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( ^ω^)は街で狩りをするようです

140名も無きAAのようです:2012/03/01(木) 18:40:38 ID:M92hnJG20


ミ# Д シ《グルルゥ…………》


(;´・ω・`)「――ッ、変異を完全に終えたようだ……」

 突然ジョルジュが身をぴたりと止めた。
 呼吸こそ肩を上下させてするものの、聞くに堪えぬ叫喚は止んでいる。
 代わりに獣のような唸りを静かに上げた後、腕に残るスーツの籠手で血みどろの顔を拭った。
 籠手にべっとりと残った血糊より、ショボンをぞっとさせたのは長く伸びた髪の隙間に見えた赤い瞳だった。

(;´・ω・`)「――――ッ」

 ショボンは咄嗟に狙撃ライフルの向く先を空へ向けた。

ノハ;゚⊿゚)「……ショボン?」

 ヒートは訝しげにショボンを伺うが、ショボンは恐怖を顔に張り付かせて絶句で狼狽している。
 一体何を見たのか、疑問しながらヒートはスコープに再び目をあてがった。
 
 ショボンは呼吸を整えた後、銃を構えなおして再度スコープでジョルジュを観察する。
 万が一の時は狩るのは我々である、それを再確認する為に。

(;´・ω・`)(こちらを、見ていた……偶然か?)

 一瞬、スコープを通してショボンはジョルジュと目を合わせたのだ。

 この場においては最も高所に位置するというのに、ショボンは獰猛な肉食動物に発見されたような戦慄を覚えたのだ。
 だが、ジョルジュは興味ないように視線を移らせ、再び場を改めるように周囲を見渡していた。
 それは生まれたての獣が生きる世界を初めて見ているかのようである。
 故に偶然の出来事だとショボンは考えたが、確かに獣と目を交したと、そう錯覚した。


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