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( ^ω^) ブーンが雪国の聖杯戦争に挑むようです

18名も無きAAのようです:2012/04/02(月) 22:10:34 ID:U5Z4bAHs0

しかし、そんなもので幸福になれるのかと問われれば、ブーンにはわからなかった。

あらゆる願いを叶えられると言うのに、そんな願いを果たしていいのだろうか。
これはまだ、解決できる問題かもしれない。

だが、どうしても避けられない問題というものもある。
それが、二つ目だ。

願いを諦めてでも、戦いを避けてでも直面したくない問題。

ξ゚⊿゚)ξ 「まぁ、いいわ。貴方が棄権しようが参戦しようが、
       私にとって敵の一人に貴方が加わるか、
       別の誰かが敵になるかの違いでしかないから」

そう、この少女と戦うことだけは、ブーンにはどうしても許容出来なかった。
幼いころより、父達が古い友人ということで付き合いのあった、
この幼馴染と魔術を競い合うことが彼にとって、一番怖いことだった。

ξ゚⊿゚)ξ 「貴方が戦うというのなら、共闘を申し出ようかとも思ったんだけど……。
      仕方、ないわよね……それじゃあさようなら、魔術師内藤ホライゾンくん。
      戦場になるこの土地で、せいぜい巻き添えを食わないようにすることね」

手を振ることもせず、冷たい態度と言葉で突き放したツンは、
踵を返すとそのままブーンの目の前から立ち去っていってしまった。

( ^ω^) 「……さようならだお、ツン」

大柄の彼と比べると少女の小さすぎる背中は華奢ではあったが、
身に纏う雰囲気はれっきとした魔術師のそれであった。

ブーンには、その遠くなっていく彼女の後姿を引き留めることは、出来なかった。


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