されている。
狙撃とほぼ同時に白リン手榴弾を放っていたのだろう。
_
(;゚∀゚) 『I2了解。悪い、助かった。その後のプランは?』
念波で交信しながらジョルジュはピアノ線を切り落とし、駆け出していく。
戦闘中に咄嗟に思いついた、黒鍵と右腕にピアノ線を巻きつけ、
"流体魔術"を逆に利用してクーを縛り付けるという戦法は、発想は良かったが失策であった、
とジョルジュは肉に食い込んだそれを切り落としながら悔やんだ。
404
:
◆IUSLNL8fGY
:2013/03/25(月) 00:59:04 ID:1oiKVfdg0
_
(;゚∀゚) 「ちっ、アサシンの野郎は何してやがんだ!」
クーを挟撃し各個撃破に当たっていれば、こんな事態にはならなかっただろう。
ジョルジュ一人には荷が重すぎる役目であったのだ。
アサシンはサーヴァントであるが故にギコとクーの戦闘力を過小評価しすぎ、
連携もとれずギコも討ててはいないという体たらくである。
慢心と言われても弁解はできまい。
そのツケを一挙に回されたジョルジュはたまったものではない。
脱兎のごとく逃走する醜態を晒す事態に、舌打ちをついた。
だが、"煙幕をはられ狙撃を受けている"というだけの理由で、逃がすクーでもない。
(⊆、⊇トソン 「目標、左半身を仰け反らせ落下。ビル屋上へ着地までおよそ4秒。
ヘッドショットエイム――――」
_、_
( ,_ノ◎) 「ヘッドショットエイム」
スポッターを務めるトソンの傍ら、L96A1構えた澁澤がクーに狙いを定め、
引き金にかけた指へ力をこめたその時、
(⊆、⊇;トソン 「―――ッ!?」
トソンの目に異形が飛び込んできた。異形としか形容の出来なかった。
トソンもとっさにはそれが何であるか理解が追いつかず、ただ呆然とする他なかった。
クーの銃撃によって失われた肘から無数の黒く蠢く物が這い出てきたのだ。
405
:
◆IUSLNL8fGY
:2013/03/25(月) 00:59:57 ID:1oiKVfdg0
蟲である。
鎧のような甲殻で身を多い、鞭のごときしなやかさを誇る無数の触手を伸ばした“魂蟲”が、
女体より這い出てくる姿はトソンに生理的嫌悪をもたらし、それを認知することを心が拒んだ。
魂蟲の一部はそのままクーの血肉へとなっていき、腕を形成していく。
余った蟲達は甲殻を断ち割り、六枚羽根を広げて煙が立ち込める夜空を舞う。
群をなし、ジョルジュを発見するべく街中へと広がっていった蟲達を見て、
ようやっとトソンは己を取り戻したが、澁澤はとっくに銃弾を放っていた。
トソンが気付いた時にはもうクーの頭部から血飛沫が飛び散っており、命中したのだと彼は確信する。
(⊆、⊇;トソン 「ヘッドショットヒッ―――いえッ!」
澁澤が予想していた言葉は遮られ、代わりに起こるはずのなかった事態がスコープに映っていた。
弾丸がクーの眼前に現れた魂蟲が盾となり、蟲達の血飛沫が散ったのだ。
雪のように白い肌は無傷で、赤き瞳が澁澤とトソンを睨む。
川 ゚ -゚) 「そんなオモチャじゃ私は殺せやしない」
次の瞬間には、周囲に青白い光と蟲を纏わせたクーが立ちはだかっていた。
欠損した部位を黒々とした蟲が蠢き合い、それぞれが結集して一つの生物となったような奇妙な光景。
たまらずトソンは足に装着していたホルスターからハンドガンを抜き、乱射した。
406
:
◆IUSLNL8fGY
:2013/03/25(月) 01:01:25 ID:1oiKVfdg0
刹那の間に瞬いた銃火三つに遅れ、三つの虚しい金属音と火花が散っていく。
魂蟲達の甲殻がトソンの持つUSPの9mm弾を弾いたのだ。
本来、人間の体内に潜り込ませその者の生殺与奪を得、
魔術回路として与えられるこの蟲はこれほどの硬度を持たないのだが、
クーの吸血鬼としての体質と魔力を貪ることにより、
今や魂蟲達はより獰猛により狩猟に適した形に進化していったのだ。
その結果甲触手は剣の如く鋭く、甲殻は鎧の如く発達し、
拳銃弾程度ではもはや彼らは止められなくなった。
次いで、触手が鉄のような冷たい輝きを放ち、クーの腕から一斉にトソンへと蟲達が飛び立っていく。
_、_
( ;_ノ` )「ちっ!」
群をなして殺到する蟲達へ渋澤が冷静に手榴弾のピンを引き抜いて投げ込むも、
蟲の群れに飲まれた手榴弾は爆発する直前にズタズタに切り裂かれ、
その威力を発揮することはなかった。
小さな爆発が黒い塊となった蟲達の中で沸き起こるも、勢いを彼らが衰えさせることはなく、
トソン達は咄嗟に身を伏せた。這い蹲る形となった彼女らに蟲達が容赦するはずもなく、
降伏を示した獲物達を貪らんとするだけだ。
蟲達が羽音を一層耳障りに響かせ加速した直後、何かが飛来する音がした間もなく大爆発が巻き起こった。
火炎に飲まれた虫たちは六枚羽を燃え滾らせてぼとりと落ちていき、
爆発を避けた虫たちも鉄片によってズタズタに切り裂かれてしまった。
鮮血と炎の紅き乱舞がクーの目前で繰り広げられ、彼女は宙に尾を引いた白煙を辿っていく。
407
:
◆IUSLNL8fGY
:2013/03/25(月) 01:02:29 ID:1oiKVfdg0
川 ゚ -゚) 「またエサが増えたか。捕食出来ず少々焦れている、逃げるなよ?」
その先にはビルがあり、ちょうどこちらを見通せる階層の窓が割られているが、誰もいない。
既に、そこには。
('、`*川 「逃げるですって? 随分な口を聞くようになったじゃない。
逃げるのは貴女のほうよ、"クーちゃん"。
既に貴女は私達に囲まれ銃口に晒されている―――"逃げるなよ"?」
クーの目の前に彼女はいた。
炎の中に"隠れ"潜んでじっと隙を伺っていたのだ、ペニサスは。
気付いた時にはクーの身体は二つの黒鍵によって切り裂かれていた。
川 ゚ -゚) 「クー……ちゃん? 誰だ、貴様は?」
しかし両腕を切り落とされてなお、彼女は余裕を崩さない。
両腕を失うよりも、まるで己の名を知るこの女のほうが重大であるかというように。
('、`*川 「……何も、何も覚えてないのね。なら、何も思い出せぬままに死んで逝きなさい」
突如として幾重もの銃声が響き渡る。まるで一つの音のように感じられるほどそれは同時であった。
そしてクーの身体中に風穴が無数に空いていき蜂の巣となってしまう。
川.゚。-・゚o) 「ナ……ニ……ヲ……? ペ――――」
喉を撃ち抜かれた彼女の声は言葉にはならず闇へと消えていくが、
依然倒れるということはせず平然と立ち尽くしている。
だが、その目からは以前の貪欲な肉食獣の輝きが失われてしまっていた。
408
:
◆IUSLNL8fGY
:2013/03/25(月) 01:05:01 ID:1oiKVfdg0
かのように思われた。
四方八方より殺到する弾雨によりズタズタに引き裂かれたクーは、
肉片へと変貌していったが、いまだ銃火が止むことはなかった。
だが、吹きす荒ぶ弾雨の中彼女の砕けた足が、胴から溢れた臓物が、
弾け飛んだ腕が、穴だらけの顔が再生していき、立ち上がる。
歯をギリ、と噛み締めたクーは口から血反吐を漏らし、キッとペニサスを睨みつけ―――
川#゚ -゚) 「バーサーカー!!」
令呪を用いて己のサーヴァントを呼びつけた。
雷鳴と白光が辺りを包み込み、一瞬後に闇が現れる。
夜と一体化する、漆黒の巨躯と鎧。
浮かび上がる面は、怒り一色に染まった獰猛な獣のモノ。
以#。益゚以 「―――――――――ッ!!」
召喚と同時に振り上げられる邪悪な剣が、ペニサスを捉える。
慌てて仲間たちが銃撃を浴びせるもバーサーカーにそんなものは効かず、
虚しく火花を散らしていくのみだ。
409
:
◆IUSLNL8fGY
:2013/03/25(月) 01:06:42 ID:1oiKVfdg0
川 ゚ -゚) 「雑魚はお前にくれてやる。私は逃げた奴を追おう」
ペニサスに刃が振り下ろされるのを見届けもせず、
クーは身体中に青白い魔力を纏わせてその場を去っていく。
魔力をジェット噴射のように放出することで高速移動を行う、魔力放出を応用した移動法だ。
('、`*川 「時間を掛けすぎたようね……」
諦観の篭った瞳でバーサーカーを見届けるペニサスだが、
('、`*川 「"貴女”も、"私たち"も」
その諦めは全く別の次元へと向けられているようだった。
バーサーカーの凶刃が彼女の身に触れることはなく、
圧し切られた刀身が宙を舞った。
刹那、清澄な空を切り裂く音色がたつ。
刃は鏡のように曇りがなく、表がペニサスの顔を、裏がバーサーカーの紅き瞳を映し出した。
そしてその刃を備えた槍を構える者もまた、闇を纏ったかのような漆黒の鎧を身に包んでいた。
鹿角の兜を被った男は黒き巨人と対峙し、闘気が滾る眼で敵を貫く。
目,`゚Д゚目 「槍が英霊ランサー! 参上仕った!!」
構えた槍は切先を敵へと向けた。無論、己の敵へとだ。
連戦にも関わらずランサーの闘志は衰えることなく疲労もない。
いや、それどころか益々盛んである。
不完全燃焼で終えた先の戦いの凝りを、晴らさんかの如く彼は吠えた。
410
:
◆IUSLNL8fGY
:2013/03/25(月) 01:09:15 ID:1oiKVfdg0
ランサーと対峙するバーサーカーは新たに現れた獲物に歓喜し、
ただ叩き潰さんがため力の限り剣を振り払う。
腹から先が折れたその刀身は凄まじい風切り音を立て、虚空を裂いた。
手応えが感じられず、バーサーカーは本能的に上を見た。
ランサーはそこにいた。
槍を片手に持ち替え、もう片方の手でペニサスを抱えた彼は、
バーサーカーの顔面を脚絆で踏みつけて再び跳躍する。
理性など残っていないバーサーカーはその程度の痛みでは怯みもせず、
それどころか踏みつけられた衝撃を利用し、
振り返りざまに黒剣を叩きつけようとした。
しかし、折れた刀身ではもはや届かずランサーの具足を掠めることすら出来ない。
逃げる獲物に怒り、吠え、バーサーカーは屋上から飛び降りたランサーを追う。
その後ろ姿を息を飲んでトソン達には眺めることしかできなかった。
優先順位だ。トソン達はバーサーカーにとっては脅威に値せず、目もくれる必要はない。
いや、もしかしたら他のサーヴァントを倒すという目的を以て召喚された英霊としての、
意思がこの狂ったサーヴァントにほんの僅かにでも残っていたのだろうか。
411
:
◆IUSLNL8fGY
:2013/03/25(月) 01:09:55 ID:1oiKVfdg0
着地したランサーはペニサスを下ろし、
('、`*川 「私達は引き続きバーサーカーのマスターを狙うわ。ランサー、貴方は―――」
目,`゚Д゚目 「ペニサス、主は撤退をお望みである。引くのだ」
意気揚々と何か焦りのようなものを見せる彼女に、そう告げた。
('、`*川 「相手は死徒だと、ボスには伝えたはずよ?
まだ、不完全な吸血鬼。今なら充分、仕留められると教えたはず」
目,`゚Д゚目 「一体どれほどの死者を出せばその者を討てる?
主は損害を望んでいない。こちらの存在が他のマスター共に知れ渡ることも、現段階では」
目,`゚Д゚目 「各自の安全を確保し情報収集に努めよ、後は俺に任せろ」
目,`゚Д゚目 「との言伝を拙者は賜った。蛮勇は匹夫のすることぞペニサスよ」
"インビジブルワン"
('、`*川 「……ボスは、I1は今どこに?」
苦虫を噛み潰したような顔をして、去り際にペニサスが問う。
412
:
◆IUSLNL8fGY
:2013/03/25(月) 01:10:37 ID:1oiKVfdg0
目,`-Д-目 「見えぬが、既に到着しておられる」
( 、*川 「そう……“Holy shit”」
槍を構え直し、気を練り上げたランサーは上空を向く。
以#。益゚以 「――――――――――ッ!!」
天から響き渡る獣の雄叫び。
月夜に浮かび上がる黒き巨躯が、大上段に折れた剣を構えて降りかかる。
未熟な隠匿の魔術によって姿が消えていくペニサスに目をやらず、
ただランサーはそちらを一直線に向き、突きを放った。
刃と刃が激突し、衝撃波が周囲に轟いていく。
僅かの遅れで、鼓膜を突き破るほどの金属音が街中を震わせていった。
聖杯戦争開始二日目、第二夜の終局の始まりである。
413
:
◆IUSLNL8fGY
:2013/03/25(月) 01:11:26 ID:1oiKVfdg0
******
闇夜に咲く火花。火花に次ぐ火花。
それらは連続して咲き乱れる。
次いで音が来る。硬い、金属同士のぶつかり合う音だ。
電灯の薄明かりのもとで彼らの一帯だけまるで照明が当てられてるかのように、
二人の男は絶え間無い剣戟を繰り広げていた。
|/▼) 「ッ!」
翻るは両刃の剣。鉛色の刃が男の首を狙う。
風を薙ぎすすむ刃を相手のが白の短剣で受け止める。
(,,゚Д゚) 「シィッ!!」
息吐く暇なしに対となる黒の短剣で白ローブの男の腕を切りつける。
が、ローブの袖を覆う篭手から仕込み刃が伸びて、短剣を凌いだ。
その隙に片手で構えた剣を白ローブの男が一閃。
今度は黒白双刃を交差させて男が鉛色の両刃を受け止め、そのまま押し込めていく。
|/▼) 「ギコよ、無謀だぞ。サーヴァントに身体能力で敵うとでも?」
白ローブの男、アサシンはフードで見えなくなった顔を苦笑させ、
両刃剣を受け止められたにも関わらず落ち着いて言い放つ。
414
:
◆IUSLNL8fGY
:2013/03/25(月) 01:12:29 ID:1oiKVfdg0
(,,゚Д゚) 「なに……?」
ギコは驚きを隠そうともしなかったが、全身に篭った力を緩めはしなかった。
いや、それどころか強化の魔術を用いて益々力を強めていった。
無論ギコが驚いたのはそんなことではない。
アサシンが、彼の名を知っていたことが全くの予想外であったのだ。
(,,゚Д゚) 「何故、貴様が俺の名を?」
両者の力はなんと拮抗した。
三つの剣が停滞し、そのまま二人は凌ぎを削り合う。
四つの瞳が睨みを効かせ、
|/▼) 「わかるさ、シィは私のマスターだからな」
(,,゚Д゚) 「シィの? シィが俺の命を狙うとでも?」
|/▼) 「お前の命を狙うのはこの私で、もはやシィはこの世にはいない」
(,,゚Д゚) 「……貴様が殺ったのか?」
|/▼) 「殺ったのは穏田ドクオさ」
(,,゚Д゚) 「ほう……それで、それを伝えて貴様は何がしたい?」
アサシンはフードに隠れた顔を笑みで満たし、その場を飛び退った。
招かれざる客が現れ、アサシンに斬りかかったのだ。
415
:
◆IUSLNL8fGY
:2013/03/25(月) 01:13:22 ID:1oiKVfdg0
<人リ゚‐゚リ「……」
現れたのは甲冑を装備した金髪の少女。
セイバーである。
セイバーはギコを護るかのように立ちはだかり、剣を構えた。
最も優れたサーヴァント、セイバー。
アサシンが真っ向から対峙して敵うような相手ではなく、
その実力の差を身に纏う魔力の高さから彼は察していた。
故に彼は逃走を選択する。彼がもし、一人であったのならば。
だが彼は一人ではない。それを今知るのはこの場でアサシンのみであった。
同じ気配遮断の能力を持つ、"彼"をここで認識できるのはアサシンだけだ。
そして彼はいる。ギコの背後にいる。
(#'A`) 「ギコォォォォォォォォォォォォォ!!」
|/▼) 「ッ!?」
莫大な魔力を発露させて、ドクオは姿を現した。
(,,#゚Д゚) 「ドクオッ!!」
憤怒の表情をしたギコは、彼へと振り向き咆哮を轟かせていく。
積もりに積もった恨みと怒りを、数年ぶりの再会を果たした宿敵へ剣と共にぶつけていった。
416
:
◆IUSLNL8fGY
:2013/03/25(月) 01:17:02 ID:1oiKVfdg0
第七話「"holy――――shit"」乱世エロイカpart5
投下終了
417
:
名も無きAAのようです
:2013/03/25(月) 01:18:34 ID:ZZcIgyGI0
久しぶりだ!やっぱり面白いな。乙!
418
:
名も無きAAのようです
:2013/03/25(月) 01:20:40 ID:A/BG0Oig0
うおおおおおおおおきてたあああああああああああ!!!!!
419
:
名も無きAAのようです
:2013/03/25(月) 01:21:54 ID:zCr9S4fc0
おつ
420
:
名も無きAAのようです
:2013/03/25(月) 23:20:36 ID:7fSwMxTc0
おつおつ
421
:
名も無きAAのようです
:2013/03/26(火) 00:23:00 ID:r/Cx9MtQ0
乙ー。ランサー強い
422
:
名も無きAAのようです
:2013/03/30(土) 21:20:56 ID:/ahSQnZM0
来てたか・・・!乙
423
:
◆IUSLNL8fGY
:2013/04/09(火) 10:46:16 ID:p.TqZ4to0
******
ギコとアサシンが剣戟を繰り広げる傍ら、ビルの上では閃光が瞬いていた。
月光よりも輝かしきそれはクーから放たれており、少し遅れて鋭い音が響く。
光速にも匹敵する勢いで走ったものは雷だ。
雷の向かう先には男の姿がある。ジョルジュだ。
だが既にそこにジョルジュの姿はない。
クーの魔力の流れと挙動を魔術によって強化された動体視力で見切り、
地面を蹴ることで飛び上がっていたのだ。
発射直前で行われた回避動作を認識してはいるものの、
高速故にもはや魔力の流れを抑えられず、虚空を白光が貫いていった。
しかし宙に浮かんだ彼はあまりにも無防備であり、クーはにやりと笑みをつくり右手をかざす。
右手へ光が集まりだしていき、魔力が凝縮されていく。
雷が発生するまでのタイムラグは2秒とないが、
ジョルジュはコートの袖から刃を取り出し投擲してみせた。
二筋の鈍色が闇を走り、突き出された女の細腕をその切っ先に捉える。
肉を鉄が食い破るかと思われた、途端に黒鍵は軌道を変えてしまう。
その軌道変更にジョルジュの意思は全く介してはいない。
クーの魔術により防がれ、黒鍵は今や彼女の首筋を掠めもせずに飛んでいった。
黒鍵を投擲したことにより生じた隙をクーは見逃しはしない。
424
:
名も無きAAのようです
:2013/04/10(水) 01:11:15 ID:aGZgUn9k0
姿があるのかないのかはっきりしろよ
425
:
名も無きAAのようです
:2013/04/15(月) 17:11:17 ID:2DazmoCg0
どう考えてもギコが主人公
426
:
名も無きAAのようです
:2013/09/01(日) 16:44:02 ID:8w3AvPhY0
すんごい待つ
427
:
名も無きAAのようです
:2013/12/25(水) 16:53:39 ID:1w9rDKSg0
まだかーい?
428
:
名も無きAAのようです
:2014/10/28(火) 17:15:50 ID:yxszmN8c0
待ってるよ
429
:
名も無きAAのようです
:2015/11/03(火) 20:44:22 ID:51b1Pji20
一年やーん!
430
:
名も無きAAのようです
:2018/09/23(日) 22:42:43 ID:xsK9sR5M0
4年やーん!
431
:
宝イック辛い
:2023/07/27(木) 15:29:47 ID:TVVPfstg0
黒田はるひ
アホか渡辺を殺って
432
:
名も無きAAのようです
:2023/08/10(木) 11:35:57 ID:2t677z9w0
青山繁晴は夫婦でメタンハイドレート詐欺をしている詐欺師です
数年前に新潮の記事で、東大の理系の教授がメタンハイドレートの実用化は科学的に不可能だと説明していました
この教授はメタンハイドレートは公共事業だといってました
メタンハイドレートの開発に税金が年間100億円も使われていたんだけど、今では年間200億円もの税金が使われています
繰り返しますが科学的に実用化が不可能です
これを仕切ってるのが詐欺師、売国奴、税金泥棒の青山繁晴です
こいつ感情的な声を出すでしょ、感情的な声を出すのは障害者です、文系の低脳
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
武田邦彦は3年ぐらい前の秋か冬に、「いま地球は寒冷化しています。今年の夏のロサンゼルスは30度を超えてる日はないです」といってたので調べたらロサンゼルスは連日ほぼ30度を超えていた。
うそついていたんだよ、武田は。
武田のようにハスキーで感情的な声を出すやつは文系に大人気になるんだよなー。
武田はいい加減な人なので使うな。
マツダもダメだな。
武田は「自分は障害があり、体のバランスがわるくてまっすぐ歩けない」みたいなこともいってた。
こーゆう人は、@@者手帳をもらってる人だ。
こーゆう人は、感情的な声を出す。
健康で身体能力が高い人は武田のように異常な感情的な声は出さない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
Q
長い目で見れば地球は寒冷化するってホント?
そろそろ氷期が来ると聞いたのですが、だとすると温暖化は心配しなくていいのでは?
A
少なくとも数万年は寒冷化しない
温暖な間氷期はあと数万年続く
回答者/木野佳音
東京大学工学系研究科 助教 古気候学
ht tps://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/features/z1304_00241.html
433
:
名も無きAAのようです
:2023/08/17(木) 16:51:02 ID:mdTtmh4w0
週3日稼働案件の職種別月収ランキングNo.1は「データサイエンティスト」で月72万円。
上位7職種が月50万円を超える月収。ほぼ全ての案件がリモート可案件。
フリーランス・複業・副業の求人マッチングサービス『SOKUDAN(ソクダン)』を運営する
CAMELORS株式会社、週3日フリーランス・副業案件の時給月収年収・職種別
ランキングについて調査した内容をお知らせいたします
SOKUDANに掲載されているフリーランス・副業案件のうち、週3日案件に限定して
時給・月収・年収を職種別のランキング記事としています。
■調査サマリー
週3日稼働案件の月収ランキング1位は「72万円」でデータサイエンティスト
週3日稼働案件の平均月収「460,487円」、年収換算「553万円」
週3日稼働のフリーランス・副業案件の99.4%は「リモート可」
上位12職種が時給3,000円、週3日稼働で月収30万円を超える
上位7職種が時給5,000円、週3日稼働で月収50万円を超える
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板